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    /P▲          ◆ JPNIC News & Views vol.293【臨時号】2005.10.24◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.293 です
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本号は、9月初旬の第20回APNICオープンポリシーミーティングで提案された
IPv6アドレスポリシーの変更に関する議論の動向にフォーカスしてお届けしま
す。IPv6アドレスの運用と将来に向けた利用のあり方について、様々な意見が
交錯した熱い議論の模様を感じていただけると思います。

なお、第20回APNICオープンポリシーミーティングの全体概要については、先
にお届けした9月定期号(vol.288)をご覧ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol288.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆IPv6アドレスポリシーの変更について
 ~第20回APNICオープンポリシーミーティングでの議論~
                                                 JPNIC IP事業部 奥谷泉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回は2005年9月15日のメールマガジン(vol.288)でご紹介したAPNICミーティ
ングでの議論について、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

簡単におさらいしますと、前回ハノイでのAPNICオープンポリシーミーティン
グでは以下4点の提案に対してコンセンサスが得られました。

    1) IANAからRIRへのIPv6アドレス(以下、IPv6)割り振りポリシー
    2) NIRに対するIPv6割り振り手数料の課金廃止
    3) APNICによるip6.intでの逆引きゾーン対応停止
    4) IPv6における追加割り振り利用率の変更

このうち、アジア太平洋地域のみではなく、その他地域でも議論が進められて
いる「IPv6における追加割り振り利用率の変更」についてご紹介したいと思い
ます。

IPv6における追加割り振り利用率の変更:
http://www.apnic.net/docs/policy/proposals/prop-031-v001.html
 
■提案の背景
  今回のIPv6ポリシーの提案は、「最短で、今後60年のうちにIPv6空間の約半
  分を消費する」というIPv6の寿命予測に基づいたものです。そして、IPv6の
  寿命を延長するため、IPv6をもっと大切に利用し、必要以上の分配は今から
  避けるようにしよう、という考えが強く根底にあります。

  60年で半分というと約120年もつわけですから、私たちの感覚では十分長く
  感じられます。そして、その時点までにそもそもIPアドレスベースのインター
  ネットを使っているかどうかだってわからないじゃないか、という声も聞こ
  えてきそうです。

  しかし、提案者の考えとしては、今後、IPv6が普及するとすれば恐らくは既
  存のインターネットの枠組みを超えた用途になるだろう、そして家電や社会
  インフラ(道路、橋等)用のセンサーに利用されることを想定した場合、必要
  アドレス量が大きく膨れ上がるだけではなく、枯渇した場合のインパクトが
  大きい、従ってより長い寿命が必要であると主張しています。また、IPv4ア
  ドレス(以下、IPv4)のように一部の組織がクラスAアドレスの分配を受けて
  いるといった、必要以上に莫大なアドレス空間を持つ組織を作らないように
  すべきとも言っています。

■提案概要
  このような考えのもと、今回のIPv6ポリシー変更の提案には2つの要素があ
  りました。

  ひとつは追加割り振りにおける利用率を変更すること、そしてもうひとつは
  「/56」という単位での割り当てサイズを設けるということです。追加割り
  振り利用率の変更については、利用率を算出するHD-ratioの値を現在の0.8 
  から0.94に変更しようというものです。これを適用した場合、/32の割り振
  りを受けている事業者は、追加割り振りを行うにあたり満たさなくてはいけ
  ない利用率が、現在の10.9%から51.4%に上がります。

  新たな割り当ての追加については、サブネット数が255以内のネットワーク
  は、従来のように/48ではなく、/56を割り当てるように定義されています。
  256以上のサブネットを持つネットワークについては、引き続き現状通り、
  /48の割り当てが認められます。

  さらに、利用率の計算も、現在のように/48ベースではなく、割り当ての登
  録を行った空間を/56に置き換えて(/48の割り当て1件は256×/56)利用率を
  計算する方式となります。

■結果
  結果から先にお伝えしますと、1点目の追加割り振り利用率の変更について
  はHD-ratioの値を0.8から0.94に変更することで参加者からのコンセンサス
  が得られましたが、/56の割り当てサイズを設けることについてはコンセン
  サスが得られず、否決されました。

■JPコミュニティからの意見
  この提案に対する国内のコミュニティからいただいたご意見としては、なぜ
  今このような変更を行わなければいけないのかが理解できない、というもの
  でした。そして、私自身も含めJPNICとしても、60年で約半分を使い切ると
  いう現在の寿命予測で十分に思え、できるだけ効率的な利用が望ましいとは
  いえ、このような変更の提案を行わなければならない理由が十分に理解でき
  ないところがありました。

  また、ある事業者から、割り当てサイズの変更はサービス仕様の変更を強い
  られるためビジネスへの影響が大きい、既存のユーザーへの影響を考慮する
  べきである、とのご意見も個別にいただきました。そして、これに「(割り
  当てサイズの変更は影響範囲が大きいにもかかわらず)なぜHD-ratioの変更
  に加えて割り当てサイズの変更まで行わなければいけないのか」という質問
  も加えて、ミーティング当日、JPNICおよび日本からの参加者がこれらのご
  意見をAPコミュニティへ紹介しました。

■その他参加者からの意見
  スペインのIPv6協議会の方も、割り当てサイズの変更には、今からそのよう
  な変更を行うことは、IPv6の普及を阻害する可能性があるということで、反
  対を表明していました。

  一方、この提案を強く支持している意見も表明され、「IPv4の過ちを繰り返
  してはいけない」として、割り当てサイズを定義するのではなく、むしろ
  IPv4同様、必要に応じて適切なアドレス空間の割り当てを行えるよう、クラ
  スレスな割り当て方式に変更するべきである、と主張されている方もいまし
  た。

  そして、最後に米国からの参加者から、(/56という割り当てサイズを設ける
  としても)割り当てサイズをポリシーで定めるのではなく、運用に委ねては
  どうか、という提案がありました。

■提案者からの回答
  上記のような会場からの意見に対して、提案者の一人であるGeoff Huston
  (もう一名はStephan Millet。当日は不在。)からは以下のような説明を受け
  ました。

・既に割り当て登録を行ったIPアドレスはそのままリナンバをせずに使い続け
  ることが認められる。そして、既存の割り振り空間の中での割り当てサイズ
  は、この提案で定義するものと捉えておらず、いずれにしても既存のユーザー
  に対して影響を与えることを意図していない。
・ポリシー変更が必要な理由としては、IPv4においても当初現在のような利用
  方法を予測せずに必要以上の分配を行い、1企業にクラスA(現/8)、クラスB
  (現/16)、といった単位で割り当てを行ってしまった。IPv6においては同じ
  過ちを繰り返してはいけない。
・IPv6においては道路、橋等の社会インフラへのセンサー、家電といった、現
  在のインターネットの枠組みを超えた利用が想定され、枯渇した場合の影響
  がはるかに大きい。
・HD-ratioの変更とあわせて割り当てサイズの変更も行った方が寿命延長によ
  り効率的であるため、割り当てサイズの変更も提案している。
・クラスレスの割り当ては業務を複雑化し、コストアップにつながる。IPv6ア
  ドレスについてはそこまでの対応をした効率的利用は必要ないのではないか
  と考える。

■まとめ
  この度コンセンサスが得られたHD-ratioの変更により、追加割り振りの利用
  率は大きく上がります。ただし、もともとの利用率が非常に低く設定されて
  いたことから、このことにより困難に直面する事業者はいないと考え、本件
  についてはJPNICとしても積極的に賛成は表明しなかったものの、反対もし
  ませんでした。参加者から多大な支持があったわけではありませんでしたが、
  恐らくは影響範囲が大きくなく、提案の意図に対して賛成という人もいたの
  でしょう。

  割り当てサイズの変更については既存のユーザーに対する影響がないことは
  確認できたものの、会場で懸念を表明する意見がいくつかあったためか、
  JPNIC以外にも中国、台湾等からの参加者の中にも反対の挙手があり、今回
  は否決となりました。

■今後
  割り当てサイズの変更については、結果としてはコンセンサスが得られませ
  んでしたが、今後他のRIRのミーティングでも同様の提案が行われる予定で
  す。また、提案者のGeoff HustonおよびRandy Bushをはじめとする一部コミュ
  ニティメンバーは、この提案の必要性を強く感じているため、次回のAPNIC
  ミーティングでも再度提案が行われる可能性が非常に高いと言えます。

  そして、ミーティング開催後、個別にGeoff Hustonと話し合いを持ったとこ
  ろ、/56の割り当てサイズを新たに設けるものの、サブネット数で定義せず、
  実際の割り当てサイズの判断は個々の事業者に任せる、との考えについても
  柔軟な姿勢を示しており、そうなれば既に/48ベースで顧客にサービスを開
  始している企業にとっても、影響はないと思われます。今後JPNICでは、こ
  のようなかたちでの適用の可能性も含めて、提案者の意図を汲み取りながら
  も、国内からいただいたご意見も尊重し、あらゆる可能性にオープンな姿勢
  で調整をしていきたいと思います。

  他RIRでの動向につきましても、先日開催されたばかりのRIPEミーティング
  (2005年10月10日~14日)、今後開催予定のARINミーティング(2005年10月25
  日~28日)にそれぞれJPNICからスタッフが参加し、また追ってご紹介して
  いきたいと考えています。

■本提案の国内への影響
  HD-ratioの変更、「/56」の割り当てサイズの追加、どちらも当面、影響は
  ありません。

  HD-ratioの変更については、今後、他のRIRミーティングでもコンセンサス
  が得られたうえで日本も含めたAP地域でも適用するという流れになります。
  なお、ご参考までに、HD-ratioがこのまま適用された場合の利用率への影響
  を表にしました(表1:HD-ratio新旧比較表)。

  割り当てサイズの変更は、今回のミーティングで否決されましたので、次回
  のミーティングで再提案される可能性は高いものの、現時点で適用の予定は
  ありません。

■ご意見募集
  今回のミーティング結果についてAPNICのメーリングリストでは11月16日ま
  でご意見を募集しています。

  本件についてご意見がある方は、直接APNICのメーリングリスト(sig-
  policy@apnic.net)で表明されても結構ですし、JPNICが運営している
  ip-usersメーリングリストにてお聞かせいただきましたら、JPNICが代表し
  ていただいたご意見を紹介いたします。

■参考
APNICメーリングリストでの議論
 スレッド「Final call forcomments:[prop-028-v001]"AbolishingIPv6per
      address fee for NIRs"」
 http://www.apnic.net/mailing-lists/sig-policy/archive/2005/09/

ip-userメーリングリスト
 http://www.nic.ad.jp/ja/profile/ml.html#ip

ポリシーSIGセッション議事録
 http://www.apnic.net/meetings/20/programme/minutes/policy.html

表1:HD-ratio新旧比較表
+------+---------------+--------------------+---------------------+
|prefix|     /48s      |   HD-ratio = 0.8   |    HD-ratio =0.94   |
+------+---------------+------------+-------+-------------+-------+
|      |               |    閾値    |利用率 |     閾値    |利用率 |
+------+---------------+------------+-------+-------------+-------+
|32    |        65,536 |    7,132 | 10.9% |      33,689 | 51.4% |
|31    |       131,072 |   12,417 |  9.5% |      64,634 | 49.3% |
|30    |       262,144 |   21,619 |  8.2% |     124,002 | 47.3% |
|29    |       524,288 |   37,641 |  7.2% |     237,901 | 45.4% |
|28    |     1,048,576 |     65,536 |  6.3% |     456,419 | 43.5% |
|27    |     2,097,152 |    114,105 |  5.4% |     875,653 | 41.8% |
|26    |     4,194,304 |    198,668 |  4.7% |   1,679,965 | 40.1% |
|25    |     8,388,608 |    345,901 |  4.1% |   3,223,061 | 38.4% |
|24    |    16,777,216 |    602,249 |  3.6% |   6,183,533 | 36.9% |
|23    |    33,554,432 |  1,048,576 |  3.1% |  11,863,283 | 35.4% |
|22    |    67,108,864 |  1,825,677 |  2.7% |  22,760,044 | 33.9% |
|21    |   134,217,728 |  3,178,688 |  2.4% |  43,665,787 | 32.5% |
|20    |   268,435,456 |  5,534,417 |  2.1% |  83,774,045 | 31.2% |
|19    |   536,870,912 |  9,635,980 |  1.8% | 160,722,871 | 29.9% |
|18    | 1,073,741,824 | 16,777,216 |  1.6% | 308,351,367 | 28.7% |
|17    | 2,147,483,648 | 29,210,830 |  1.4% | 591,580,804 | 27.5% |
+------+---------------+--------------------+---------------------+

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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