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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1511【臨時号】2017.6.30 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1511 です
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2016年度の事業報告および収支決算をJPNIC会員の皆さまにお諮りする、通常
総会を開催いたしました。本号では、その議事内容をご報告するとともに、
総会後に開催された講演会と懇親会の様子についてご紹介します。

今回の講演会では、最近注目を集めつつあるマストドンをテーマとして取り
上げました。今回の総会および講演会の資料等については、本号の発行と合
わせて公開していますので、下記のURLからぜひご確認ください。

・第61回総会(通常総会)資料・議事録
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20170616/

・第61回総会講演会
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/after/20170616/

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◆ 第61回JPNIC通常総会、講演会の報告
                                                 JPNIC 総務部 手島聖太
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2017年6月16日(金)、第61回JPNIC総会(通常総会)を、東京・飯田橋のホテル
メトロポリタン エドモントにて開催いたしました。定例の2件の報告事項と、
2016年度事業報告案および2016年収支決算案の2議案を、会員の皆さまにお諮
りしました。以下に、その模様を簡単にご報告します。


■ 理事長挨拶

総会開会に先立ち理事長の後藤滋樹から、JPNICが法人となって節目となる20
年(任意団体JPNICが設立されてからは24年)が経過したこと、その中での会員
継続への感謝をお伝えしました。

また本日のメインの議題である事業報告についても、その年月の流れととも
に重点項目等も変化しており、今年の事業報告についても冊子としてお配り
しているので、ぜひご覧になっていただきたいとの話をいたしました。

その後、議長選任、議事録署名人の指名が行われ、議事が開始されました。


■ 報告事項(2件)

・報告事項1:JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条に基づくJPRSの責任
             事項に関する実績評価結果報告

各議案の審議に入る前に、前村昌紀インターネット推進部部長より、「JPド
メイン名登録管理業務移管契約第13条に基づくJPRSの責任事項に関する実績
評価結果報告」が行われました。有識者により構成された本件に関する評価
委員会からの実績評価結果を受け、JPNIC理事会は、JPドメイン名登録管理業
務移管契約第13条に基づくJPRSの責任事項に関して、2016年度の履行につい
て、問題はない旨を決議したことが報告されました。

・報告事項2:公益目的支出計画実施報告

公益法人から一般社団法人に移行したことにより提出が義務づけられている
「公益目的支出計画実施報告」について、事務局長の林宏信から、2016年度
における公益目的支出計画の実施状況や計画との対比に関する説明を行いま
した。本報告は、法令により総会での報告が必要とされているもので、第2号
議案「2016年度収支決算案」と関連していることから、議場の了承のもと第2
号議案の審議時に併せて報告を行いました。


■ 第1号議案:2016年度事業報告案承認の件

2016年度の事業報告について、まず事務局長の林よりJPNIC全体に関する特記
事項として、以下の通り報告を行いました。

 ・2016年度事業計画および収支予算に沿い、IPアドレス事業とインターネッ
   ト基盤整備事業の2事業体制を継続し、安定的な法人運営を実施

 ・評議委員会を組成(再開)し、同委員会を2回開催

 ・総会および理事会の開催実績、ならびにJPNIC会員の入退会に関する報告
   - 2016年度は正会員/賛助会員の合計で2会員増となった。

 ・出張セミナー提供の開始および会員訪問による意見交換の実施
   - 会員訪問での意見をもとに、今後のJPNICの事業や会員特典について考
     えていきたい

続いて、IP事業部次長の佐藤晋およびインターネット推進部部長の前村から、
各事業部の事業報告について説明を行いました。ここでは、2016年度の事業
実施にあたってのポイントに関して記載します。

【IPアドレス事業】

○資源管理業務
  ・IPレジストリシステムサーバの一部仮想化への移行
    - 2016年度はWHOIS等のフロントエンドのシステムを仮想化した。バック
      エンドのシステムについては今年度引き続き計画していく予定
  ・逆引きDNSSECスタートアップガイド公開
    - スタートアップガイドの中身については、今後もご意見をいただきな
      がら充実させていきたい

○ルーティングレジストリ業務
  ・JPIRRのroute6オブジェクト登録増加
    - IPv6サービスも少しずつ拡大していることが推測できる
  ・RPKI Validator日本語版公開
    - ROAの活用事例を具体的に示すことができた
  ・ROAの作成と管理の方法を公開
    - オペレーターの方々からの意見に対応し、事業者の皆さまが使いやす
      いような工夫を行った

○その他
  ・JPOPMでのWHOIS正確性向上に関する議論
    - 引き続き各RIRで議論は進められており、JPNICにおいても、JPOPMで議
      論を重ねていきたい
  ・APNIC ECに奥谷泉が就任

【インターネット基盤整備事業】

○情報センター業務
  ・スマートフォン向けにWebサイトを改善
    - 毎年情報発信媒体の改良を重ねており、今後もより充実した情報提供
      ができるようにしていきたい

○普及啓発業務
  ・Internet Weekのリニューアル
    - 開催場所や開催形態の変更を行ったことにより、Internet Weekに長く
      参加していただくことで、コミュニティ内でのコミュニケーションの
      増進も図った

  ・技術コミュニティ、イベントへの後援、協賛、関与
    - JANOGへの協賛を行う等、コミュニティへの関与の度合いを増やした

○調査研究業務
  ・RPKI、DNS、WHOISに関する継続的な動向把握
    - 調査研究の観点からも、上記の通り各コミュニティへの参画により技
      術情報の収集を継続して行った

○インターネットガバナンスに関する業務
  ・前村昌紀のICANN理事就任、奥谷泉のICANN Leadership Award授賞
    - グローバルな舞台におけるプレゼンスを高めることによって、発言力
      が増し、日本のコミュニティの考え方/議論等を発信することに寄与で
      きた

  ・ISOC CEO来日時のイベント対応を通じた関係強化
    - さまざまな形でISOCとの関係体制を強化してきているが、このイベン
      トはその大きな節目となった

  ・IGCJを通じた日本からのIGF会合への積極関与を推進
    - IGF会合への日本人の参加者数、日本人の登壇機会の数および関与した
      プログラムの数が近年で最大規模となった


■ 第2号議案:2016年度収支決算案承認の件

事務局長の林より、2016年度の法人運営、事業実施における損益状況等の財
務諸表について説明を行いました。結果的に、対前年で経常収益増(約500万
円)、経常費用増(約550万円)となりました。対予算では、経常収益増(約3,000
万円)、経常費用減(約△3,300万円)となり、各事業費が賄え、2016年度事業
報告の通り全事業を適切に実施できたこと、および評価損益等調整前当期経
常増減額で約1,400万円弱の黒字(予算は約△4,900万円)となり、年度の収益
で費用を賄うことができたことが述べられました。

資金面においては、現金預金が約3,200万円の減となりましたが、主として株
式の取得による減少であり、現在の残高で資金繰りでは問題のない状態を維
持できていると説明されました。損益の概況は以下の通りです。

     経常収益            540,781,047円(前年度比   5,316,774円)
     経常費用            527,268,275円(前年度比   5,519,532円)
     経常増減額           13,512,772円(前年度比   △202,758円)
     (評価損益等調整前)
     正味財産期末残高  1,968,875,716円(前年度比 △5,557,434円)

上記2議案について質疑応答が行われた後、各議案の賛否を会場にお諮りした
結果、原案の通り承認可決されました。

以上をもって、総会は閉会となりました。

                  ◇              ◇              ◇

■ 総会講演会

総会に引き続いて、恒例となっている講演会を開催いたしました。今回の講
演会では最近注目を集める、オープンソースのSNSである「マストドン」を取
り上げました。

初めに、株式会社インプレスR&D NextPublishing編集長の山城敬氏より、マ
ストドンに関する基礎知識や、タイムラインとカテゴリ要素を持ちつつ、誰
でもサーバを立てられるという、他のプラットフォームと比較した特徴をご
説明いただきました。併せてユーザー数の伸びや、企業利用の可能性なども
示されました。

続いて、株式会社DMM.comラボの佐々木健氏より、janogdon.netの運用者とし
ての知見から、技術的な観点よりマストドンの解説を行っていただきました。
マストドンは、他の高機能なわりにコンパクトに設計されていて、また進化
がとても早くアップデートも頻繁にあるとのことで、実際に運用してみて分
かった実装上の問題点についてもコメントがありました。

次に、日本ネットワークイネイブラー株式会社 代表取締役社長の石田慶樹氏
も加え、パネルディスカッションが行われました。過去のIRCサーバの事例を
参考に、マストドンが孕んでいる危険性に関して言及されたほか、民主的な
展開ができるのか、そして、巨大な悪意に対してどう取り組むべきなのか、
マストドンが提示しているグローバルプラットフォームに対する課題につい
ての問題提起もありました。

ディスカッションの最後には、マストドンは引き続き進化を遂げつつ、しば
らくの間利用されていくと思われるが、他のプラットフォームの状況や内在
する課題の解決によっては、どのように動いていくかは未知数のところもあ
りそうだとまとめられました。まだ始まったばかりのプラットフォームです
から、今後もマストドンがどのような動きを見せてくるのか、要注目です。

                  ◇              ◇              ◇

■ 懇親会

講演会後には、会員の皆さまとの懇親会が開かれました。例年より参加者数
は少なめでしたが、その分JPNIC役職員および会員間において、より親密な交
流が図れたように感じました。また、懇親会では、高田理事から今年の
Internet Weekの紹介や来年のInternet Week ショーケースのご協力依頼もあ
り、盛況の内に閉会となりました。

                       ◇        ◇        ◇

この第61回総会(通常)の資料・議事録を、JPNIC Webサイトにて公開していま
す。講演会のビデオも公開していますので、ぜひご覧ください。

  第61回総会(通常総会)資料・議事録
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20170616/

  第61回総会講演会
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/after/20170616/


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1511 【臨時号】

 @ 発行  一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
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