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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.853【特別号】2011.6.6 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.853 です
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2011年3月11日に端を発する東北地方太平洋沖地震は、未曾有の被害をもたら
しましたが、復興に向け、着実な活動をなさっている方々が数多くいらっしゃ
います。

「ネトボラ=ネットボランティア」を標榜する『ネトボラ宮城』という団体
では、被災地における情報収集と発信がスムーズに行えるよう、現地のイン
ターネット環境の整備を支援しています。

現地の支援においては、現地でしかわからない苦労や思いがあるようです。

今後JPNIC News & Viewsでは、2週間に1回程度、この『ネトボラ宮城』のメ
ンバーの方々にご寄稿いただき、活動のレポートを「特別号」としてお届け
していきます。連載の第1回は、このネトボラ宮城の紹介です。

現地の声に耳を傾け、私たちにできることを知るきっかけになればと考えて
います。

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◆ ネトボラ宮城活動レポート [第1回]
   ~「ネトボラ宮城」のご紹介~
                                  ネトボラ宮城代表/東北大学病院 佐藤大
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ネトボラ宮城は、被災地でインターネットを利活用できるように環境整備を
行っている団体です。活動のメインは、避難所等にパソコンや機材を持ち込
んで行うインターネット利用環境の構築です。2011年4月中旬の活動開始から
5月末までに12ヶ所の案件に対応しており、計28台のパソコンを設置していま
す。また、さらに9ヶ所からの要望を受けており、機器手配などの対応中で
す。

これらの要望の多くは避難所からの要望で、避難者が就職情報や生活情報を
検索できるようにしたいというものでした。

この他に、被災者の支援を行う組織に対するインターネット利用環境の提供
や、ボランティア関連情報の収集/整理/発信などの活動も展開しています。

ネトボラ宮城は、震災から1ヶ月以上が過ぎた4月後半から活動を始めました。
職場の災害対応の委員であった私は、災害発生から丸1ヶ月の間は職場の災害
対策本部に張り付いていました。大きな余震も過ぎて状況が落ち着き、災害
対策本部を出る時間が取れるようになった頃、県の災害医療アドバイザーを
している医学部の教授から連絡を受けました。「被災地の医療拠点でパソコ
ンが足りない。手伝って欲しい。」という内容でした。これとほぼ時を同じ
くして、昔のネットワーク仲間から「ICT支援の申し入れがあるが、被災地側
の受け入れ窓口を知らないか」という問い合わせを受けました。結局、支援
して欲しい人と支援したい人が揃っているのに、お互いに出会えていないと
いうわけです。この頃はまだ、支援物資やボランティアのマッチングサイト
が、やっと軌道に乗り始めた時期でした。

このような状況の中で、支援したい人とされたい人の間に、決定的なギャッ
プがあることにやっと気づきました。

支援したい人の多くは遠隔地に居て、ネットワーク上で検索しても被災地の
ニーズ情報が見つからず、避難者が今何に困っているかが分からないと言い
ます。その結果、想像に基づいて現地のニーズに合わない「支援物資」を送っ
てしまったり、被災地の特集番組の放送があるとその地域に支援が集中した
り、被災地では物が余っているという噂が流れたりしました。

一方で、支援されたい人の多くは被災地に居て、ネットワークが使えないの
で周囲の状況が分からず、そもそも通信よりも水や食べ物の確保が必要でし
た。その結果、1日2回しか食事が出ない避難所でも他所もみんなこうなんだ
ろうと我慢していたり、近所で炊き出しや給水があるのを知らずに過ごして
いたり、さまざまな支援制度の存在を知らないまま申請期間が終わっていた
りしました。本当に苦しい状況にあると、支援要請の声をあげることができ
ないのです。

そして仙台にいる我々は、被災地のそばに居て、ネットワーク上での情報収
集も遠隔地との通信も自由にでき、被災地に出かけるための車も生活の余裕
もありました。支援したい人とされたい人の中間に居て、両者の間にギャッ
プのある状態を見ることができ、それを埋めるのにもっとも相応しい位置に
居ることに気づきました。被災地に足りないのは情報です。そして我々がす
べきことは、わずかな人手で情報そのものを届けることではなく、被災地の
人が自立的に情報収集できる環境を整えることだと考え、ネトボラ宮城の活
動を始めました。

この時期には、すごい勢いで事態が進みました。最初にパソコン設置の手伝
い依頼を受けた4月11日に、知り合いへの声かけ等で賛同者を集め始めまし
た。翌12日には支援受け入れ窓口の問い合わせがあったため、各所に問い合
わせてみたのですが、そもそもの取りまとめ窓口がないらしいことが分かり
ました。パソコン設置の賛同者も増えてきたので、13日にメーリングリスト
を立ち上げたところ、1週間もしないうちにメンバーが30名を超えました。こ
の熱意を無駄にしてはいけないと4月21日に活動方針を変更し、医療に拘らず
にICT分野のニーズをサポートするように、また特に、他のボランティア団体
等と現地をつなぐためにサポートを意識するようになってきました。ゴール
デンウィークの前には「ネトボラ宮城」という名称が確定し、その頃から各
種のイベントや会議に参加して、地元のICT支援関係者やNPO関係者との連携
や、助け合いジャパンなど全国組織との交流が始まりました。

知名度も徐々に上がり、避難所などからのインターネット環境整備の要望も
増えてきました。また被災地でワークショップやイベントを行っている地元
の団体とのタイアップで、移動ネットカフェの企画も立ち上がりました。そ
の一方でパソコンやプリンタ等の機材の支援も増え、活動が軌道に乗ってき
ました。

このようにして、ネトボラ宮城はわずか1ヶ月半ほどの間に多くの方々からの
賛同や協力を得ることができました。メーリングリスト登録者は約80名まで
増えています。今後は、そろそろニーズが聞こえ始めている仮設住宅への支
援も見据えて継続的に活動できる基盤を整備しながら、本来の「必要な物は
買う」という正常な経済活動へのソフトランディングの方法を探っていきた
いと考えています。


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       ネトボラ宮城の詳細については、http://netvol-myg.w3m.jp/
                                              もご覧ください。
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 JPNIC News & Views vol.853 【特別号】

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