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"ICANN Accra Meeting Topic: Approval of Registry Agreement for.pro"
翻訳文

(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2002年4月22日

翻訳文 ICANNアクラ会議議題:.proレジストリ契約の承認
2002年3月7日

原文は、http://www.icann.org/accra/pro-agmt-topic.htmで公開されています。


 2002年3月13日ガーナ、アクラで開催されるICANNパブリックフォーラムで議論する議題の1つに、ICANNのスタッフと、提案申請した.proトップレベルドメイン(TLD)レジストリとして選ばれたRegistryProの間で協議されたレジストリ契約の承認がある。以下は交渉された契約について説明し、様々な付属書類へのリンクを提供するものである。一般のコメントは3月13日のパブリックフォーム、もしくはウェブ上のフォーラムにおいて募集する。

新TLD契約に関するパブリックコメントフォーラムは、http://forum.icann.org/newtldagmts/を参照。

背景  

 2000年11月16日マリナ・デル・レイで開催された年次総会において、ICANN理事会は7つの新トップレベルドメイン(TLD)を採択し、適切な契約交渉をICANNと提案したレジストリ運用機関およびスポンサー組織間で行うことになった。また理事会は事務総長および法律顧問がICANNを代理してこれらの契約を交渉し、理事会の更なる承認もしくは批准を条件として、適切な契約を締結することを認めた。

選ばれた新TLDの提案には2種類ある。4つの提案(.biz、.info、 .name、および .pro)は比較的に大規模なスポンサー無しトップレベルドメイン(TLD)である。他の3つの提案(.aero、 .coop、および .museum)は、小規模な「スポンサー付き」トップレベルドメイン(TLD)である(一般的に、「スポンサー無し」トップレベルドメインは直接ICANNプロセスによりグローバルなインターネットコミュニティーが策定した方針に基づき運用され、一方「スポンサー付き」トップレベルドメイン(TLD)は、そのトップレベルドメイン(TLD)により殆どが影響を受ける狭いコミュニティーを代表するスポンサー組織を有するように特化したトップレベルドメイン(TLD)である。したがってスポンサー組織はそのトップレベルドメイン(TLD)に関する多くの問題についての方針策定を委任されておりその責任を実施する。)

 2種類のモデル契約が作成された。1つはスポンサー無しトップレベルドメイン(TLD)用で、もう1つはスポンサー付きトップレベルドメイン用である。これらのモデル契約に合わせて、これまでに7つのトップレベルドメイン(TLD)のうち6つの契約が署名された。

.biz (スポンサー無し)(2001年5月11日署名)
.info (スポンサー無し)(2001年5月11日署名)
.name (スポンサー無し)(2001年8月1日署名)
.museum (スポンサー付き)(2001年11月21日署名)
.coop (スポンサー付き)(2001年5月11日署名)
.aero (スポンサー付き)(2001年12月17日署名)

.proレジストリ契約の交渉

 選択されたトップレベルドメイン(TLD)のうち7つ目は.proである。.proトップレベルドメイン(TLD)はRegistryProにより提案されたスポンサー無しトップレベルドメイン(TLD)で、適切な実体(例えば政府機関および専門家組織)の資格認定を受け、専門的なサービスを提供する個人および団体だけが登録を認められる。本案の重要な特色であり、理事会による選考プロセスにおいても言及されたことは、.proの登録プロセスは専門家の登録に非常に信頼性の高い枠組みを提供することである。本トップレベルドメイン(TLD)の構造については、医師用の.med.pro等、それぞれの職業用のセカンドレベルドメインを導入することが提案されている。

 いくつかの点について、.proトップレベルドメイン(TLD)の運用モデル案は特有の課題を提起している。認定された専門職の資格に応じて一連の制限付ネームスペースを提供するため、本トップレベルドメインの管理には専門職組織およびその他の資格認定団体のニーズに対し特別な配慮が要求される。信頼性の高い環境を求める上で、本トップレベルドメイン(TLD)は、レジストリ-レジストラモデルとの関連で申請者の資格を検証するための確固とした手続きを持たなければならない。

 長い交渉の末、ICANNとRegistryProは.proレジストリ契約およびその全ての付属書類の文面に関する交渉を完了した(以下にリンク有)。ICANN幹部は、契約書および付属書類は.proトップレベルドメイン(TLD)の本質的な特徴を提案どおりとらえ、また.proトップレベルドメイン(TLD)特有の運営上の課題を適切に解決するものであると信じている。

 交渉の過程で、元の提案の文字について2つの重要な変更が行われた。しかし詳細な検討の結果、ICANNのマネジメントは、これらの変更は改良を示すもので提案のトップレベルドメイン(TLD)の性質を根本的に変えるものではないと確信するようになった。具体的には以下のとおり。

 RegistryProは本来.proドメイン名使用者に対しドメイン名登録の付加的な製品としてデジタル証明を提供することを提案していた。提案は、デジタル証明技術を例えば専門職業人が認証された電子メールにより、自己の患者やクライアントなどと会話し、および安全なウェブを使用できるようにするため、「専門職ドメイン」用として、特にふさわしいと認めていた。2000年11月に.proが選ばれて以来、RegistryProが.proの評価をさらに改良する過程で、デジタル技術が.proトップレベルドメイン(TLD)にもたらす信頼性の向上に専門職および関係団体が高い関心を持っていることがわかった。RegistryProは、登録者にデジタル資格証明を一律に要求すれば、.proの高い信頼性を著しく強化することができると結論した。その結果、RegistryProの要請により、全登録に関連するデジタル資格証明(RegistryProが運営する共用証明ルートサーバーにリンクされる)を要求するために付属書類が作成された。付属書類(特に付属書類Lを参照)はこれらのデジタル証明書サービスの規定は明確に規定された開かれた、独占的ではない必須条件の受諾をRegistryProに約束させることにより、レジストラ経由で提供される競争的なサービスであることを保証するものである。これらの必須条件の順守状況は独立の第三者である監査人により監視され、RegistryProは契約により証明機関として行為する全ての会社(RegistryPro自身を含む)に同一基準を同様に適用することを約束する。登録者のデジタル証明書取得費用は競争により決定される。もっともRegistryProは競合する証明機関が接続される共用証明ルートサーバーのメンテナンスのようなレジストリサービスにより発生する運営、ライセンス供与および関連コストを充当するために原価回収に基づく費用を請求する権利を有する。

 RegistryProの資金調達体制が変更された。RegistryProの提案は初年度 US$16,900,000の資金を必要としていた。この必要額の大部分は独立型のレジストリを設立し、予定されているマスマーケティングキャンペーンによるものだった。RegistryProは現在レジストリを、いくつかの国トップレベルドメイン(ccTLD)にレジストリサービスを提供しているRegister.comのベンチャー事業のRegistry Advantageに外部委託することを計画している。さらに加えて、RegistryProの市場調査によれば、ターゲットを絞り込みそれに合わせた販売戦略をとれば効果が著しく向上し、安上がりであるということであった。これらを考慮した上で、交渉の結果契約案は初年度の資金需要をUS$8,500,000に減額した。独自のレビューに基づき、ICANN幹部はこの資金レベルは、.proトップレベルドメイン(TLD)が当初の資金需要により「資金難に陥り」破綻するのを防ぐものであると信じている。

 上記の特徴はRegistryProの元の提案とは異なるが、提案された.proドメインの本質的な特徴は保持されており(幾つかの点では改良されており)、したがってICANN幹部は、理事会にICANNが交渉どおり.proレジストリ契約を契約することを承認するよう勧告する。

契約および付属書類へのリンク

 .proレジストリ契約は、それぞれのドメイン名が第3レベルに登録されるスポンサー無しトップレベルドメイン(TLD)のレジストリ用の2001年8月1日版のスポンサー無しレジストリ契約に一致するものである。.proトップレベルドメイン(TLD)の特徴に合わせた契約は、付属書類で行われている。交渉された付属書類は以下のとおり。

  • 属書類 A TLDネームサーバーの変更要求に関するフォーマットおよび技術的必要条件
  • 付属書類 B TLD連絡先情報変更要求に関するフォーマットおよび技術的必要条件
  • 付属書類 C 機能上の必須条件
  • 付属書類 D 性能仕様
  • 付属書類 E サービススレベル契約
  • 付属書類F レジストリ-レジストラ契約
  • 付属書類 G レジストリサービス料金
  • 付属書類 H 平等なアクセス証明
  • 付属書類 I レジストリコードオブコンダクト
  • 付属書類 J スタートアッププラン
  • 付属書類 K 登録不可予約済みドメイン名
  • 付属書類 L 登録制限 付属書類 M 登録制限の強化
  • 付属書類 N トップレベルドメインゾーンファイルアクセス契約
  • 付属書類 O Whois仕様 公共Whois 付属書類 P Whoisデータ仕様。独立Whoisプロバイダー
  • 付属書類 Q Whoisデータ仕様。ICANN
  • 付属書類 R データエスクロー仕様
  • 付属書類 S データエスクロー契約
  • 付属書類 T 月次レジストリレポート
  • 付属書類 U 概念実証レポート
  • 付属書類 V 初期コンセンサス方針
  • 付属書類 W 追加の取り決め
  • 付属書類 X レジストリ運用者のドメイン名
  • 付属書類 Y 制裁措置要綱

以上

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