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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.892【臨時号】2011.9.29 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.892 です
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2011年8月28日から9月1日にわたり、韓国の釜山でAPNIC32カンファレンスが
開催されました。この会議のレポート第3弾(最終回)として、本号では「震災
対応およびIPアドレス品質管理に関する報告」をお届けします。

なお、APNIC32カンファレンス報告のバックナンバーは、以下のURLからご覧
ください。

□APNIC32カンファレンス報告 
  [第1弾] 全体およびアドレスポリシー動向報告(vol.887)
  http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2011/vol887.html

  [第2弾] IPv6導入に関するAPNIC地域の動向報告(vol.891)
  http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2011/vol891.html

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◆ APNIC32カンファレンス報告 [第3弾]
   ~震災対応およびIPアドレス品質管理に関する報告~
                           JPNIC 技術部/インターネット推進部 木村泰司
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本稿では、APNIC32カンファレンスにおける技術的な話題のうち、災害からの
復旧に関するセッションと、IPアドレスの品質に関するセッションについて
報告します。


◆災害からの復旧に関するセッション

アジア太平洋地域では、前回のAPNIC31ミーティング期間中の、2011年2月22
日にニュージーランドのクライストチャーチ周辺において大きな地震があり、
またその後、2011年3月11日には、日本で東北地方太平洋地震に端を発する東
日本大震災という、未曾有の大震災が発生しました。これらを受けて、今回
のAPNICカンファレンスでは、最終日となる9月1日(木)の午前中に
"Inter-networking during natural disasters"というテーマで、自然災害か
らの復旧に関するパネルディスカッションが開かれました。

このパネルディスカッションは、パネリストとしてInternetNZ(.nzのレジス
トリ)のAndy Linton氏、Prophecy Networks社のDean Pemberton氏、インター
ネットマルチフィード株式会社の外山勝保氏と吉田友哉氏を迎えて行われま
した。始めにニュージーランドでの地震と東日本大震災の経験と、ネットワー
ク関連の対応状況について報告があり、続いて意見交換が行われました。

一例として、ニュージーランドでは地震の後、沿岸部の瓦礫のため輸送路を
確保できず、輸送船があっても燃料がすぐに被災地に供給されなかった状況
などが報告されました。また、日本の東日本大震災による通信ケーブルへの
影響については、吉田氏から詳しい報告がありました。関東から東北に至る
3本のケーブルのうち、沿岸部と内陸部のケーブル計2本が同時に切断され、
翌日から復旧活動が行われました。津波の被害にあった局舎の復旧に当たっ
ては、什器の設置し直しから最小限の電力で機器を復旧することを余儀なく
された様子に至るまで、現地の写真を交えながら報告されました。

続くディスカッションでは、現地入りしたチームの活動が復旧において重要
な役割を果たした、という共通のコメントや、ケーブルの障害は時間が経っ
てからも起きる、といった情報が寄せられました。災害からの復旧を考える
と、バックアップと運用のフレキシビリティ、そして自分で一から復旧でき
るようにしておくことが重要である、という指摘も印象的でした。


◆IPアドレスの品質に関するセッション
 
近年、RQA(Resource Quality Assurance)と呼ばれる、IPアドレスの品質に関
するディスカッションがAPNICのミーティングで活発になってきました。今回
はNetwork Abuse BoFというBoFで、IPアドレスの品質維持に向けたレジスト
リの活動について情報交換が行われました(*1)。以下、内容を簡単に紹介い
たします。

   (*1)Resource quality assurance
       http://www.apnic.net/services/services-apnic-provides/registration-services/resource-quality-assurance/

(1)JPNICにおけるRQAの取り組み
   JPNICからは、割り振り前にインターネットの経路表に載っていないかど
   うかを確認したり、割り振り後はJPIRRの登録情報とインターネットの経
   路情報と比較して登録したメールアドレスに通知したりするといった取り
   組みを紹介しました。また、JPNICオープンポリシーミーティング(JPOPM)
   で行われた、レジストリとルーティングの関係に関するディスカッション
   についても紹介しました。

(2)IANAにおけるBogonリストへの対応
   未割り振りのIPv4アドレスブロックが無くなった今、未割り振りのブロッ
   クがあることを想定したIPパケットのフィルタリングが行われないように
   するためのInternet-Draftの作成がIETFで進められています。またIANAの
   割り振りリストの中でroutable / not routableを表記する案の紹介が行
   われました。

(3)LACNICにおけるRPKI(*2)への取り組み
   LACNICではROA(Route Origin Authorization)などを既に100程発行してお
   り、RPKIに関するセミナーや発行済みROAの視覚化を行うなどの活動が紹
   介されました。

   (*2)インターネット用語一分解説~リソースPKIとは~
       http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/resource-pki.html

(4)APNICにおけるnetwork abuse対応
   APNICで行われているabuse対応(スパムや不適切なパケットに関する連絡
   対応)の内訳が紹介されました。APNICではDNSBLやスパムに関するいくつ
   かのブラックリストとの連携を図っているようです。

この他に、インドネシアでのabuse対応における種別の統計などが紹介されま
した。

APNICやRIPE NCCでは、IPアドレスレジストリ業務を行う傍ら、スパム対策の
検討や、地理的な情報とWHOISの連携という、レジストリデータの活用につい
ても検討が進められています。JPNICの職員である私としても興味深いものが
あります。

                  ◇              ◇              ◇

RIPE NCCやAPNICといったRIRでは、IPv4アドレスの在庫枯渇の以前から、登
録情報を活用したアドレスに関連する情報の可視化や、RPKIのようなセキュ
リティ技術の開発が進められています。アドレス管理の5原則(一意性、登録、
経路集成、アドレスの節約、公平性)の持つ影響が変わりつつある今後も、
RIRの技術動向をお伝えし、国内でのディスカッションや検討に役立てればと
思います。


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.892 【臨時号】

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