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IPv4 Address Space
翻訳文

(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 2003年11月12日

この文書は
http://www.apnic.net/mailing-lists/apnic-talk/archive/2003/10/msg00011.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


2003年10月30日

IPv4アドレス空間について

関係者各位

 RIPE NCCが行った下記のアナウンスは、 IPv4アドレス空間の消費について解明し、 メディアによるIPv4アドレスの不足についてのレポートに応える形で作成されたものです。

 RIPEの"address-policy-wg" のメーリングリストにて本件についての議論に参加されたい方は、 以下のサイトでアーカイブと登録に関する詳細をご覧ください。

http://www.ripe.net/ripe/about/maillists.html

APNIC事務局

------ ------ ----以下、RIPEのアナウンス---- ------ ------ ------

2003年10月23日

IPv4アドレス空間について

 ここ1年ほど、 IPv4アドレス空間の残存プールについて様々な記事が発表されてきました。 最近の記事では、インターネットプロトコル番号が不足しており、 2005年のある時期に使い果たしてしまうだろうと述べられています。

 地域インターネットレジストリ(RIRs)では、 残存するIPv4アドレスをいつ使い果たすことになるのかについて予測は行っていません。 ただし、RIRによるIPv4アドレス空間の割り振り率、 およびIPv4アドレス空間の残存プールの状態についての報告は行っております。

 これらRIRによる報告にある情報は、 IPv4アドレス空間の不足に関する最近の主張の多くが推測にすぎず、 信頼できる公開統計に基づいていないことを明らかにしています。

IPv4アドレス空間: 現在の統計

 IPv4アドレスのグローバルプールは、 Internet Assigned Numbers Authority(IANA)によって管理されており、 必要に応じて地域インターネットレジストリ(RIRs)に割り振られています。 この場合のIPv4割り振りの単位は、「/8ブロック」であり、 約1,600万アドレスに相当します。 2003年6月30日の時点で、IPv4アドレス空間のグローバルプールには、 RIRへの割り振り用として91個の/8ブロックが存在していたことは注目すべきでしょう。

 RIRは、各自のウェブサイトにてIPv4の割り振りに関する統計を報告し、 さらに年に数回、 各々のRIRミーティングや他のインターネット関連のミーティングにて "Joint Statistics"を発表しています。 この情報は公開されており、 IPv4の割り振り率に関する最新の統計を提供しています。 最近の資料は、以下にてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/rs/statistics/resource-status-200310.pdf

 本報告では、RIRは1999年1月から2003年6月までの4年半に、 合計 19.59 × /8ブロック相当の割り振りを行った旨を述べています。 また、RIRによる将来の割り振りに備え、 91 × /8ブロック相当のアドレスがIANAによってリザーブされていることも確認されています。

 近年のグローバル割り振り率を1年毎に算出すると、2002年は約4.25ブロック、 2001年は約5.5ブロックとなります。 これらの数字とIANAが保持している91ブロックの残存プールに基づいても、 IPv4アドレス空間の枯渇が切迫しているとの推測は非現実的です。 たとえアドレス消費率が飛躍的に上昇することを考慮しても、 IPv4アドレスは、 一部の人々が予測した2年間を越えて存続する可能性が非常に高いと思われます。

IPv4アドレス空間:地域のニーズに応じたグローバルな割り振り

 RIRは非営利、かつメンバーシップに基づく組織であり、 IPv4アドレス空間の節約と集成を確実に実行するとともに、 各自のメンバーに対し中立の立場で公平なインターネット資源の割り振りを行っています。 RIRへのIPv4アドレスブロック割り振りに関するIANAのポリシは公平に適用され、 証明されたニーズに完全に基づいています。

 IPv4アドレスが最終的に「使い果たされる」とすれば、 それはグローバルなレベルで起こり、 割り振り可能な比較的小さいアドレスプールが各地域に残った状態だと思われます。 アジア地域は他の地域に先立ってIPv4アドレスの不足を経験するだろうと示唆されていますが、 これは断じて真実ではありません。 なぜならアドレスは単一のグローバルプールから調整の上で配布されているため、 ある国々または地域の間だけでそのプールが分配されたり、 優先して割り振りが行われるシステムが存在しないからです。 IPアドレスは、現在のアドレス管理システムを通じ、 直近のニーズが証明された場合に割り振られており、 単独の地域で「不足」が発生することは決してありえないのです。

 これまで同様に、 RIRは定期的にインターネットプロトコル番号の登録と割り振り率についての報告を行い、 残存するIPv4アドレス空間を確実に効率的に管理するため、 IANAと緊密に連携してゆきます。

RIRによる統計

APNIC http://www.apnic.net/info/reports/index.html
ARIN http://www.arin.net/statistics/index.html
LACNIC http://www.lacnic.net/en/est.html
RIPE NCC http://www.ripe.net/ripencc/mem-services/registration/statistics/

原資料/RIRへの割り振り記録

http://www.aso.icann.org/stats/index.html
http://www.iana.org/assignments/ipv4-address-space

 4つのRIRによって共同で作成された "The Internet Number Resource Status Report"では、 IPv4の割り振り率に関する最新の統計情報を提供しております。

 本資料は、以下にてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/rs/statistics/resource-status-200310.pdf

---
Paul Rendek
Head of Member Services and Communications
RIPE NCC

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