メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
===================================
    __
    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.634【臨時号】2009.4.16 ◆
  _/NIC
===================================
----------------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ News & Views vol.634 です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本号では、vol.632に続き、アメリカのサンフランシスコで開催された第74回
IETFのレポート[第2弾]として、引き続き「全体会議報告」をお届けします。

なお、今回の「全体会議報告」は、前後編に分けての発行となっています。
後編となる本号では、「IETF Operations and Administration Plenary」の模
様についてお届けします。前半については、以下のURLでご確認ください。

□第74回IETF報告
  ○[第1弾] 全体会議報告  ~概要、IETF Technical Plenaryについて~
    (vol.632)
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2009/vol632.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 第74回IETF報告 [第2弾]  全体会議報告
        ~IETF Operations and Administration Plenaryについて~
                               株式会社インテック・ネットコア 廣海緑里
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆IETF Operations and Administration Plenary

Operations and Administration Plenaryでは、一部が「NomCom Process
Change」、二部が「Management Plenary」という、二部構成で行われました。

「NomCom Process Change」では、IETFの各種活動の代表者を決める仕組みが、
RFC3777にまとめられています。このRFC3777の更新についての発表がここで行
われました。IETFでは、NomCom(=Nomination Committee)が組織され、NomCom
によって、IESG、IAB、IAOCの各メンバーの選出が進められます。そのNomCom
の仕組みについては、IETFに参加する誰でも問題指摘ができ、変更に関わるこ
とができます。RFC3777の更新については、これまでもメーリングリストを中
心に議論を重ねてきています。そうした議論をまとめた結果として、現在三つ
の文書が提出されています。

  ・draft-galvin-rfc3777bis
  ・draft-dawkins-nomcom-dont-wait
  ・draft-dawkins-nomcom-openlist

会場では、IAOCについて他組織のリエゾンとしての役割の追加、タイムライン
や期限の設定方法といった運営上の問題解決、推薦者リストの作成方法などに
ついて問題指摘がされ、これらを盛り込んだ改訂版を出し、RFC発行に向けて
動かすということになりました。

その後の「Management Plenary」では、いつものように、ホスト・プレゼン
テーション、IETFの運営(NOC、IETFチェア、IETF trustチェア、IAOCチェア、
IAD、NomCom、EDUチーム)に関する報告がされました。いつもと違うトピック
スとして、IPR(Intellectual Property Rights)とIETFの関係について、そし
て先日58歳の若さで亡くなったJim Bound氏("IPv6 Lead Plumber"と紹介され
るほど、IPv6を牽引してこられた立て役者。所属はHewlett Packard社。)への
哀悼がされました。

ポスト・プレゼンテーションとして、Juniper Networks社の創業者の一人で
CTOのPradeep Sindhu氏から、「The New Information Infrastructure」とい
うタイトルで講演がありました。

標準化作業について、前回のミーティング後からのRFC発行数(86)、I-D投稿数
(新規424、更新1013)、そのうちIANAに依頼したレビュー数などの報告があり
ました。数値情報が提示された後、「量の話で質の話ではない」と断った後、
1968年から40年間のRFCのうち、誤字脱字のある文書とない文書の比率がグラ
フで提示され、近年誤字脱字が増えていることが指摘されました。

また、標準化をサポートするワーキンググループですが、前回のIETF73から一
つ新設され、六つ減り、現在数は101だそうです。

今後のミーティング予定の発表では、次回ストックホルムでのIETF75から、
IETF78まで4回分の発表がありました。以下、その開催予定です。

  ・IETF75  2009/07/26-31 ストックホルム(スウェーデン) ホストは.SE
  ・IETF76  2009/11/08-13 広島(日本) ホストはWIDEプロジェクト
  ・IETF77  2010/03/21-26 アナハイム(USA) ホスト募集中
  ・IETF78  2010/07/25-30 ヨーロッパ ホスト募集中

なお、前編で触れた金曜日午後の扱いについて、次回IETF75ではさらに時間
延長を考えているという表明がされました。意見、要望の受け付けもされてお
り、ミーティング参加者アンケートへの回答またはメールなどで反応して欲し
いとのことです。

また、その後のIAOCレポートで、IETF79はアトランタ(USA)を予定しているが、
米国への入国手続きが厳しくなっているため、米国での開催ではなく、カナダ
もしくはアジアで検討しているという報告がありました。会場では、早速米国
在住の方から、経済危機の中、海外出張費用が予定よりかかるようになるのは
困る、IETFは米国在住者のための組織ではなく、同じことが非米国在住者には
現在起こっているので理解が必要だ、といった意見が飛び交いました。これに
ついて、Drew Dvorshak氏(メールアドレスDvorshak@isoc.org)が窓口となり、
継続して意見調整を行うとのことです。

今回のプレナリセッションでは、IAOCとIESGのメンバー交代の発表がありまし
た。以下、退任される方と新任される方です。

・退任
    IAOC trust chair、Ed Juskevicius氏
    IAOC chair、Jonne Soininen氏
    IESG Transport/RAI AD、Jon Peterson氏
    IESG Routing AD、Dave Ward氏
    IESG Internet AD、Mark Townsley氏
    IESG Applications AD、Chris Newman氏

・新任
    IAOC Henk Uijterwaalb氏(任期2年)
    IAOC Marshall Eubanks氏(任期1年)
    IESG RAI AD、Robert Sparks氏
    IESG Routing AD、Adrian Farrel氏
    IESG Internet AD、Ralph Droms氏
    IESG Applications AD、Alexey Melnikov氏

◆おまけ

NOCからのレポートの中で、今回は無線規格として、IEEE802.11nを利用したけ
れど、MacBookユーザーからスループットの低下が起こる、Ubuntuユーザーか
らカーネルパニックが発生したので別の無線規格を利用したという報告があっ
たそうです。期間中、実際にネットワーク設営や運用を通じて問題点の報告が
あったり、code sprintという実際にIETFの各種サービスのためのプログラミ
ングをボランティアで行う時間が設けられていたりと、標準化の議論だけでは
ない活動が行われるのも、IETF会合の面白さと参加意義のあるところだと思い
ます。

次回のIETF75は、2009年7月26日から31日まで、スウェーデンのストックホル
ムにて、.SE社のメインホストで開催されます。


                  ◇              ◇              ◇

次回の[第3弾]では、「DNS関連WG報告 ~dnsop WG、dnsext WG、DNSSEC 
deployment BoFについて~」をお送りします。


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
___________________________________
■■■■■  JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています  ■■■■■
  :::::  会員リスト  :::::  http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
  :::: 会員専用サイト ::::  http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有)
□┓ ━━━  N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛          お問い合わせは  jpnic-news@nic.ad.jp  まで          ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
===================================
 JPNIC News & Views vol.634 【臨時号】

 @ 発行         社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
                 101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F
 @ 問い合わせ先   jpnic-news@nic.ad.jp
===================================
___________________________________
           本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
       http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
登録・削除・変更   http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/


■■◆                          @ Japan Network Information Center
■■◆                                     @  http://www.nic.ad.jp/
■■

Copyright(C), 2009 Japan Network Information Center

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2024 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.