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ニュースレターNo.47/2011年3月発行

Internet Week 2010レポート
~IP Meeting開催20周年を迎え、今後のInternet Weekについて思う~

JPNICの主催で、2010年11月24日から26日の3日間にわたり、毎年この時期の恒例となっているInternet Weekを、富士ソフト アキバプラザにて開催いたしました。本稿では全体概要とともに、最終日に行われた「IP Meeting 2010」のレポートをお送りします。

Internet Week 2010 巨人の肩から未来を見る 2010.11.24Wed-11.26Fri@Akiba

2010年11月24日(水)~26日(金)の3日間にわたり、会場を新たにし、富士ソフト アキバプラザにて、Internet Week 2010を開催しました。今年は会期を例年に比べ1日短くしたものの、時間割を工夫することで、セッション数を増やし、結果的には延べ1,900名もの方にご来場いただきました。

今年のイベントテーマは、「巨人の肩から未来を見る」でした。フランスの哲学者の名言を元にした、少々難解なこの言葉は、「先人達の業績の上に自分のものを積み上げることで、先人達よりも少し遠く(未来)を見ることができる」ということを意味しています。今年は、「Internet Week」の母体となる「IP Meeting」の初回開催から20年という節目の年にあたります。そこで、今年のInternet Weekは、この20年を振り返りながら、我々が日々取り組んでいる課題を共有し、今後のインターネットについて見通しをつけられるような場にしたいとの想いを込め、このテーマに決めました。

特に、最終日の「IP Meeting 2010」午後の部は、この20年を振り返った数々のご講演とそれを踏まえた上でのパネルディスカッションがあり、「今後インターネットを使っていくために我々に必要なことはなんだろうか」等、日本のインターネットを作り上げてきたパネリストによる、熱のこもった議論が行われ、今後のインターネットに向けた示唆の多いお話が繰り広げられました。

このIP Meeting 2010を含め、今年も最新技術動向満載のセッションをバラエティ豊かにご提供しました。開催実績としては、1コマセッション 14、2コマセッション 3、ハンズオンセッション 2、ランチセミナー 3、BoF 5、懇親会でした。

満席御礼!!~人気プログラムから見えてくる今年の傾向~

嬉しいことに、今年も事前登録期間中に満席となったプログラムが多数ありました。例えば、「実践!初めてのIPv6~ルーティング編~」「実践!初めてのIPv6~サーバ構築編~」といった実際の機器にIPv6の設定を行うセッションや、「いまからはじめるIPv6」というIPv6の入門レベルのものがありました。また、「点検!インターネットルーティングセキュリティ~入門と実践、最新動向を学ぶ~」「あなたの会社の情報セキュリティ対応体制は大丈夫?~CSIRT入門~」「今日こそわかる、安全なWebアプリの作り方2010」といったセキュリティ関連のセッションや、今後導入が進むDNSSECの基礎や今後の動向を解説する「DNSSEC チュートリアル~実践編」も、早い段階で満席となりました。

その他、認証基盤技術関連の「インターネットとこれからの認証基盤~HOWからWHATへ~」、トラフィックの推移と今後についてを考察する「トレンドから解く、これからのトラフィックマネジメント」、SNSに代表されるソーシャルアプリケーションの仕組みと現状を解説する「HTTP Meeting~ソーシャルアプリ over HTTP~」や、ここ20年のインターネットの歴史を振り返った上で、今後を見通す「IP Meeting 2010」も満席となった人気のプログラムでした。

こうしたお申し込み/参加状況から、多くの人にとって、いよいよ2011年中盤と予測されるRIRにおけるIPv4アドレス在庫枯渇時期を控えてのIPv6対応、また、今後も継続的に適切な対応が必要なセキュリティ関連に対しては特に高い関心があるように感じました。また、セッションの種類としては、基礎解説を含むような入門レベルや、すぐに日頃の業務に役立つような実践的な内容ものが、多く支持されたように思います。

IP Meeting20年目に思うこと~時とともに変わっていくものと、変わらずに大切にし続けたいもの~

当日、大勢の参加者で埋めつくされた各セッション会場では、今年から資料をWebサイトからダウンロードしていただく方法に変えたため、PC、iPad等の端末あるいはプリントアウトしたもの等、皆様が思い思いの形式で資料を見ながら、熱心に講演に耳を傾けられていました。また、いくつかの会場では、受講中のセッションについて、参加者がTwitter上でつぶやいている感想や疑問等をサブスクリーンに映し出して共有したりと、Twitter利用がすっかり定着した今年らしい様子も印象的でした。

また、通常のセッション以外には、連日お昼の休憩時間を利用してご協賛企業によるランチセミナーを、また24日と25日の夕方にはBoFを開催しました。どちらも、大勢の方にご参加いただき、会場は盛り上がりを見せていました。なお、BoFにおいては、終了時間後も議論が尽きず、皆様で楽しそうに(恐らく次の会場へ)連れ立って行かれる姿が、運営側としては大変嬉しい光景でした。

最終日26日の夕方からは懇親会を行い、一般の参加者の方をはじめ、ご講演者、ご協賛企業、プログラム委員等、100名程の皆様にご参加いただきました。JPNIC後藤滋樹理事長、村井純理事、江崎浩副理事長、また各ご協賛企業によるご挨拶を、会場にいらっしゃる皆様と一緒に聞きながら、IP Meeting20周年を今年迎えられたのは、参加者の方はもとより、たくさんの方々の熱意あふれるサポートによるものだと実感しました。また、「Internet Week」もIP Meetingと同様に、時勢に合わせてかたちを変えながらも、この先も変わることなく皆様に支えられ、皆様とともに歩むイベントであり続けたいと思いました。

最後になりますが、Internet Week 2010にご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。いただいたアンケート内容をじっくりと読ませていただき、来年の開催に向け、参考にさせていただきます。また、本イベントに多大なるご協力を賜りました、ご講演者、ご協賛企業、プログラム委員の皆様とその他ご関係者様、あらためまして、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

なお、Internet Week 2010の講演資料、参加者アンケートの結果、BoF開催報告、写真につきましては、このニュースレターが発行される頃に下記URLにて公開予定ですので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

http://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/

(JPNIC インターネット推進部 平井リサ)

Internet Week 2010 開催概要

【会 期】
2010年11月24日(水)~11月26日(金)3日間
【会 場】
富士ソフト アキバプラザ
東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
【U R L】
https://internetweek.jp/
【主 催】
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)
【企 画】
Internet Week 2010プログラム委員会
【協 賛】
NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社日本レジストリサービス
さくらインターネット株式会社
シスコシステムズ合同会社
インターネットマルチフィード株式会社
株式会社SRA
株式会社創夢
日本インターネットエクスチェンジ株式会社
株式会社ネットワークバリューコンポネンツ
【ネットワークスポンサー】
シスコシステムズ合同会社
富士ソフト株式会社
【後 援】
総務省/文部科学省/経済産業省
ICT教育推進協議会(ICTEPC)
IPv6普及・高度化推進協議会(v6PC)
財団法人インターネット協会(IAjapan)
仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ(VIOPS)
クライメート・セイバーズ コンピューティング・イニシアチブ(CSCI)
社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)
社団法人情報サービス産業協会(JISA)
独立行政法人情報通信研究機構(NICT)
地域間相互接続実験プロジェクト(RIBB)
NSSECジャパン(DNSSEC.jp)
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)
特定非営利活動法人日本ウェブ協会(W2C)
日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)
財団法人日本データ通信協会(Telecom-ISAC Japan)
一般社団法人日本電子認証協議会(JCAF)
日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)
特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)
日本UNIXユーザ会(jus)
WIDEプロジェクト(WIDE)

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