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ニュースレターNo.45/2010年7月発行

ネットワークの今後:
リアルタイムでの見える化がもたらす未来

JPNIC監事 香川 進吾

5月にこの原稿を執筆しています。本来は爽やかな季節のはずが、梅雨の時期にはまだ早いのに雨が降り続いたり、夏にはまだ早いのに25度を超える夏日になったりと、従来の常識が通用しない時代になってきているようです。私が属しているネットワークの分野においても、常識だけでは計り知れない大きな変化が起きています。そこで、今一度ネットワークの役割とは何か、ネットワークの今後はどうなっていくのかについて、この機会に考えてみたいと思います。

ネットワークを含めたICTの分野は、クラウドの進展、携帯やPCなどの端末の低価格化・高機能化、そしてネットワークのブロードバンド化、インターネットの社会・生活への定着、ワイヤレスの高速化が進んでいます。このようなイノベーションは、ビジネススタイルとライフスタイルの変革を促しています。この変革を先取りし、自分のものにした人達がビジネスで成功し、人々の注目を集め流行を巻き起こします。別の言い方をすると、世界がボーダレスの時代を迎え、あっという間に情報が駆け巡ることでコモディティ化が加速し、差別化が困難になっているため、独自性がより重要になっている時代と言えるのではと思います。

実際にいろいろな方々と会話していると、製品としての物では差別化ができなくなってきたため、物にサービスを組み合わせることで独自性を出そう、と考えていることがわかります。自動車はネットワークで接続し、ドライバーの方にECO走行支援や最適なルート情報提供などを行うことが期待されています。家電においてもネットワークでつなぐことにより、ECOな使い方支援や機能のバージョンアップ、新製品開発の情報収集につなげようと考えられているようです。その他にも農業分野、医療分野、流通業分野など、あらゆる分野で検討が進められています。これはICTの分野で言われている、M2M(Machine to Machine)サービスです。

世界中の人たちが携帯やPCを持ち、世の中につながることが常識になった今、これからはあらゆる物が世の中につながる時代を迎えようとしています。M2M時代におけるネットワークの役割は、とにかくつなぐのみならず、つなぐ対象物の状況・状態を「リアルタイムで見える化」することです。そのためには新たな料金体系を考えなければ、物を提供する人または利用する人の負担が大きくなり普及はしません。この壁を突破し、今年をM2Mサービス元年にすべく取り組んでいきたいと考えています。このことにより、あらゆる物から「データ」が集まり、ビジネスや生活に役立つ「情報」に加工することで、人間中心の安全安心で便利な社会、すなわちヒューマンセントリックな時代が築けるのです。

自動車を運転している人の健康情報がハンドルやシートから自動的に取得され、運転中でも健康に配慮される時代が来るのです。家電は、利用シーンに合わせた最適な設定がセンターからリアルタイムで制御されるようになり、どんどん便利になるでしょう。そして車も家電も使えば使うだけクリーンで安全な社会環境を作り出す、そんな時代が来るかもしれません。「リアルタイムで見える化」は、個人情報保護という大きな課題はあるものの、それをクリアしてより便利で快適な社会を実現する可能性を秘めています。

JPNICはこのような時代に備え、より良いインターネット社会を築くために取り組んでまいります。これからもご支援、ご協力をお願いします。


執筆者近影 プロフィール●香川 進吾(かがわ しんご)
1981年電気通信大学経営工学科卒業。同年富士通株式会社入社。ネットワークサービス事業本部長、兼映像ネットワークサービス事業部長。ネットワークインテグレータとして作業標準化、システム設計技法の開発、およびお客様システムの企画・設計・構築・運用に従事。現在はネットワークサービス、およびプロダクトの事業推進。2008年からJPNIC監事。

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