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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1030【臨時号】2012.11.13 ◆
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Internet Week 2012   テーマは「人のチカラ、インターネットのチカラ」
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◆ News & Views vol.1030 です
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本号では、2012年10月14日から18日にかけて、カナダのトロントで開催され
たICANN会議のレポートをお届けします。

引き続き新gTLD関連の話題が議論の中心でしたが、実際の申請が出揃ったこ
とを受けて、議論の内容もそれを反映したものになってきています。

なお、今回のICANN会議についても恒例となった報告会を、11月20日(火)に
Internet Week 2012の同時開催イベントとして開催します。またこの報告会
の資料と動画についても、後日、JPNIC Webにて公開する予定です。

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◆ ICANNトロント会議報告
                                     JPNIC インターネット推進部 山崎信
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2012年10月14日(日)より18日(木)まで、カナダ・オンタリオ州の州都トロン
トにて第45回ICANN会議が開催されました。トロントはオンタリオ湖岸に位置
するカナダ随一の大都市で、高層ビルが多数立ち並んでいますが、会議場は
湖岸にあり、隣にある公園では紅葉し始めた木々も見られました。会期中の
気候は冬の東京並みに寒く、日の出後も鉛色一色の空という印象でした。

参加者数は約1,400名を数え、広い会議場にはいくつも部屋がありましたが、
いずれもかなりの参加者で賑わっていました。

今回のICANN会議は、新しい事務総長Fadi Chahade氏が着任直後ということも
あり、注目を集めていました。Chahade氏は予定より2週間早い、9月中旬に着
任しました。着任後上級幹部を中心に体制の変更があり、ステークホルダー
対応および政府対応の上級職員がそれぞれ加わりました。新体制で何を重視
しているのかが伺えます。オープニングセレモニー直後の事務総長によるセッ
ションでは、始まるやいなや上着を脱いで「さあ、早速仕事にかかろう」と
気合い十分のようで、ICANNの新たな組織運営体制について、熱心に説明しま
した。

第45回ICANN会議は一言で言って、新体制への期待を持たせる内容でした。今
まで必ずしも非常に良好とは言い難かった、政府との関係、およびグローバ
ルな関与などについて、進歩があるのではないかという印象を筆者は持ちま
した。


■新gTLD関連

1. 優先順位付けのための抽選(Prioritization Drawing)

プラハ会議の理事会で中止が決定されたDigital Archeryの代わりに申請の優
先順位付け(*1)を行う手段として、12月(12月4日(火)~15日(土)のいずれか
1日)に米国ロサンゼルスで抽選を行う予定であることが発表されました。抽
選は紙を使った手作業となり、公平を期すため第三者が監督することになっ
ています。会場へ行くことが難しい申請者のために、代理人を立てることが
可能となっています。また、代理人が複数の申請者の代理をすることや、
ICANNが申請者に代理人を紹介することもできます。

そもそも、単純な抽選では無く、Digital Archeryという特殊な仕組みを導入
しようとした理由は、カリフォルニア州の抽選に関する法律(*2)に触れない
ようにしようとしたためです。しかし、その法律の下でも、非営利団体が公
益目的のための抽選を実施することはできる例外(*3)があるため、今回の新
たな方法が採用されたと考えられます。

なお、優先順位付けの際、IDN文字列は最優先されることになっています。抽
選について説明するために開催されたセッション(*4)では、「IDN gTLDでは
なくコミュニティベースgTLDを優先すべきではないか」という意見を述べる
参加者も見受けられました。

(*1) 申請の優先順位付けが必要な理由の詳細は、以下のレポートのP.4
     「4. 申請処理の進め方」をご参照ください。
     ドメイン名を中心としたインターネットポリシーレポート10月号
     http://www.nic.ad.jp/ja/in-policy/policy-report-201210.pdf

(*2) California Penal Code section 319-329
     http://www.leginfo.ca.gov/cgi-bin/displaycode?section=pen&group=00001-01000&file=319-329

(*3) CALIFORNIA CONSTITUTION ARTICLE 4 SEC. 19. (f)
     http://www.leginfo.ca.gov/.const/.article_4

(*4) Prioritization Drawing
     http://toronto45.icann.org/node/34401


2. 新gTLD(セカンドレベル)における、国際機関の名称保護

2012年10月1日(月)に国際機関の名称保護に関する、GNSO最終課題報告書が提
出されました。内容は、国際オリンピック委員会(IOC)および赤十字(RC)/赤
新月(RC)を含む国際組織(政府間組織(IGO)および非政府組織(NGO)など)につ
いて、セカンドレベルでの名称保護を行う、というものです。まず新gTLDを
対象とするものの、対象を既存gTLDにも広げるよう検討することなどが勧告
されています。本件のポリシー策定プロセス(PDP)を開始することについて、
GNSO評議会会合にて全会一致で可決されました(*5)。

(*5) GNSO評議会決議 20121017-2
     http://gnso.icann.org/en/resolutions#201210


3. URS (Uniform Rapid Suspension)

URS(*6)は新gTLDの商標保護手段の一つで、商標権を侵害するドメイン名に対
して、権利者がTLDの委任開始後にドメイン名を差し止めるための手段です。
従来のUDRP(統一ドメイン名紛争処理方針)に比べて、より迅速な処理が可能
であることが特徴です。現在の要求仕様では、予定している料金(1申請当た
りUSD 500程度に抑えることになっている)でのサービスが難しいとして、サー
ビスプロバイダー候補組織がサービスの簡素化提案を行いました(*7)。

(*6) URSの詳細は、以下のレポートのP.5「5.2 Uniform Rapid Suspension」
     をご参照ください。
     ドメイン名を中心としたインターネットポリシーレポート10月号
     http://www.nic.ad.jp/ja/in-policy/policy-report-201210.pdf

(*7) Uniform Rapid Suspension (URS)
     http://toronto45.icann.org/node/34325


4. Trademark Clearinghouse

Trademark Clearinghouse(*8)は、新gTLDの商標保護手段の一つで、実際に商
標権を侵害するドメイン名が登録されてしまう前に対応するための仕組みで
す。権利者が自身の保護すべき文字列を、すべての新gTLDの申請において参
照されるデータベースに事前に登録しておくことにより、その文字列が保護
される仕組みです。実装の進捗状況を共有するセッションが開催され、実装
時の技術的な要求仕様、優先登録時の適格性をどのように検証するか、およ
び文字列の照合規則について議論されました(*9)。現在の予定では、2013年
第1四半期~第2四半期頃の完成予定となっています。既に開発には入ってい
るようで、プレゼンテーションには開発中の画面なども含まれていました。

(*8) Trademark Clearinghouseの詳細は、以下のレポートのP.5
     「5.1 Trademark Clearinghouse」をご参照ください。
     ドメイン名を中心としたインターネットポリシーレポート10月号
     http://www.nic.ad.jp/ja/in-policy/policy-report-201210.pdf

(*9) Trademark Clearinghouse Implementation
     http://toronto45.icann.org/node/34395


5. 新gTLD申請者グループ(NTAG; New TLD Applicant Group)

GNSOのレジストリ部会では、申請が認められれば新たにレジストリとなる、
新gTLD申請者のグループが設立され、NTAG (New TLD Applicant Group)と名
付けられました(*10)。トロント会議ではこのNTAGの会合が開催され、約80名
の会員を擁し、900の新gTLD文字列を同グループがカバーしていることが発表
されました。

会合では新gTLDプログラムに対する意見を述べるため、フロアマイクに長い
行列ができるなど、活発な議論となりました。

(*10) New TLD Applicant Group (NTAG)
      http://toronto45.icann.org/node/34193


■WHOIS関連

プラハ会議後トロント会議に先立ち、レジストラ認定契約(RAA)の契約内容改
訂について6回もの交渉会議が開かれました。交渉の対象となる契約内容の多
くはWHOISが密接に関連し、登録者保護およびDNSの安定性を高めるための項
目となっています。改訂に際しては、政府諮問委員会(GAC)および法執行機関
(警察など)から勧告が提出されていました。

トロント会議では、RAA改訂の最新状況を共有するセッションが開かれ、主に
法執行機関からの、RAA契約内容に対する以下の課題への勧告について説明が
ありました(*11)。これらの勧告はいずれもWHOISに関するものです。

  ・不正行為時の連絡先
  ・登録データの検証
  ・登録データの保持期間
  ・リセラおよびプライバシー/プロキシサービスプロバイダーの義務

これらの法執行機関からの勧告については、セッション中最も重点が置かれ
てコミュニティからの意見収集が行われました。

(*11) Update on the RAA Negotiations
      http://toronto45.icann.org/node/34197


他にWHOIS全般に関する状況報告セッションがあり、WHOIS代替プロトコルの
規格化に向けた、IETF WEIRDS (Web Extensible Internet Registration Data
Service) WGの説明、SSAC(セキュリティと安定性に関する諮問委員会)による
ドメイン名WHOISの用語と構造に関する勧告(SAC 051)などが報告されまし
た(*12)。

(*12) WHOIS Update
      http://toronto45.icann.org/node/34409


■その他

- GACハイレベル会合

今回初めて、政府諮問委員会(GAC)のハイレベル会合が10月15日(月)ほぼ丸1
日にわたって開催されました(*13)。これはATRT (Accountability and
Transparency Review Team)の勧告である、

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    GACプロセスへの各国政府の支持と関与を増大させるため、ICANN理
    事会はGACとともに公共政策に関する課題について政府高官への参加
    を求めることにより、プロセスの構築を検討する(*14)。
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に基づくものです。プログラムではICANNの各組織が順を追って取り上げら
れ、最後に理事会との対話という順序で行われました。その後開催されたレ
セプションは、出席した政府関係者とICANN理事やSO(支持組織)、AC(諮問委
員会)の代表者が一堂に会し、盛んな意見交換がなされたようです。

(*13) GAC High Level Meeting
      http://toronto45.icann.org/gac-hlm

(*14) ATRT Draft Report (Recommendation 16.)
      http://www.icann.org/en/about/aoc-review/atrt/proposed-recommendations-20oct10-en.pdf


次回の第46回ICANN会議は、2013年4月7日(日)~11日(木)にかけて中国の首都
北京にて、CNNIC (China Internet Network Information Center)のホストに
より開催されます。

                  ◇              ◇              ◇

なお、2012年11月20日(火)に、Internet Week 2012の同時開催イベントとし
て第35回ICANN報告会(東京、アキバプラザ)を開催し、ICANNトロント会議の
詳細についてご報告いたします。ご参加いただけない場合は、後日JPNIC Web
にて公開する予定の、資料と動画をご利用ください。

Internet Week 2012 「J3:第35回ICANN報告会」
https://internetweek.jp/program/j3/

ICANN報告会資料
http://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1030 【臨時号】

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