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RIPE 47 Meeting Report
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新 2004年3月12日

この文書は
http://www.ripe.net/ripe/mail-archives/ripe-list/2004/msg00008.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


2004年2月23日

関係者各位

第47回RIPEミーティング報告

 去る1月26日から30日にかけて、オランダ、アムステルダムにある "Grand Hotel Krasnapolsky"にて「第47回RIPEミーティング」 (以下、RIPE 47)が開催されました。 RIPE NCC会員、RIPEコミュニティ、および政府代表など合計253名が参加されました。 APNIC、ARIN、AfriNIC、LACNIC、 ICANNおよびIANAからの代表者にもご出席いただきました。

ハイライト

  • RIPE NCCサービスワーキンググループにてRIPE NCCのサービスに関する公開議論が行われました。
  • ISOCのMirjam Khne氏、RIPE NCCのManaging DirectorであるAxel Pawlik氏より世界情報社会サミットに関する最新情報が報告されました。
  • AfriNICについての最新情報が報告されました。
  • RIPE文書152("Charging by Local Internet Registries" - RIRによる課金)を無効とするプロポーザルがRIPEコミュニティから提出されました。
  • RIPE ChairであるRob Blokzijl氏から発表されたように、2005年にはRIPEミーティングが2回開催されます。コミュニティからのフィードバックに基づき、これは2006年にも継続されます。RIPE NCCは、ミーティングが開催されるまでの期間も議論が促進され円滑に進むように、RIPEワーキンググループをさらに支援していきます。
  • CCLRCのRobin Tasker氏は、欧州委員会からの委託を受けているDataTAGプロジェクトについて発表を行いました。
  • The European Operators Forum(EOF)はNSPセキュリティBoFを開催しました。スパム防止のためにどのSMTPフローがブロックされるべきかについての発表があり、さらにAOLのバックボーンネットワークをOSPFからIS-ISへ移行するというケーススタディ、ネットワークコンフィギュレーションにおけるXMLの使用について議論が行われました。

 EOFで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/index.html#eof

 本ミーティングの開催にあたり、ご支援を賜りましたRIPE NCC、Afilias、 Cisco、NIKHEF、NOKIA、Riverhead、およびSURFnetの皆様に心より感謝申し上げます。 また、素晴らしいインターネット接続環境を提供してくださった Global Voice Networksの皆様にも厚く御礼申し上げます。

要約


・アドレスポリシ

  • RIPE文書152("Charging by Local Internet Registries" - RIRによる課金)を無効とし、RIPE NCCのホームページ(http://www.ripe.net/)上にて、課金はIPアドレスに対して行っているものではないと明確に述べるべきとの提案が行われました。
  • ChairであるHans Peter Holen氏は、ポリシ策定プロセスのプロポーザルを執筆するためのタスクフォースを結成します。
  • /22の最小割り振りサイズに関するAfriNICプロポーザルについて、メーリングリスト上でのコンセンサスが必要とされています。
  • Hans Peter Holen氏は、IPv4割り振りにおける80%ルールの変更に関して、メーリングリスト上で議論を開始します。

 アドレスポリシワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#ap

・データベース

  • CRISPかジョイントWhoisかという問題が議論されました。
  • inet(6)numオブジェクトに"abuse-c"という新規項目を導入するプロポーザルについて議論されました。
  • "abuse-c"についての詳細なプロポーザルは、データベースワーキンググルー プのメーリングリスト上で発表されます。

 データベースワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#db

・Test Traffic Measurement (TTM)

  • 2004年1月1日付けで、以下のようにTTMサービス契約が変更されました。
    • 料金が年間3,000ユーロから1,000ユーロへ引き下げられました。
    • RIPE300(Test Traffic Measurementサービスデータ公開ポリシ)で明記されているように、すべてのデータが公開されました。
  • 以下の2つのプレゼンテーションでTTMの遅延データが活用されました。
    • TTMプロジェクトの経路探索データを使用した遅延トモグラフィー(断層撮影法)
    • 遅延データを使用したIPパケットについて

 TTMワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#tt

・スパム対策

  • 宛先違い、または多数のスパム苦情への対応に役立つよう、RIPEデータベースに"abuse-c"項目を含める件について、データベースワーキンググループのメーリングリストへプロポーザルが提出されました。
  • 欧州委員会の指針が広く実装されている点、およびアメリカでは"CAN-SPAM" が最初の連邦法である点が指摘されました。

・IPv6

  • anycastのポリシ議論はアドレスポリシワーキンググループで取り扱われることになりました。
  • DDoS攻撃を匿名にすることを目的とし、元のIPv4アドレスを乗っ取るために、6 to 4がどのように悪用されているかについて議論が行われました。
  • IPv4ネットワーク上における、IPv6のセキュリティについて発表が行われました。

 IPv6ワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#ipv6

・EIX

  • スイッチを希望するエクスチェンジポイントオペレータのリストを改訂するために、編集グループが結成されます。
  • エクスチェンジポイントのオペレーター会員向けの規則について議論されました。
  • DE-CIXは、新規ハードウェアへ移行し、新たな根拠情報を追加した経験を発表しました。

 EIXワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#eix

・DN*

  • DNRフォーラムとDNSワーキンググループは、DNSワーキンググループとして統合されました。
  • ENUM RFC 2916bisがIETFワーキンググループで承認され、RFC編集者のテーマとして新たに追加されました。
  • 国際化ドメイン名(IDN)がより多くの新たな地域に広まっているとの指摘がありました。

 DN*ワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#dn

・ルーティング

  • IPアドレスによるオリジナルASNのマッピングが可能なツールである、RISwhoisについての発表がありました。
  • IGPプロトコルのconvergenceについてケーススタディが発表され、議論が行われました。

 ルーティングワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#routing

・RIPE NCC サービス

  • FLAG Telecom社のBijal Sanghani氏が本ワーキンググループのco-chairとして任命されました。
  • RIPE NCCは、新規ブロックのルータビリティに関して、調査統計を提供するサービスの可能性を検討します。
  • RIPE NCCは、RIPE48のRIPE NCCサービスワーキンググループにおいて、2004年の活動計画に関して最新の状況報告を行い、2005年の活動計画に関するご意見を募集します。

 RIPE NCC サービスワーキンググループで行われたプレゼンテーションは以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/presentations/#ncc-services

チュートリアル

 RIPE NCCの職員は、"RIPE NCC IP Request Tutorial"を紹介しました。 RIPE NCC地域でのアドレス空間割り当てと割り振りの手続きについての説明が行われました。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/tutorials/ip-request/

RIPE 47ウェブキャスティングとアーカイブ

 本ミーティングにて、 RIPE NCCはウェブキャストを利用した参加者からフィードバックを集めるという試みを行いました。 使用したメディアは、IRCとJabberでした。

 RIPE 47で行われたプレゼンテーションのアーカイブ、ウェブキャスト、 およびIRC/Jabberについてのフィードバックは、 以下のページにてご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/sessions-archive.html

ホストマスターコンサルテーションセンター(HCC)

 本ミーティング期間中、 RIPE NCCのホストマスターコンサルテーションセンターをオープンしました。 RIPE NCC会員にとっては、 自組織のビジネス(事業) に関して直接RIPE NCCのホストマスターと議論できる機会となりました。

RIPE 47参考資料ページ

 本ミーティングの全セッション、チュートリアル、 およびプレゼンテーションの一覧表は、以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-47/index.html

"MEET & GREET"

 今回初めてRIPE NCCミーティングに参加する人々に対して "MEET & GREET"が用意されました。 "MEET & GREET"では、週を通して、 ニューフェイスの方々を参加者の皆様やRIPEコミュニティの主要な人々に紹介し、 各ミーティング、ソーシャルイベントへご案内しました。 詳細な情報をお知りになりたい方は、<meet-greet@ripe.net>までご連絡ください。

第48回RIPEミーティング

 第48回RIPEミーティングは、2004年5月3~7日にわたり、 オランダのアムステルダムにて開催されます。

 上記ミーティングに関する情報は、まもなく以下のページにて参照可能となります。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-48/

新規LIR(Local Internet Registries)の皆様へのご連絡

 新規LIRの皆様は、 RIPEミーティングへの無料参加チケットを2枚ご利用いただけます。 このチケットは登録料のみを対象としており、 RIPEディナー、旅費、 ホテルの宿泊費には適用されません。 新規LIRの方々へのチケットについての追加情報は、 以下のページでご覧いただけます。

http://www.ripe.net/ripe/meetings/new-lir.html

 または、<meeting@ripe.net>宛に電子メールにてご連絡下さい。

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