各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
世界情報社会サミット(WSIS)の成果実施についての包括的評価
(WSIS+20レビュー)に関するハイレベル会合の結果報告
2025年3月25日付国連総会決議A/RES/79/277*1に基づき開催された、 世界情報社会サミット(WSIS)の成果実施についての包括的評価に関するハイレベル会合が2025年12月16日から17日にかけて、 第80回国連総会の第65回(16日午前)*2、 第66回(16日午後)*3、 第67回(17日午前)*4、 第68回(17日午後)*5本会議として国連本部(米国ニューヨーク市)で開催されました。
本会合では、第65回から第68回までの各本会議において、 国連加盟国代表に加え、オブザーバーおよび多様なステークホルダーが発言を行い、 WSISの20年にわたる取り組みを踏まえた評価と今後の方向性について意見が交わされました。 その結果、WSIS+20成果文書*6が第68回本会議において無投票(コンセンサス)*7で採択されました。
JPNICは成果文書において主に以下の点が記載されたことについて歓迎します。
- インターネットガバナンスフォーラム(IGF)の恒久化がうたわれたこと
- インターネットガバナンスがマルチステークホルダーによるものであるべきこと
- マルチステークホルダー間の協力と合意形成に関するNETmundial+10ガイドライン*8に留意されたこと
- すべてのステークホルダー間の協力の促進の必要性について記載されたこと
- IGFが国別・地域別・ユース向けIGF (NRI)や会期間活動を含む広範なエコシステムへ発展したこと
JPNICとしては、成果文書の採択、 つまりインターネットを含む情報社会の発展に関する国際的な合意に至るプロセスが、 政府のみならず多様なステークホルダーの参加の下で取りまとめられたことを重要な成果と受け止めています。 WSIS+20成果文書の採択を歓迎するとともに、日本政府をはじめとする国連加盟国、 ならびにこれまで本レビュープロセスに継続的に関与してきたすべてのステークホルダーの尽力に対し、 深く敬意を表します。
関連ページ
- 国連経済社会局(UN DESA)によるハイレベル会合案内ページ
- https://publicadministration.desa.un.org/wsis20/GA%20High-Level-Meeting
- 国連によるプレスリリース
-
https://press.un.org/en/2025/ga12745.doc.htm
https://press.un.org/en/2025/ga12746.doc.htm - TCCMによるWSIS+20レビュー結果に関するステートメント
- https://www.tccm.global/tccm-welcomes-wsis20-internet-governance-outcomes/
脚注
*1 https://docs.un.org/en/A/RES/79/277
*2 https://journal.un.org/en/new-york/meeting/officials/3c780a51-9d67-4765-9cbf-4371abf6741f/2025-12-16/statements
*3 https://journal.un.org/en/new-york/meeting/officials/eefdafb0-376c-4f74-8044-62324ce64ed1/2025-12-16/statements
*4 https://journal.un.org/en/new-york/meeting/officials/cef34d0e-d80b-45d5-a21f-335bb10824e4/2025-12-17/statements
*5 https://journal.un.org/en/new-york/meeting/officials/ab97c680-8194-4e63-bd54-f7e8e3384e87/2025-12-17/statements
*6 https://docs.un.org/A/80/L.41
*7 財団法人 平和・安全保障研究所, (平成22年度外務省委託調査)国連総会手続規則の事例調査 p.10
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/pdfs/itaku_h2201.pdf
*8 NETmundial+10マルチステークホルダー声明(日本語訳) pp.11-16
https://www.nic.ad.jp/ja/translation/governance/20240430.html
以上

