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ニュースレターNo.55/2013年11月発行

第50回JPNIC通常総会報告

2013年6月21日(金)、一般社団法人に移行後初めての総会である第50回JPNIC総会(通常総会)を、東京・飯田橋のホテルメトロポリタン エドモントにて開催いたしました。今回の総会では、2012年度の事業報告、収支決算および一般社団法人への法人格変更に伴って上程が必要となった2013年度収支予算案の3件を、会員の皆様にお諮りしました。

第1号議案 2012年度事業報告案承認の件
第2号議案 2012年度収支決算案承認の件
第3号議案 2013年度収支予算案承認の件

本稿では、各議案について簡単にご報告します。

写真:総会会場の様子
●総会会場の様子

理事長挨拶、その他

総会開会に先立って、後藤滋樹理事長から出席会員へ挨拶をいたしました。挨拶の冒頭、日頃よりご支援をいただいている会員の皆様へのお礼を申し上げました。続いて、今回の総会は一般社団法人への移行後初の総会であるため、進行等でそれに合わせた細かい調整が行われている旨の説明がありました。また、例年6月の総会終了後に行っていた懇親会は、当日は行わず、一般社団法人化およびJNICからJPNICへの改組20周年を記念した特別講演と併せて、2013年9月6日(金)に開催する予定であることをお伝えしました。この20周年イベントの模様は、P.2からの特集1をご覧ください。

理事長挨拶に続き、議長選任、議事録署名人指名の後、第1号議案、第2号議案について連続して説明を行いました。

第1号議案:2012年度事業報告案承認の件

2012年度も、2事業体制(IPアドレス事業、インターネット基盤整備事業)を継続し、インターネットのさまざまな環境、情勢の変化に対応して事業を推進いたしました。全体の説明については林宏信事務局長より、IPアドレス事業については伊勢禎和IP事業部次長より、インターネット基盤整備事業については前村昌紀インターネット推進部長より説明を行いました。主な内容は、次の通りです。

【IPアドレス事業】

IPアドレス事業における2012年度の主たる実績として、

  • 料金体系改定初年度の対応
  • IPv4アドレス移転制度の拡張
  • システム改善(WHOIS表示をIPv6アドレスの統一表記法を定めたRFC5952準拠へと変更等)

が述べられた後に、「番号資源管理業務」「ルーティングレジストリ業務」「方針策定・実装業務」「国際調整業務」「調査研究業務」「情報提供業務」の各業務についての報告がなされました。

【インターネット基盤整備事業】

インターネット基盤整備事業では、2012年度の主たる実績として、

  • JPNIC Webサイトの全面リニューアル
  • IPv6関連セミナーの実施とテストベッドの提供
  • Internet Week 2012の開催
  • ドメイン名を中心としたインターネットポリシーレポートの提供開始

が述べられ、その後、「情報センター業務」「普及啓発業務」「調査研究業務」「JPドメイン名に関する業務」「その他ドメイン名に関する業務」に関して報告がなされました。

第2号議案:2012年度収支決算案承認の件

第1号議案で説明した事業報告に基づく収支を示した各財務諸表について、林事務局長より説明を行いました。

事業活動収入 602,458,336円
(対予算 +20,808,336円)

事業活動支出473,074,599円
(対予算 ー42,045,401円)

正味財産期末残高 1,958,738,087円
(前年度比 +150,442,878円)

両議案の説明に引き続き質疑応答が行われた後、これら2議案の賛否をお諮りした結果、第1号議案「2012年度事業報告案承認の件」、第2号議案「2012年度収支決算案承認の件」ともに原案の通り、承認可決されました。

第3号議案:2013年度収支予算案承認の件

林事務局長より、今年度の予算案について説明を行いました。今年度予算の内容は、2013年3月15日(金)に行われた第49回JPNIC通常総会にて既に承認されていますが、一般社団法人への移行に伴い、予算書が収支ベースから損益ベースに変更になるため、それに伴う変更点を説明するとともに、内容についても再度お示ししました。

2013年度は、以下の予算規模で事業が展開されることとなります。また、2013年度当初予算では、2事業とも過年度からの繰越金を事業費に充当し、予算が編成されることとなります。資金収支ベースの予算書に比較して、損益収支ベースでは事業費および管理費の減価償却費が31,489,000円多くなっています。

経常収益予算 470,540,000円(前年度比 ー111,110,000円)
経常費用予算 511,210,000円(前年度比 ー8,200,000円)

上記議案につき質疑応答が行われた後、本議案の賛否をお諮りした結果、第3号議案「2013年度収支予算案承認の件」は、原案の通り可決承認されました。この第50回通常総会の資料、議事録等は、JPNIC Webサイトにて公開※1しております。


総会に引き続き、恒例となっている講演会を行いました。今回は、「インターネットの資源管理を中心とした、気になる最新動向ピックアップ」と題して、JPNIC事務局から、いくつかのトピックを取り上げて紹介しました。

写真:IP事業部の佐藤晋氏
● IP事業部の佐藤からはIPv4アドレスの移転状況などの話題についてお伝えしました

IP事業部の佐藤晋からはIP関連の話題として、IPv4アドレス移転の状況、およびIPv6対応の状況について、JPNICのみならず世界的な状況についても広くお伝えしました。このうち、IPv4アドレス移転の状況としては、2013年6月3日(月)からIPv4アドレスのレジストリ間移転が可能となったことを紹介しました。

続いて、インターネット推進部の山崎信からはドメイン名およびインターネットガバナンス関連の話題として、新gTLD導入の進捗動向、およびWCIT-12以降のインターネットガバナンスの動きについてお伝えしました。最後に、技術部兼インターネット推進部の木村泰司からは技術関連の話題として、DNS関連、RPKI関連、WHOIS関連のトピックを紹介しました。

ご紹介した内容が、会員の皆様の業務を進められる上でお役に立ちましたら幸いです。また、当日お配りしたアンケートでは、今回のような、JPNICからトピックをお伝えする講演会を今後もやってほしい、というお声を多くいただけましたことから、今後も折に触れて最新動向をお伝えする機会を持ってまいりたいと考えております。

なお、講演会の資料とビデオについてもJPNICのWebサイトで公開※2しておりますので、ぜひご覧ください。

(JPNIC 総務部 手島聖太)


※1 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 第50回総会(通常総会)
https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20130621/
※2 総会講演会資料
https://www.nic.ad.jp/ja/materials/after/

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