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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.455【臨時号】2007.6.4 ◆
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◆ News & Views vol.455 です
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2007年5月7日~11日にかけてエストニアのタリンで開催された、第54回RIPE
ミーティングのレポートを、本号より連載でお届けします。
まず[第1弾]として、本号では全体会議の報告をお送りします。
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◆ 第54回RIPEミーティング報告 [第1弾] 全体会議報告
JPNIC 技術部/インターネット推進部 木村泰司
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第54回RIPEミーティングは、2007年5月7日~11日、エストニアのタリンで行わ
れました。エストニアは東欧の北部にあるバルト三国の一つで、人口が140万
人程の小さな国です。バルト海のフィンランド湾を挟んだ反対側はフィンラン
ドです。タリンはエストニアの首都で、タリンのすぐ近くにフィンランド湾に
面した港があります。タリンには13世紀頃に建てられた歴史的な建造物が残る
旧市街があり、今回RIPEミーティングが行われたSokos Viruホテルは、この旧
市街のすぐそばにあります。
第54回RIPEミーティングは、1日目から3日目にかけてPlenary(全体会議)が、3
日目から最終日の5日目にかけてWGのミーティングが行われました。Plenaryで
は、"Colocation Workshop"と題して、IXを収容していて機器の集約が進みつ
つあるデータセンターに関して、パネルディスカッションが行われました。電
力不足のネットワークへの影響や、設備、価格の動向などが話題になりまし
た。
今回の参加登録者の数は288名で、前回の317名および前々回の315名に比べて
やや少なかった模様です。最も多かったのはアメリカからの参加者で15%程、
続いてドイツが11%、オランダが8%でした。日本からの参加者は7名で2%でし
た。
◆Plenaryミーティング
Plenaryミーティングでは、先に述べましたワークショップの他に、IPv6の普
及の現状や移行に関するプレゼンテーションが行われました。特に関連するも
のを以下に挙げます。
□ IPv6 Routing Update 発表者:Gert Doring氏
IPv6におけるグローバルルーティングテーブルの傾向や、RIRの割り振り
と経路広告の傾向などを紹介。
□ IPv6 deployment in reality - an update. 発表者:Fernando Garcia氏
国別のIPv6を使ったWebサーバ数紹介や、著名な組織のIPv6でのWebサー
ビス提供状況などの紹介。
□ The Cost of Not Deploying IPv6 発表者:Jordi Palet氏
IPv6に移行せず、IPv4を使い続けた場合に考えられるコスト要素を、技
術的な観点で紹介。
これらのプレゼンテーションの資料は、以下のWebページから入手できます。
□ RIPE 54 Presentations
http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-54/presentations/tuesday.html
◆IPv4アドレスの枯渇時期の予測に関する発表
IPv4アドレスの枯渇時期について予測を行っているAPNICのGeoff Huston氏が、
3日目のPlenaryミーティングで、最新の予測結果についてプレゼンテーション
を行いました。
Huston氏は、これまでにも予測を行ってきており、その予測では2011年に枯渇
すると言われていました。今回の予測では、IPv4アドレスの需要を予測する
際、一次関数ではなく、より過去のデータに近似することができる二次関数を
増加率の計算のために用いたそうです。その結果、最新の予測ではIPv4のIANA
プールが2009年12月に枯渇するという結果になりました。
IPv4アドレスの需要を予測する際、一次関数ではなく、より過去のデータ
に近似することができる二次関数を増加率の計算のために用いたそうです。
RIRを始め、多くの会議では2011年という予測を基に議論が行われてきました
が、今回発表された予測ではそれより2年も早まり、IPv4アドレスの枯渇は、
従来言われていた4年後ではなく、2年後に迫ったことになります。ただし
Huston氏は、この予測が今後ポリシーの変更が無く、枯渇時期の混乱等が一切
発生しない状況を前提としていることや、現実の割り振りや経路広告状況は刻
一刻と変化していることなどから、予測時期は常に変化する可能性がある点を
付け加えています。
最新の予測結果は以下のWebページで公開されています。
□ IPv4 Address Report
http://ipv4.potaroo.net/
◇ ◇ ◇
RIPEミーティングに何度か参加していますと、RIPEミーティングでは、ISPの
観点で興味深い話題がうまく取り上げられているように感じます。例えば今回
は、Colocation Workshopの他に、ビデオストリーミングサービスの普及によ
るISPへの影響や、IPv6への移行を議論するにあたっての、論点の整理などに
ついて取り上げられました。議論の方向性はオペレーターを対象とした技術的
な話題や、アドレス資源管理のポリシーに関する話題とは異なるものの、ISP
にとっては大変興味深い議論ではないかと思います。ヨーロッパやアメリカに
比べて、ユーザに提供されるネットワーク帯域が抜きん出ている日本でも、
ISPの観点で議論ができる場が増えることで、より興味深い話題が取り上げら
れるのではと思いました。
次回の第55回RIPEミーティングは、2007年10月22日から26日にかけて、オラン
ダのアムステルダムで開催される予定です。
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