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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1307【定期号】2015.5.15 ◆
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◆ News & Views vol.1307 です
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本号では、2015年4月14日に開催された、第42回ICANN報告会のレポートをお
届けします。今回の報告会では、シンガポール会議での議論の中心となった、
IANA監督権限の移管とICANNの説明責任向上について主に取り上げました。

また、ICANNアジア拠点のKelvin Wong氏にご登壇いただいたほか、新gTLDで
国際化ドメイン名を利用する際の、日本語部分のルールを策定する日本語生
成パネル(JGP)など、シンガポール会議以外の動向についてもご紹介してい
ます。

なお、特集のICANNにちなんで、本号のコラムでは上述のWong氏に、日本のコ
ミュニティ向けたメッセージをお寄せいただきました。それに加えて、イン
ターネット用語1分解説では「TLD Universal Acceptance」を取り上げていま
す。

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◆ 目次
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【 1 】特集 「第42回ICANN報告会レポート」
【 2 】News & Views Column
       「日本の皆さまとのさらなる共通理解にむけて」
        ICANN  Kelvin Wong氏
【 3 】インターネット用語1分解説
       「TLD Universal Acceptanceとは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 1 】特集 「第42回ICANN報告会レポート」
                                     JPNIC インターネット推進部 山崎信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2015年4月14日(火)、東京・六本木のシスコシステムズ合同会社 東京本社に
て、JPNICと一般財団法人インターネット協会(IAjapan)の共催で、第42回
ICANN報告会を開催しました。

これは、2015年2月8日(日)から12日(木)までの5日間にわたり、シンガポール
において開催された、第52回ICANN (The Internet Corporation for Assigned
Names and Numbers)会議の内容に加え、その後のICANN関連動向も含めご報告
するものです。

■ プログラム

第42回ICANN報告会のプログラムは、次の通りです(話者敬称略)。

 1. ICANNシンガポール会議概要報告
    JPNIC                                                   奥谷 泉
 2. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告
    株式会社日本レジストリサービス(JPRS)                  高松 百合
 3. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告
    総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課        山口 修治
 4. 新gTLDプログラム/ICANN GNSO(*1)レジストリ部会に関する動向
    JPRS                                                    遠藤 淳
 5. ブランドTLD・ICANN GNSO知的財産部会に関する動向
    株式会社ブライツコンサルティング                      村上 嘉隆
 6. ICANNルートサーバー諮問委員会(RSSAC)関連報告
 7. Root Zone LGRおよび日本語生成パネル(JGP)について
    JPRS                                                  堀田 博文
 8. アジア太平洋におけるICANNの活動
    ICANN                                               Kelvin Wong
 9. IANA監督権限移管およびICANNの説明責任に関する状況報告
    JPNIC                                                   奥谷 泉
10. ディスカッション~IANA監督権限移管およびICANNの説明責任に関する
    各組織の動向~
    モデレーター:JPNIC 前村昌紀
    パネリスト(角括弧内は所属ICANNコミュニティ名):
     遠藤 淳           [GNSO(*1)レジストリ部会、GNSOレジストラ部会]
     奥谷 泉                   [アドレス支持組織(ASO)/GNSO ISP部会]
     北村 泰一(ISOC-JP ALS Japan)                        [At-Large]
     Kelvin Wong                                      [ICANN事務局]
     高松 百合                                              [ccNSO]
     堀田 博文                                       [ccNSO、RSSAC]
     村上 嘉隆                                   [GNSO知的財産部会]
     山口 修治                                                [GAC]

(*1) GNSO: 分野別ドメイン名支持組織

以下、プログラム順に簡単にご報告します。


■ 会議の全体概要

JPNICの奥谷より、会議の全体概要、新gTLD関連の動向およびgTLD WHOISの見
直しについて主に報告しました。内容については、vol.1285(*2)で既にご紹
介していますので、ここでは省略します。

(*2) https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2015/vol1285.html


■ 新gTLD関連

総務省の山口氏からGAC関連の動向について、JPRSの遠藤氏からは新gTLDプロ
グラムの最新状況、日本から申請された新gTLDの状況、次回のgTLD募集に向
けた動き、およびGNSOレジストリ部会の動向について、それぞれご報告いた
だきました。また、ブライツコンサルティングの村上氏からは、新gTLDの一
種であるブランドTLD(*3)の動向について、ご紹介いただきました。

GACでは、GAC助言の検討状況と、セカンドレベルにおける2文字ラベルの解放
についての、GACからICANN理事会への要望について報告されました。

新gTLDプログラムの最新状況では、委任されたTLD数が500を超えたこと、新
gTLDでセカンドレベル以下に登録されたドメイン名が4月12日時点で500万件
を超えたこと、文字列競合の解決のためICANNにより行われたオークションな
どについて報告されました。

GNSO知的財産部会(IPC)で注目されている件として、.sucksという新gTLDのレ
ジストリが、「○○○」という商標名を含む「○○○.sucks」のようなドメ
イン名の登録を、高額(円換算で約30万円)で受け付けているという話題があ
ります(「sucks」は「価値が無い」または「ひどい」といった意味です)。本
件については、IPCは不当な行為であるとしてICANNにレターを送り、ICANNに
よる調査中となっています。IPCの他にも、GNSOビジネス部会においても対応
を検討中とのことです。

(*3) もっぱらレジストリオペレーター自身によって、自己利用目的でドメイ
     ン名を登録・利用することを想定しているTLDのことで、ICANNとレジス
     トリとの契約に条件(仕様書13)を追加することで、通常のレジストリに
     要求される義務の一部が免除されるというものです。


■ 各組織の動向

JPRSの高松氏よりccNSOの動向として、

・DNSの構造とTLDの委任に関する既存ポリシーの解釈(ccTLDの委任・再委任
  に関する判断経緯とポリシーとのマッピングなど)を実施している、
  Framework of Interpretation (FoI) WGでの議論
・IANA監督権限移管のうち、ドメイン名における提案についてのccTLDでの議
  論参画状況
・ICANNアカウンタビリティにおけるccTLDレジストリの認識

などをご紹介いただきました。

山口氏にはGACの報告として、新gTLDの他に、GAC機能の強化・改善、IANA管
理権限移管、およびICANNの説明責任の向上を含む、GACに関する動向につい
てご報告いただきました。GAC機能の強化・改善については、指名委員会の改
善に向けた検討、GACに参加しない政府へのアウトリーチ効果や政府間コンセ
ンサスの深化に資するハイレベル政府会合の実施手法、GAC作業拡大に伴う副
議長職等のGAC運用原則の見直しについて議論が行われたとの報告がありまし
た。

JPRSの遠藤氏からはGNSOレジストリ部会の動向、ブライツコンサルティング
の村上氏からは、GNSO知的財産部会(IPC)の動向について、それぞれお話しい
ただきました。

RSSACの動向については、慶應義塾大学の村井純氏がRSSACへの貢献を認めら
れ、シンガポール会議の公開理事会の場で表彰されたこと、RSSAC独自の活動
としてルートサーバーのサービス仕様や品質・性能の測定方針を文書化して
いること、およびルートゾーンレコードのTTLについての見直しを開始したこ
となどを、JPRSの堀田氏よりご報告いただきました。

さらに堀田氏からは、新gTLDとして申請されたIDN TLDをルートゾーンでどの
ように扱うかを規定するルールであるRoot Zone LGR(ルートゾーンラベル生
成ルール)、およびこれに対応して各国で設立されている各言語のラベル生成
ルール(LGR)を作成するチームである生成パネルのうち、日本語のLGRを作成
する日本語生成パネル(JGP)について、ご報告いただきました。

ICANNのKelvin Wong氏より、ICANNグローバル化プログラム、アジア太平洋地
域と日本におけるICANNのエンゲージメント、およびICANNの今後の活動につ
いてお話しいただきました。グローバル化プログラムの一環として、グロー
バルカスタマーサービスおよび翻訳サービスを強化する予定であることなど
が紹介されました。


■ IANA監督権限移管およびICANNの説明責任に関する状況報告

JPNICの奥谷より、IANA監督権限移管およびICANNの説明責任に関する詳細な
状況を報告しました。内容の多くは、vol.1285(*2)で既にご紹介しています
が、ここではvol.1285での報告よりもさらに詳しくご紹介した、ICANNの説明
責任について少し触れるとともに、ドメイン名関連IANA機能の監督権限移管
提案策定に関する、その後のアップデートについても補足します。

ICANNの説明責任向上に関するコミュニティ間作業部会(CCWG-Accountability
またはCCWG-ICANN)は、IANA監督権限移管時までに対応が必要なWork Stream 1
について、IANA監督権限と同様の期限があることから精力的に検討を進めて
います。検討事項のうち最重要と思われるものは、コミュニティの意向反映
メカニズムの策定、つまり理事のリコール、定款変更の承認/棄却、予算・
戦略・運用計画の承認などの、理事会決定を上書きする意思決定を行う仕組
みです。

奥谷からは、ドメイン名関連機能に関する監督権限移管の検討結果である報
告書案の公開と意見募集開始の時期が、CWG-Stewardship(またはCWG-IANA)が
4月20日頃、CCWG-Accountabilityが4月21日頃になると紹介されました(実際
には少し遅れ、前者は4月22日、後者は5月4日に、それぞれ公開および意見募
集が開始されました)。


■ IANA監督権限移管およびICANNの説明責任に関するディスカッション

各発表者より、IANA監督権限移管およびICANNの説明責任向上について、各所
属グループ(SO/AC/SO配下の部会など)での認識や議論などについて共有いた
だいた後、ドメイン名関連CWGからの提案第1版に含まれた外部モデルと、そ
の後提案された内部モデルについて、およびICANNの説明責任における既存の
メカニズムに加えて、理事会とコミュニティとの関係などについて、主に議
論しました。

ccNSOにおけるICANNの説明責任向上についての議論では、ccTLDが再委任され
る際には、当該国で十分議論がなされたかということについてのレポートを
IANAが作成しますが、その説明責任、異議申し立てプロセスについてccNSOは
非常に注視している、ということです。

レジストリ部会では、各所属グループで情報の共有はなされているものの、
参加組織間の温度差もあり、グループ内で意見統一を図っているわけではな
く、意見のあるレジストリはCWGメンバーになっている、ということでした。
ICANNの説明責任については、ICANNを運営する費用のうちかなりの部分をレ
ジストリが支払っていることもあり、非常に意識しているということも紹介
されました。

RSSAC、知的財産部会およびビジネス部会では、IANA監督権限移管について状
況は追っているものの、現時点で各組織への影響はないため、特に意見表明
などはしていないとのことでした。

At-Largeでは、IANA移管およびICANN説明責任に関するアドホックWG(At-Large
Ad-hoc WG on IANA Transition & ICANN Accountability)を設立して活発に
活動しているとの報告が、ISOC-JPの北村氏よりなされました。

GACにおいては、GACの会合に米国商務省情報通信局(NTIA)長官のStrickling
氏が参加し、IANA移管提案に対する米国議会の承認は不要ではあるものの、
議会の理解を得るための説明は必要、との発言があったそうです。議会の理
解が得られないと、例えば、米国でIANA移管関連の予算執行が止められたこ
と等、間接的な影響が出る可能性があることに配慮しているのではないかと
推察します。IANA監督権限移管に関しては、最重要課題と認識し、GACとして
インプットすべき包括的原則を、ICANN、CWGまたはCCWG会合間にアップデー
トしていくことで合意されたとのことです。


■ 終わりに

前回はICANNの説明責任に焦点を絞ったパネルディスカッションとしました
が、今回はIANA監督権限移管も含めたため、時間はより長く取ったものの、
あっという間に終了した感がありました。まだ当分の間は、IANA監督権限移
管およびICANNの説明責任についての議論が中心となると思われますので、引
き続き注視していくことになりそうです。


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 ┃     ◆◇◆◇◆  本特集のご感想をお聞かせください  ◆◇◆◇◆     ┃
 ┃良かった                                                          ┃
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 ┃悪かった                                                          ┃
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【 2 】News & Views Column
       「日本の皆さまとのさらなる共通理解にむけて」
           Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN)
                                                           Kelvin Wong
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インターネットについて思いを巡らすと、自分が今世界で最も刺激的なアジ
アという地域に身を置き、エキサイティングな時代を生きていると感じます。
昨年後半、世界のインターネットユーザーの数は30億人を超えました。その
うちほぼ半分がアジア太平洋地域の利用者で、この割合はさらに増えると見
込まれています。日本を始め、韓国、中国、インドなどアジアの主要国は、
この地域におけるインターネットの牽引役です。アジアの人口増加と巨大な
潜在力を持つ新興国経済の成長はとどまるところを知らず、今後も衰えるこ
となく続くでしょう。そして私たちは今、まさにその急成長の真っただ中に
いるのです。

急速な発展を遂げつつも、古くから多様な文化を共存させているアジア。こ
の地域に貢献するため、そして自らのグローバル化の一環として、ICANNは
2013年に「ICANN APAC Hub」オフィスをシンガポールで立ち上げました。APAC
Hubのスタッフは当初2名しかいませんでしたが、その後10倍以上に増え、現
在は26名となっています。スタッフの増員はおおむね一段落したところです
が、ICANNのグローバリゼーションは人員増強にとどまりません。最近はカス
タマー・サービスの強化、L-Rootホスティングに関する仲裁地追加のほか、
ICANNとの契約当事者向けに現地通貨決済オプションの導入などを行いまし
た。

また、ICANNと非英語圏諸国とのやりとりにおいて、言語の壁が存在すること
も強く認識しています。日本とのコミュニケーションについても、例外では
ありません。そこでICANNでは現在、翻訳の品質向上を含む各種言語サービス
の見直しを進めています。また、日本のコミュニティのニーズに応える形で
ICANNの情報提供を促進するにはどうすべきかを検討しているところです。

APAC Hubが設置当初から取り組んでいる活動の一つは、コミュニティ主導に
よるICANN情報提供の現地語化、すなわちコミュニティ自身が行う現地語化
を、持続可能な形で支える仕組みを作ることです。しかしご存じの通り、日
本についてはコミュニティ主導のアウトリーチが以前から実現しています。
JPNICとIAjapanの共催による「ICANN報告会」はその代表的事例で、毎回の
ICANN会合後に最新情報と議論のポイントをローカルコミュニティに伝えてい
ます。ICANN報告会の有効性は他のコミュニティでも認められ、現在はこれを
モデルとした、同様の情報共有の枠組みが複数の国で作られつつあります。
日本のこうした先進的取り組みは、本当に素晴らしいと思います。日本のコ
ミュニティの皆さまには、ICANN報告会、ひいては実際のICANN会合にご参加
の上意見を交換していただきたいと考えています。

APAC Hubは立ち上げから2年ほどしか経っておらず、さまざまな面で常に最善
の方法を模索しています。そしてこれまで、コミュニティの支援と指導によ
り、より少ないミスでより多くのことを実行できました。特に日本では、
JPNICなど信頼のおける重要なステークホルダーのお力添えを当初からいただ
くことができ、幸いに思います。こうしたステークホルダーの皆さまと私た
ちの間には、公益に深く根ざした共通の価値観があると信じています。この
共有によって日本のコミュニティとICANNの関係は発展し、各種の協働に結実
してきました。ICANNはまた、国内、地域そして世界で進むインターネットガ
バナンスの、議論におけるJPNICの主導的貢献、そして日本語生成パネルにお
けるJPNICとJPRSのリーダーシップにも大変感謝しております。今後もJPNIC
をはじめ、日本のコミュニティの皆さまと一緒にさまざまな仕事に取り組む
のを楽しみにしています。


■著者略歴

Kelvin Wong (ケルビン ウォン)

ICANNのアジア太平洋地域における「アウトリーチと公共的責任」および日本
におけるアウトリーチの責任者。グローバルステークホルダーエンゲージメ
ントチーム所属。シンガポールをベースに、アジア太平洋地域のさまざまな
ICANNステークホルダーの参加促進活動に取り組む。またシンガポール拠点の
戦略的優先順位の決定に従事し、ポリシー・戦略を立案する地域コアチーム
の一翼も担っている。

以前在籍していたシンガポール政府では、幅広い分野において国家政策や戦
略の策定に関与した。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説
         「TLD Universal Acceptanceとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2013年10月から委任が開始された、ICANNによるgTLD (Generic Top Level
Domain:分野別トップレベルドメイン)新設の取り組みである「新gTLDプログ
ラム」によって、それまで20程度にとどまっていたgTLDの数が1,000以上に増
えるとともに、英数字だけでなくIDN (Internationalized Domain Name:国
際化ドメイン名)によるgTLDも出現することになりました。

このように、これまでなじみのなかった文字列がドメイン名として扱われる
ようになったことで、利用者が目視で認識する場合のみならず、ドメイン名
が利用される技術的な環境においても問題が生じるようになりました。Webブ
ラウザがセキュリティ目的で利用するパブリックサフィックスリスト(Public
Suffix List)、Webブラウザやメーラー、Webフォームに対するドメイン名や
電子メールアドレス入力のチェック機構などで、旧来のドメイン名にしか配
慮せずに設計などがなされていると、新gTLDが実在のものと認識されずに、
ICANNで正式に登録されたTLDにも関わらず、ドメイン名として使えないとい
う事態が散見されるようになりました。

そこで、「TLD Universal Acceptance」というコンセプトが登場してきまし
た。これは、新gTLDプログラムにより大量に増える多様なドメイン名が、あ
まねく問題なく利用できる状況を作り出すために、利用者やソフトウェアベ
ンダ、サービス事業者に働きかけを行う取り組みを指します。

ICANNでは2015年3月に、Universal Acceptance Steering Groupをコミュニ
ティメンバーにより構成し、技術的な問題の解決、周知、問題解決度合いの
計測方法などの検討や活動を進めています。

ICANN Universal Acceptance Webページ
https://www.icann.org/resources/pages/universal-acceptance-2012-02-25-en


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2014年12月~2015年5月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付|  AD  AC    CO    GO   OR    NE   GR   ED   LG   GEO   GA     GJ     PA   PJ   TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
12/1| 260 3531 369163 603 31116 14808 6848 4972 1841 2429 818346 121287  8649 3139 1386992
 1/1|259  3525 369071 600 31179 14710 6807 4976 1841 2422 819626 120801  8567 3117 1387501
 2/1|259  3533 368601 600 31262 14595 6761 4974 1841 2414 821046 120020  8627 3035 1387568
 3/1|259  3543 369419 601 31430 14543 6745 4997 1841 2411 823925 119353  8725 3033 1390825
 4/1|260  3543 370671 601 31581 14509 6723 5026 1841 2405 823166 117487  8739 2769 1389321
 5/1|261  3546 371798 597 31707 14476 6697 5038 1841 2402 824909 116654  8728 2768 1391422
--------------------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語
 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
 PJ:都道府県型ドメイン名 日本語


2. IPアドレス

o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2014年11月~2015年4月)
------------------------------------------
  月 |   割振   |   返却   | 現在の総量
------------------------------------------
  11 |     3072 |        0 |   93037246
  12 |    26624 |    24576 |   93039294
   1 |    40192 |    37888 |   93041598
   2 |     6144 |        0 |   93047742
   3 |     3072 |     4096 |   93046718
   4 |     6144 |     1024 |   93051838
------------------------------------------


□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/


3. 会員数  ※2015年5月14日 現在

 ---------------------
  会員分類  | 会員数 |
 ---------------------
  S会員     |      3 |
  A会員     |      1 |
  B会員     |      2 |
  C会員     |      2 |
  D会員     |     98 |
  非営利会員|     10 |
  個人推薦  |     33 |
  賛助会員  |     37 |
 ---------------------
  合計      |    186 |
 ---------------------

□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/


4. 指定事業者数  ※2015年5月13日 現在

   IPアドレス管理指定事業者数           411


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  2015.5.11(月)~15(金)        RIPE 70 (Amsterdam, The Netherlands)
  2015.5.18(月)~22(金)        LACNIC 23 (Lima, Peru)
  2015.5.24(日)~6.5(金)       Africa Internet Summit (Tunis, Tunisia)
 --------------------------------------------------------------------
  2015.6.1(月)~3(水)          NANOG 64 (California, U.S.A.)
  2015.6.2(火)                 AfNOG 15 (Tunis, Tunisia)
  2015.6.3(水)~5(金)          AFRINIC 22 (Tunis, Tunisia)
  2015.6.5(金)                 第7回日本インターネットガバナンス会議
                               (IGCJ)会合(東京)
  2015.6.8(月)~12(金)         Interop Tokyo 2015 [後援] (東京、大手
                               町サンケイプラザ/千葉、幕張メッセ)
  2015.6.16(火)                第28回JPNICオープンポリシーミーティング
                               (東京、JPNIC会議室)
  2015.6.19(金)                第56回通常総会(東京、ホテルメトロポリ
                               タン エドモント)
  2015.6.21(日)~25(木)        ICANN 53
                               (Buenos Aires, Republica Argentina)
  2015.6.25(木)~7.3(金)       JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室)
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  2015.7.15(水)~17(金)        JANOG36(福岡、北九州国際会議場)
  2015.7.19(日)~24(金)        IETF 93 (Prague, Czech Republic)


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1307 【定期号】

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