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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.676【特別号】2009.9.9 ◆
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┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃
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◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第24回]
~IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース広報戦略~
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これまでのIPv4アドレス在庫枯渇関連レポートで繰り返しご報告しているよう
に、JPNICはIPv4アドレス在庫枯渇問題の克服に向け、インターネットに関わ
る事業者、電気通信事業者、電気通信機器ベンダーなどの、関連する諸団体が
連携して結成した、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース(以下TF)に参画し、
活動を推進しています。
特に、「IPv4アドレスの在庫枯渇」という事象を広く認知してもらい、必要な
情報を周知して対応を促進するために重要な広報活動を、JPNICが中心とな
り、ワーキンググループを組織して推進しています。
今回は、このTFとしての広報戦略の概要をご紹介します。
◆PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルによる広報活動
TFの広報活動は、多様なステークホルダーへ効率的かつ効果的に対応するため
にも、まずは各ステークホルダーの現状を把握し、それに基づいた計画を慎重
に策定する必要があります。
その計画に基づき、TFに参加する団体と密接に連携しながら広報活動を進め、
その結果について再度、対応進捗度の調査を行います。このサイクルを繰り返
して、各ステークホルダーの対応を促進し、その進捗を確認、在庫枯渇への対
応を促進させることを、広報活動の基本的戦略としています。
◆現状の分析
前述の現状把握の一環として、これまでに各TF参加団体の所属組織に対して
や、Interop Tokyo 2009会場においてアンケートなどを実施し、各ステークホ
ルダーにおけるIPv4アドレス在庫枯渇に対する認知状況と、対応状況を確認し
てきました。
その結果を見ると、ISPや通信事業者、iDCなどインターネットサービス提供事
業者における在庫枯渇に対する認知は、今までの活動(各種イベントを利用し
た普及啓発活動、テストベッドの構築、ハンズオンセミナーなど)の成果も出
たのか、かなり広がっており、まだ範囲については限定的ではあるものの、対
応についても進んでいるように見受けられました。
つまり、このセグメントに対する「IPv4アドレス在庫枯渇」という事象を周知
させる活動はほぼ完了しており、対応策検討が次の課題となります。
しかし、ソフトウェアベンダーや通信機器ベンダー、SIerなどにおける認知、
対応があまり進んでいない状況で、これらの事業者が積極的に対応するか否か
が、上記のインターネットサービス提供事業者の対応策検討にも影響している
と考えられます。
そのため、今回の広報戦略策定にあたっては、ソフトウェアベンダーや通信機
器ベンダー、SIerへの周知啓発という点に軸に検討を行いました。
◆ステークホルダー毎の対応方策
各ステークホルダーに向けた具体的な広報については、関連イベントなどを通
じて、以下に挙げるポイントを訴求し、支援していくことでの実現を計画して
います。
・通信事業者、ISP、ASP/CSP
--> 定期的な情報アップデート、アクションプラン策定支援
テストベッド・ハンズオンセミナーによる対応策検討支援
・通信機器ベンダー
--> 関連団体やイベントを通じたアンケートによる進捗把握
ISP、通信事業者などの対応状況、アクションプランの提示
・ソフトウェアベンダー
--> オープンソース系イベントなどでの周知
大手ベンダー個別のアプローチ
・SIer
--> 他の各ステークホルダーの対応状況、アクションプランの提示
ビジネスチャンスとしてのアピール
◆ユーザーへの対応
TFの活動としては、参加団体を通じた組織、事業者へのアプローチが中心とな
るため、エンドユーザーに直接リーチしにくい状況にあります。ただし、ユー
ザーもIPv4アドレス在庫枯渇に関する重要なステークホルダーであることは間
違いありません。ユーザーへのアプローチをどうするかについては、これまで
何度も検討が重ねられてきました。
各サービス事業者の対応如何が、直接的にエンドユーザーに影響を与えること
から、今のところのTFの進め方としては、ISPなどのサービス事業者を通じた
アプローチを行う方向で検討を進めています。これは言い換えれば、サービス
事業者のユーザー対応を支援する形で、TFとしてのユーザー対応にしていこう
と考えています。
◆今後に向けて
このように、IPv4アドレスの在庫枯渇の問題は、広範囲に影響を及ぼす可能性
があり、それゆえ、それに見合った広範囲なステークホルダーとの連携をした
上で、広報、ならびに必要な普及啓発活動を展開していかねばなりません。
JPNICとしては、まずは会員およびIPアドレス管理指定事業者の皆様と協力
し、適宜、情報交換などを進めながら、この問題に対峙していく所存です。皆
様のご協力なしに、円滑な解決は難しいことからも、今後のTFあるいはJPNIC
としての活動に積極的なご支援をお願いいたします。
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/
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