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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.945【定期号】2012.3.15 ◆
_/NIC
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◆ News & Views vol.945 です
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2012年2月21日から3月2日にわたり、インドのデリーでAPRICOT 2012/APNIC 33
カンファレンスが開催されました。この会議のレポートを、本号より3号に分
けて連載でお届けします。
まず[第1弾]として、本号では会議の全体概要要と技術関連の動向をお伝えし
ます。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「APRICOT 2012/APNIC 33カンファレンス報告 [第1弾] 全体
および技術関連動向報告」
【 2 】News & Views Column
「『インターネットと弁護士』史」
長島・大野・常松法律事務所 山内貴博
【 3 】インターネット用語1分解説
「ROAとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「APRICOT 2012/APNIC 33カンファレンス報告 [第1弾] 全体お
よび技術関連動向報告」
JPNIC 技術部 岡田雅之
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
APRICOT 2012/APNIC 33カンファレンスは、SANOG (South Asian Network
Operators Group)やAPTLD (Asia Pacific Top Level Domain Association)
ミーティングと共催の形で、2012年2月21日から3月2日の日程でインドのデ
リーにて開催されました。APRICOTは「Asia Pacific Regional Internet
Conference on Operational Technologies」の略で、アジア太平洋地域のイ
ンターネットインフラを発展させるために、技術者に必要な知識や技術を向
上させることを目的として開催されるフォーラムです。本稿では、これらの
カンファレンスで特徴的だったことを、技術的/非技術的な内容を含めて報告
します。
■全体概要
今回のAPRICOTカンファレンス全体への参加者は573名で、そのうちAPNIC33カ
ンファレンスへの参加者は178名でした。昨年のAPNIC31ミーティングへの参
加者は426名、APRICOT2011ミーティングへの参加者は1,171名だったことと比
較すると、今回は前回の半数程度だったことになります。
参加者の国および地域別の集計では、43の国と地域となっており、前回の48
の国と地域と比較しても同程度です。今回も、前回同様多くの地域から参加
者が集まっていますが、人数自体は減少しています。
インドでのAPNICカンファレンスの開催は、2007年以来となる2回目です。ち
なみに、APRICOTカンファレンスのインドでの開催は、今回が初めてです。デ
リー市にある会場のThe Ashokホテルは、デリー中心部から少し離れた閑静な
地域にあり、周辺には公園や各国大使館などが集中しています。デリー中心
街は、行き交う自動車や雑踏に加え野生動物がうろつくなど、熱気や刺激が
とても強い地域です。それに比べると、中心部から少し離れた今回の会場は、
ある程度落ち着いた雰囲気で、デリーの中でもカンファレンス会場として適
したロケーションだったと思います。
会期中には、会場ホテルにおいて数度の停電が発生したことや、会場からイ
ンターネットへの接続性に時折問題が生じるなど、今後に改善が必要と感じ
られる部分も数点ありました。
今回のAPRICOT/APNICカンファレンスは、2011年のIANA/APNIC地域における
IPv4在庫枯渇後から、1年が経過したタイミングでのカンファレンスであり、
実際にIPv6を使用する際の懸案事項や予測される問題等、IPv6を考慮したセッ
ションが昨年以上に多く用意されていました。
また特筆すべき事項としては、次の二つが挙げられます。まず、今回のカン
ファレンスにおいてインド政府のNIXI (National Internet Exchange of
India)を母体としたIRINN (Indian Registry For Internet Names And
Numbers)が、新たな国別インターネットレジストリ(NIR; National Internet
Registry)として、APNIC理事会(EC)において承認されました。また、ECメン
バーのうち改選対象となる半数の任期満了に伴う選挙が行われ、現職である
Che-Hoo Cheng氏(香港)、Ma Yan氏(中国)、JPNICの前村昌紀の3名が、今後2
年の任期に向け選出されました。
■APOPSセッションの報告
- APOPS Plenary
APOPSは「Asia Pacific OPeratorS forum」の略称で、環太平洋地域のイン
ターネット運用者を対象とする情報交換と交流のコミュニティです。APOPSの
Plenaryセッションは、毎回のAPNIC/APRICOTカンファレンスにおいて開幕直
後に設定されていて、年間の動向や注目すべきテクノロジーについて共有と
報告がなされます。
今回のAPOPS Plenaryは、二つのセッションが提供されていました。ここで
は、その中から前半のセッションである三つのプログラムについて報告しま
す。
初めに、APNICのGeoff Huston氏から、「BGP and DFZ (Default Free Zone)」
と題して、IPv4とIPv6のルーティングテーブルの動向について報告がありま
した。発表では、IPv4の経路数について、昨年2011年のAPNIC地域における
IPv4アドレス在庫枯渇までは急激な経路数の増加が観察されましたが、枯渇
後の増加は鈍化したことから、年間を通しては2011年の約34万経路と比べて
2012年は約39万経路となり、15%増と過去の増加傾向と同程度となりました。
また、IPv6の経路数については、昨年6月のWorld IPv6 Dayの直前に急激な経
路数増加が観察されたものの、それ以後の伸びは緩やかになっていることも
共有されました。とはいえ積算すると、IPv6経路数の2011年1月と2012年1月
の比較では4,000経路から7,500経路と、88%の経路数増加となっていることが
わかりました。
Huston氏の予想では、IPv4経路数は過去のデータからO(2)の多項式オーダー
によって経路数が増加するとされ、2016年には545,000経路がインターネット
にて経路交換されるであろうこと、IPv6についてはいまだ過去の情報蓄積が
少ないことから予想は難しいとの前提において、2016年には28,300経路にな
るとの予測が示されました。
次に、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のRandy Bush氏から、
RPKIとその利用技術の最新動向として「The RPKI, Origin Validation, &
BGPsec」が発表されました。Bush氏の発表では、経路情報を守るためには三
つの要素が必要であるとされ、その三つの要素である「RPKI」「Origin
Validation」「AS-PATH Validation」について説明がされました。RPKIにつ
いては、地域インターネットレジストリ(RIR; Regional Internet Registry)
では、昨年2011年にサービスが開始されたこと、Origin Validationは、2012
年には実際にRPKIを参照し、ルータによってOrigin ASの検証が可能となるこ
と、AS-PATH Validationに必要なBGPsecは、もう少し時間が必要であること
が共有されました。
Bush氏のプレゼンテーションでは、実際にルータのConfigではどのようにRPKI
と関係するのか、具体的な設定例と状況を示すコマンドの結果表示などが示
され、RPKIとルータの関係が具体的にわかりやすく説明されていました。ま
た、現在1社からのみ提供されているOrigin Validationへ対応したルータが、
2012年の第2四半期には別のルータベンダーからも提供されることと、Origin
Validationへ必要な時間として、BGP Updateメッセージ毎に10μ秒での処理
が可能であり、IRR (Internet Routing Registry)からアクセスリストを生成
することと比較して、Origin Validationの方がより早く処理が可能であるこ
とがまとめとして挙げられていました。
最後に、インターネットに関する調査を行っているRenesys社のRajeev
Meharwal氏から、2011年11月7日に発生した経路制御上の重大インシデントに
ついて報告されました。なお、APOPSセッションは原則ストリーミングによる
遠隔からの視聴と参加が可能でしたが、本プログラムについてのみ、ストリー
ミングを停止して発表されました。
Meharwal氏からは、2011年11月7日の14時09分にはRenesysにおいて問題を把
握したこと、現象としては7.4%のRenesysとのBGP Peerがリセットされたこと
が報告されました。
ここ数年、インターネットの経路に問題が発生したきっかけとしては、一部
のルーティングソフトウェアの問題により、長大なAS-PATHを持つBGP Update
メッセージが送出されインターネット全体が不安定になった例や、4 octed
AS PATHの実装に問題があった例、実験として特殊な属性を持つBGP Update
メッセージを送出したため、たくさんのインターネット上のBGPピアがリセッ
トした問題などが知られています。
しかしながら、今回のインシデントはこのような過去の現象とは異なる原因
であったことが述べられ、Tracerouteや日常の保管データから予測すると、
本現象の引き金となった被疑ASは3組織に絞ることができ、そのほかの状況証
拠から、被疑ASのうちの一つの組織が行った設定が、特定のルータの通常処
理に影響を与えることがわかったと結論付けられました。Meharwal氏は、可
能であればルータベンダーはどんな状態でも再起動を繰り返すような実装は
避けて欲しいと述べ、APOPS Plenaryの前半が締めくくられました。
APOPS Plenaryでは、このようにカンファレンスの最初に1年を振り返り、そ
の後のプログラムへ参加するための準備となる内容が毎回提供されています。
■そのほかの注目プログラム
- Securityセッション
APRICOTのSecurityセッションでは、インターネットオペレーションに特に関
係する話題として、IPv6に関係したインシデントについて情報共有と分析が
されました。
米国の非営利組織で、情報セキュリティに関する調査や分析を行っているTeam
CymruのCecil Goldstein氏からは、すでにIPv6によるDoS攻撃が発生している
事例が紹介され、IPv6の世界においても徐々にIPv4と同様に攻撃者の対象と
なっていることが報告されました。
特に、IPv6を用いたメール送信を考慮すると、IPv6上のスパムメール対策は
IPv4と比較した場合、さらに困難になると予測されることが述べられました。
インターネット運用者はIPv4/IPv6の移行と共存に時間を割かれるため、スパ
ム対策は手薄になるであろうことや、IPv6/IPv4共存技術のトンネルやIVIは
スパマーの送信アドレスを隠蔽してしまうこと等から、スパム送信者にとっ
ては、IPv4/IPv6移行期は好機ととらえられていることが懸念とされました。
Goldstein氏は、次世代のスパム送信者との戦いにおいては、
・キャリアでのSourceアドレスフィルタを適用すること
・IPv4のようなレピュテーションシステムを構築すること
が必要と締めくりました。
最後に参考情報として、DoSaaS (DoS as a Service)と称し、DoS攻撃を専門
に請け負う組織の調査状況についても紹介されました。これらのDoSでは、
「24時間365日」などと宣伝されていて、Goldstein氏の調査では、攻撃対象
1アドレスにつきUS$300程度で請け負われていることなどが会場へ共有され、
セッションが終了しました。
Securityのセッション以外にも、次のようなトピックでさまざまなセッショ
ンが用意されていました。ご興味のある方は、以下のURLをご参照ください。
・Disaster Networking(日本のISPからみた津波の影響の紹介もあり)
・IPv6トランジション関連(IPv6 Transition and Integrationなど)
・ルーティング関連(Peering Forum, Routingなど)
・DNS
http://www.apricot2012.net/program/presentations/
■終わりに
今年2012年のAPRICOT/APNICカンファレンスは、IPv4アドレスの在庫枯渇後最
初のカンファレンスということもあって、IPv6やアドレス移転関連の動向、
アドレスポリシーに関する議論も活発に行われていました。ポリシー議論と
その動向や、APNICメンバーミーティングなどの動向は、引き続き次号以後に
てお届けします。
今回のAPRICOTにおいても、ルーティングセキュリティやRPKIの最新動向を知
ることができました。これらの情報をJPNICのルーティングに関係するアク
ティビティへ活用するためにも、次回以降も継続して参加する必要性がある
と感じています。
なお、次回のAPNIC 34カンファレンスは、2012年8月にカンボジアのプノンペ
ンにて開催されます。また、APRICOT 2013/APNIC 35カンファレンスについて
は、2013年2月~3月頃にシンガポールでの開催が予定されています。
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┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃
┃良かった ┃
┃→ http://feedback.nic.ad.jp/945/4becc8bc837e61e35b775b6393881d7b ┃
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┃悪かった ┃
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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【 2 】News & Views Column
「『インターネットと弁護士』史」
長島・大野・常松法律事務所 山内貴博
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今でこそメールアドレスを持たない弁護士は珍しくなりましたが、私が弁護
士になった1996年の時点では、名刺にメールアドレスを書いた弁護士はまず
いませんでした。依頼者や相手方との書類のやりとりは主にファックスによ
り行われ、M&Aの契約書案文など、何十枚ものファックスを多数の関係者に送
らなければならないときは、到達する時間差をできるだけなくすために、宛
先を複数のグループに分け、2台、3台のファックス機を使って送信するといっ
た高等(?)テクニックが使われていました。ファックスを受け取った側では、
秘書がこれをリタイプし、弁護士が修正を加えたものをプリントアウトして
ファックスで送り返すという、今から考えればなんとも面倒な作業をしてい
ました。法律事務所がWebサイトを持つことについても、そもそも弁護士が広
告を行うこと自体が厳しく制限されていた時代で、Webサイトは「広告」に当
たり、許されないのではないかとまじめに議論されていたのです。
そのうち、依頼者の方々が電子メールを使うようになり、弁護士の側も対応
を迫られましたが、メールを伝送する途中の中継サーバから情報が漏れる可
能性があり弁護士の守秘義務に照らし問題である、といった反対論が根強く
(この反対論が技術的に正しかったのかは今でもわかりません。)、航空便を
使い1週間かけて連絡を取っていた時代よりファックスの方がマシなどとなだ
められて、なかなか導入に至りませんでした。私の所属事務所でも、全事務
所が一つのメールアドレスを共用する形態でようやく導入が始まり、全弁護
士にそれぞれ個別のメールアドレスが割り当てられるようになったのは1990
年代の最後期だったように記憶しています。法律事務所のWebサイトについて
も、先駆的な事務所が実験的に開設を始め、弁護士会の規則が後追いで改正
され、Webサイトの開設を認めるようになりました。
2000年代に入ると、大きな法改正が続いたことなどを理由に弁護士業務の専
門化が進み、訴訟文書も契約書も急激に精緻で分厚いものになっていきまし
たが、印刷→ファックス→修正を繰り返す手法では、重厚な訴訟文書や契約
書の作成にはいつしか限界が来たことと思われます。また、インターネット
を使った取引(電子商取引)、ネット上での名誉毀損・著作権侵害等の紛争、
ネット技術を対象とした特許権など、インターネットそのものが法的分析の
対象となるようになりました。このように、インターネットの普及が、法律
実務の進化・深化を大きく、力強く後押ししたのです。
私が初めてメールアドレス(NIFTY-ServeのID に「@niftyserve.or.jp」を付
けたもの)を取得したのは学生時代でしたが、それからわずか20年で世の中は
大きく変わりました。まさに隔世の感があり、インターネットの進化と時代
の転換を弁護士という立場からリアルタイムに経験できたことは、本当に幸
せなことと思っています。
今後は、SNSやクラウドといったネット空間上での情報共有の手法が、おそら
く世の中の趨勢から少し遅れて、弁護士業務を大きく変貌させていくことで
しょう。さらに現時点では想像もつかないすばらしい技術が登場してくるも
のと思われます。新しいネット技術がどのように法律実務を変え、新たな法
的問題を生じさせるのか、引き続き興味深く見守っていきたいと思っていま
す。
■著者略歴
山内貴博(やまうち たかひろ)
弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士(長島・大野・常松法律事務所)。紛
争処理業務を中心に、企業法務全般を手掛ける。知的財産権関連訴訟、技術
系訴訟に力を入れており、コンピュータ・インターネット関連法務も得意と
する。JPNIC・DRP検討委員会委員、経済産業省・電子商取引および情報材取
引等に関する法的問題検討会・準則改訂作業部会委員など。twitter IDは
「@yamauchi_taka」。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「OpenIDとは」
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OpenIDは、ユーザーのIDや認証、アクセス先に関する情報を、特定のサービ
スに依存しない形で連携するためのプロトコルです。OpenIDを用いたシステ
ム連携を行うと、複数のWebサービスで共通のユーザーIDとパスワードを使え
ます。ユーザーIDをWebサービスごとに設ける必要がないため、ユーザーは多
くのパスワードを覚える手間を減らせるといったメリットがあります。また、
サービス提供者には、ユーザーの認証情報(パスワードなど)を管理する必要
がなくなったり、他のWebサービスと連携しやすくなったりするといったメ
リットがあります。
一方、ユーザー情報の一元化が進むことで、パスワードなどの情報が漏洩し
たときに、不正にログインできるWebサービスが増えやすくなるというデメ
リットがあると言えます。これに対しては、OpenIDを用いた認証の際に通常
のパスワードよりも強い認証方式を採用したり、不正なログインを監視して
複数の認証方式を取るなど、別の対策が必要になると考えられます。
OpenIDの元になる仕組みは、2005年5月、Six Apart社のBrad Fitzpatrick氏
によって開発されました(*1)。2011年12月現在、この仕組みは「OpenID
Authentication」と呼ばれています。OpenID Authenticationでは、ユーザー
IDとパスワードなどの認証情報は、OpenID Provider (OP)と呼ばれる、専用
のサーバに格納されます。OpenIDを使ったユーザーの認証は、Webサービスの
提供者によって直接行われるのではなく、ユーザーとOPの間で行われます。
認証に成功したことは、OPからWebサービスのサーバに、ユーザーのWebブラ
ウザを通じて伝えられます。Webサーバはそれが正しいOPのメッセージである
ことが確認できると、ユーザーがログインできると判断します。つまりWeb
サービス側で個別にユーザー認証を実装していなくても、ユーザーが利用で
きるWebサービスを増やしていくことができます。
OpenIDに関連する仕様は、非営利団体であるOpenID Foundation(*2)において
標準化されています(*3)。日本では、日本支部であるOpenID ファウンデー
ション・ジャパンが活動しており、技術文書の翻訳などが行われています
(*4)。
OpenIDを用いた認証連携は、Google、Twitter、mixi、Yahoo!、Facebookなど
で採用されるようになってきています。
(*1) "lj_dev: Distributed Identity: Yadis"
http://lj-dev.livejournal.com/683939.html
(*2) OpenID Foundation
http://openid.net/
(*3) "Final: OpenID Authentication 2.0"
http://openid.net/specs/openid-authentication-2_0.html
(*4) OpenID ファウンデーション・ジャパン
http://www.openid.or.jp/
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【 4 】統計資料
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1. JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2011年10月~2012年3月)
--------------------------------------------------------------------------------
日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------
10/1| 272 3523 346481 746 27633 16423 7473 4673 1842 2602 706004 117965 1235637
11/1| 273 3523 347022 745 27719 16398 7455 4684 1841 2602 712182 118497 1242941
12/1| 272 3524 347450 738 27791 16364 7440 4691 1842 2598 718969 119074 1250753
1/1| 273 3530 347999 739 27890 16345 7428 4692 1842 2594 725717 119337 1258386
2/1| 273 3532 348302 724 27957 16263 7408 4691 1833 2592 730937 119819 1264331
3/1| 273 3537 348818 708 28073 16205 7407 4698 1831 2591 737021 120165 1271327
--------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
2. IPアドレス
o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2011年9月~2012年2月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
9 | 11264 | 16384 | 92985278
10 | 1024 | 0 | 92986302
11 | 3072 | 0 | 92989374
12 | 2048 | 0 | 92991422
1 | 4096 | 0 | 92995518
2 | 46080 | 43008 | 92998590
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3. 会員数 ※2012年3月12日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 1 |
B会員 | 2 |
C会員 | 4 |
D会員 | 113 |
非営利会員| 10 |
個人推薦 | 33 |
賛助会員 | 39 |
---------------------
合計 | 205 |
---------------------
□会員についての詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4. 指定事業者数 ※2012年3月14日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 412
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2012.3.11(日)~16(金) ICANN 43 (San Jose, Costa Rica)
2012.3.25(日)~28(木) APCERT 2012 (Bali, Indonesia)
2012.3.25(日)~30(金) 83rd IETF (Paris, France)
--------------------------------------------------------------------
2012.4.10(火)~11(水) 2012 Global IPv6 Summit in China
(Beijing, China)
2012.4.16(月)~20(金) RIPE 64
(Ljubljana, Republic of Slovenia)
2012.4.22(日)~24(火) Global INET (Geneva, Switzerland)
2012.4.22(日)~25(水) ARIN XXIX (Vancouver, Canada)
--------------------------------------------------------------------
2012.5.6(日)~11(金) LACNIC XVII (Quito, Ecuador)
2012.5.6(日)~18(金) AfNOG013 (Serekunda, Gambia)
AfriNIC-16 (Serekunda, Gambia)
2012.5.14(月)~18(金) WSIS FORUM 2012 (Geneva, Switzerland)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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