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この文書はJPNIC公開文書であり、著作権は日本ネットワークインフォ メーションセンター(JPNIC)が保持しています。JPNIC公開文書は誰でも 送付手数料のみの負担でJPNICから入手できます。また、この著作権 表示を入れるかぎり、誰でも自由に転載・複製・再配布を行なって構 いません。
〒101-0047 東京都 千代田区 内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
      "Guidelines for Setting up a Local Internet Registry 
                   at the RIPE NCC" 翻訳文
       (ftp://ftp.nic.ad.jp/jpnic/translation/ripe160-j.txt)  

                (社)日本ネットワークインフォメーションセンター
                        最終更新 1999年 4月 28日

この文書は

            http://www.ripe.net/docs/ripe-160.html

を翻訳したものです。JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その
品質に責任を負いません。

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RIPE NCCにおけるローカルインターネットレジストリの設立に関するガイドライン

P. Caslav
R. Muit

ドキュメント番号: ripe-160
日付: March 12, 1998
------------------------------------------------------------------

要約

このドキュメントは、RIPE
 NCCとともにローカルインターネットレジストリ(IR)を設立することを検討している
組織にとって必要な情報を提供する。このドキュメントでは、まず、一般にどのよう
な組織がローカルIRを設立するのかについてのガイドラインをいくつか紹介する。次
に、ローカルIRを設立するために必要な手順について説明する。最後に、最初のIPア
ドレスの割り当ておよび割り振りに関するRIPE
 NCCのポリシーを説明する。
------------------------------------------------------------------

目次

要約
1. 序
2. どのような場合にローカルインターネットレジストリを設立するか
2.1. ローカルIRの責任
2.2. ローカルIRの運営費用
2.3. アドレス空間
2.4. 実務上の考慮事項
2.5. その他の考慮事項
3. ローカルIRの設立
3.1. ローカルインターネットレジストリリスト内でのエントリの作成
3.2.Agreement to Registry Procedures(レジストリ手続きに関する契約)
3.3.Agreement on the Provision and Use of the RIPE NCC Services &  Paying of
 Fees(RIPE NCCサービスの提供および利用および料金支払いに関する契約)
4. RIPE NCCの料金および支払い請求方法
5. 最初のアドレス空間の要求
6. トレーニングコース
付録A
個々のフィールドの説明

組織名
レジストリタイプ
サービス対象コミュニティ
住所
サービス対象国
管理連絡窓口
技術連絡窓口
電話番号
ファックス番号
電子メールアドレス
注釈
ローカルレジストリメールリスト
プロバイダメールリスト

請求書宛先住所
Eメールによる支払い請求アドレス
支払い請求関連事項
VAT番号
支払い請求方式
請求種別
支払い形式
支払い請求に関する注釈
書式の記入例


1. 序

インターネット上で使用するIPアドレスは、階層的なインターネットレジストリに
よって配布される。RIPE
 NCCは、ヨーロッパ、北アフリカ、および一部の中東地域を所管する地域レジストリ
で、所管地域内の「ローカルインターネットレジストリ」(ローカルIR、LIR、または
ローカルレジストリとも呼ばれる)へのアドレスの配布を行っている。ローカルIR
は、それぞれのエンドユーザにアドレス空間を割り当てるほか、自身のネットワーク
インフラストラクチャ用の空間も確保する。

RIPE
 NCCからIPアドレスのブロックを取得する必要がある組織は、ローカルインターネッ
トレジストリを設立しなければならない。組織がローカルIRを開設する理由として
は、他の手段によりアドレス空間を取得できない、あるいは、インターネットルー
ティングの観点から見てその方が効果的であるといったことが考えられる。その他の
場合は、上位のサービスプロバイダからIPアドレスを取得できるので、ローカルIRと
なってRIPE
 NCCから直接アドレス空間を取得する必要はない。

2. どのような場合にローカルインターネットレジストリを設立するか

組織は、ローカルレジストリになるべきかどうかを決定する際には、将来においてど
れだけの量のアドレス空間が必要になると予測されるか、独自の経路制御可能ブロッ
クを保持することがどの程度重要か、そして、ローカルレジストリを運営するための
余分なコスト、管理オーバーヘッド、および責任に対処する用意があるかどうかを検
討する必要がある。このセクションでは、この問題に関するガイドラインをいくつか
提供する。

これらのガイドラインは、意志決定プロセスを進める上での目安として使用すべきも
のであり、レジストリを設立できる組織とできない組織を明確に示すものではない。
RIPE
 NCCでは、この決定は各組織自体の裁量に委ねる方針をとっている。所在地がRIPE
 NCCの所管地域内にあるか、またはほとんどのカスタマを同地域内に持ついかなる組
織も、RIPE
 NCCサービスの提供および利用に関する契約書に署名し、レジストリのガイドライン
に従って運営することを確約すれば、ローカルIRとして承認される。RIPE
 NCC地域に属する国のリストについては、下記を参照されたい。

http://www.ripe.net/lir/registries/indices/index.html

貴国がリストに含まれていないが、RIPE
 NCCの所管地域に含まれるのが妥当であると判断したときは、その旨連絡されたい。
貴国にはまだローカルインターネットレジストリが存在せず、貴組織が最初のレジス
トリとなる可能性がある。。ローカルレジストリを設立できるのは、RIPE
 NCC地域内の法人である組織のみであるという点に注意されたい。

2.1. ローカルIRの責任

ローカルIRは、RIPE
 NCCからIPアドレス空間のブロックの割り振りを受ける。ローカルIRは、割り当てら
れたブロックからIPアドレスを割り当てることに責任を負う。この責任には下記の事
項が含まれる。

* グローバルな割り当てポリシーに従って正しい割り当て決定を行う
 (ripe-159のセクション3および4を参照)。
*
 割り当てプロセスで収集した情報の記録を保持する(ripe-159のセクション6を参
照)。
*
 RIPEデータベース内に割り当て情報を保管し、その情報を常に最新の状態に維持す
る(ripe-159のセクション3を参照)。

RIPE
 NCCでは、ローカルレジストリを養成し各種手続きの進め方を容易にするため、そし
て各レジストリがそれぞれの責任を正しく果していることを確認するために、整合性
チェックおよび監査活動を設営している。これについては、ripe-170を参照された
い。

2.2. ローカルIRの運営費用

ローカルIRを運営するための直接費用、つまりRIPE
 NCCのサービスに対して支払う料金については、この後の「RIPE
 NCCの料金および支払い請求方法」のセクションに概略を示してある。さらに、ロー
カルレジストリは、ローカルIRとして必要な専属スタッフに関連した費用、そして、
ローカルIRを運営するための管理業務に関連した費用も見込む必要がある。カスタマ
の規模によっては、ローカルIRの管理業務に専従するフルタイムのスタッフ要員を1
名配備することが必要になることもある。

2.3. アドレス空間

各ローカルIRは、初期時点(最初の割り当て要求を送付した後)において、1個の/19
 (8192アドレス)の割り振りを受ける。ローカルIRは、このブロックを1つの経路とし
てインターネットにアナウンスすることができる。ローカルIRは、このブロックを自
己の内部ネットワークに使用できるほか、自身がプロバイダレジストリである場合
は、カスタマへの割り当て用にもこのブロックを使用することができる。最初のブ
ロックを使い果たしてしまったときは、レジストリは、カスタマベースの成長度に応
じたサイズの新しいブロックを入手する。

2.4. 実務上の考慮事項

ローカルIRを運営する組織は、自身またはカスタマのネットワーク用のアドレス空間
を割り当てるのに、他の組織に依存する必要はない。ローカルIRを運営していない組
織の場合は、上位プロバイダを変更するときに、多くの場合、ネットワークをリナン
バし、それまでローカルIRから割り当てられていたアドレス空間を、そのローカルIR
に返還することが必要になる。ただし、ローカルIRを運営するには時間と費用が必要
になる。

2.5. その他の考慮事項

RIPE
 NCCや世界中のどこかでですでにローカルレジストリを運営している組織が、新たな
レジストリを開設したい場合は、新たなローカルレジストリの必要性を示す正当な理
由をRIPE
 NCCに提示する必要がある。この場合は、RIPE
 NCCは、そのための特別な情報の提供を要請する。

また、組織が、すでにアドレス空間を保有している大規模な企業の一部である場合
も、ローカルIRの設立の前に、特別な情報をRIPE
 NCCに提供することが必要になる。RIPE
 NCCは、本社組織からのアドレス空間をネットワーク用に使用できない理由と、代わ
りに(または追加として)RIPE
 NCCからアドレス空間を取得しなければならない理由を知る必要がある。この場合も
特別情報の提示を求められる。

3. ローカルIRの設立

ローカルIRを設立するためのプロセスは、次の3つのステップに大別される。

* ローカルインターネットレジストリリスト内のエントリの作成
* レジストリ手続きに対する同意
* Agreement on the Provision and Use of the RIPE NCC Services &  Paying of
 Fees(RIPE NCCサービスの提供および利用および料金支払いに関する契約)

これらのステップは上記の順序で進める必要がある。

(下記にリストするドキュメントを入手し、レジストリを設立し、そしてアドレス空
間を要求したりするには、)
ローカルレジストリRIPENCCの間に大量のコミュニケーションが必要になる。した
がって、ローカルIRは少なくともEメール接続機能だけは持っていることが必須にな
る。まだインターネット接続機能を持っていない場合は、ローカルIRの設立を申請す
る前に(暫定的な)Eメールアドレスを取得するようにされたい。

3.1. ローカルインターネットレジストリリスト内でのエントリの作成

第1のステップでは、RIPE
 NCCは、新しいローカルIRに関する管理情報、たとえば、住所と電話番号、連絡担当
者の氏名、および支払い請求関係の情報などを収集する必要がある。付録Aに示す書
式に記入し、<new-lir@ripe.net>にEメールで送付されたい。RIPE
 NCCは、この書式を受け取ると、ローカルインターネットレジストリのリスト内に、
新規のレジストリ用のエントリを作成する。3つのステップのすべてが完了した後
で、この書式に記載されている管理情報の一部が、RIPE
 NCC
 Webサイト上で公開される。ただし、この書式のほとんどの部分は、アドレスの割り
振りおよび割り当ての状況など、レジストリに関する情報を保持するために、RIPE
 NCCで内部的に使用されるだけである。

エントリの作成が終わると、貴組織にレジストリ識別子が交付される。以後、RIPE
 NCCは、貴組織をレジストリとして識別し、エンドユーザと区別するために、この識
別子を使用する。後で示す書式を参照されたい。

貴組織がテンプレートに記入して提供する情報は、RIPEデータベースには格納されな
いので注意されたい。貴組織のレジストリに関する情報を変更したい場合のほか、単
に現在の内容を知りたいだけの場合も、<ncc@ripe.net>または
<hostmaster@ripe.net>にEメールを送付されたい。RIPE
 NCCが情報を最新の状態に維持することにご協力いただければ幸甚である。

ステップ1が完了すると、RIPE
 NCCの支払い請求部門は、新規レジストリが指定する支払い担当部門の住所に請求書
を送る。請求書の金額を支払った時点で、レジストリはアドレス空間の取得を開始す
ることができる(ただし、RIPE
 NCCでは、支払いを受ける前に、ステップ2およびステップ3の処理を進めることがで
きる)。

3.2.Agreement to Registry Procedures(レジストリ手続きに関する契約)

RIPE
 NCCは、貴組織がインターネットレジストリの規則を順守することの確約を取り付け
る必要がある。そのために、特に下記のドキュメントの内容には詳細に目を通すよう
にしていただきたい。

   * ripe-159 : European Internet Registry Policies and Procedures
   * ripe-141 : European IP network number application form
   * ripe-142 : Supporting notes to ripe-141
   * ripe-157 : RIPE NCC Database Documentation
   * ripe-170 RIPE NCC Consistency and Auditing Activity
   * RFC 1918: Address Allocation for Private Internets

上記以外にも、下記のような推薦ドキュメントがあり、場合によってはこれらのド
キュメントの参照が必要になることもある。ただし、現時点でこれらのドキュメント
の内容に精通している必要はない。

   * ripe-181 : Representation of IP Routing Policies in a Routing Registry
   * ripe-147 : European Autonomous System Number Application Form

上記のドキュメントは、すべて、www.ripe.netで"Documents"リンクを使用して入手
することができる。

上記のドキュメントを読みそれに同意したこと、および、これらのドキュメントに定
義されているガイドライン、およびRIPEコミュニティが定義する将来のガイドライン
を順守する旨を、電子メールで確約していただきたい。

3.3. Agreement on the Provision and Use of the RIPE NCC Services &  Paying
 of Fees(RIPE NCCサービスの提供および利用および料金支払いに関する契約)

レジストリとRIPE NCCの間で正式な契約を締結するために、RIPE
 NCCは、貴組織に対し2種類のサービス契約書への署名を求める。契約書には、該当
レジストリにおける契約締結の権限を持つ者(通常は管理責任者)が署名する必要があ
る。契約書署名者の氏名と役職も記入していただきたい。RIPE
 NCCの側でも契約書に署名するので、契約書を郵便でRIPE
 NCCに送付していただきたい。RIPE
 NCCでは、契約書に署名した上で、その1通を貴組織に返送する。

RIPE NCCの現在の住所は下記のとおりである。

RIPE NCC
Singel 258
1016 AB Amsterdam
The Netherlands

RIPE
 NCCでは、署名入りのサービス契約書を受領した後、すでに送付済みの請求書に対す
る支払いがなされているかどうかを確認する。支払い済みであれば、新規レジストリ
はサービスの提供を受けることができる。

サービス契約書ripe-172は、次に示すRIPE NCCのWebサイトより入手できる。

http://www.ripe.net/docs/
PostScriptバージョンまたはテキストバージョンが必要な場合は、下記の
 ftpで入手可能である。
ftp://ftp.ripe.net/ripe/docs/


上記と同じftpおよびディレクトリに収めてある、付属ドキュメントripe-176
 (Articles of Association)およびripe-173 (General Terms & Conditions)も参照
されたい。

4. RIPE NCCの料金および支払い請求方法

RIPE
 NCCは、新規レジストリに対し、初回のみの「加入料金」および1年単位の「サービ
ス料金」を請求する。加入料金の一部は、LIRトレーニングコースの代金として使用
される。このコースにはすべての新規レジストリが参加するようお勧めする。これら
の料金は毎年変更される可能性があるので、ここには記載しない。上記のドキュメン
トと同じWebおよびftpディレクトリで、ripe-175
 (RIPE NCC Billing Procedure and Fee Schedule) を参照されたい。

年間料金は、レジストリの規模種別に応じて異なる。各レジストリは、RIPE
 NCCから取得した割り振りの数と、割り振りの経過年数に応じて、どれかの種別に対
応付けされる(プロバイダレジストリの場合、一般に種別は小規模、中規模、大規模
に分かれる)。新規のローカルレジストリは、通常、まず小規模種別から始まり、初
年度に追加割り振りを受けなければ、次年度も「小規模」のままとなる。これらの種
別の算定方法については、上記と同じWebおよびftpディレクトリの中のripe-163
 (RIPE NCC Charging Scheme 1998)を参照されたい。

RIPE
 NCCは、ローカルレジストリには「最小」の料金種別を割り当てるが、ローカルレジ
ストリはいつでも上位の種別へのアップグレードを選択することができる。ローカル
レジストリによっては、競争他社より規模を大きく見せるためにこのアップグレード
を選択する場合もある。

さらに、"Enterprise"(企業)と呼ばれる特殊な料金種別があり、これは、自社のネッ
トワークのみにアドレスを割り当て、カスタマへの割り当ては行わないローカルレジ
ストリに適用される。

新規のローカルIRには、加入料金および初年度の年間料金を含む請求書が送られる。
レジストリは半年単位または四半期単位で料金を支払うこともできるが、その場合は
加算料金が賦課される。年間料金は、ローカルIRが加入契約をした時点の四半期を基
点として算出される。たとえば、ローカルレジストリが6月にRIPE
 NCCと契約を締結したとすれば、その年の料金の全額を支払う必要はなく、半年分の
みでよい。レジストリには、アドレス空間の要求を開始した時点からではなく、ス
テップ1を完了した時点から料金の支払いを請求される。したがって、レジストリを
設立した組織が、数ヶ月経過してからアドレス空間の要求を開始したとしても、その
期間の料金も請求される。このような場合は、アドレス空間の要求が実際に必要にな
るまで、レジストリの設立を延期する方が得策である。請求と支払いに関する質問が
あれば、<billing@ripe.net>に連絡されたい。

ローカルレジストリは、どの料金種別に該当するかに関係なく、RIPE
 NCCから同じ種類のサービスを受けることができるという点に注意されたい。異なる
料金種別を設けているのは、規模が大きいローカルIRほど一般に要求の量も多く、し
たがってRIPE
 NCCのスタッフに要求される業務の量も増えるからである。

5. 最初のアドレス空間の要求

組織がローカルインターネットレジストリを正式に設立した後で(つまり3つのステッ
プをすべて完了した時点で)、RIPE
 NCCに対するアドレス空間の要求を開始できることを通知するメッセージが、
<new-lir@ripe.net>から送られる。以後、レジストリは、
<hostmaster@ripe.net>メールボックスを使用して、アドレス空間の要
求を行う。また、IPアドレス関連の質問にもこのメールボックスを使用する。
アドレス要求を<new-lir@ripe.net>に送ることのないよう注意されたい。

ローカルIRが最初のアドレス空間ブロックを要求する方法を説明する前に、RIPEコ
ミュニティで使用されているいくつかの用語の意味を明確にしておくことが必要であ
る。

割り振りとは、ローカルIRがRIPE
 NCCから提供を受ける1ブロックのアドレス空間である。ローカルIRは、この割り振
り全体を1つの経路としてインターネットに公示し、このアドレス空間ブロックを自
己のカスタマ用および自己のインフラストラクチャ用として利用することができる。

割り当てとはローカルIRがカスタマのネットワーク、または自己のインフラストラク
チャ用として使用することを示す。たとえば、ローカルIRが、自己のPOPPoint
 of
 Presence)の1つのために256個のアドレスから成るブロックを必要としている場合、
それを1つの「割り当て」と呼ぶ。通常、割り当てはレジストリの割り振りの中から
行う。

割り当てられたアドレス空間は、ネットワークの運営のために実際に使用されるもの
である。これに対して、割り振られたアドレス空間は、エンドユーザへの割り当て目
的でIRが保有するものである。

RIPE
 NCCから最初の割り振りを取得するには、割り当てを要請する最初の要求を送る必要
がある。これは、カスタマのネットワーク用としての割り当て要求でも、レジストリ
自身の内部インフラストラクチャ用としての割り当て要求でもよい。ripe-141書式に
記入し、<hostmaster@ripe.net>に送付していただきたい。メッセージの冒頭に、レ
ジストリ識別子(レジストリ書式上の"regid")を含める必要がある。RIPE
 NCCホストマスタメールボックスにメッセージを送るときは、必ずこの
 regidを含めるようにしていただきたい。RIPE
 NCCは正規のローカルIRからの要求のみを処理するので、"regid"がないメッセージ
がメールボックスに送られてきた場合、それをエンドユーザからのものとみなして拒
否する。

さらに、ホストマスタメールボックスでは、要求を追跡しやすくするためにチケット
方式を使用している点にも注意されたい。組織から新たな要求が送られてくると、
RIPE
 NCCではその要求にチケット番号を割り当てる。以後は、その要求に関するメッセー
ジを交換するときは、常に同じチケット番号を使用する必要がある。新たな要求には
また別のチケット番号が必要になるが、それはRIPE
 NCCが割り当てるので、新規要求を送る際にはチケット番号を付けないようにしてい
ただきたい。

組織がアドレス空間割り当てに対する最初の要求を提出し、RIPE
 NCCホストマスタによる査定が終わると、RIPE
 NCCは、アドレスブロック/19(8192個の
 IPアドレス)をその組織のローカルレジストリに割り振る。すべてのローカルIRに対
する公平を期するために、新規のレジストリに対してはこの割り振りの量は常に同じ
である(ただし、最初の割り当てがこのブロックより大きい場合を除く)。このプレ
フィックスを、上位プロバイダに対して公示することができる。

同時に、RIPE NCCは、貴組織に代わって最初の割り当ても行う。これは、RIPE
 NCCがデータベースをアップデートし、割り当てたアドレス空間を貴組織に通知する
ということである。RIPE
 NCCから割り振られるのは/19からこの空間を除いた部分となる。

ただし、これでRIPE
 NCCから貴組織にブロックが割り振られることになるが、最初は、RIPE
 NCCの承認を得ることなくこの範囲から割り当てを行うことはできない。組織にレジ
ストリ手続きを十分に理解していただくため、そして初期段階での充実したサポート
を提供するために、現在RIPE
 NCCでは、すべての新規レジストリに対する「支援」手続きを展開している。

各レジストリには"Assignment Window(AW)"が提供される。このAWは最初0である。こ
れは、RIPE
 NCCの事前承認を得ることなく割り当てを行うことはできないことを意味する。

最初の要求以降、アドレス空間に対するすべての要求をRIPE
 NCCに送って、事前承認を求めていただきたい。RIPE
 NCCとしては、貴組織がアドレス空間に対する要求を受けるたびに、個々の要求単位
でripe-141書式(European
 IP Network Number Request
 Form)に記入して提出するよう要望する。このことは、貴組織のカスタマからの要求
に加え、貴組織の内部ネットワーク用として必要なアドレス空間にも適用される。
RIPE
 NCCに送付する各要求には、必ず貴組織自身の注釈および査定結果を含めるよう要望
する。これに対してRIPE
 NCCは、この要求を承認するか、またはアドレス空間の割り当て量の変更を勧奨す
る。割り当てを承認する場合は、RIPE
 NCCは貴組織にその旨通知するメッセージを送るので、貴組織では、この割り当てに
関する情報を自身でデータベースに入力する必要がある(RIPE
 NCCでは、例を示すために最初の割り当てを入力するだけなので、以後は、すべての
割り当てを自身でデータベースに入力していただきたい)。

この手続きが必要なのは、登録手続きについて貴組織が十分な習熟度に達したとRIPE
 NCCが確信するまでの、短い期間である。その後は、貴組織のAssignment Windowを
拡大してゆくので、ある程度のサイズまで自身で割り当てを行うことができるように
なる。たとえば、貴組織からの/25および/26に対する要求をいくつか受けると、RIPE
 NCCでは貴組織のAssignment Windowを/25に引き上げる。これは、貴組織が、個々の
カスタマに対し一年間で最大128個のアドレスを割り当てることができることを意味
する。128個を超えるアドレスを必要とするカスタマが発生した場合は、その要求に
ついては依然としてRIPE
 NCCに承認を求める必要がある。

これらの事項については、ripe-159のセクション3および4に詳しい説明を収めてあ
る。

6. トレーニングコース

新規のローカルレジストリが支払う加入料金はさまざまな目的に使用されるが、特に
ローカルIRトレーニングコースの資金として使用される。これは、RIPEデータベー
ス、IPアドレスポリシー、逆引き、ルーティングレジストリ、およびその他の事項を
説明する、1日のコースである(将来は日数を増やすことを検討している)。これは
ローカルIRのみを対象として開設されるもので、RIPE
 NCCのスタッフメンバが講師を勤める。RIPE
 NCCは、新規のレジストリに対し、スタッフメンバ1~2名をこのトレーニングコース
に参加させるよう、強く推奨する。このコースへの参加は無料である。

今後開催するトレーニングコースの場所および日時については、下記を参照された
い。
http://www.ripe.net/lir/courses/index.html


付録A

下記の書式に記入し、<new-lir@ripe.net>に送付していただきたい。書式の後に、各
フィールドの記入方法の説明がある。このドキュメント全体を送付するのではなく、
記入した書式(切り取り線の間の部分)のみを送付していただきたい。この付録の末尾
に、この書式の記入例を示してある。RIPE
 NCCでは、書式に加えて、いくつか一般的な質問に対する回答を求める。これらの質
問にも回答を記入の上、記入済みの書式と共に送付していただきたい。RIPE
 NCCでは、レジストリの計画またはルーティングセットアップについて、さらに詳し
い情報を求めることもあるので、了解いただきたい。

---------------- 切り取り線 --------------

regid:
org:
type:
address:
country:
admin-c :
tech-c :
phone:
fax-no:
e-mail:
remark:
lst-localir:
lst-provs:
lst-contrib:
bill-addr:
bill-mail:
bill-ref:
bill-vatno:
bill-proto:
bill-categ:
bill-scheme:
bill-remark:
reg-ack:

Questions:
(質問)

1. Does the organization already operate a Local Internet Registry in the
 RIPE NCC region? If yes, please give us the regid(s) of the Registry and a
short explanation why an additional Registry needs to be opened.
(貴組織は、RIPE
 NCC地域内においてすでにローカルインターネットレジストリを運営していますか。
運営している場合は、そのレジストリのregidを提示し、追加のレジストリの開設が
必要な理由を簡単に説明してください。)


2. Does the organization have another registry in a different region (APNIC
 or ARIN region)?If yes, please specify the region and explain why you also
 need to set up a Local Registry in the RIPE NCC region.
(貴組織は、他の地域
 (APNIC地域またはARIN地域)内にレジストリを持っていますか。持っている場合は、
その地域を示すと共に、RIPE
 NCC地域内にもローカルレジストリの設立を必要とする理由を説明してください。)

3. Does the organization already have address space? 3.Please list it
 here. Please only list address space being used for the organization's own
 internal network, and not address space being used for customers (other
 than dial-up or web servers).Please include address space for the entire
 organization, not just this subsidiary. Please explain whether the address
 space will be returned after the new Registry is set-up.
(貴組織はすでにアドレス空間を持っていますか。持っているアドレスをここにリス
トしてください。貴組織自身の内部ネットワーク用として使用しているアドレス空間
のみをリストし、カスタマ(ダイヤルアップまたはWebサーバ以外)用として使用して
いるアドレス空間は除外します。特定の事業所(たとえば子会社)だけでなく、組織全
体のアドレス空間を含めてください。また、新たなレジストリを設立した後は、アド
レス空間を返還する予定かどうかを記入してください。)


4. What type of organization is this and what services or products do they
 provide?
(貴組織はどのような業種の組織で、どのようなサービスまたは製品を提供していま
すか。)

5. What are the main reasons for becoming an LIR, rather than requesting
 address space from the upstream provider?
(上位プロバイダからアドレス空間を要求する方法をとらずに、LIRになろうとする主
な理由は何ですか。)

6. How much address space does the organization expect to need in the next
 year or so?
(貴組織では、来年またはそれ以降にどの程度の量のアドレス空間が必要になること
が予測されますか。)

---------------- 切り取り線 ---------------

記入済みの書式は、可能な限り電子メールで送付していただきたい。手書きの書式の
場合は、処理が大幅に遅れることがある。

「レジストリリスト内で公開」の記載のあるフィールドは、レジストリを探している
組織の参照用として、NCCが
 ftp://ftp.ripe.net/ripe/registriesおよびhttp:/www.ripe.netで公開するもので
ある。

この書式に関する質問は、<new-lir@ripe.net>にお送りいただきたい。

個々のフィールドの説明

レジストリ識別子

regid:
 この文字列は、ローカルレジストリを固有のものとして識別する。形式は
<cc>.<name>で、<cc>はレジストリが所属する国のISO3166国別コード、そして、
<name>はその国の中で固有な記述的識別子である。複数の国にわたってサービスを提
供するレジストリの場合は、レジストリの本部が置かれる国を選択する。これは単な
る管理目的の識別子であり、必ずしも貴組織の事業内容に関連するものでなくてもよ
い。この識別子を変更すると多くの内部的な管理作業が発生するので、その場合は手
数料が課せられる。

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、レジストリリスト内で発行済み

組織名

org:
 ローカルレジストリを運営する組織の短い記述的な名前。これは、リスト内、また
は短い記述が適切と認められるあらゆるところで使用される。

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、レジストリリスト内で公開

レジストリタイプ

type:
 貴組織が、カスタマにアドレスを割り当てるプロバイダレジストリであるか、組織
内使用するアドレスを割り当てるだけの「企業」であるかを記入する。このフィール
ドには、"ENTERPRISE"(企業の場合)または"PROVIDER"(プロバイダの場合)のうちいず
れかを記入する。

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、レジストリリスト内で公開

サービス対象コミュニティ

community:
 このローカルレジストリのサービス対象とするコミュニティの短い簡潔な記述。
サービスプロバイダの場合、たとえば、"The
 Registry will serve customers of <foo> company, an Internet service
provider
 In countries NN AA BB and CC serving mainly <bar> type
 customers."(このレジストリは、NN AA
 BBおよびCC国において主として<bar>タイプのカスタマにサービスを提供するイン
ターネットサービスプロバイダである、<foo>会社のカスタマをサービス対象とす
る。)といった記述で十分である。貴組織から他のサービスを購入していないカスタ
マに対しても、サービスを提供する用意があるかどうかを記入する。テキストが長い
場合は複数の行を使用する。

必須、複数行属性、レジストリリスト内で公開

住所

address:
 ローカルレジストリの完全な住所。これには、郵便の配達に必要とされるすべての
情報が含まれていなければならない。また、組織名が適切な形式で含まれていなけれ
ばならない。住所属性が複数ある場合は、複数の行を使用する。

必須、複数行属性、レジストリリスト内で公開

サービス対象国

country:
 このレジストリがアドレスを割り当てる国を表すISO3166コードを、ブランクで区
切って記入する。

必須、1行のみ、レジストリリスト内で公開

管理連絡窓口

admin-c:
 レジストリの管理責任者のRIPEデータベースオブジェクトに対する参照。望ましい
形式は、フルネームの後にNICハンドル(大括弧で囲む)を付けた形である。

* 詳細については下記を参照。

必須、レジストリリスト内で公開

技術連絡窓口

tech-c:
 レジストリの運営を行う責任者のRIPEデータベースオブジェクトに対する参照。望
ましい形式は、フルネームの後にNICハンドル(大括弧で囲む)を付けた形である。

* 詳細については下記を参照。

必須、レジストリリスト内で公開

* 注意:
 ここで必要とされるのは、RIPEデータベース内にPERSONテンプレートにより登録さ
れている、ローカルレジストリ書式内の管理連絡担当者および技術連絡担当者
(admin-cおよびtech-c)である。これらの担当者に関するテンプレートを最初にデー
タベースに入力していただければ好都合である(新規データベースオブジェクトの作
成方法については、ripe-157のセクション2.2.1を参照)。

電話番号

phone:
 レジストリに関連した総合連絡電話番号。複数の番号を列記する場合は、最も優先
度の高い番号から記入する。形式は、+<国別コード>
 <番号> [ext <内線番号>]である。内線番号は、直通番号がない
場合のみ記入する。

必須、レジストリリスト内で公開

ファックス番号

fax-no:
 レジストリに関連した総合連絡ファックス番号。複数の番号を列記する場合は、最
も優先度の高いものから順に記入する。形式は、+<国別コード>
 <番号> [ext <内線番号>]である。内線番号は、直通番号がない
場合のみ記入する。

任意指定、レジストリリスト内で公開

電子メールアドレス

e-mail:
 レジストリに関連した総合連絡用電子メールアドレス。これはRFC822形式でなけれ
ばならい。Eメールアドレスがまったくない場合は、"none"(なし)を記入する。その
場合は、Eメールアドレスを取得した時点でただちにその旨通知し、RIPE
 NCCがこの情報をアップデートできるようにする必要がある。

必須、レジストリリスト内で公開

注釈

remark: 有用と思われる注釈を自由形式のテキストで記入する。

任意指定、複数行属性、レジストリリスト内で公開

ローカルレジストリメールリスト

lst-localir:
 すべての「ローカルインターネットレジストリ」のメールリストに追加するアドレ
ス。このリストは一般公示を行うために使用される。LIR問題に関する関連ディス
カッションが、lir-wgメールリスト(ローカル
 IRワークグループ)で開催されている。localirメールリストに加入するには、アド
レスが少なくとも1つは必要であり、レジストリはlir-wgにも参加するようお勧めす
る。したがって、RIPE
 NCCでは、ここに指定されるアドレスを両方のメールリストに申請する。localirに
加入したメールボックスを変更するには、<hostmaster@ripe.net>にそのための書式
を送付されたい。lir-wgに加入したメールボックスを変更する場合、または加入を取
り消す場合は、<majordomo@ripe.net>にメールを送付されたい。

必須、非公開

プロバイダメールリスト

lst-provs: RIPE
 NCCが受けたインターネットサービスに対する要求を配布するために使用するメール
リストに追加するアドレス。これには、一般的な問い合わせを受け付けるメールボッ
クスを指定する。

任意指定、非公開

協力者委員会メールリスト

lst-contrib: "RIPE NCC General Assembly"(RIPE
 NCC総会)のメールリストに追加するアドレス。この総会は、NCCの資金に貢献し、予
算や課金などRIPE
 NCCの運営の公式的な局面について論議するすべての組織で構成されている。

必須、非公開

請求書宛先住所

bill-addr:
 これは、支払い請求に関連した情報の宛先とする完全な住所である。ここには責任
者の名前も記入する必要がある。Eメールによる支払い請求方式の場合も、この記入
が必要である(支払い請求方式については下記を参照)。

必須、複数行属性、非公開

Eメールによる支払い請求アドレス

bill-mail:
 これは、支払い請求に関連した情報の宛先とするEメールアドレスである。

必須、非公開

支払い請求関連事項

bill-ref: これは、カスタマの参考用として請求書に含めるテキストである
 (たとえば受注番号など)。

任意指定、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、非公開

VAT番号

bill-vatno:
 これは、付加価値税(VAT)のない欧州連合内のレジストリに請求する際に必要なVAT
番号である。この番号がない場合は、オランダのVATが請求される。

任意指定、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、非公開

支払い請求方式

bill-proto: 現在RIPE
 NCCでは、電子メールで請求書を送付する方法を検討している。この方法を用いれ
ば、当方で請求書を印刷してそれを郵送する代わりに、レジストリ側のプリンタで請
求書を印刷することができる。ただし、会計士や法律家がこの方式を妥当と認めるか
どうかについては確信がない。そこで、ここには貴組織にとってどの方式が望ましい
かを記入していただきたい。E-MAILは、可能な場合に、Eメールでbill-mailアドレス
に請求書を送付できることを意味する。SNAIL-MAILは、請求書をbill-addrの住所に
郵送しなければならないことを意味する。現在は、請求書はすべてSNAIL-MAILにより
送付されている。Eメールの可能性は将来のオプションである。

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、非公開

請求種別

bill-categ:
 これは現在の請求種別である。自社内でのみ割り当てを行う「企業レジストリ」以
外の組織は、ここには
 "SMALL"を記入する(ただし、これより上位の種別も任意に選択できる)。

選択できる種別:
ENTERPRISE - 企業レジストリ
SMALL - 小規模プロバイダ
MEDIUM - 中規模プロバイダ
LARGE - 大規模プロバイダ

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、レジストリリスト内で公開

支払い形式

bill-scheme:
 適用する支払い形式。通常の支払い形式はYEARLY(年払い)である。事前の協定によ
りHALF-YEARLY(半年払い)およびQUARTERLY(四半期払い)の形式も可能であるが、その
場合は割り増し料金が課せられる。支払い形式の後にLATEの語がある場合は、RIPE
 NCCが、期限が12月である請求に対する支払を1月まで延期することに同意したこと
を示す。適用される料金等の詳細については、支払い請求手続きに関するドキュメン
トを参照されたい。

必須、1行のみ、1オブジェクトにつき1属性、非公開

支払い請求に関する注釈

bill-remark: 支払い請求に関して有益と思われる任意の注釈。

任意指定、複数行属性、非公開

書式の記入例

regid: nn.example
org: E.X.Ample Net
type: PROVIDER
address: E.X. Ample Networking Ltd.
Registry Sq.
NN-1822 Internet City
Northern Nowhere
country: NN AB
admin-c : Ad Ministrator (AM999-RIPE)
tech-c : Joe Technical (JT1234)
phone: +12 345 6789
fax-no: +12 345 9876
e-mail: registry@anet.nn
remark:
lst-localir: registry@anet.nn
lst-provs: sales@anet.nn
lst-contrib: ad.ministrator@anet.nn
bill-addr: E.X. Ample Networking Ltd.
Ad Ministrator
Registry Sq.
NN-1822 Internet City
Northern Nowhere
bill-mail: ad.ministrator@anet.nn
bill-ref: PO4711
bill-vatno: NN-9876 5432 1 00
bill-proto: E-MAIL
bill-categ: SMALL
bill-scheme: YEARLY
bill-remark: Never Bill Examples. Really!

Questions:
(質問)

1. Does the organization already operate a Local Internet Registry in the
 RIPE NCC region?If yes, please give us the regid(s) of the Registry and a
 Short explanation why an additional Registry needs to be opened.
(貴組織は、RIPE
 NCC地域内においてすでにローカルインターネットレジストリを運営していますか。
運営している場合は、そのレジストリのregidを提示し、追加のレジストリの開設が
必要な理由を簡単に説明してください。)


E.X. Ample Networking Ltd. already has a Local Registry in the country of
 Southern Nowhere, regid sn.ample. We are now opening an office in Northern
 Nowhere and the new office will have it's own AS and it's own routing
 policy therefore for routing reasons we'd like to open another registry and
 receive a separate allocation.
(E.X. Ample Networking Ltd.は、すでにSouthern
 Nowhere国内にローカルレジストリを保有しており、regidはsn.ampleです。当社で
は現在Northern Nowhereに新しい事業所を開設しようとしていますが、新事業所は独
自のASおよびルーティングポリシーを持つことを予定しており、したがって、ルー
ティング上の理由により、新たなレジストリを開設し、別個の割り振りを受けること
を望んでいます。)

2. Does the organization have another registry in a different region (APNIC
 or ARIN region)?If yes, please specify the region and explain why you also
 need to set up a Local Registry in the RIPE NCC region.
(貴組織は、他の地域(APNIC地域またはARIN地域)内にレジストリを持っていますか。
持っている場合は、その地域を示すと共に、RIPE
 NCC地域内にもローカルレジストリの設立を必要とする理由を説明してください。)

No registries in other regions.
(他の地域にはレジストリを持っていません。)

3. Does the organization already have address space? Please list it
 here. Please only list address space being used for the organization's own
 internal network, and not address space being used for customers (other
 than dial-up or web servers).Please include address space for the entire
 organization, not just this subsidiary.
(貴組織はすでにアドレス空間を持っていますか。持っているアドレスをここにリス
トしてください。貴組織自身の内部ネットワーク用として使用しているアドレス空間
のみをリストし、カスタマ(ダイヤルアップまたはWebサーバ以外)用として使用して
いるアドレス空間は除外します。特定の事業所(たとえば子会社)だけでなく、組織全
体のアドレス空間を含めてください。)

193.0.0/19 allocated to sn.ample, out of this 193.0.10/23 is being used for
 the Northern Nowhere network, which will be returned when the new Registry
 gets it's own
 allocation.(sn.ampleには193.0.0/19が割り振られており、このうち193.0.10/23を
 Northern
 Nowhereネットワーク用として使用していますが、これは、新規レジストリが割り振
りを受けた時点で返還します。)

4. What type of organization is this and what services or products do they
 provide?
(貴組織はどのような業種の組織で、どのようなサービスまたは製品を提供していま
すか。)

This is a service provider that will mainly offer dial-up accounts (dynamic)
 for individuals & will offer web services for companies. We also have a
 contract to connect all public libraries around the country to the Internet
 (each will have a small LAN).
(当社はサービスプロバイダであり、主として、個人向けのダイヤルアップアカウン
ト(動的)および企業向けのWebサービスを提供することを予定しています。さらに、
当社は、全国のすべての公共図書館(それぞれが小規模なLANを持つ)
 を、インターネットに接続する契約を締結しています。)

5. What are the main reasons for becoming an LIR, rather than requesting
 address space from the upstream provider?
(上位プロバイダからアドレス空間を要求する方法をとらずに、LIRになろうとする主
な理由は何ですか。)

We have PoPs in 10 cities around the country and plan to set-up 15 more next
 year. We have 45,000 dial-up customers, and connect about 5 new customers
 per day. We need a lot of address space for this and want to be able to
 manage our own routing with one aggregatable allocation. Our upstream
 service provider recommended that we become our own LIR and we agree that
 this is the best solution for us.
(当社は、国内の10個の都市にPoPを持っており、来年はさらに15のPoPを開設するこ
とを予定しています。当社の現在におけるダイヤルアップカスタマの数は45,000で、
新規加入カスタマは
 1日5件の割合で増加しています。そのため大量のアドレス空間を必要としており、1
つの統合された割り振りによってルーティングを管理できるようにすることを望んで
います。当社の上位サービスプロバイダは当社が独自のLIRとなることを勧め、当社
もそれが最善の解決策であることを認めました。)

6. How much address space does the organization expect to need in the next
 year or so?
(貴組織では、来年またはそれ以降にどの程度の量のアドレス空間が必要になること
が予測されますか。)

about a /16 this year, possibly another one next year
本年は/16を1個、そしておそらく来年はさらに1個の追加が必要になると思われま
す。

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