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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1153【臨時号】2013.12.18 ◆
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◆ News & Views vol.1153 です
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本号では、カナダのバンクーバーで開催された、第88回IETFレポートの連載
[第2弾]として、昨日の全体会議報告に続いてIPv6関連WGの動向をご紹介しま
す。

前回会議報告のレポートについては、下記のURLからバックナンバーをご覧い
ただけます。また、次号以降では、セキュリティ関連WG報告、DNS関連WG報告
の順にお届けする予定です。

□第88回IETF報告 特集
  ○[第1弾] 全体会議報告 (vol.1152)
    https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2013/vol1152.html

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◆ 第88回IETF報告 [第2弾] IPv6関連WG報告 ~6man WG、v6ops WGについて~
                               NECアクセステクニカ株式会社 川島正伸
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カナダのバンクーバーにて開催された第88回IETFのWorking Group (WG)のう
ち、筆者が会合に参加したIPv6に関連するWGの中から6man WGとv6opsWGにつ
いて、主な議論の概要をご紹介したいと思います。

◆ 6man WG (IPv6 Maintenance WG)

6man WGは、IPv6プロトコルのメンテナンスを目的としたWGです。まず、最初
のチェアからのプレゼンでは、6man WGの新しいチャーターとマイルストンが
紹介され、U/Gビットやフラグメンテーション、拡張ヘッダに関する議論を行
うことが示されました。なお、IPv6 over Foo(何らかの仕組み上でIPv6を使
用)に関する議論は、新設された6lo (IPv6 over Networks of Resource-
constrained Nodes) WGにて行われることになっています。その他にも、産業
用無線ネットワークへの適用を目的とした6tisch (IPv6 over the TSCH mode 
of IEEE 802.15.4e) WGも新設されるなど、M2M (Machine to Machine)やIoT 
(Internet of Things)関連の標準化も活発化してきている状況です。

今回のセッションで筆者が特に興味を持ったのは、Deprecating EUI-64 Based
IPv6 Addresses (draft-gont-6man-deprecate-eui64-based-addresses-00)
で、「Modified EUI-64 FormatのようなHardware AddressをInterface ID
(IID)に埋め込むようなIID生成方法は、セキュリティの観点から望ましくな
いため廃止しよう」という提案です。具体的には、ノードはHardware Address
をIIDに含めてはいけないことや、代替となるIID生成方法として、"A Method 
for Generating Semantically Opaque Interface Identifiers with IPv6 
Stateless Address Autoconfiguration (IPv6ステートレスアドレス自動構成
において意味的に理解しにくいインタフェースIDの生成方法)
(draft-ietf-6man-stable-privacy-addresses-16)"を使用すべきとしていま
す。

本提案をWGアイテムとすべきかどうかについての会場でのハミングでは、賛
同者多数となったものの、要求水準(Requirement Level)をMUST NOTにすべき
かSHOULD NOTにすべきかについては、検討が必要ということになりました。
これを受けて、現在メーリングリスト(ML)上にて、WGで採択するかどうかの
再確認が行われている状況です。

その他のトピックとしては、マルチキャストの抑制や省電力が求められるネッ
トワーク(例えば、ワイヤレスやバッテリー駆動のデバイスなど)におけるND
(Neighbor Discovery、近隣探索)の最適化を行った方式である、Wired and 
Wireless IPv6 Neighbor Discovery Optimizations (有線/無線でのIPv6近隣
探索最適化)(draft-chakrabarti-nordmark-6man-efficient-nd-04)や、プラ
イバシーやセキュリティの観点からさまざまなアドレス生成の方式について
比較検討、整理を行っているPrivacy Considerations for IPv6 Address 
Generation Mechanisms (IPv6アドレス生成メカニズムにおけるプライバシー
の考慮)(draft-ietf-6man-ipv6-address-generation-privacy-00)の議論が行
われるなど、IPv6普及による実践的なテーマへと議論の軸が移ってきている
ことが感じられました。

□ 6man WG
   http://tools.ietf.org/wg/6man/

□ 第88回IETF 6man WGのアジェンダ
   http://www.ietf.org/proceedings/88/agenda/agenda-88-6man


◆ v6ops WG (IPv6 Operations WG)

v6ops WGは、IPv6運用上の問題解決のための議論を第一優先として、その他
にはIPv6普及に向けた運用上のガイドラインなども取り扱うWGです。

今回のセッションで筆者が特に興味を持ったのは、DHCPv6/SLAAC Address 
Configuration Interaction Problem Statement (DHCPv6/SLAACアドレス構成
対応問題に関するステートメント)
(draft-liu-bonica-v6ops-dhcpv6-slaac-problem-00)です。一般的なホスト
では、DHCPv6やStateless Address Autoconfiguration (SLAAC)を実装してい
ますが、これらの挙動はRA (Router Advertisement、ルータ広告)の
「A (Autonomous address configuration)」「M (Managed address 
configuration)」「O (Other configuration)」の各フラグ状態によって変化
します。なお、このドキュメントでは、Windows 7、Linux、Mac OS X、iOS、
Androidの各ホストにおける挙動が異なっている点が指摘されています。例え
ば、Mフラグを「M=1」から「M=0」に変化させた場合、Windows 7では DHCPv6
にて取得したアドレスをリリースするのに対し、LinuxやMac OS Xではアドレ
スをリリースせずにそのまま保持し続けるといったように、ホストにより挙
動が明らかに異なっています。

このようにホストごとに挙動が異なっているのは、RFC2462(*1)やRFC4862(*2)
で定義されてきたSLAACの仕様に、曖昧さが残っていることに起因していま
す。

(*1) http://www.ietf.org/rfc/rfc2462.txt
(*2) http://www.ietf.org/rfc/rfc4862.txt

本ドキュメントについて、会場では問題点の共有が行われ、問題がある
(Problem Statement)として6man WGに対して提示すること、およびオペレー
タ向けの現時点でのガイドラインとして、v6ops WGのWG Itemとして取り扱う
ことで検討が進んでいます。

※ 本ドラフトは既にdraft-ietf-v6ops-dhcpv6-slaac-problem-00として、
   2013年11月26日(火)にWG Draftとして発行されています。

その他のトピックとしては、T-Mobile USA社が464XLATを利用したIPv6サービ
スを開始したことに伴い、CLAT (customer-side translator)内部で必要とな
るローカルなIPv4アドレスについて、IANAから適切なアドレスプールの割り
当てを要求する464XLAT CLAT IPv4 Address (draft-byrne-v6ops-clatip-00)
の提案や、モバイルネットワークにおいてローミングを行う際の想定シナリ
オや、それに伴いローミングに失敗するケースの分析などがされているIPv6 
Roaming Behavior Analysis (draft-chen-v6ops-ipv6-roaming-analysis-02)
など、実際のIPv6サービスに関連する提案も増えてきている状況です。

なお、今回のv6ops WGで最初に行われたプレゼンでは、Microsoft社のChris 
Palmer氏から、Microsoft社のTeredoサービスとXbox Oneに関するプレゼンが
行われ、Windows向けのTeredoサービスに関しては、2014年の前半にはサービ
スを終息する予定であるとの報告がありました。またXbox Oneに関しては、
Teredo + IPv6 IPsecによるP2P Connectionの確立を行っており、IPv6 Native
よりも時には信頼性が高い側面があることなどが紹介され、身近なゲーム機
での実装ということもあって、多くの参加者が興味を持って聞いていました。

また、11月5日(火)の昼には "IPv6 -- What Does Success Look Like?" と題
して、恒例のISOC Briefing Panelが開催されたり、11月7日(木)の夜にはBits
-N-Bitesにて、Huawei社やChina Telecom社がSDN (Software-defined 
networking)や、NFV (Network Functions Virtualization)の要素を取り入れ
た「OpenV6 : Unified IPv6 Transition」のデモを行うなど、IPv6に関連す
る話題が盛りだくさんの第88回IETFでした。

□ v6ops WG
   http://tools.ietf.org/wg/v6ops/

□ 第88回IETF v6ops WGのアジェンダ
   http://www.ietf.org/proceedings/88/agenda/agenda-88-v6ops


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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