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ニュースレターNo.59/2015年3月発行

第54回JPNIC臨時総会および講演会の報告

2014年12月5日(金)、第54回JPNIC総会(臨時総会)を東京都千代田区のアーバンネット神田カンファレンスにて開催いたしました。今回の総会では、2件の報告事項のほか、2014年度補正予算案の1議案につき、会員の皆様にお諮りしました。以下にその模様を簡単にご報告します。

理事長挨拶、その他

総会の開会に先立って後藤滋樹理事長から、Internet Week 2014が多くの参加者を得て、盛況裏に閉幕したことが報告され、会員の皆様からのご協力に対する感謝が述べられました。

また、2015年2月下旬〜3月上旬にかけて、福岡で開催されるAPRICOT-APAN 2015はJPNICも実行委員の一員として準備を進めており、会員の皆様の参加も大いに期待したい旨が伝えられました。

最後に、JPNIC事務局長、理事、そして監事として多大に貢献をいただいた成田伸一さんが2014年7月に急逝されたことについて、あらためて弔意が表されました。

その後、議長選任、議事録署名人指名の後、報告事項の説明を行いました。

写真:後藤理事長
● 開会の挨拶をする後藤理事長

報告事項:逆引きDNSへのDNSSEC導入の検討状況について

伊勢IP事業部次長より、JPNIC管理下の逆引きDNSに対し、DNSSEC導入を検討している旨とその計画が報告されました。概要は次の通りです。

【導入検討の背景】

  • 逆引きDNSの活用についてヒアリング調査を行ったところ、多くの組織が日常的に逆引きDNSを活用しており、逆引きDNSの安定的、継続的な提供が求められている
  • キャッシュポイズニング攻撃により、DNSに対する危険性が高まっており、早期の対策が必要となっている
  • IANAおよび各RIRではDNSSECの導入は完了しているので、JPNICが導入を行うことで、ルートゾーン、RIR管理のゾーンから連なる逆引きゾーンの信頼の連鎖を完成させる必要がある

【導入の進め方】

  • 2015年度前半に、レジストリシステム高機能化の一環として、DNSの改修および業務体制の整備を完了し、2015年度後半から事業者による登録を開始する
  • 2015年度末までに、少なくとも五つのIPアドレス管理指定事業者が利用する状況をめざす
  • 2016年度より、普及啓発活動の対象を全契約者(IPアドレス管理指定事業者およびPI割り当て先組織)へ拡大し、順次利用者の増加を図る

これに対し、その必要性や費用対効果などに対する質問や意見が寄せられました。導入の計画と予算については、次回総会でお諮りする2015年度事業計画および収支予算に組み込まれる予定です。

報告事項:インターネットガバナンスにかかわるトピックスのご紹介

次に、前村インターネット推進部部長から「インターネットガバナンスにかかわるトピックスの紹介」と題し、「ドメイン名政策委員会」と「日本インターネットガバナンス会議(IGCJ)」という二つの事項について報告いたしました。

前者のドメイン名政策委員会は、JPNICの役割の一つであるJPドメイン名の公共性の担保という観点からの報告であり、後者のIGCJは、インターネットガバナンスに関するさまざまな課題を日本の幅広い関係者で話し合うことができる「場」をめざして、JPNICが積極的に取り組んでいる活動の紹介です。IGCJについては会員の皆様にも積極的に関与して欲しい、とのお願いもありました。

第1号議案:2014年度補正予算案承認の件

本議案は、2014年3月14日(金)に開催の第52回通常総会にて承認された、2014年度当初の収支予算に変更が生じたため、各数値が見直された、補正予算案についてお諮りしたものです。変更となる経常収益、費用などについて林事務局長が説明を行いました。

議案の説明に引き続き議場に質疑を求めましたが、質疑は無く、その後当議案の賛否を会場にお諮りした結果、原案の通り可決されました。

経常収益予算 516,290,000円(当初予算比  +900,000円)
経常費用予算 534,940,000円(当初予算比 −10,980,000円)

以上をもって、総会は閉会となりました。

総会講演会:インターネット信頼性に向けた技術のご紹介

総会に引き続いて、「インターネット信頼性に向けた技術のご紹介」と題し、「DNSSEC」および「RPKI(リソースPKI)」という二つの技術の紹介がありました。

DNSSECに関しては、株式会社日本レジストリサービスの松浦孝康さんから紹介がありました。DNSSECはよりセキュアなDNSの運用を実現するための技術ですが、その導入に向けた全体的な状況が俯瞰された後、現状の課題と今後の展望が述べられました。現在DNSSECは、一般への普及段階に進んでいる過程と言えそうですが、各組織がDNSSECに対応するには、そのリスク軽減や、費用と運用の課題などを継続して解決していく必要があることも述べられました。

RPKIに関しては、インターネットマルチフィード株式会社の吉田友哉さんから紹介がなされました。まず初めにインターネットの経路制御を脅かす脅威について説明され、その後、取り得る対応策のうち「予防」の役目をするRPKIについての解説と、現在の取り組みが話されました。

インターネットマルチフィード社とJPNICは、IPアドレスとAS番号の正しい組み合わせであるROA(Route Origin Authorization)のキャッシュサーバを運用しています。PKIの知識も必要とされるそうしたサーバ運用の難しさも語られながらも、東京オリンピックなども視野に入れた日本全体の経路情報の信頼性向上に向けては、こうしたキャッシュサーバを運用する組織が増えることや、BGPルータでの設定についても各組織がきちんと対応していくことが、安心・安全な通信インフラを作るのであり、そういう世界をめざしていこうという力強い言葉で講演は終わりました。

この第54回臨時総会の資料・議事録、また講演会の資料およびビデオは、JPNIC Webサイトにて公開しています。

JPNIC第54回総会(臨時総会)
https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20141205/

第54回総会講演会
https://www.nic.ad.jp/ja/materials/after/20141205/

写真:松浦孝康氏
● DNSSECについて講演を行う松浦孝康氏
写真:吉田友哉氏
● RPKIについての講演を行う吉田友哉氏

(JPNIC 総務部 手島聖太)

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