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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です
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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1514【臨時号】2017.7.14 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1514 です
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第32回JPNICオープンポリシーミーティングが、2017年6月21日(水)に開催さ
れました。このミーティングは、JPNICとは独立したボランティアメンバーで
構成されるポリシーワーキンググループが主催するものです。

今回のミーティングでは、ポリシー提案2件の議論や、各RIRミーティングで
議論やポリシー提案が行われているWHOIS正確性向上に関して、パネルディス
カッションがありました。その他、ミーティング初参加者向けのプログラム
など、工夫を凝らしたものが多くありました。

このポリシーミーティングを受けて、本日まで意見照会されている件もあり
ますので、ぜひ本レポートご覧ください。

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◆ 第32回JPNICオープンポリシーミーティング報告
                                 ポリシーワーキンググループ 中川あきら
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2017年6月21日(水)に、第32回JPNICオープンポリシーミーティング(JPOPM32)
を開催しましたので、ご報告いたします。

「JPOPM」は、日本におけるインターネット資源のうちIPアドレス、AS番号等
の番号資源の管理ポリシーを検討・調整し、コミュニティにおけるコンセン
サスを形成するための議論の場です。年2回の開催で、JPNICとは独立した組
織であるポリシーワーキンググループ(以下、ポリシーWG)が主催し、開催し
ています。ご応募いただいたポリシー提案や、情報提供のプレゼンテーショ
ンによりプログラムを構成しています。今回の特徴は3点ありました。

・ポリシー提案が2件(「ポリシーWG」改名の提案を含む)、情報提供が3件あ
  りました
・WHOIS正確性向上に関するパネルディスカッションに、警察庁等から担当者
  にご登壇いただきました
・新たなプログラムを企画し、実施しました

以下、ポリシー提案およびWHOIS正確性向上に関するパネルディスカッション
を中心に、当日の議論を報告します。


■ JPOPM32開催報告

□開催概要
  日時  :2017年6月21日(水) 13:00~18:00
  場所  :JPNIC会議室 (東京・神田)
  主催  :ポリシーWG
  出席者:オンサイト出席者:約23名(関係者含まず)
          映像ストリーミングの最大同時接続数:13
  その他:Jabberチャット、Twitterによるリモート参加が可能でした
  資料・議事録:http://jpopf.net/JPOPM32Program

今回は2部構成としました。近年、初参加者の割合が半数近くに増えているこ
とから、「ポリシーとは?」などを学ぶことのできるプログラムを第1部に集
約し、これらを必要としない方々に途中からご出席いただけるよう、提案や
パネルディスカッション等を第2部としました。

□各プログラムの報告

○ポリシー提案 [032-01]  初期割り振り基準に関する記述修正の提案

本提案は、「JPNICにおけるIPv6アドレス割り振りおよび割り当てポリシー」
5.2.1項の初期割り振り基準の条項において、「または」「読点」「改行」の
組み合わせが複雑であり複数の解釈が生じてしまうため、文章を明確化した
いという提案でした。

本ミーティングにおいて、本提案は「提案」ではなく「校正」と位置付けら
れ、今後の手続きはポリシー策定プロセス(ポリシーディベロップメントプロ
セス)に則る対応ではなく、コミュニティからの意見として、ポリシーWGが
JPNICに修正が好ましい旨を申し送りし、JPNICに対応を検討いただくことと
なりました。

○ポリシー提案 [032-02]  JPNICにおけるIPアドレスポリシー策定の改定の
  提案

本提案は、「JPNICにおけるIPアドレスポリシー策定プロセス」における不備
の修正や記載事項明確化についての3点および組織名称「ポリシーWG」の改名
1点の計4点から成る提案であり、いずれもコンセンサスに至りました。

(1) 現文書においては、JPNICのみが臨時ミーティングの開催権を持つことに
    なっているが、本フォーラムを運営するべきポリシーWGにも開催権を持
    たせる
(2) 現文書においては、ポリシーの提案があった場合にWebまたはIP-USERS
    メーリングリストで提案を公開することになっているが、両方を必須と
    する
(3) 現文書においては、提案者は提案したポリシーに関するQAをJPOPMで行う
    こととなっているが、IP-USERSメーリングリストとJPOPMの両方で行うこ
    とを必須とする
(4) 現文書において定義されている「ポリシーワーキンググループ」という
    フォーラム運営団体の組織名を「JPOPF運営チーム (JPOPF Steering
    Team)」に改名する

いずれも、IP-USERSメーリングリスト上での意見照会(ラストコール)の手続
きに進みました。意見照会の期日は、2017年7月14日(金)23:59です。コメン
ト・ご意見などございましたら、期日までにお願いいたします。

    IP-USERSメーリングリスト
    https://www.nic.ad.jp/ja/profile/ml.html#ipusers

○パネルディスカッション「WHOIS登録情報正確性向上に関するパネルディス
  カッション」

前回のJPOPM31(2016年11月開催)では、ご登壇いただいたFBI(米国連邦捜査局)
の担当者からWHOIS登録情報の正確性に関して問題提起がありました。さらに、
JPOPM31後の各RIRミーティングにおいて、WHOIS正確性向上のためにWHOISの
運用厳格化に関する提案や議論が出ております。今回のJPOPM32においては、
これらの背景を受けて国内の大手ISPや警察庁の担当者をお招きし、国内にお
けるWHOIS正確性について議論を行いました。

大手ISPは、法執行機関からの問い合わせについて、以下のように分析してい
ました。

  ・問い合わせ先はWHOISの登録情報を参照しているように思われる。正しい
    問い合わせ先に連絡を行っている
  ・連絡は電話または内容証明郵便で行われる。電子メールで行われること
    は無い
  ・通常、海外の法執行機関から直接問い合わせが来ることは無い

懸念点はWHOISの正確性より、むしろ通信当事者と開示するべき顧客情報が一
致しないことで、例えばPPPoE方式において他人のアカウントの不正使用によ
り取得したIPアドレスを使って犯罪等が行われた場合、対応が複雑化すると
いったことが挙げられました。また、国内事業者からIPアドレスを割り当て
られた日本国外に所在する企業からは、情報の開示は容易ではないであろう、
という話がありました。

警察庁は、警察法第1章2条で国民の身体・生命・財産を守るための手段の一
つとして、刑事訴訟法で規定されている任意捜査を行っています。この任意
捜査の一つとして「公開情報」からの捜査があり、現状公開されていて有効
であるWHOISを捜査に使用していると説明がありました。発表者の知る限り、
警察庁としてWHOIS検索結果の不正確性により捜査に影響が出た経験は無いと
のことです。国際捜査の観点においては、各国の法執行機関同士が緊密に連
携を取り合っており、各国の法執行機関には他国の私企業に直接問い合わせ
等を行う権限は無いとのことです。最後に、国民の安全・安心のために引き
続きWHOISを利用させていただけるよう強いメッセージがあり、締めくくられ
ました。

警察庁および国内ISPの担当者からは、「総じてJPNICのWHOISは有効である」
とのコメントをいただいたと理解しました。

○今回企画した新たなプログラム

本ミーティングでは、新たに以下のプログラムを企画し、実施しました。

・「はじめてのAPNIC Policy SIG」と称し、APNIC初参加の体験記およびそこ
  で得たTipsを紹介するコーナーを設けました。外国語の壁の乗り切り方の
  一例などが紹介されました。
・「Internet番号資源ホットトピックス」と称し、番号資源やポリシーに関
  する旬な話題をクイックに紹介するコーナーを設けました。「インターネッ
  トシャットダウンって何?」などが紹介されました。
・前回の試み「知らないと損するIPアドレスの話」を今回も実施しました。
  まだIPv4アドレスの割り振りを受けられることや、IPv4アドレス移転に関
  するTipsなどの紹介がありました。

○情報提供セッション

情報提供セッションとして、ISOC Japan Chapter (ISOC-JP)からインターネッ
ト標準化推進委員会の活動についての紹介がありました。ISOC-JPの紹介に加
え、2017年1月に発足したISOC-JP臨時委員会「インターネット標準化推進委
員会」の紹介がありました。

○定番セッション(各RIRにおけるミーティングの報告)

以下の、三つのRIRにおけるミーティングの報告がありました。

・APNIC 43    (2017年2月20日~3月 2日開催)
・RIPE 74     (2017年5月 8日~5月12日開催)
・AFRINIC 26  (2017年5月27日~6月 2日開催)

APNIC 43においては、主としてIPv4アドレス移転に関する議論やIPv4アドレ
スの管理に関するポリシー提案が出ていることについて報告されました。
RIPE 74においては、主としてIPv6利用促進のためにIPv6 PI(プロバイダ非依
存)アドレス割り当てに関するポリシー提案が出ていることや、IPv4アドレ
ス・AS番号の移転履歴を公開するべきではないかというポリシー提案が出て
いることが報告されました。また、AFRINIC 26においては、インターネット
シャットダウンに関して熱く議論されていることが報告されました。


■ APNIC 44カンファレンスへの意見提出に向けて

APNIC 44カンファレンスに提出される提案に対して、JPコミュニティの意見
を取りまとめるための臨時ミーティングを開催することを検討しております。
APNIC 44に向けた提案がAPNICのWeb上で公開された後に、ポリシーWGが提案
内容を精査し開催実施の判断をいたします。詳細が確定し次第、IP-USERSメー
リングリストにてお知らせいたします。

  ※APNIC 44カンファレンスについて
    次回のAPNIC 44は以下の通り開催されます。リモート参加環境も用意さ
    れます。詳細は以下をご参照ください。

    開催地    台湾(Taiwan)の台中(Taichung)
    開催期間  2017年9月7日~9月14日
    URL       https://conference.apnic.net/44/


■ JPOPM33(次回)について

2017年11月を目処に開催を予定しております。詳細が確定し次第、IP-USERS
メーリングリストにてお知らせいたします。

                  ◇              ◇              ◇

最後になりますが、オンサイト、リモートともにご参加および発言いただい
た皆様、ご発表いただいた皆様、ありがとうございました。

今回のミーティングでは、2014年11月に開催したJPOPM27以来となるポリシー
提案が2件ありました。皆様のご提案により議論が活性化しコミュニティが発
展します。引き続き、ポリシーやポリシー策定プロセス等に疑問を感じた場合
は、ご提案や情報共有などをお願いたします。また、今回もいくつか新しい
試みを行いましたが、いかがでしたでしょうか?ご意見をお寄せいただけれ
ば幸いです。

今後、各RIRにおいて海外の法執行機関等からWHOIS運用厳格化等のポリシー
が提案されコンセンサスに至ると、国内事業者のWHOIS運用に何らかの影響が
出ることとなります。各RIRに対して適切な情報や意見を発信するために、日
本のコミュニティにおいて、WHOIS正確性について国外との相違点がどこにあ
るのかなどについて、整理しておく必要があると感じました。

JPOPM32終了後の懇親会においては、会社間の垣根を越えて、中継されない個
室だからこそ話せる本音の話に花が咲きました。

次回のミーティングでも、アドレスポリシーに関してご意見をお持ちの方の
提案や、プレゼンテーションのご応募をお待ちしています。今回ご参加いた
だけなかった方も、ぜひともご参加ください。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1514 【臨時号】

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