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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.745【臨時号】2010.5.10 ◆
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◆ News & Views vol.745 です
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2010年3月中旬にケニアで開催されたICANN会議を受けて、恒例となりました
「第27回ICANN報告会」を4月20日に開催いたしました。本号では、そのレポー
トをお届けします。

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◆ 第27回ICANN報告会レポート
                                      JPNICインターネット推進部 山崎信
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2010年4月20日(火)に富士ソフトアキバプラザ(東京都千代田区)にて、JPNIC
と財団法人インターネット協会(IAjapan)の共催により第27回ICANN報告会を
開催しました。本報告会は、ケニアのナイロビで開催された第37回ICANN会議
(2010年3月7日~12日)を対象としたものです。

今回も前回に引き続き、新gTLDに関連する発表が多く、新gTLDについての動
きを掘り下げてお伝えする機会となったのではないかと思います。

最初にIAjapanの高橋副理事長より開会のご挨拶をいただきました。開始して
から9年が経過したICANN報告会の意義および今後の課題について主にお話し
いただきました。

以下、プログラムに沿って、会の内容をご紹介します。

◆ ICANNナイロビ会議概要報告

JPNIC理事の丸山直昌より、ICANNナイロビ会議の全体概要について報告しま
した。特に新gTLD募集におけるEoI(Expression of Interest; 関心表明)(*1)
について、パブリックフォーラムでの議論、および理事会決議の概要につい
て網羅しました。詳細については、vol.741(*2)で既にご報告していますの
で、そちらをご覧ください。

(*1) EoIとは新gTLD申請の前段階として、申請文字列および申請者に関する
     情報を申請者より提出させ、参加した人のみが新gTLDの本申請に参加で
     きるという、事前調整の仕組みです。

(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2010/vol741.html


◆ ccNSO関連報告

株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の堀田博文氏からは、国コードドメ
イン名支持組織(ccNSO)会合での議論のうち、IDN ccTLDの動向、ccTLDマーケ
ティング、DNS-CERT、ワイルドカードの4点について、主にご報告いただきま
した。ccTLDマーケティングは、新gTLD導入を控えてccTLDの意義を伝えるため
のもので、欧州での事例および.JPでのドメイン名種別毎の位置付け調査結果
について紹介されました。

◆ GNSO評議会報告

GNSO Councilメンバー/東京大学のRafik Dammak(ラフィク・ダンマク)氏か
らは、GNSO評議会について、中でも新gTLD申請者サポート作業部会(WG)を中
心にご報告いただきました。同WGは、ICANNナイロビ会議での理事会にて設立
が決議され、その後GNSO評議会にて設立を支持する決議がなされ、Rafik氏が
GNSOのリエゾンとして選ばれました。同WGのICANN報告会開催時点での活動状
況はメンバー募集中とのことで、活動の方向性は申請費用・料金について定
めるのではなく、申請者の支援に専念するということです。

◆ バックエンド事業者から見た新gTLD関連トピック

GMOドメインレジストリ株式会社の大東洋克氏より、EoIをはじめとする新gTLD
関連トピックについてお話しいただきました。EoIの採用が理事会決議で見
送られた理由は、新gTLDガイドブック案作成と並行してEoIを実施すること
で新gTLDの導入を早めようという提案側の意図だったにもかかわらず、スタッ
フの労力が割かれることなどで、かえって新gTLDの導入が遅れるためという
ことです。

◆ レジストリ/レジストラ垂直統合

株式会社アーバンブレインのJacob Williams(ジェイコブ・ウィリアムス)氏
より、レジストリとレジストラの垂直統合(Vertical Integration; VI)につ
いてお話しいただきました。VIとは、新gTLD募集にあたり、レジストリがレ
ジストラを運営すること、あるいはその逆について認めるかどうかというこ
とです。今回ナイロビ会議で開催された理事会では認められないことになり
ました。同時に、現行の分離ポリシーを変更した場合の影響などを研究する
ため、GNSOでVIについてのWGが設立されています。

◆ 新gTLDにおけるRights Protection Mechanisms

株式会社ブライツコンサルティングのHelen Kenyon(ヘレン・ケンニョン)氏
より、新gTLDにおける商標権保護メカニズム(Rights Protection
Mechanisms; RPM)についてお話しいただきました。RPMが、

・登録開始前に利用されることになる商標データベースであるTrademark
  Clearinghouse
・登録開始後に利用されることになる、商標権侵害時の迅速な対応手段であ
  るUniform Rapid Suspension (URS)
・TLD利用開始後に利用されることになる、レジストリに対する異議申し立て
  手段であるPost Delegation Dispute Resolution Mechanism (PDDRP)

の3点からなることはこれまでと変わりありませんが、それぞれの詳細につい
てご説明いただきました。

◆ .XXXの復活?

JPNICの前村昌紀より、以前2003年のgTLD追加第2ラウンドで応募があった、
アダルトコンテンツ用TLDである.XXXの動きについて報告いたしました。ICM
Registry社が応募事業者である同TLDは、2007年には理事会で応募が却下され
たものの、ICM社はその後ICANNが定めた紛争解決プロセスである独立審査パ
ネル(Independent Review Panel; IRP)に提訴し、IRPはICM側の主張を認める
裁定を下しました。これはすなわち、.XXXの応募を承認すべきであるという
勧告がICANNに対してなされたということです。

◆ ICANN政府諮問委員会(GAC)報告

総務省総合通信基盤局電気通信事業部 データ通信課の中沢淳一氏より、ICANN
政府諮問委員会(GAC)会合で話し合われた議題のうち、主に新gTLDの導入およ
びGACの役割についてご報告いただきました。

           ◇                     ◇                     ◇

なお、本報告会の発表資料は、JPNIC Webサイトで後日公開いたします。
また、動画も後日公開予定ですので、ぜひそちらもご覧ください。

次回第38回ICANN会議は、2010年6月20日~25日にベルギーのブリュッセルに
て開催される予定です。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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