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Guidelines for the Implementation of Internationalized Domain Names
Version 1.0
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2004年11月9日

この文書は2003年6月20日に公開された
http://www.icann.org/general/idn-guidelines-20jun03.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


国際化ドメイン名(IDN)実装のためのガイドライン
1.0版

2003年6月20日

注記:以下のガイドラインは、 ICANNおよび主要な国際化ドメイン名(IDN)レジストリが共同で作成したものです。 本1.0版は2003年6月20日に発行されました。 これは、RFC 3490、3491、 3492に書かれているIETFの標準提案のもと開始されたIDNの展開と時を同じくするものです。

 本ガイドラインに記載されている実装のためのアプローチは、 2003年3月27日にICANN理事会によって承認(エンドース)されました。 また、本ガイドラインは.cn、.info、.jp、.org、 .twの各レジストリからも支持されており、 これらのレジストリはIDNの運用において本ガイドラインに従うことを確約しています。 2003年6月より、 ICANNは本ガイドラインの規定に基づくIDNの展開に関してICANNとの間で契約を締結するレジストリの認定を開始しました。

 今後IDNの展開の進捗において、 ICANNとIDNレジストリは本ガイドラインを定期的に見直し、 経験上必要な場合は改定を行う予定です。

ガイドライン

  1. IDNを実装するTLDレジストリは、RFC3490、3491および3492(以下、集合的に「IDN標準」と呼ぶ)に定める技術要件に厳格に準拠した上で実装をしなければならない。
  2. TLDレジストリがIDN標準を実装する際には、Unicodeで規定されているすべてのコードポイントの中から許可されるものを明確にするという方法をとらなければならない(レジストリが明確に許可していないコードポイントは禁止されている、ということを意味する)。
  3. TLDレジストリがIDN標準を実装する際には、以下を実行するものとする。
    1. 登録された各国際化ドメイン名を一つまたは一連の言語に関連付ける。
    2. 取り扱う言語に固有の登録・管理規則(文書化され公開されたもの)を採用する。(登録されたドメイン名に関連付けられた言語における等価な異体文字を持つすべてのドメイン名を予約するなど)
    3. ある特定の言語の登録・管理規則が異体文字テーブルから利点を得るとレジストリが判断した場合は、その言語での登録は、適切なテーブルが利用可能である場合のみ許可する
  4. 各レジストリは、各言語に固有の登録方針(レジストリが適切であると判断する場合は、異体文字テーブルを含む)を策定するために、関係者と協力して取り組むものとする。これは、世界中のDNSユーザーの利便性のためにIDN実装へ向けて一貫したアプローチをとるという目的を実現するためのものである。レジストリは共通の問題に取り組むために、例えばICANNのIDN Registry Implementation Committeeのような特別委員会、地域グループおよび世界的なフォーラムを通して互いに協力するものとする。
  5. TLDレジストリがIDN標準を実装する際には、少なくとも初期の段階においては、ドメイン名のラベル(セカンドレベルドメインなど)内の文字を、一つの言語または一連の言語に関連付けられた文字のみに限定すべきである。
  6. TLDレジストリ(およびレジストラ)は、IDN登録で対象とするすべての言語による情報提供およびサービス提供をすべきである。

注記

ICANNとの間で契約を締結しているレジストリに関するガイドライン1についての注記: ICANNとの間でスポンサーシップ契約またはレジストリ契約を締結しているレジストリは、 それぞれの契約において登録名形式要件にも準拠する必要があります。 契約書では、すべての登録名(ACE名を含む)は、 RFC 2234に記載されている拡張Backus-Naur形式(BNF) の次のような構文に準拠するものと述べられています。

dot = %x2E ; "."
dash = %x2D ; "-"
alpha = %x41-5A / %x61-7A ; A-Z / a-z
digit = %x30-39 ; 0-9
ldh = alpha / digit / dash
id-prefix = alpha / digit
label = id-prefix [*61ldh id-prefix]
sldn = label dot label
hostname = *(label dot) sldn
	

 さらに、長さの制限も守らなければなりません。

 これらの要件を満たすため、ToASCII変換を実行してACE名を作成する場合は、 RFC 3490に記載されているUseSTD3ASCIIRulesフラグを設定する必要があります。 これにより、形式上の制約要件が上記のとおりであるという解釈がなされます。

ガイドライン2についての注記: 例外処理が適切であるとレジストリが判断した場合を除き、 次のようなコードポイントの使用は認められません。 (a) 罫線記号描画文字、 (b) 飾り文字や絵文字など、英数字でも表意文字でもない記号やアイコン、 (c) 句読点文字、 (d) 空白文字。 RFC 3491の第5節に記載されている出力禁止プロファイルにおいても、 空白文字など特定のコードポイントが禁止されています。 さらに、IDN標準ではこのプロファイル以外でも禁止している文字があります。 ガイドライン1に従い、 レジストリはIDN標準で禁止されているコードポイントの使用を例外として許可してはなりません。

ガイドライン3についての注記: ガイドライン3の下では、すべての国際化ドメイン名の登録は、 一つまたは一連の言語に関連づけられて行われることになります。 これは、 登録において採用するためにレジストリが策定した登録および管理のためのルールセット (「登録ルールセット」)を識別するための目的で行われるものです。 登録ルールセットは、特定言語または一連の言語と関連づけられます。 例えば、あるレジストリは、「ドイツ語」 と指定された国際化ドメイン名登録のためにある一つの登録ルールセットを選び、 また「中国語、日本語、韓国語」 と指定された国際化ドメイン名登録のために別の登録ルールセットを選ぶことができます。 特定の言語と特定の登録ルールセットとの対応づけはレジストリが行います。 レジストラ(そして最終的には登録者) は一つの登録に関して特定言語または一連の言語を指定することができ、 それによってレジストリが策定したどの登録ルールセットが適用されるかが決まります。

 各レジストリは、各登録ルールセットの詳細とともに、 言語と登録ルールセットとの対応づけについて、webサイトで公表します。 登録ルールセットの策定や改定の際は、 通常30日前にレジストラへの通知が行われます(公示という形をとることも可能です)。 登録ルールセットの策定に関する協議についてはガイドライン4を参照してください。

 ルールセットのための適切なトピックには、必須ではありませんが、 次のようなものが含まれます: 使用可能なUnicodeコードポイント、異体字テーブル、 使用が禁止されているUnicode文字列、 レジストリ運営者が適切と判断したその他ポリシー。 別々のルールセットにおいて使用可能なUnicodeコードポイントは、 重複する場合もあれば、一致さえする場合もあります。

スポンサーなしgTLDに関するガイドライン3についての注記: ルールセットは、 レジストリ・レジストラ契約が有効となっているすべてのICANN認定レジストラによるレジストリサービスへの公平なアクセスを妨げるものであってはなりません。 スポンサーなしTLDのレジストリ運営者は、 通常30日前にICANNおよびICANN認定レジストラに対して、 ルールセットの策定または改定を通知することになります (ただし、緊急の場合は、レジストリ運営者とICANNとの間において、 これより短い期間で行うことに関して、文書で合意をとる場合があります)。

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