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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.334【定期号】2006.2.15 ◆
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◆ News & Views vol.334 です
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本号では、新たな通信技術として注目される2つのテーマに関する最新情報を
特集2本立てでお届けします。
特集1では、4月に東京で開催されるSIP機器の相互接続イベント「SIPit18」の
ご案内。特集2では、1月25日より始まった「日本ENUMトライアル」用番号登録
についてご紹介します。
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◆ 目次
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【 1 】特集1 「SIPit18 開催のご案内」
【 2 】特集2 「1月25日より「日本ENUMトライアル」用番号登録を開始」
【 3 】News & Views Column
「JANOG17ミーティングを終えて」
JANOG17プログラム検討委員 / KDDI株式会社 向井将
【 4 】インターネット用語1分解説
「E.164番号とは」
【 5 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 6 】イベントカレンダー
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【 1 】特集1 「SIPit18 開催のご案内」
JPNIC インターネット基盤企画部 根津智子
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■SIPitとは
2006年4月17(月)~21日(金)に、東京・秋葉原コンベンションホールでSIP機器
の相互接続イベント「SIPit18(Session Initiation Protocol
Interoperability Tests)」を開催します。
SIPitとは、SIPを実装したネットワーク機器間の相互接続性確立を目的とし、
年間ほぼ2回のペースで開催されているSIP Forum主導の国際的な相互接続イベ
ントで、今までに17回開催されています。毎回約100の組織が参加し、SIPの仕
様及び実装の実現に向け、約1週間の相互接続試験を行います。
日本でのVoIPサービスは現在急速に普及しており、また世界でもトップクラス
と言われていますが、必ずしも相互接続性が確立しているとは言えません。こ
のような問題を解決すべく、JPNICでは、VoIP/SIP 相互接続検証タスクフォー
ス(VoIP/SIP TF)の活動を推進していますが、このようなVoIP/SIP TFの活動を
国際的に展開し、また、進んでいると言われる日本国内のSIP関連サービス・
製品の認知度を上げることができるのではないかという効果を期待しつつ、
SIPit18を日本に初めて誘致しました。
■どんなイベント?
もう少し詳しくSIPitについて説明します。
参加者は、SIP機器のベンダー・通信事業者・システムインテグレーター等々
多岐にわたっており、基本的にSIP機器の相互接続試験を実施したい方であれ
ばどなたにでもご参加いただけます。また持ち込む機器は、SIP機器であれば
何でも構いません。試験だけを実施する方もいれば、試験を実施しその結果を
自社にメールで送り自社でバグ等を修正し再試験を実施する方、もしくはその
場でコードを書いたり修正して再試験を実施する方もおり、どのような形で試
験を進めることも可能です。
相互接続試験を行う方法ですが、基本的には、各参加者が自分自身のやりたい
テストについて直接相手と調整して試験を実施する形態となります。主催側が
相手と引き合わすなどのコーディネーションはありませんので、好きなテスト
を好きな相手と実施していただくことができます。基本的には1コマ1時間~2
時間程度ですので、各参加者は自分が持っている機器、仕様、試験したい内容
を、あらかじめSIP ForumのWikiサーバに自分自身で載せてアピールし、相手
を探します。
その他には、「マルチパーティーテスト」という、主催側が一つのテーマを決
めて参加者を募り、それに対して、一つのテーブルに機器を持ち寄り接続試験
を実施するという試験の形態もあります。これは今までの実績ですと、例えば
スパイラル・IPv6、TLS等のテーマを1日2テーマ程度設定して行っています。
詳細は、SIPitのWebページ<http://www.sipit.net/>や、JPNICで公開している
Webページ<http://www.nic.ad.jp/ja/sipit18/>でもご覧いただけます。ご興
味のある方はそちらをご覧下さい。多くの方のご参加をお待ちしております。
■開催概要
・ 日 時 2006年4月17日(月)~21日(金)
・ 会 場 秋葉原コンベンションホール
・ 主 催 SIP Forum <http://www.sipforum.org/>
・ 日本での主催 (社)日本ネットワークインフォメーションセンター
・ 共 催 WIDEプロジェクト
VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース
・ 後 援 総務省
社団法人 情報通信技術委員会
社団法人 テレコムサービス協会
情報通信ネットワーク産業協会
HATS推進会議
日本VoIPフォーラム
IPv6普及・高度化推進協議会
ENUMトライアルジャパン
・ 協 賛 (50音順・2006年2月13日現在)
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
沖電気工業株式会社
KDDI株式会社
シスコシステムズ株式会社
株式会社ソフトフロント
西日本電信電話株式会社
日本テレコム株式会社/ソフトバンクBB株式会社
日本電気株式会社
日本電信電話株式会社
株式会社ネットマークス
株式会社三菱総合研究所
三菱電機情報ネットワーク株式会社
東日本電信電話株式会社
株式会社フラクタリスト
フュージョン・コミュニケーションズ株式会社
・ 参加費用 一人当たり 430ドル
(4日分のランチ・ドリンク費用・ソーシャルイベント
への参加費用含む)
・ 使用言語 英語
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【 2 】特集2 「1月25日より「日本ENUMトライアル」用番号登録を開始」
JPNIC インターネット基盤企画部 根津智子
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JPNICでは、2006年1月25日より「日本ENUMトライアル」用の番号登録を開始し
ました。
ENUMとは、E.164番号(電話番号)による名前空間を用いて、インターネット上
の複数の通信サービスへの統一的なアクセスを可能にする仕組みです。ENUM
を利用すると、IPネットワーク上の電話やメール、FAXなどのアプリケーショ
ンのURIを、自分の電話番号に対応するものとして登録することにより、異な
る通信サービスを「一つの電話番号」で利用することができるようになります。
日本では、総務省が2005年8月に公表した「IP時代における電気通信番号の在
り方に関する研究会」の第一次報告書に従い、総務省を中心にENUMトライアル
の準備が進められ、総務省が国コード「81」の番号空間の割当委任を国際電気
通信連合(ITU)に申請しました。そして、これは2005年11月15日に正式に承認
されました。
総務省への割当委任の承認後、JPNICは、ENUMトライアル用DNSサーバの運用管
理に関わる業務を総務省より受託し、トライアル環境の構築を進め、2006年1
月25日に「日本ENUMトライアル」用番号の登録受付を開始する運びとなりまし
た。JPNICは、「ENUM研究グループ」や「ENUM Trial JAPAN」の中で蓄積した
技術と経験を生かし、「日本ENUMトライアル」においても安定した
1.8.e164.arpaのENUM DNS管理・運用を行い、日本国内でのENUMトライアルを
行っていきたいと思います。ENUMにご興味ある方は、この機会に是非トライア
ルにご参画いただきたいと思います。
ちなみに余談ですが、つい先日にはアメリカ政府が国コード「1」を利用する
地域のENUMトライアル推進のため、国コード「1」の委任についてITUに申請を
行いました。それを受け、カナダとジャマイカ政府からもその申請の承認を要
請するレターが出されました。国コード「1」の委任は、2月中旬には承認され、
このENUMトライアルは3月早々にはスタートするだろうと予想されており、現
在、トライアルへの参加メンバーの募集が始まっています。
日本ENUMトライアル参加等の詳細につきましては、以下URLをご参照下さい。
□「日本ENUMトライアル」のWebページ
http://www.nic.ad.jp/ja/enum-trial/
□JPNICのENUM紹介ページ
http://www.nic.ad.jp/ja/enum/
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【 3 】News & Views Column
「JANOG17ミーティングを終えて」
JANOG17プログラム検討委員 / KDDI株式会社 向井将
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2006年1月19日、20日の二日間に渡り、宮城県仙台市の仙台国際センターで第
17回目のJANOGミーティングが開催されました。東北の寒さの中、290名もの参
加をいただきました。初日は、IPアドレスとルーティングに関連する発表があ
り、二日目にはネットワークの運用・切り替えに関連する発表が行われました。
JANOGで扱う内容は、ネットワークオペレーターズグループと名に入っている
ように、ネットワーク運用者が関心を持つ技術的な事柄です。今回のJANOGミー
ティングでは、技術的な内容のほかに、JPNICさんが取り組んでいる「歴史的
経緯をもつプロバイダ非依存アドレス」、最近ニュースにも取り上げられるよ
うになった「インターネットガバナンス」についての発表がありました。
一見、運用には関係のない話題なので、ネットワーク運用者が考える事ではな
いと捉えられるのではないか、技術的な内容ではないので参加者の理解が得ら
れるだろうかと、JANOGミーティングのプログラムを構成する側としては心配
でした。
「歴史的経緯をもつプロバイダ非依存アドレス」、「インターネットガバナン
ス」の両者とも対岸の火事ではありません。日常の生活でも、似たようなもの
で、国会で議論されている内容が、日常生活に直接的、間接的に影響がでるこ
とがあります。会社で議論された内容が、会社の経営方針や、顧客に対して影
響を与えることもあります。インターネットでも同じような状況が繰り広げら
れるかもしれません。まず、インターネットの基盤を支える人が興味をもち、
その人たちからの意見、考えがインターネット上の諸問題の解決に結びつけら
れるようなきっかけの一端となればと思いました。
次回のJANOGミーティングは、2年ぶりに東京に戻ってきます。皆さんのご参加
を心よりお待ちしております。
□JANOGホームページ : http://www.janog.gr.jp/
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【 4 】インターネット用語1分解説
「E.164番号とは」
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ITU-T(国際電気通信連合 電気通信標準化セクター) E.164勧告で規定されてい
る国際公衆電気通信番号。E.164勧告は国際的に一意な電話番号体系として規
定されています。この番号は国番号を含む最大15桁の10進数字列です。たとえ
ば03-5297-2311(JPNICの代表電話番号)をE.164番号にすると、日本の国番は81、
市外局番03の0をとって3とし「+81-3-5297-2311」となります。
この「E.164番号」(電話番号)を「.e164.arpa」のドメイン名に変換した上で
DNSの仕組みを用い、さまざまなサービスやアプリケーションに統一的なアク
セスを可能とする「ENUM」という技術が、2005年2月現在導入に向けて世界各
国で検討されています。
参考:
□ITU-T
http://www.itu.int/ITU-T/
□ENUM
http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html
□「日本ENUMトライアル」用番号登録を開始(1月25日より)
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2006/20060117-01.html
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【 5 】統計資料
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1.JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2005年9月~2006年2月)
--------------------------------------------------------------------------------
日付|JP AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------
9/1|0 298 3210 278159 832 20625 17330 9086 4359 2625 3921 299970 113798 754213
10/1|0 297 3217 279529 834 20723 17285 9043 4371 2623 3880 305481 114004 761287
11/1|0 297 3231 280872 836 20830 17307 9008 4381 2562 3846 311457 114818 769445
12/1|0 297 3237 282451 841 20930 17324 8983 4379 2532 3819 317246 115200 777239
1/1|0 297 3251 283873 839 21071 17317 8948 4394 2534 3816 323182 116602 786124
2/1|0 297 3254 284729 836 21151 17291 8908 4394 2468 3768 328722 116804 792622
--------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
2.IPアドレス
o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2005年8月~2006年1月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
8 | 937984 | 8192 | 31852830
9 | 1392640 | 0 | 33245470
10 | 51200 | 24576 | 33272094
11 | 292864 | 16384 | 33532190
12 | 444416 | 28672 | 33947934
1 | 184320 | 4096 | 34128158
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3.会員数 ※2006年2月15日 現在
--------------------
会員分類 | 会員数 |
--------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 2 |
B会員 | 7 |
C会員 | 5 |
D会員 | 178 |
個人推薦 | 39 |
賛助会員 | 42 |
--------------------
合計 | 276 |
--------------------
□会員についての詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4.指定事業者数 ※2006年2月6日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 379
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 6 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2006.2.17(金) IPアドレス管理指定事業者定例説明会
2006.2.22(水)~3.3(金) APRICOT 2006 (Perth, Australia)
21st APNIC Open Policy Meeting
(Perth, Australia)
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2006.3.2(木)~3(金) CENTR 29 (London, United Kingdom))
2006.3.3(金) 第28回通常総会
(東京、ホテルメトロポリタンエドモント)
第54回臨時理事会
(東京、ホテルメトロポリタンエドモント)
2006.3.19(日)~24(金) 65th IETF (Dallas, Texas, USA)
2006.3.27(月)~31(金) ICANN (Wellington, New Zealand)
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2006.4.9(日)~12(水) ARIN XVII (Montreal, Canada)
2006.4.17(月)~21(金) SIPit18(SIP Interoperability Test)
(東京、秋葉原コンベンションホール)
2006.4.24(月)~28(金) RIPE 52 (Istanbul, Turkey)
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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