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MAP-Eとは

MAP-Eとは、「Mapping of Address and Port Encapsulation」の略で、 IPv6とIPv4の共存技術であるMAPの一種です。IPv6とIPv4の共存期においては、 引き続きIPv4による通信も必要となりますが、 IPv4パケットはそのままではIPv6のみを利用するネットワークを通過することができません。 このような問題を、IPv4パケットのカプセル化やIPv6への変換により解決しようとする技術がMAPです。

MAP-Eでは、IPv4パケットをIPv6パケットの中にカプセル化することにより、 IPv6のみのネットワークを通過できるようにします。一方、IPv4パケットをカプセル化するのではなく、 IPv6アドレスをIPv4アドレスに変換するNAT64 (Network Address and Protocol Translation from IPv6 Clients to IPv4 Servers)を元にしてヘッダの書き換えを行うMAPもあり、 こちらは「MAP-T (Translation)」と呼びます。

MAP-Eは、MAP-Tと比較しIPv4ヘッダの情報を破壊しないこと、 ヘッダチェックサムの再計算が発生しないことが利点とされています。

また、MAP-Eに関連した標準化過程においては、MAP-Tを含めて類似の方式が複数提案されていたのですが、 それらを一つの方式と見なすべきかそれぞれ別方式とみなすべきかの議論において賛否が分かれました。 そのため、2012年8月にカナダのバンクーバーで開催されたIETF84の会期中に、 標準化の方向性をコイントスで決めるという、 珍しい事例がありました(*)。 MAP-TとMAP-Eの統合をコイントスに委ねた結果、 両者は統合せずに二つのプロトコルとしてそれぞれ標準化を進めることになり、 2013年9月時点ではまだIETFで検討が続いています。

(*1) https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol1004.html

JPNIC News & Views vol.1123(2013年9月17日発行)より

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