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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1194【臨時号】2014.5.13 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1194 です
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本号から2号にわたって、2014年3月23日(日)~27日(木)にかけて、シンガポー
ルで開催された、第49回ICANNシンガポール会議の模様をご報告します。

米国商務省電気通信情報局(NTIA)がIANA機能の監督権限をICANNに移す意向を
発表してから特に、インターネット資源やインターネットそのものに関する
ガバナンスへの意識が高まっており、そうした話題が今回の会合でも1番のト
ピックであったようです。

本号は前編としてICANN会議における全体的な概要を報告し、次号の後編で、
ガバナンスのトピックについてお知らせします。

また2014年5月29日(木)には、このICANNシンガポール会議の報告会を開催し
ますので、そちらもご興味あれば、ぜひご参加ください。

  ・第39回ICANN報告会開催のご案内
    https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2014/20140512-01.html

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◆ 第49回ICANNシンガポール会議報告 [前編] 全体概要報告
                            JPNIC インターネット推進部/IP事業部 奥谷泉
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第49回ICANN会議の開催地は、シンガポールでした。

シンガポールは、1999年3月に開催された初めてのICANN会議、そして、新
gTLDプログラムの導入が承認された2011年6月の第41回ICANN会議の開催地で
もあり、ICANNにとってマイルストーンとなる会議が開催されてきた場所であ
ると言えます。

そのような経緯から、第49回ICANN会議のオープニングセレモニーでは、新
gTLD導入の承認が会場から拍手で迎えられた第41回会議の動画が上映され、
理事長のSteve Crocker氏が当時を振り返り「当初は慎重な姿勢をとっていた
が、蓋を開けてみると現在新gTLDの導入は成功している」と語るところから
始まりました。

実際、新gTLDは2013年11月に委任が開始されてから、GAC勧告への対応、名前
衝突などの課題も一部残されてはいるものの、着々と委任が進められていま
す。

■第49回ICANN会議の特徴

今回の会議で最も着目された議論であり、盛り上がりを見せているのが、
「インターネットガバナンス」に関する話題と言えそうです。

今回のICANN会議は、

  ・米国商務省電気通信情報局(NTIA)によるIANA機能の監督権限を移管する
    意向の発表(2014/3/14)直後
  ・通称NETmundial会議(今後のインターネットガバナンスに関するグローバ
    ルマルチステークホルダー会合)開催(2014/4/23~4/24)前

というタイミングで開催されたことを踏まえると、「インターネットガバナ
ンス」が最も着目された議題となったことは、当然予測された流れでありま
した。特にIANA機能は、NTIAとの契約に基づきICANNが運用している枠組みと
なっていることから、インターネットガバナンスに関する議論の中でも、
ICANNという組織のあり方やサービスに直結するものです。NTIAの発表を受け
て、IANA機能の管理権限を移管する提案の検討を進める上で重視するべき原
則と、プロセスに関する議論が始められたことが大きな特徴でした。

NTIAからも2名の代表者が会期中、数日間にわたって参加者の質問に答える対
応を行い、NTIAとして意向を正しく伝えることを重視している姿勢が感じら
れました。参加者も積極的にあらゆる疑問をぶつけていました。

また、ICANN会議開始前の3月21日に、ICANNの非商用ユーザー部会(NCUC)によ
りNETmundialに向けて議論を行うイベント「ICANN and Global Internet
Governance: The Road to Sao Paulo, and Beyond」が企画され、100名を超
える参加者により終日議論が行われたことからも、ICANNコミュニティとして、
こういったインターネットガバナンスを取り巻く動向に着目していることが
見受けられました。

インターネットガバナンスの話題は盛りだくさんであったため、この話題の
詳細は、次号の後編でご報告します。

インターネットガバナンス以外に着目したい特徴のあるトピックスとしては、
以下が挙げられます。

  ・新gTLDの導入における継続課題
  ・gTLD WHOISの見直し
  ・ICANNの今後の戦略計画

これらのトピックスから見受けられるように、新gTLDの導入がある程度見通
しが立ってきている中、ICANNとしては今後の活動や重点分野を見直す作業も
進めているようです。以降、これらのトピックについて詳細を記載します。


■新gTLDの導入における継続課題

シンガポール会議時点で200を超える新gTLDの委任が行われていますが、複数
の申請者が同一の文字列に対して存在し、適切な申請者を特定できないケー
スも想定されます。そのような場合の最終手段として、オークション手続き
を紹介するセッションも開催されました。

  ・New gTLD Program Auctions
    http://singapore49.icann.org/en/schedule/mon-new-gtld-auctions

新gTLDの導入における主な継続課題としては名前衝突の問題と、GAC勧告への
対応が挙げられますが、どちらも新しい大きな課題は確認されませんでした。

(1)名前衝突

第47回のダーバン会議から議論されてきた、新gTLD導入に伴う名前衝突の問
題について、ICANNから対応策の調査委託を受けているJAS Global Advisors
社より発表された「Independent Report Maps Possible Way Forward in
Mitigating Domain Name Collision」に記載された11の勧告が話題になりま
した。

  ・Independent Report Maps Possible Way Forward in Mitigating Domain
    Name Collisions
    http://www.icann.org/en/news/announcements/announcement-26feb14-en.htm

うち、今回、以下の2点が特筆点です。

  ・TLDレベルでの.mailの委任停止(勧告1):

    .corpおよび.homeに加えて、今回新たに.mailも、委任停止が求められる
    TLDとして勧告されています。

  ・委任開始前のループバックアドレスの利用による注意喚起(勧告7):

    セカンドレベルの委任開始前に一部の文字列に対しては、事前にループ
    バックアドレス(127.0.53.53)を引くように120日間設定することを求め
    ています。これは、ループバックアドレスが返されることで、委任開始
    前の時点で名前衝突のある箇所において注意喚起を行うためです。

また、国内においては今後JPNICの専門家チームからの報告書も発表予定です
ので、日本語での情報提供にもご期待ください。

  ・参考:インターネット用語1分解説「名前衝突(Name Collision)とは」
    https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/name-collision.html


(2)GAC勧告

新たな内容の勧告はありませんが、今回以下が着目された議論でした。

  ・IGO(国際政府組織)/INGO(国際非政府組織)の略称保護:

    ICANN理事会の判断に一部の関係者は着目しています。GAC勧告ではこれ
    らの組織の正式名称に加え、略称も保護対象として一般登録対象外とす
    ることを求めていますが、GNSOからの理事会への勧告は、保護対象は正
    式名称に留め、IGO/INGOの略称は登録保護の対象外としているためです。

  ・ワインを示す文字列.wine、.vinの登録:

    GACでコンセンサスには至っていないため勧告には含まれていないものの、
    これまで多くの議論が行われてきたワインを示す文字列、.wineおよび
    .vinの文字列の登録を認める決議を理事会が行いGACへ通知していなかっ
    たことについて、一部のGACメンバーから懸念が挙げられていたようです。


■gTLD WHOISの見直し

gTLD WHOISについては、これまでもご紹介してきた通り、新gTLDの導入をきっ
かけとしてWHOISの利用目的、収集する情報、公開情報を抜本的に整理し、利
用目的に応じて検索情報を制限することを検討しています。

  ・Exploring Replacements for WHOIS
     - The Next Generation Directory Services
       https://singapore49.icann.org/en/schedule/mon-gtld-directory-services

現時点での案を導入した場合のリスク評価のため、2014年5月15日まで意見募
集を実施中です。

現在の案の一例として、登録者名、電話番号、住所が一般公開されない等、
gTLD WHOIS検索のあり方を変更する形で検討が進められています。

gTLD WHOISを利用しているあらゆる関係者が対象ですので、該当するみなさ
まはぜひご協力ください。

  ・意見募集のオンラインフォーム:(意見募集期限:2014/5/15)
    http://www.icann.org/en/groups/other/gtld-directory-services/rds-risk-survey-14mar14-en.htm


■ ICANNにおける今後の戦略計画

「ICANN Strategy Panels & the Planning Process
<http://singapore49.icann.org/en/schedule/mon-strategy-planning>」と
題し、以下の分野において、専門家委員会による計画案が発表されており、
第49回ICANN会議では分野ごとの案を紹介し、参加者が議論を行うセッション
が設けられました。

  ・識別子の技術革新 【Paul V. Mockapetris氏】
    (Identifier Technology Innovation)
  ・インターネット業界団体の中でのICANNの役割 【Vinton G. Cerf氏】
    (ICANN's Role in the Internet Organizations' Ecosystem)
  ・ICANNマルチステークホルダーモデルの革新 【Beth Simone Noveck氏】
    (ICANN Multistakeholder Innovation)
  ・公共性への責任に対する枠組み 【Nii Quaynor氏】
    (Public Responsibility Framework)

このうち、「Identifier Technology Innovation」は、他の3パネルと比較す
ると、DNSおよびより広義な名前空間における課題に対して今後の計画が提示
され、技術的な分野に踏み込んでおり、一例としてルートゾーンの更新を特
定の組織に依存せずに機械的に行う余地なども触れられています。

各専門家委員会からの報告書案は、以下より参照可能です。

  ・ICANN Strategy Panels - Draft Reports
    http://www.icann.org/en/news/public-comment/strategy-panels-25feb14-en.htm


■第49回ICANN会議を踏まえた国内での今後

IANA機能に関する監督権限の移管に関する動向については、JPNICとしても今
後情報提供を積極的に行い、国内のみなさんと議論できるような形を提供し
ていきたいと考えています。

今後の動向共有・議論の場として、定例となっているICANN報告会を5月29日
(木)に東京・シスコシステムズ合同会社で開催します。

  ・第39回ICANN報告会開催のご案内
    https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2014/20140512-01.html

インターネットガバナンス以外にも、gTLD WHOISの見直し、そしてICANNの今
後の戦略計画の中でもDNSにおける今後の方向性など、国内の事業者への影響
を踏まえて着目しておきたい動向が挙げられますので、ぜひ参加をご検討く
ださい。


■次回のICANN会議

次回の第50回ICANN会議は、2014年6月22日から26日にかけて、イギリス・ロ
ンドンで開催される予定です。

IANA機能に関する監督権限の移管を中心としたインターネットガバナンスが
引き続き大きな議題となることが予測され、政府関係者を対象とした「High
Level Meeting」も併催される予定です。

リモート参加の環境も提供されていますので、興味のあるテーマがありまし
たら参加をご検討ください。

  ・ICANN 50 | 22-26 June 2014 | London
    http://london50.icann.org/en/


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1194 【臨時号】

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