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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.521【臨時号】2008.2.26 ◆
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◆ News & Views vol.521 です
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2008年2月10日から15日にかけて、インドのニューデリーで開催されたICANN会
議のレポートをお届けします。
なお、日程は未定ですが、今回のICANN会議についても都内で報告会を開催す
る予定です。詳細が決まり次第ご連絡いたします。ぜひご参加ください。
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◆ ICANNニューデリー会議報告
インターネット推進部 高山由香利
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インドのニューデリーにて、2008年2月10日から15日に開催された、ICANN会議
に出席しました。
本稿では、今回の会議における主要トピックのうち、三つのポリシー策定の進
捗についてご報告します。
◇ ◇ ◇
◆新gTLD導入に関するPDP
本会議における、新gTLD導入に関するPDP(Policy Development Process:ポリ
シー策定プロセス)の進捗は、前回ロサンゼルス会議のレポート(*1)でお伝え
した状況、つまり、GNSO評議会でのポリシー策定作業を終え、理事会の決議待
ちの状況から大きな進展は生じていません。GNSOが提出した勧告が、ICANNの
ミッションである技術的な内容のみならず、倫理的、政治的な判断を要する内
容などを含んでいたため、理事会での判断に時間を要しているものと思われま
す。
2月14日(木)のICANN Public Forumにて、ICANNスタッフより説明があった"New
gTLD Program Status" (*2)によれば、ICANNが考える新gTLD実装のタイムライ
ンは次のようになっています。
2008年4月~6月:理事会が勧告を承認
6月中旬:ドラフトRFPの提示
9月中旬:パブリックコメント期間や修正期間を経て、理事会が最終
RFPと実装計画を承認
10月:RFP公示開始(90日間公開)
6月下旬に予定されている次回パリ会議までにはドラフトRFPも出て、より詳し
い内容が見えてくるものと思われます。
本会議においても、理事会はICANNスタッフに対して、勧告の実装に関する分
析を引き続き進めるよう要請しており、対応状況は新gTLD導入に関する情報を
公開するページ(*3)にて確認することができます。
(*1)JPNIC News & Views vol.498 [特集]ICANNロサンゼルス会議報告
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol498.html
(*2)New gTLD Program Status
http://delhi.icann.org/files/NewgTLDPresentationPublicForum.pdf
(*3)New gTLD Program
http://www.icann.org/topics/new-gtld-program.htm
(Program implementation development updatesを参照)
◆IDN ccTLDの導入に関する検討
ロサンゼルス会議にて、IDN ccTLDの導入について検討するワーキンググルー
プ(IDNC Working Group)が結成されて以降、IDNの中でもとりわけIDN ccTLDの
導入に関する議論が加速しています。
前回のレポートでもお伝えした通り、IDN ccTLDの早期導入を期待するコミュ
ニティの要求に応えるために、正式なPDPと並行して暫定導入のためのポリ
シー策定が進められています。2月1日にはイニシャルレポートのドラフト(*4)
が意見募集に付され、会期中の2月11日には同レポートをディスカッションの
テーマとしたワークショップも開催されました。
このポリシー策定では、迅速さを優先しているため、基本的にはISO 3166-1の
リストに定義されている、各エントリに対応する一つのIDN ccTLDを導入して
いくことが、目的達成への近道とも考えられます。しかしながら、複数の公用
語を持つなどの理由から、一つのIDN ccTLDでは不十分である、という状況が
想定される国や地域があります。また、前項のように新gTLD導入も並行して進
んでおり、IDN gTLDの文字列が申請される可能性もあることから、それらの文
字列との重複を避けるために、IDN ccTLDとする文字列を実装前に決めておく
べき、という考えも聞かれます。
現時点では議論が見えていない部分もありますが、レポートに対して寄せられ
たコメントと、それらに対するIDNC Working Groupの見解は、次のレポートで
確認できるものと思われます。それを参考に、次なる議論を追っていきたいと
思います。
(*4)Public Comments Requested on Initial Draft Fast-Track Mechanism
for Introduction of a Limited Number of IDN ccTLDs
http://www.icann.org/announcements/announcement-01feb08.htm
日本語のページもあります:
http://www.icann.org/announcements/announcement-01feb08-jp.htm
◆ドメイン名テイスティングへの対応に関するPDP
GNSO評議会は、ロサンゼルス会議にて、ドメイン名テイスティングへの対応に
関するPDPの開始を決議するとともに、Add-Grace Periodの期間中に登録と削
除が行われるドメイン名についても課金する料金体系とするよう、ICANNス
タッフに勧告していました。
それに対応して、1月29日には、ICANN理事会からの勧告(*5)が公開されまし
た。2008年7月1日から始まる新年度予算より、ドメイン名が登録されたらすぐ
に課金するよう提案するものであり、ドメイン名テイスティングの廃止に向け
て理事会が大きく動き出したと言えます。
ただ、タイプミスの修正といった本来の目的に、Add-Grace Periodを利用する
登録者も依然としていると考えられます。そのため、GNSOとしてはAdd-Grace
Period期間中における一定割合の削除件数を許容した上で、それ以外の登録に
課金することならびにレジストラ認定契約内のAdd-Grace Periodに関する条項
の修正を、理事会に提案しようとしています。
新年度の予算は、次回パリ会議の理事会にて審議されます。理事会提案が反映
されるかどうか、気になるところです。
(*5)ICANN Board Recommends Action on Domain Tasting
http://www.icann.org/announcements/announcement-29jan08.htm
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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