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ニュースレターNo.59/2015年3月発行

「APRICOT-APAN 2015 福岡会合」のご紹介

2015年2月24日(火)から3月6日(金)にかけて、福岡市の福岡国際会議場およびJR博多シティにて、APRICOT-APAN 2015が開催されました。APRICOT会合としては10年ぶり、APAN会合としては9年ぶりの日本開催となりました。会合の模様は、今夏発行予定の次号にて詳しくご報告する予定ですが、本稿では、このAPRICOT-APAN 2015 福岡会合について簡単にご紹介いたします。

はじめに

久しぶりに日本で、インターネット基盤運営技術の大きな国際会議が開催されました!

アジア太平洋地域における、インターネットの基盤運営に関わる技術者が集う年1度のフォーラムである「APRICOT(Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies)」と、アジア太平洋地域における研究ネットワークの相互接続を行い、研究開発活動を共同で行う、「APAN(Asia Pacific Advanced Network)」の合同会合である「APRICOT-APAN 2015」です。2015年2月24日(火)から同3月6日(金)まで行われ、会場は、福岡市の福岡国際会議場およびJR博多シティでした。

JPNICは、本会合の実行委員会にも参画していましたので、このAPRICOT-APAN 2015 福岡会合について、簡単にご紹介したいと思います。

APRICOT、そしてAPANとは〜両者の合同会議開催は、今回で2度目です〜

APRICOTは、前述しましたが、アジア太平洋地域のインターネット基盤の発展のために、技術者に必要な知識や技術を向上させることを目的として年1度開催される、非営利のフォーラムです。

1996年にシンガポールで最初に開催されて以来、毎年2月下旬から3月上旬に、アジア太平洋地域のさまざまな都市で開催されており、今回の福岡会合が、20回目の開催となります。日本で前回開催されたのは2005年の京都会合になりますので、実に10年ぶりです。

アジア太平洋地域の地域インターネットレジストリであるAPNICは、「8月あるいは9月」と「2月から3月」と年度に2回の会合を開催していますが、2月から3月にかけての会合は、APRICOTと同時開催にすることを恒例としています。

一方のAPANは、1997年に活動を開始し、二つの側面を持ちます。一つは、アジア太平洋地域における学術ネットワークプロジェクトの相互接続という側面で、国際回線で接続された総体として、アジア太平洋地域全体をカバーする学術ネットワークとなっています。もう一つは、そのネットワーク基盤を用いた、基盤技術や応用技術の研究の場としての側面です。APANは年に2回会合を開催しています。日本では過去に7回開催されていますが、2006年1月の東京開催が最後ですので、こちらも9年ぶりと、久しぶりになります。

なお、APRICOTとAPANが合同で会議を開くのは、2011年の香港開催に続いて、2回目です。ちなみに1回目の香港では、商用と学術、双方のインターネット基盤運営関係者が一堂に会して、参加者は1,000人を超えました。このような大きなネットワークイベントが、日本ではしばらく開催されていない状況をかんがみ、今回協賛をしてくださっている主要5社に加えて、JPNICを含む関連団体が準備グループを組成し、実に「APRICOT-APAN 2011香港」の開催直後から、この2回目を日本で開催すべく準備企画を進めてきました。この準備グループがそのまま構成員となって、2014年3月に「APRICOT-APAN 2015 日本実行委員会」が発足し、アジア太平洋地域のインターネット関係者を福岡に呼ぶべく、開催に向けた準備を進めてまいりました。実行委員会の顔ぶれは、開催概要のページからご覧いただけます

APRICOT-APAN 2015の構成とプログラム

APRICOT-APAN 2015の日程では、全体としてAPRICOTの構成をベースとしました。APRICOTは、前半をワークショップウィーク、後半をカンファレンスウィークと位置づけました。

ワークショップウィークでは、第一線のエンジニアが、主に初心者を対象にして、DNSやルーティング、インターネットエクスチェンジ構築などのインターネット基盤技術の実機演習を、ワークショップとして開催しました。その後のカンファレンスウィークでは、数多くのセッションで発表が行われ、インターネット基盤の運営に関する最新技術が議論されました。

今回はAPRICOTとAPANが併催となるため、APANのプログラムもカンファレンスウィークに並びました。APAN会合は、基本的にAPAN参加各国からの研究発表を基調としています。ネットワーク基盤技術だけでなく、農業、医療に対するネットワークの適用など、商用のインターネットではなかなか見られない、最先端の技術を垣間見ることができます。

今回の会合において、具体的にどのようなプログラムが開催されたのかについては、次のURLからご覧いただけます。

APRICOT 2015 Program
https://2015.apricot.net/program

APAN 39 Program
http://apan.net/meetings/Fukuoka2015/schedule.php

バナー:APRICOT・APAN2015

おわりに

今回の会合は、商用を中心としたインターネット基盤技術のAPRICOT、IPアドレスの管理方針を議論するAPNIC、学術ネットワークのAPANが、福岡に集結する、またとない機会となりました。常に拡大し成長し続けるインターネットを支えているのは、その時々の最新技術だけでなく、それを使ってネットワーク基盤を構築して運営するエンジニアです。そういうエンジニアが集い、情報交換を行うことで、初めてインターネット全体が円滑に動きます。アジア太平洋地域、また世界各国からエンジニアが集まるAPRICOTやAPANの会合は、常に活気に溢れています。今回の会合に参加された方々は、インターネット基盤を作り動かす人々の息遣いを感じることができたのではないかと思います。

なお、冒頭でも記した通り、本会合の詳しいレポートについては、今夏発行予定の次号にてお届けする予定です。

APRICOT-APAN 2015 開催概要

日程 2015年2月24日(火)から3月6日(金)まで
会場 [ワークショップ(2月28日(土)まで)]
JR博多シティ
http://www.jrhakatacity-eventspace.jp/access/
[カンファレンス(3月2日(月)から)]
福岡国際会議場
http://www.marinemesse.or.jp/congress/access/
主催 APRICOT-APAN 2015 日本実行委員会
共催 国立情報学研究所(NII)
後援 農林水産省/文部科学省/経済産業省/総務省/福岡県/福岡市/IPv6普及・高度化推進協議会(v6pc)/一般財団法人インターネット協会(IAjapan)/Internet Society Japan Chapter(ISOC-JP)/HD-PLCアライアンス/仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ(VIOPS)/九州ギガポッププロジェクト(QGPOP)/九州インターネットプロジェクト(QBP)/九州産業大学/九州大学 情報基盤研究開発センター/一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA)/Cyber Kansai Project(CKP)/一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)/情報処理学会 インターネット運用研究会(IOT研究会)/電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ研究専門委員会(IEICE IA研究専門委員会)/一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)/日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会(ITRC)/日本シーサート協議会(NCA)/一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)/日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)/日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)/特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)/日本UNIXユーザ会(jus)/WIDEプロジェクト(WIDE)
協賛 株式会社インターネットイニシアティブ/インターネットマルチフィード株式会社/NTTコミュニケーションズ株式会社/ソフトバンクBB株式会社/日本インターネットエクスチェンジ株式会社/Microsoft Corporation/株式会社日本レジストリサービス/Arbor Networks, Inc/IPv4 Market Group/Afilias Limited/アラクサラネットワークス株式会社/Alcatel-Lucent/A10ネットワークス株式会社/NTTアドバンステクノロジ株式会社/Curvature Solutions Pte Ltd./独立行政法人情報通信研究機構/セイコーソリューションズ株式会社/Digital Japan Investment Management G.K./株式会社デンソー/日商エレクトロニクス株式会社/日本電信電話株式会社/Netka System Co.,Ltd/Nominum, Inc./Vidyo Japan.Inc./三井情報株式会社/アカマイ・テクノロジーズ合同会社/九州通信ネットワーク株式会社/独立行政法人産業技術総合研究所/ジュニパーネットワークス株式会社/株式会社DMM.comラボ/楽天株式会社/Google Inc./Internet Corporation or Assigned Names and Numbers(ICANN)/TEIN*Cooperation Center(TEIN*CC)/Equinix, Inc./Internet Society(ISOC)/Network Startup Resource Center(NSRC)/一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
内容 ワークショップ、チュートリアル、カンファレンス、ワーキンググループセッション、併設展示・デモ、レセプション、ソーシャルイベント
URL http://jp.apricot-apan.asia/ (日本語)
https://2015.apricot.net/ (英語)
使用言語 英語
対象者 ネットワーク運用に携わる技術者
アジア各国のインターネットインフラに興味をお持ちの方
アドレスポリシー策定・資源管理に興味を持つ方
お問い合わせ先 APRICOT-APAN 2015日本実行委員会 事務局(株式会社イーサイド内)
apricot-apan-office@e-side.co.jp

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