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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.497【特別号】2007.11.12 ◆
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┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃
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┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」 ┃
┃ http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ┃
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┃★IPv4アドレス在庫枯渇関連レポートは毎月10日前後の発行です ┃
┃★バックナンバー: ┃
┃ http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ┃
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◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第6回]
~ワーキンググループ報告書サマリー~
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◆ 報告書について
IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート第4回と第5回(*1)では、ワーキンググルー
プによる検討状況についてご紹介しました。そして、まさに今、その各ワーキ
ンググループでの検討結果を報告書にまとめる作業が、大詰めの段階に入って
います。
この報告書では、事業者への影響と対応策を中心にまとめておりますが、今回
簡単に、現段階におけるこの報告書のサマリーをご紹介したいと思います。
報告書の前半では、在庫枯渇時期について、さまざまな経済指標を基にしたIP
アドレスの需要予測によって検証するとともに、在庫枯渇後のIPv4アドレスに
関して、市場または相対の取引が行われる可能性と、回収再分配の可能性につ
いても検討を行っています。
また、こうした検討により、IPv4アドレス需要が2011年頃にIPv4アドレスの総
量を上回ると予測され、これまでの在庫枯渇時期予測と合致する結果となりま
した。また、未利用のIPv4アドレスを回収したり、あるいは市場や相対での取
引を可能にしたとしても、流通するIPv4アドレスは非常に限定的で、短期的な
対応策としては有効であるものの、長期的にIPv4を利用し続けられる方策には
ならないだろうという検討結果となりました。
報告書の後半では、在庫枯渇期への考えられる対応策を、
1) 何らかの手段でIPv4アドレスを工面・調達する
2) プライベートIPv4アドレス+NATによる新規顧客の収容
3) IPv6による新規顧客の収容
の三つであるとして、それぞれの問題点を整理しています。そして、それぞれ
の対応策を以下のように分析評価しました。
1)は、前述したように、短期的には有効ではあるものの、長期的な対応策には
なりえません。一方、2)は、一定規模の範囲であれば、実績もあり現実的な対
応策になるものの、スケーラビリティの問題と、サーバ側に適用できないとい
う問題があります。3)については、解決しなければいけない技術的な課題が多
いものの、インターネットの発展に向けた永続的な対応策となる、という評価
をしています。
このような検討・分析結果に基づき、今後JPNICとして、在庫枯渇期への対策
に関して取り組むべきこと、さらに、会員、指定事業者の皆様にご協力いただ
くべきことなどを含めた形で、最終的な報告書としてまとめていく予定です。
◆ 今後の予定
2007年11月7日の理事会において、報告書ドラフトを基に、今後のJPNICとして
の対応姿勢について議論が行われました。これを踏まえて、以下のスケジュー
ルで作業を進めてまいります。
11月21日 諮問委員会(*2)による意見聴取
11月29日 役員検討会にて報告書の最終的な確認
12月 7日 JPNIC総会において会員へ報告
報告書は、12月7日の総会にて会員の皆様にご説明を行った後に、一般への公
開も行う予定です。
JPNICでは、12月に報告書を完成させた後も、取り組むべき課題に対して引き
続き検討を進めてまいります。また、さまざまな機会を利用して、多くの方々
とこのIPv4アドレス在庫枯渇に関しての意見交換を進めてまいります。
(*1)JPNIC News & Views vol.487
IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第4回]
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol487.html
JPNIC News & Views vol.491
IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第5回]
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol491.html
(*2)IPv4アドレス在庫枯渇対応諮問委員会
- 各ステークホルダーからの意見集約を行うための会合
◇ ◇ ◇
なお、JPNICでは2007年11月27日(火)に、東京の秋葉原コンベンションホール
において、財団法人インターネット協会(IAjapan)との共催にて第20回ICANN報
告会を開催いたします。
本報告会では、ICANNのASO AC(ASO Address Council)を務めるIP事業部の穂坂
俊之から、IPv4アドレス枯渇に関する議論の動向についてご報告する予定で
す。
ご興味のある方は、是非ご参加ください。
□ 第20回ICANN報告会開催のご案内
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2007/20071109-01.html
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/
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JPNIC News & Views vol.497 【特別号】
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