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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.616【定期号】2009.2.16 ◆
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◆ News & Views vol.616 です
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本号では、2009年5月に東京で開催されるSIP機器の相互接続イベント
「SIPit24」のご案内をお届けします。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「SIPit24 ならびに、参加者説明会開催のご案内」
【 2 】News & Views Column
「電子ブックとガラパゴス化」
株式会社三菱総合研究所 澤部直太氏
【 3 】インターネット用語1分解説
「WPAとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「SIPit24 ならびに、参加者説明会開催のご案内」
JPNIC インターネット推進部 根津智子
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2006年4月に、SIPの相互接続イベント「SIPit(SIP Interoperability Tests)」
を日本で開催しましたが、今年の5月に再び、24回目を迎える同イベントを
東京・秋葉原で行う運びとなりました。今回は、この「SIPit24」(*1)のご案
内をさせていただきます。
(*1) SIPit24
http://www.nic.ad.jp/ja/sipit24/
◆SIPとは
SIPは、「Session Initiation Protocol」というその名の通り、端末間での
セッション管理と、制御を行うプロトコルです。通信を行う端末同士が、通信
前に必要な信号をお互いに送り合う(シグナリング=呼制御する)ことで、IP電
話サービスなどのリアルタイム通信を可能とします。このSIPは、数あるプロ
トコルの中でも、最も汎用性が高くかつ実用的であるとして、多くのサービス
に利用される一方、その汎用性の高さの裏返しとして、きちんとした相互接続
の保証が難しいという側面が残念ながらありました。こうした問題を解決する
ために、JPNICも2004年から「VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース」(*2)の
活動を展開しているという経緯があります。
多くの相互接続検証活動により、さまざまな問題は解決されてきましたが、
現在でもSIPへの機能の追加は進められており、また、NGN(Next Generation
Network)やIMS(IP Multimedia Subsystem)のサービス内でもSIPが採用され、
応用されています。NGN時代の本格到来を迎える今、SIPの相互接続性をこれま
で以上に追求することは、大きな意味のあることです。
VoIPとSIPの関連について、さらに詳しくお知りになりたい方は、「インター
ネット10分講座 VoIPとSIP」(*3)をお読みください。
(*2) VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース
http://www.nic.ad.jp/ja/voip-sip-tf/
(*3) インターネット10分講座 VoIPとSIP
http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No29/100.html
◆SIPitとは
「SIPit」は、SIP Forum(*4)というスウェーデンの任意団体が母体となって、
年に2回、世界各所で実施しているSIPの相互接続検証を行うテストイベントで
す。参加者は、その場に自社で開発したネットワーク機器やソフトウェアを持
ち寄り、他社とアポイントを取って相互接続試験を実施します。
実際の試験にあたっては、SIP Forumが用意するWikiサーバに、参加者自身
が事前に自分が行いたいテストの内容を掲載してアピールをし、相手と直接時
間や内容を交渉した上で、実施に至る形態が基本です。一つのテストにおおよ
そ1時間~2時間程度を設定します。
ここ数回のイベントには、毎回70組織強、120名程度がコンスタントに参加
しているとのことです。特に今回の日本開催のSIPitにおいては、IMS実装者の
参加が期待されています。
SIPitに興味を持った方、この内容だけではどうにもわかりにくいと感じた
方は、SIPit24のWebサイトのうち、とりわけ「SIPit24 Q and A」(*5)をご覧
いただくことをおすすめします。また、今回、イベントの開催に先駆け、2月
25日に「参加説明会」も開催します。以下に概要等をご覧の上、ご興味のある
方は、ぜひご参加ください。
(*4) SIP Forum
http://www.sipforum.org/
(*5) SIPit24 Q and A
http://www.nic.ad.jp/ja/sipit24/faq.html
◆SIPit24 参加説明会 概要
・ 日 時 2009年2月25日(水) 11:30-12:00
・ 会 場 ベルサール九段 4F ROOM3(定員60名)
http://www.bellesalle.co.jp/bs_kudan/
(東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル)
・ 参加申し込み 2009年2月20日(金)迄に電子メールで
sipit24-info@nic.ad.jp 宛てに、お名前・所属を記載
の上、お申し込みください。メールの件名は
「SIPit24 参加説明会 申し込み」としてください。
◆SIPit24 概要
・ 名 称 SIPit24(SIP Interoperability Test event)
・ U R L http://www.nic.ad.jp/ja/sipit24/
・ 日 時 2009年5月18日(月)-22日(金)(5日間)
・ 会 場 秋葉原コンベンションホール
・ 主 催 SIP Forum <http://www.sipforum.org/>
・ 共 催 独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)
(日本ホスト) <http://www.nict.go.jp/>
(社)日本ネットワークインフォメーションセンター
<http://www.nic.ad.jp/>
・ 後 援 総務省
(全て申請中) 社団法人 情報通信技術委員会
社団法人 テレコムサービス協会
情報通信ネットワーク産業協会
HATS推進会議
IPTVフォーラム
IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース
IPv6普及・高度化推進協議会
VoIP/SIP相互接続検証タスクフォース
WIDEプロジェクト
・ 協 賛 (50音順・2009年2月13日現在)
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
KDDI株式会社
株式会社コムワース
シスコシステムズ合同会社
株式会社ソフトフロント
日商エレクトロニクス株式会社
日本電信電話株式会社
東日本電信電話株式会社
富士通株式会社
・ 参加費用 一人あたり 550ドル
(4日分のランチ・ドリンク費用・ソーシャルイベントへの
参加費用含む)
※参加登録開始は、2009年3月上旬を予定
・ 使用言語 英語
・ 問い合わせ先 SIPit24運営事務局
sipit24-info@nic.ad.jp
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【 2 】News & Views Column
「電子ブックとガラパゴス化」
株式会社三菱総合研究所 澤部直太
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自宅に溢れている本を何とかしたい。そう思い始めてもう何年も経ちます。集
中して小説を読むようになったのが大学生の頃なので、かれこれ25年以上読み
溜めた本が片付けられないわけです。読み終わった本を処分したり、図書館な
どを利用して所有しないということも考えられますが、個人的に所有していつ
でも好きなときに読み返したいのです。
そんな私が一番期待しているのが、電子ブックです。先日米国で発表された
Amazon.comの新型電子ブックリーダ「Kindle 2」のように、新刊の小説がイン
ターネットでいつでもどこでも入手できる世界が理想的です。しかし残念なが
ら、日本ではケータイ小説に席巻されてしまって、電子ブック市場は縮小方向
に向かっているのです。
インターネットが携帯電話によって矮小化されているのと同じく、電子ブック
の世界も、本来あるべき姿を失ってしまっているように感じます。さまざまな
場面で日本のガラパゴス化(*)が批判されている中、電子ブックもその壁を打
ち破らないと、日本語文化が時代に取り残されてしまうのではないでしょう
か。
(*)大陸から隔絶された環境で独自の進化を遂げた、南太平洋のガラパゴス諸
島の生物のように、技術やサービスなどが特定市場で特殊進化をし、世界
標準から掛け離れてしまう状態をいう。
■ 著者略歴
澤部直太(さわべ なおた)
1989年株式会社三菱総合研究所入社。人工知能、遺伝的アルゴリズムなどの研
究やWebアプリケーションの調査・研究・開発に従事する。現在はIPv6普及・
高度化推進協議会事務局、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース事務局業務を
担当。著書に、「三菱総研 これからの『IT革命』」、「図解 ネットワーク家
電」、「電子ペーパー実用化最前線」(いずれも共著)などがある。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「WPAとは」
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WPAとはWi-Fi Protected Accessの略で、Wi-Fi Alliance(*)が発表した、無線
LANの暗号化方式です。
従来より幅広く使われているWEP(Wired Equivalent Privacy)は、暗号化プロ
トコルが単純なことから、容易に暗号を解読されやすいなどの、脆弱性の問題
点が指摘されていました。
WPAは、WEPの欠点を改善するために、一定時間ごとに暗号鍵を変更することに
より暗号の解読をより困難にした、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)
などを新たに取り入れて制定されました。
また、WPAを基に、さらに強力な暗号方式であるAES(Advanced Encryption
Standard)を扱えるように改良した、WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)が用意
されています。
なお、脆弱性への対策という観点からは、WEPは容易に暗号解読が可能なこと
から使用を避けることが望ましく、また、WPAにおいても限定的に解読できる
ことが発表されており、万全とは言えません。そのため現状では、暗号方式と
して脆弱性が指摘されていないWPA2を使用することが最も安全とされています。
(*)http://www.wi-fi.org/
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【 4 】統計資料
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1.JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2008年9月~2009年2月)
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日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------
9/1| 274 3469 322664 893 24235 17337 8123 4480 1946 3026 517963 139103 1043513
10/1| 274 3471 323334 893 24259 17356 8133 4499 1946 3015 523694 138609 1049483
11/1| 274 3475 324353 887 24345 17371 8136 4504 1946 3004 529757 136304 1054356
12/1| 275 3480 324768 885 24390 17337 8115 4504 1934 2989 534228 135985 1058890
1/1| 273 3482 325639 887 24470 17327 8103 4500 1931 2986 539212 134921 1063731
2/1| 272 3485 325828 878 24539 17326 8102 4507 1931 2975 544709 134565 1069117
--------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
2.IPアドレス
o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2008年8月~2009年1月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
8 | 430080 | 5120 | 54971326
9 | 126976 | 0 | 55098302
10 | 817152 | 0 | 55915454
11 | 1163264 | 16384 | 57062334
12 | 377856 | 61440 | 57378750
1 | 14336 | 0 | 57393086
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3.会員数 ※2009年1月22日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 2 |
B会員 | 4 |
C会員 | 5 |
D会員 | 134 |
非営利会員| 12 |
個人推薦 | 39 |
賛助会員 | 34 |
---------------------
合計 | 233 |
---------------------
□会員についての詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4.指定事業者数 ※2009年2月10日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 378
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【 5 】イベントカレンダー
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2009.2.16(月) ITRC/RIBB特別シンポジウム「インターネッ
トと地域情報化」 [後援](東京、東京大学)
2009.2.18(水) 第70回通常理事会
2009.2.18(水)~27(金) APRICOT 2009 (Manila, Philippines)
APNIC 27 (Manila, Philippines)
2009.2.19(木) HOSTING-PRO 2009 [後援]
(東京、秋葉原コンベンションホール)
2009.2.27(金) 新世代ネットワークにむけた、運用、技
術、研究開発に関する国際シンポジウム
[後援](東京、NICT/福岡、福岡ソフトリ
サーチパーク)
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2009.3.1(日)~6(金) ICANN (Mexico City, Mexico)
2009.3.2(月)~6(金) 27th APAN (Kaohsiung, Taiwan)
2009.3.10(火) ICT利活用セミナー [後援](仙台、せんだい
メディアテーク)
2009.3.13(金) IPアドレス管理指定事業者定例説明会
2009.3.19(木) 第37回通常総会(東京)
第71回臨時理事会
2009.3.19(木)~20(金) CENTR 38 (Barcelona, Catalonia, Spain)
2009.3.22(日)~27(金) 74th IETF (San Francisco, CA, USA)
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2009.4.26(日)~29(金) ARIN XXIII (San Antonio, Texas, USA)
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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