メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
===================================
    __
    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1394【定期号】2016.4.15 ◆
  _/NIC
===================================
---------- PR --------------------------------------------------------
■□■  クラウドなら【JRシステムデータセンターサービス】  ■□■
□ 全国の「JRみどりの窓口」の運用実績から得たノウハウを活かした □
■ 「安全・安心」なデータセンターでクラウドサービスをご提供します ■
□ JRシステムがお客様の安定的な事業継続を一緒にサポートします! □
■□■ http://www.jrs.co.jp/article.php/products_datacenter  ■□■
----------------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ News & Views vol.1394 です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2016年3月上旬にモロッコのマラケシュで開催された第55回ICANN会議での動
向について、2016年3月30日(水)に第45回ICANN報告会を開催しましたので、
本号ではその報告会のレポートをお届けします。今回の報告会は、ICANNアジ
ア太平洋地域ハブオフィスメンバーの参加があったり、報告会直後にはIANA
監督権限の移管について報道関係者向けのイベントが開催されたりと、ICANN
の最新動向を詳しく知ることのできる機会となりました。

なお、ICANNマラケシュ会議の報告については、vol.1393でお届けしています
ので、そちらも併せてご覧ください。

□ News & Views vol.1393 第55回ICANNマラケシュ会議報告
   https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2016/vol1393.html

インターネット用語1分解説では、ICANN会議でのトピックにも関連した用語
として「異体字」を取り上げています。

コラムには、慶應義塾大学の手塚悟さんに寄稿いただきました。マイナンバー
法が施行され、個人レベルのセキュリティ対策への意識も高まる中、日本語
の「認証」に当たる「Certification」と「Authentication」の違いについ
て、分かりやすく説明してくださいました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 1 】特集 「第45回ICANN報告会レポート」
【 2 】News & Views Column
       「CertificationとAuthentication」
        慶應義塾大学  手塚悟氏
【 3 】インターネット用語1分解説
       「異体字とは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 1 】特集 「第45回ICANN報告会レポート」
                                     JPNIC インターネット推進部 山崎信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2016年3月30日(水)に東京・神田のJPNIC会議室にて、JPNICと一般財団法人イ
ンターネット協会(IAjapan)の共催で第45回ICANN (The Internet Corporation
for Assigned Names and Numbers)報告会を開催しました。これは、2016年3
月6日(日)から10日(木)までの5日間にわたり、モロッコ・マラケシュにおい
て開催された、第55回ICANN会議の内容に加え、その後のICANN関連動向も含
めご報告するものです。今回は、報告会直後に以下のイベントも開催され、
IANA監督権限の移管についてはこちらで主に報告されました。報道関係者向
けのイベントでしたが、ICANN報告会の参加者も引き続き参加することができ
ました。

  報道関係者向けトークイベント「インターネットは誰が管理するのか?
  ~米国管理からの脱却に向け前進」
  https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2016/20160324-01.html

本イベントの様子は、以下のブログ記事で紹介しています。

  ICANNアジア太平洋拠点の皆さんとメディアイベント
  https://blog.nic.ad.jp/blog/icann-asia-pacific-media-event/

本稿では、ICANN報告会の部分で報告のあった内容をご紹介します。


■ プログラム

第45回ICANN報告会のプログラムは、次の通りです(話者敬称略)。

  1. ICANNマラケシュ会議概要報告
     一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 奥谷 泉
  2. ルートサーバー諮問委員会(RSSAC)関連報告
     株式会社日本レジストリサービス                       堀田 博文
  3. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告
     株式会社日本レジストリサービス                       高松 百合
  4. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告
     総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課       菅田 洋一
  5. ICANN GNSOレジストリ部会(RySG)の最新動向
     株式会社日本レジストリサービス                       村上 嘉隆
  6. ICANN GNSO知的財産部会(IPC)の動向
     GMOブライツコンサルティング株式会社                  北川 智久
  7. ICANNからの報告
     ICANN                                              Kelvin Wong

各発表の資料は、次のURLにて公開しています。

  ICANN報告会資料
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/20160330-ICANN/

各報告内容を、プログラム順に簡単にご報告します。


■ 0. イントロダクション

IAjapanの木下副理事長のご挨拶に引き続き、2016年1月にICANNアジア太平洋
地域ハブオフィス総責任者に新たに就任されたJia-Rong Low氏よりご挨拶い
ただきました。Low氏によれば、日本で開催されているICANN報告会がアジア
太平洋地域のみならず、世界におけるモデルになっているそうです。また、
ICANNのグローバル化は継続しており、従来米国で行っていたICANNのオペレー
ションの主要な機能は、すべてアジア太平洋地域ハブで提供できるようになっ
たとのことです。


■ 1. ICANNマラケシュ会議概要報告

JPNICの奥谷より、マラケシュ会議の概要報告がありました。内容について
は、vol.1393(*1)で既にご紹介していますので、ここでは省略します。質疑
応答では、Universal Acceptance(*2)に関する質問があり、これについては、
自組織、レジストリおよびレジストラだけの対応では問題が解決せず、各ア
プリケーション/サービス側での対応が必要となるので、まずは問題の存在
について広く知ってもらう必要があるとの回答がありました。

(*1) News & Views vol.1393
     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2016/vol1393.html
(*2) TLD Universal Acceptanceとは
     https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/tld-universal-acceptance.html


■ 2. ルートサーバー諮問委員会(RSSAC)関連報告

株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の堀田氏より、RSSACの最新状況につ
いてご報告いただきました。ルートサーバーの分布状況と、第1回RSSACワー
クショップが2015年9月に開催され、ルートサーバー全体のあり方の議論がな
されたことなどが主な内容でした。後者では、信頼性確保の要素、および多
様性(運営資金、運用モデル、ガバナンス構造)が重要であることなどが議論
され、今後さらに議論されるとのことです。


■ 3. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告

JPRSの高松氏より、ccNSO関連の会合での内容をご紹介いただきました。主な
内容は、以下の通りでした。

  (a)インシデント解決に向けたレジストリ間連携に関する議論の状況
  (b)マーケティングセッションでの報告内容
  (c)ICANN説明責任の強化に関するccNSOでの検討状況
  (d)ISO 3166-1 alpha-3に載っている3文字の国コードに相当するTLDの利用
     に関する議論

会場からは、(b)および(d)について質問がありました。質疑応答の概要は以
下の通りです。

  (b) マーケティングセッションが開催されたのは、新gTLD導入によるccTLD
      への影響があるためではないか?
      →よく話題になるが、影響はないと言っているccTLDが多い
  (d) 3文字ccTLDに関して
      - 今後利用できなくなる可能性もあるか?
        →可能性としてはある
      - 既にgTLDとして申請されたものは利用可能か?
        →利用可能
      - 3文字ccTLDを取りたい場合、国のエンドースが必要なのか?
        →国に属するかどうかも含めて議論中なので、属するとなれば必要
          かもしれないが、まだそこまで議論が進んでいない


■ 4. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告

総務省の菅田氏より、ハイレベル政府会合、および複数日にわたり開催され
たGAC会合についてご報告いただきました。特にハイレベル政府会合に関して
は、主な国の代表の意見を分かりやすくまとめていただきました。

GAC会合では、主にICANN説明責任強化に関する提案を策定するCross
Community Working Group on Enhancing ICANN Accountability (以下CCWG)
の最終提案に対するGACの立場を集中的に議論したとのことです。提案の内容
に賛成する日本、英国、オーストラリア、カナダなどと、反対するフランス、
ブラジル、アルゼンチンなどとが対立しました。これを収拾するため、中立
的な立場とされるスペインが文面案を提出したのに対し、ブラジルが対案を
出し、最終的には両提案を統合すると共に、ブラジルが妥協の条件を提示す
るなどして、「GAC内で意見の相違はあるものの、CCWG提案のICANN理事会へ
の提出に反対しない」ということで8日深夜に妥結したとのことです。

他に、IANA監督権限移管に関して、米国下院エネルギー・商業委員会通信技
術小委員会で行われた公聴会(*3)についても触れられました。

(*3) Privatizing the Internet Assigned Number Authority
     https://energycommerce.house.gov/hearings-and-votes/hearings/privatizing-internet-assigned-number-authority


■ 5. ICANN GNSOレジストリ部会の最新動向

JPRSの村上氏より、ICANN GNSOレジストリ部会(RyCまたはRySG)についてご報
告いただきました。具体的には、以下について主に触れていただきました。

  - ICANN理事選挙のGNSO枠へのレジストリ・レジストラからの立候補状況
  - 新gTLDのセカンドレベルドメイン名に2文字コードを使うことについての
    議論(例:jp.example)
  - RySGのメンバーが参加することの多い他のグループの紹介
    * 次期新gTLD募集ラウンドに向けたポリシー策定を行うNew gTLDs PDP WG
    * レジストリ・レジストラが設立し、SEO(検索エンジン最適化)、
      Universal Acceptance、ユーザーエクスペリエンス(UX)など新gTLD全
      体の技術、ビジネスおよびマーケティング課題について扱うDomain
      Name Association
    * 2012年に募集された新gTLDにおいてブランドTLD申請者の意見を取りま
      とめるため設立されたBrand Registry Group (BRG)


■ 6. ICANN GNSO知的財産部会(IPC)の動向

GMOブライツコンサルティングの北川氏からは、マラケシュ会議におけるIPC
の最新動向についてご報告いただきました。主な内容は、新gTLDプログラム
の導入に伴う商標所有者向けの権利保護メカニズムの一つであるTrademark
Clearinghouse (TMCH)の見直し、ドメイン名の信頼性とセキュリティを構築・
拡張・維持するためのプロジェクトであるHealthy Domains Initiative (HDI)
についてでした。TMCHの柱の一つである、TM Claimsについては、「保護とい
うよりも単なる通知ではないか」「あまり効果がないという結論になった場
合に、強化策を打つことになるのか」という質問が会場からあり、まだどの
ようなアクションにつながるかは見えない、という回答が北川氏からありま
した。


■ 7. ICANNからの報告

ICANNアジア太平洋地域ハブオフィスのKelvin Wong氏より、マラケシュ会議
で開催されたAPACスペースとコミュニティ翻訳の二つのセッションについて
ご報告いただきました。前者では、アジア太平洋地域からICANNやGNSOへの参
加を増やすため、ICANNアジア太平洋地域ハブオフィスが議論/意見交換の場
としてオンラインプラットフォームを提供すること、またより分かりやすい
資料を提供するため、契約やポリシーをより多くの言語に翻訳することなど
を含む提案が議論されました。後者は、ICANNで翻訳を提供している国連公用
語を主体とした言語以外のサポートのため、ICANNとコミュニティ間で協力す
ることについての議論を指し、日本とタイより事例紹介があったとのことで
す。

会場からは、新gTLD普及に対するICANNの役割について質問がありました。意
識を高めることが最も重要で、ICANNアジア太平洋地域ハブオフィスとしては
幅広い層にプログラムを紹介していくことが必要だ、という回答がありまし
た。


■ 8. 終わりに

今回のICANN報告会は、Jia-Rong Low氏をはじめとする方々がICANNアジア太
平洋地域ハブオフィスより参加されたことと、直後にメディア向けトークイ
ベントが控えていたこともあってか、いつもより活発な質疑応答がなされ盛
り上がりました。時間の配分など、至らない点もあったかと思いますので
改善につなげたいと思います。


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃     ◆◇◆◇◆  本特集のご感想をお聞かせください  ◆◇◆◇◆     ┃
 ┃良かった                                                          ┃
 ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1394/e60b66ed567c356b829a920b0386d9a4┃
 ┃                                                                  ┃
 ┃悪かった                                                          ┃
 ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1394/c481f4a49bb92bc31ffb804fc8deb004┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 2 】News & Views Column
       「CertificationとAuthentication」
                                                   慶應義塾大学 手塚悟
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本で一般的に使われている電子署名の制度は、民間分野では「電子署名及
び認証業務に関する法律(通称:電子署名法)」、公的分野では「電子署名等
に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律(通称:公的個
人認証法)」がありますが、いずれも電子署名に関する法律で、技術的には、
PKI (Public Key Infrastructure)システムを構築し実現しています。「公的
個人認証法」では「署名」ではなく「認証」という言葉が使われていますが、
ここでの「認証」とは何のことなのでしょうか。

日本語の「認証」に当たる言葉は、英語では「Certification」と
「Authentication」が該当します。「公的個人認証法」の「認証」はどちら
であるかと言いますと、「Certification」に当たります。つまり、PKI
(Public Key Infrastructure)システムにおいて、本人の公開鍵に対して、
「公的個人認証法」が「お墨付きを与える(Certify)」ことを、「認証」と呼
んでいます。「電子署名法」においても、PKI (Public Key Infrastructure)
システムで、本人の公開鍵に「お墨付きを与える(Certify)」機関を「認証
局」と呼んでおり、英語では「Certificate Authority (CA)」と記述します。

では「Authentication」とは何であるかと言いますと、End Entityである(証
明書の発行を受ける)人が正当な本人であるかどうかの確認をする方法のこと
で、この場合も日本語では「認証」と呼んでいます。英語で言う「Electronic
Authentication」は、電子的に本人確認を行う方法で、日本語で言う「電子
認証」に対応するものとなります。

つまり、「Certification」は、認証局のようなTrusted Third Party (TTP:
信頼できる第三者機関)が本人であることの「お墨付きを与える(Certify)」
ことです。一方の「Authentication」は、そのお墨付きを与えられた本人が、
その後電子商取引のようなシステムにアクセスする場合、本当にお墨付きを
与えられた本人であるかをシステムが確認することに該当します。それによっ
て、確かにお墨付きを与えられた本人であるならば、アクセスを許可するこ
とになります。

このように、「Certification」と「Authentication」の概念とその違いを
しっかりと理解することは大変重要で、それにより日本語の「認証」という
言葉の曖昧さを払拭することができます。

「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律
(通称:マイナンバー法)」においては、国民の皆さん一人一人に自分用の「マ
イナポータル」が提供されます。このマイナポータルへのアクセス方法とし
ては、上記で説明した「電子認証」を採用しました。マイナンバー法成立前
は、「公的個人認証法」は「電子署名」のみを制度化していましたが、マイ
ナンバー法成立時に「公的個人認証法」の一部も改正し、「電子認証」も新
たに制度化されました。これにより、一層安心安全な「電子認証」の仕組み
が実現されたのです。


■筆者略歴

手塚 悟(てづか さとる)

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授、博士(工学)。個人情報
保護委員会委員、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)重要インフラ等
におけるサイバーセキュリティの確保担当サブPD、サイバーセキュリティ戦
略本部重要インフラ専門調査会委員等に従事。情報ネットワーク法学会理事
長、日本セキュリティ・マネジメント学会常任理事、デジタル・フォレンジッ
ク研究会理事等にも従事する。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説
         「異体字とは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

異体字(variant)とは、文字としては異なる見た目を持つものの、意味や発音
が同じであり、歴史的・文化的な背景などから、ある文化圏や言語圏では同
一の文字として見なされる文字のことを指します。

例えば「国」と「國」、「沢」と「澤」は、日本では新字と旧字として区別
されるなど、意味的には同じであっても一般的には異なる文字として扱われ
ています。これらを組み合わせれば、「国沢」「国澤」「國沢」「國澤」と
4通りの組み合わせがあるわけですが、人名などとしてはそれぞれ使い分けら
れることが多いです。

一方、同じ漢字を使う文化圏であっても、例えば中国や台湾では上記の文字
は区別されず、中国は簡体字、台湾は繁体字のみで表記されます。それ以外
の文字は異体字となり、日本では「国」と「沢」の意味を持つ文字の組み合
わせで4種類の表記ができますが、中国や台湾ではそれぞれの文字の簡体字か
繁体字で表記した組み合わせだけとなります。それ以外の文字を使った表記
は、異体字として扱われ同一視されます。日本語の感覚だと違和感があるか
もしれません。

また、上記の「国」や「沢」などの例と違って、日本では明らかに意味が違
う文字なのに、他の国では異体字と見なされ同一視される例もあります。例
えば「機」と「机」、「葉」と「叶」などは、中国語圏では片方はもう片方
の異体字として扱われます。「千葉」と「千叶」が同一視されるとは日本語
の感覚では想像しづらく、「機上」と「机上」に至っては、日本語では意味
が異なります。しかし、中国語圏ではこれらは同じ意味・文字となります。

こういった異体字の存在は、国際化ドメイン名(IDN)、特にトップレベルドメ
イン(TLD)にIDNを導入する際に問題となります。「機上.jp」と「机上.jp」
は別のドメイン名として扱い、「機上.cn」と「机上.cn」は同一のドメイン
名と扱うというのは、それぞれの国がその国の言語的背景に応じてルールを
決めればよく、実際の運用でもそうなっています。しかし、TLDとして「.機
上」と「.机上」を作る場合には、これらが同じドメイン名なのか違うドメイ
ン名なのか、どこかが決めないといけません。そのため、統一的なルールが
必要となります。

そこで、ルートゾーンにおけるIDN文字列生成ルールについて検討する取り組
みが、現在ICANNによって進められています。ルールの生成にあたっては、ま
ず言語ごとのルールを検討した後、それらを統合して共通のルールに取りま
とめることになっており、日本語に関しても日本語生成パネル(JGP)という
チームが設立され、検討が行われています。

  DNSのルートゾーンにおける日本語ルールの生成パネル
  http://j-gp.jp/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2015年11月~2016年4月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付| AD   AC    CO    GO   OR    NE   GR   ED   LG   GEO   GA     GJ     PA   PJ   TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
11/1|260  3556 377204 593 32361 14273 6607 4987 1842 2380 834706 113888  9129 2786 1404572
12/1|259  3557 378002 594 32443 14245 6580 4990 1842 2373 837124 113655  8707 2732 1407103
 1/1|260  3561 379056 594 32541 14214 6570 4998 1843 2367 839520 113521  8590 2612 1410247
 2/1|259  3564 379743 590 32607 14183 6562 5007 1852 2364 841880 113514  8611 2673 1413409
 3/1|258  3563 380856 592 32749 14163 6552 5028 1865 2361 844626 113465  8634 2605 1417317
 4/1|258  3566 382284 590 32889 14138 6538 5024 1874 2354 847537 113153  8656 2626 1421487
--------------------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語
 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
 PJ:都道府県型ドメイン名 日本語


2. IPアドレス

o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2015年10月~2016年3月)
------------------------------------------
  月 |   割振   |   返却   | 現在の総量
------------------------------------------
  10 |     9216 |        0 |   96074752
  11 |     1024 |        0 |   96075776
  12 |     3072 |        0 |   96077824
   1 |     1024 |     1024 |   96078848
   2 |   138240 |   133120 |   96083968
   3 |    75776 |    72704 |   96087040
------------------------------------------


□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/


3. 会員数  ※2016年4月13日 現在

 ---------------------
  会員分類  | 会員数 |
 ---------------------
  S会員     |      3 |
  A会員     |      1 |
  B会員     |      2 |
  C会員     |      2 |
  D会員     |     96 |
  非営利会員|     10 |
  個人推薦  |     33 |
  賛助会員  |     40 |
 ---------------------
  合計      |    187 |
 ---------------------

□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/


4. 指定事業者数  ※2016年4月8日 現在

   IPアドレス管理指定事業者数           411


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  2016.4.17(日)~20(水)        ARIN 37 (Montego Bay, Jamaica)
  2016.4.25(月)~28(木)        JPNIC技術セミナー (東京、JPNIC会議室)
 --------------------------------------------------------------------
  2016.5.2(月)~6(金)          LACNIC 25 (La Habana, Cuba)
                               WSIS FORUM 2016 (Geneva, Switzerland)
  2016.5.23(月)~27(金)        RIPE72 (Copenhagen, Denmark)
  2016.5.24(火)                MeWCAシンポジウム2016 [後援] (東京、
                               文京シビックホール)
  2016.5.29(日)~6.10(金)      Africa Internet Summit
                               (Gaborone, Botswana)
 --------------------------------------------------------------------
  2016.6.8(水)~10(金)         Interop Tokyo 2016 [後援] (千葉、幕張
                               メッセ)
  2016.6.13(月)~15(水)        NANOG 67 (Illinois, U.S.A.)
  2016.6.23(木)~7.1(金)       JPNIC技術セミナー (東京、JPNIC会議室)
  2016.6.27(月)~30(木)        ICANN 56 (Helsinki, Finland)


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
___________________________________
■■■■■  JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています  ■■■■■
  :::::  会員リスト  ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
  :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有)
□┓ ━━━  N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛          お問い合わせは  jpnic-news@nic.ad.jp  まで          ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
===================================
 JPNIC News & Views vol.1394 【定期号】

 @ 発行  一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
          101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F
 @ 問い合わせ先  jpnic-news@nic.ad.jp
===================================
___________________________________
            本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
        https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
登録・削除・変更   https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/
バックナンバー     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/
___________________________________
■■■■■     News & ViewsはRSS経由でも配信しています!    ■■■■■
::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■■◆                          @ Japan Network Information Center
■■◆                                     @  https://www.nic.ad.jp/
■■

Copyright(C), 2016 Japan Network Information Center
            

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2024 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.