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RIPE 46 Meeting Report
翻訳文

(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 2003年11月4日

この文書は2003年10月2日に公開された
http://www.ripe.net/ripe/mail-archives/ripe-list/2003/msg00127.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


2003年10月2日

関係者各位

第46回RIPEミーティング報告

 去る9月1日から5日にかけて、オランダ、 アムステルダムにある"Grand Hotel Krasnapolsky"にて 「第46回RIPEミーティング」が開催されました。 RIPE NCC会員、RIPEコミュニティ、および政府代表など合計307名が参加されました。 APNIC, ARIN, AfriNIC, およびICANNからの代表者にもご出席いただきました。

ハイライト

 今回のミーティングのハイライトとして、以下が挙げられます。

  • RIPE NCCサービスワーキンググループの最初のセッションにて行われた、RIPE NCCのサービスに関する公開議論
  • RIPE NCCが現在行っているサービスと2004年度計画についてのプレゼンテーション
    (RIPE NCC Managing Director, Axel Pawlik氏)
  • AfriNICの最新情報
  • Test Traffic Measurementの変更に関する最新情報

 The European Operators Forum(EOF)は、Voice over Internet Protocol(VoIP) とENUMに関するチュートリアルを終日にわたり開催しました。 そこでは、最新技術の概要が説明され、またゲートウェイ、セキュリティ、 新規ENUM規格の導入およびその用途など、実際の実装面に重点が置かれました。

 Telstra社のGeoff Huston氏は、 IPv4アドレスの残存予測値についての発表を行いました。

 本ミーティングの開催にあたり、支援を賜りましたSURFnet, BIT, FLAG Telecom, およびKPN EuroRingsの皆様に感謝申し上げます。

要約


・アドレスポリシ

  • チェアであるHans Petter Holen氏は、コミュニティに対して、必要に応じてripe-152("Charging by Local Internet Registries" - RIRによる課金)を改訂するために協力するように要請しました。
  • RIPE NCCは、コミュニティによる見直しのため、IPv4ポリシ文書を再提出します。
  • PI/PAに関する問題、およびその区別がまだ妥当なのかについての議論が行われました。
  • より正式なポリシ策定プロセスが必要であるとの賛同が得られました。

 アドレスポリシワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#ap

・データベース

  • チェアであるWilfried Woeber氏は、RIPE NCCデータベース使用についての基本的な条件を要約する文書を準備するため、RIPE NCCと調整します。
  • "status:" の値が変更になります。現在、RIR間で整合性をもたせ、理解しやすくするための努力がなされています。
  • "organisation object"に関するプロポーザルについて、ワーキンググループから他の機能の提案とともに前向きなフィードバックが寄せられました。
  • RIPE NCCは、次回のRIPEミーティング前に「X.509認証」を実装します。

 データベースワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#db

・Test Traffic Measurement (TTM)

  • 2004年1月1日付けで、TTMサービス契約が変更になります。料金が下がり、簡易な利用規定の下で全てのデータが公開されます。
  • Bandwidth(バンド幅) measurementsについて: 判断を下すには実験結果が不十分であったため、TTMサービスは新製品の発表を見合わせることとします。

 TTMワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#tt

・スパム対策

  • チェアであるRodney Tillotson氏は、RIPEデータベース内におけるネットワーク不正利用に対応するメールアドレス(abuse contact)の検索を改善する方法について、Anti-Spamメーリングリストにプロポーザルを掲載します。

 スパム対策ワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#anti-spam

・IPv6

  • 6BONEの段階的廃止について議論されました。次の段階は、新規の割り振りが終了する2004年1月1日です。
  • IPv6マルチホーミングについては、IPアドレスの識別子とロケーター機能(locater function)の分離に関する議論が行われました。

 IPv6ワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#ipv6

・TECHSEC

  • コミュニティに対し、大規模なIPインフラストラクチャを保護するために必要な要件、特にCLIインターフェイス要件についてのフィードバックが求められました。
  • RIPE NCCは、DNSSecのステータス、RIPE45からのDISIに関する成果、およびゾーンサイズに関する署名の影響について報告を行いました。
  • MitreのGeorge Jones氏は、運営上のセキュリティ要件についてプレゼンテーションを行い、その歴史、現在の要件の状態、関連業務、次の段階、および目標についても言及しました。
  • TERENAのBaiba Kaskina氏は、Euro CSIRTの開発に関し、CSIRTタスクフォース、関係している国々、そのプロジェクトおよび成果の詳細について発表をしました。
  • NLNetLabは、IETFにおけるFonkeyおよびPKI関連の開発について、最新情報を提供しました。

 TechSecワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#techsec

・EIX

  • IXPに関するIPv6アドレス空間ポリシを他のRIRや既存のIPv4ポリシと調整し、調和させるための支援が表明されました。
  • 安定した成長、FEの代替となるGEの使用、およびIPv6の幅広い普及がみられたヨーロッパにある11のIXPによって報告が行われました。
  • トラフィックのパターンで異常を検知するために、過去のデータや統計上の計算を使用する"Inter-Provider Traffic Analyzer"についての議論が行われました。
  • "F"および"K"ルートサーバのanycastによる実装について、ISCやRIPE NCCによるEIXのプレゼンテーションが行われました。

 EIXワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#eix

・DN*

  • 以前のDNSワーキンググループとDNRフォーラムの統合から、ドメイン名に関する全ての事項を扱うのに一つのワーキンググループで充分であることが結論づけられました。新規の名称/チャーターはメーリングリスト上で議論されることになります。
  • DN*のCo-ChairであるJaap Akkerhuis氏は、"DNS関連事項"文書を準備します。
  • DN*のCo-ChairであるPeter Koch氏は、ファイアウォールのベンダーがDNSのコミュニケーションに関する問題を処理する際にどのような間違いをするかについて発表しました。

 DN*ワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#dn

・RIPE NCC サービス

  • Axel Pawlik氏は、RIPE NCCが翌年の予算についてより詳細を公開する点に言及しました。
  • 現行のRIPE NCCサービスに関し、それらがコミュニティ全体に恩恵をもたらしているか、「サービスごとの課金」というシステムがオプションとなりえるのかについてコメントが出されました。
  • RIPE NCCの活動、およびそれらがどのような恩恵をコミュニティにもたらしているかをより明白な方法で評価する必要性について議論が行われました。

 RIPE NCC サービスワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/presentations/#ncc

・TUTORIALS

 RIPE NCCの職員は、"RIPE NCC IP Request Tutorial"を紹介しました。 RIPE NCC地域でのアドレス空間割り当てと割り振りの手続きについての説明が行われました。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/tutorials/ip-request/

 European Operators Forum (EOF)の間、 VoIPとENUMに関するチュートリアルが終日にわたって行われました。 第46回RIPEミーティングでのEOFに関する詳細情報は以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/eof.html

・RIPEミーティングウェブキャスティング

 本ミーティングにて、 RIPEミーティングウェブキャスティング実験の第三段階が実施されました。 プレナリー(全体会議)も含め、 一部のセッションの記録はアーカイブに保管されており、 以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/webcast.html

・ホストマスターコンサルテーションセンター(HCC)

 本ミーティング期間中に、 RIPE NCCのホストマスターコンサルテーションセンターがオープンし、 RIPE NCC会員は自組織のビジネスに関する問題について RIPE NCCのホストマスターと直接議論することが可能となりました。 RIPE44で紹介されたように、 後に行われたコンサルテーションの時間も引き続き開催されました。

・"MEET & GREET"

 今回のミーティングでも、 初めてRIPE NCCミーティングに参加する人々に対して "MEET & GREET"デスクが用意されました。 "MEET & GREET"では、週を通して、 ニューフェイスの方々を参加者の皆様やRIPEコミュニティの主要な人々に紹介し、 各ミーティング、ソーシャルイベントへご案内しました。 詳細な情報をお知りになりたい方は、 RIPE NCCの Pepa Tejedor Carnicero までご連絡ください。 連絡先は<meet-greet@ripe.net>となっております。

・第46回RIPEミーティングの参考資料ページ

 本ミーティングでの46セッション、チュートリアル、 およびプレゼンテーションの正式なリストは、以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-46/index.html

・RIPE NCC 総会

 2003年度のRIPE NCC 総会が2003年9月5日(金)、 第46回RIPEミーティングとあわせて、 アムステルダムにある"Grand Hotel Krasnapolsky"にて開催されました。

 本総会のハイライトは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripencc/about/gm/gm2003/highlights.html

・第47回RIPEミーティング

 第47回RIPEミーティングは、2004年1月26~30日の間、 オランダのアムステルダムにて開催されます。

 上記ミーティングに関する情報は、 まもなく以下のページにて参照可能となります。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/

・新規LIR(Local Internet Registries)の皆様へのご連絡:

 2002年1月1日以降に入会したLIRの皆様は、 次回RIPEミーティングへの無料参加チケットを2枚ご利用いただけます。 このチケットは登録料のみを対象としており、 RIPEディナー、旅費、 ホテル宿泊費には適用されません。 新規LIRの方々へのチケットについての追加情報は、 以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/new-lir.html

 または、<meeting@ripe.net>宛に電子メールにてご連絡下さい。

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