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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1541【定期号】2017.10.16 ◆
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◆ News & Views vol.1541 です
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毎月15日(土日祝の場合はその翌日)に発行している定期号では、特集記事の
みならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしています。
本号の特集では、ウルグアイで開催された、ラテンアメリカとカリブ海地域
を担当する地域インターネットレジストリ(RIR)である、LACNICミーティング
の様子をご紹介します。地域柄を反映してか、同じRIRの会合でもAPNICカン
ファレンスなどとは随分と異なる雰囲気だったようです。
News & Views Columnでは、NTTテクノクロス株式会社の武井滋紀氏に、実は
今もまだ現役のダイヤルアップ接続サービスについて語っていただきました。
また、インターネット用語1分解説では、メールのなりすまし送信や改ざんを
検知する技術の一つである、「DKIM」について解説しています。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「LACNIC 28/LACNOG 2017ミーティング報告」
【 2 】News & Views Column
「いまだダイヤルアップな自分」
NTTテクノクロス株式会社 武井滋紀氏
【 3 】インターネット用語1分解説
「DKIMとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「LACNIC 28/LACNOG 2017ミーティング報告」
JPNIC インターネット推進部 奥谷泉
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本稿では、2017年9月18日(月)~22日(金)に開催された、LACNIC 28/LACNOG
2017の様子をご紹介します。LACNIC (The Latin American and Caribbean IP
address Regional Registry)は、ラテンアメリカとカリブ海地域を担当する
地域インターネットレジストリ(RIR)で、年に2回ミーティングを開催してい
ます。そのうち、秋のミーティングは、LACNOG (Latin American and
Caribbean Network Operators Group)の会合との併催が通例となっています。
今回のミーティングは、LACNIC設立後15周年にあたるため、LACNICの本拠地
であるウルグアイ・モンテビデオでの開催となりました。
私は今回APNIC理事として、他のRIRミーティング・コミュニティのあり方を
学ぶ目的で参加し、初のLACNICミーティングとなりました。議論の内容以外
に印象に残ったこととしては、LACNICのヘルプデスク、会議の看板、懇親会
でのデコレーション等、非常にカラフルな色使いがされており、ラテンアメ
リカ地域ならではの美意識を感じました。ミーティングWebサイトでは、動画
や写真も充実しています。
LACNIC 28/LACNOG 2017ミーティングWebページ
http://www.lacnic.net/web/eventos/lacnic28
LACNIC 28の様子は、JPNIC blogでフォトレポートも掲載していますので、そ
ちらも併せてご参照ください。
LACNIC 28ミーティング フォトレポート
https://blog.nic.ad.jp/blog/lacnic28-photo/
■ LACNIC 28全体概要
○ミーティングの構成
APNICカンファンレンスのように、チュートリアル、LACNICセッション、
LACNOGセッション、LAC-IX等、活動分野ごとのセッションが開催されていま
す。特徴的なものとしては、FIRSTやCSIRTセッション等のインシデントレス
ポンスコミュニティ向けのセッションの充実や、Women in ITセッション、そ
して今回初の試みとして、APNIC/RIPE NCCも協力してハッカソンが開催され
たことなどが挙げられます。また、セッション開始前の時間には、おそらく
CEOの趣味で、早朝に集合して海岸沿いのランブラ通りを走ったりウォーキン
グしたりする、「LACNIC Runners」といった企画もありました。
○参加者
LACNIC 28では、オープニングセッションへの参加者が450名、また、奨励金
によるフェロー55名の参加が報告されています。地域内の技術者の他、ccTLD
の関係者、大学の研究者・ネットワーク運用者、政府関係者等、多様な関係
者が集まっていました。地域外からも、他RIRからの参加に加え、ISOC、ICANN
からも定期的に関係者が参加をしているようです。
今回の参加者:
・グローバルな迷惑メール対策団体であるM3AAWG (The Messaging, Malware
and Mobile Anti-Abuse Working Group)のチェア
ラテンアメリカ地域に最近新たに設立されたLAC M3AAWGの関係者と、今後
の協力のあり方について個別に相談を行っていました。
・Cyber Greenプロジェクト Paul Twomey氏
キーノートとして、グローバルな非営利団体として健康でしなやかなイン
ターネットエコシステムの構築を目指す、プロジェクトの紹介が行われま
した。
・ICANN理事
ICANN理事によるRetreat Meetingもこのタイミングに合わせて開催された
ため、ICANN理事一行が参加し、LACNIC理事との個別会議も行われていまし
た。
○言語
議論は基本的にスペイン語で行われますが、ポルトガル語、英語での同時通
訳も提供されており、いずれの3言語でも発言可能です。LACNICは多言語対応
に非常に力を入れており、リモート参加においても言語が選択可能で、ミー
ティングのデイリーレポートも、毎日3ヶ国語で公開されていました。なお、
LACNICスタッフも3ヶ国語を話せることが基本的に求められ、特定の言語につ
いて向上を必要とするスタッフは、レッスンを受ける仕組みも提供されてい
るそうです。
■ LACNICコミュニティの特徴
○多様なコミュニティが集まる場としての連帯感
LACNICミーティングは、インターネットの基盤に関わる多様な異なるコミュ
ニティ・関係者が一堂に集まる場としての機能と、連帯感が特に強い印象を
受けました。実際、LACNIC・LACNOG会議への参加者の多くは、ISOC支部等の
活動に関わっていたり、ccTLDとしてICANNに関わっていたりするそうです。
会期中、ISOC主催のInter-Communityイベントのライブ中継も行われました。
Montevideo, Uruguay Node | Internet Society
https://www.internetsociety.org/intercommunity/2017/nodes/montevideo
このように、運用技術に必ずしも直結しないコミュニティに対しても、LACNIC
コミュニティに関わりのある場として認識されていることで、多様な分野につ
いて動向を追っているように見受けられました。
また、LACNIC・LACNOGコミュニティはセキュリティコミュニティとの連携が
強く、FIRST・CSIRTセッションの参加者は、セキュリティコミュニティのメ
ンバーとしてだけではなく、LACNIC・LACNOGコミュニティの一員としての意
識を強く持っているようでした。これと比べると、APNIC地域においては、
APNICコミュニティとセキュリティコミュニティの間に、まだ多少意識の乖離
があるように思います。
ラテンアメリカ地域におけるIGFである、LACIGFも一定の認知がされているの
か、オープニングでは多角的で多様な参加者が議論する場として触れられて
いました。Women in ITという、女性のICT分野での活動・活躍に向けた対応
を議論するグループもあり、対面会議だけではなく、専用のMLを運用し、月
例でオンラインミーティングも実施しているそうです。
○LACNOGの活動
LACNOGには、IoT、セキュリティ、IETF活動への参画、Best Current
Operational Practices (BCOP)等のワーキンググループがあり、それぞれの
目的に応じた活動を進めています。この点、多くのNOGにおける技術者による
情報交換から1歩踏み込んで、明確な目的意識を持って活動をしているようで
す。
一方、カンファレンスのコンテンツは、私がAPNIC地域などと比べてみたとこ
ろでは、地域内からの発表がまだ限られており、例えば発表者による特定ト
ピックスに関する最新動向のアップデートのように、チュートリアルの延長
のような印象を与える内容が多く見受けられました。参加者はどちらかと言
うと、勉強・知識吸収のために参加しており、おそらくこれらの技術者が育っ
ていくことで、これからローカルコンテンツを育てていく段階なのかなとの
印象を受けました。
■ LACNIC 28における主なトピックス・議論
今回のLACNIC 28における主な議論やトピックスを、分野ごとに簡単にご紹介
します。
1. 15周年記念パネル
2. アドレスポリシー議論
3. セキュリティ関連
4. IPv6関連
5. IXP関連
1. LACNIC15周年記念関連:
○15周年記念パネル
15周年を記念し、CEO Oscar Robles氏のモデレーションの下、LACNICコミュ
ニティの主要な関係者が、15年のLACNICの活動・貢献を振り返るセッション
が開催されました。
LACNICによる地域内の人材育成への貢献、地域内のさまざまなコミュニ
ティ・組織が一堂に集まる場を提供したこと、そしてCSIRT関係者からは、
セキュリティコミュニティがお互い連携・協力するよう育つまで待ち、そ
の場を提供してくれたとの、LACNICへの感謝の意が述べられました。
○LACNIC Office Open House
ミーティング開催中の木曜日は、参加者がLACNICオフィスを訪問する日と
して、ミーティングバッジを持参すれば、誰でもオフィス訪問が可能でし
た。LACNICの所在する建物は、「Casa de Internet (House of the
Internet)」との名称のもと、LACTLD、ISOCやICANNの地域オフィス、その
他地域内のインターネット組織が所在しています。LACNICスタッフが交代
で丁寧にオフィスを案内してくれ、スタッフの食事・休憩スペースにて、
訪問者にお菓子と飲み物が振る舞われました。
2. アドレスポリシー議論:
○Inter-RIR IPv4移転提案は通らず
今回は、合計5点のアドレスポリシー提案が行われました。このうち、もし
支持が得られ、施行が決定した場合、APNICやJPNICのIPアドレス管理指定
事業者にも影響を及ぼす提案としては、RIR地域間のIPv4移転提案が挙げら
れます。既に施行している、APNIC、ARIN、RIPE地域におけるRIR地域間の
IPv4移転提案と異なる点は、LACNIC地域へ入ってくる場合に限定した、一
方向での移転が提案されている点です。しかし、反対を表明する参加者が
多く、コンセンサスには至りませんでした。後に個別に聞いたところ、RIR
地域間の移転に反対をしているわけではなく、一方向の移転が適切ではな
いとの意見が、主な反対理由だったようです。
3. セキュリティ関連:
○CPEセキュリティBCOP
LAC M3AAWGが、LACNOGとのコラボレーションとしてanti-abuseセッション
を開催し、そこでの議論に基づき、CPE (Customer Premises Equipment)セ
キュリティに関するBCOP (Best Current Operational Practicesが提案さ
れました。CPEの要件とCPEの維持、それぞれを策定する案が提示されてい
ます。
これらのBCOP文書は、対象をISPとしています。LACNIC地域では、ISP側で
すべてのCPEを提供しています(顧客が個別に調達する仕組みを提供してい
ません)。複数のISPが共同でCPEを発注し、それを顧客に提供することがあ
るため、ISPが共同でベンダーにセキュリティ対策が採られたCPEの仕様要
求を行える効果を狙っています。
また、政府から、このような文書が業界主導で策定されれば、特定のベン
ダーに言及することなく、望ましい要求仕様を参照することができるとの
要望もあったと聞いています。
○MANRSをIXP向けにも策定
ルーティングセキュリティ向上に向けた基本原則と、事業者のできること
をまとめた、ISOCの「Mutually Agreed Norms for Routing Security
(MANRS)」について、IXP向けにも策定を検討していることがLAC-IXで紹介
されました。MANRS (IXP向けではないもの)は、JANOGでも紹介し、JPNICで
和訳版を公開しています。
ルーティングセキュリティに向けた合意規範
https://www.nic.ad.jp/ja/translation/isoc/20140924.html
4. IPv6関連:
○IPv6がLACNIC地域でも普及
今年に入ってから、IPv6の普及率が世界的に大きく伸びていますが、この
傾向はLACNIC地域でも見受けられ、ウルグアイ、メキシコ等が普及率を伸
ばしています。LACNICは、途上国を中心に政府や業界の幹部への認知度向
上を戦略的に進めていて、IPv6普及率の世界トップ20にトリニダード・ト
バゴが入っているのは、その効果もあるとのことでした。
○ICANN理事長Steve Crocker氏によるキーノートスピーチ
IPv6については、ICANN理事長Steve Crocker氏も「There Are Only Two
Kinds of IP Addresses: IPv6 and Non-IPv6」という、キーノートスピーチを
行いました。しかし、質疑はスペイン治安警察による.catレジストリの強
制捜査等、ドメイン名やICANNに関する質問が中心となりました。.catを取
り巻く状況は、JPNIC blogでもご紹介していますので、こちらも併せてご
覧ください。
ドメイン名と政治~カタルーニャ独立運動とドメイン名ブロッキング~
https://blog.nic.ad.jp/blog/catalunya_domain_blocking/
5. IXP関連:
○IX.br:トラフィックが3TB/日
ラテンアメリカ地域のIX (Internet Exchange)事業者団体であるLAC-IXに
て、IXP関連の情報交換が地域内で行われています。今回の特筆点として
は、ブラジルでIXサービスを提供するIX.brが、最近1日3TBのトラフィック
に達した状況を受け、急激に伸びるネットワークにおいて、質のよいサー
ビスを提供し続ける上での課題と対応策が紹介されました。
ここで紹介した各トピックについて、詳しくはそれぞれの発表資料や動画を
ご覧ください。
LACNIC SLIDES
http://slides.lacnic.net/lacnic28/
■ 次回のLACNICミーティング
LACNIC 29ミーティングは、2018年4月23日(月)~27日(金)に、パナマで開催
される予定です。
■ 参考情報
プログラム:http://www.lacnic.net/en/web/eventos/lacnic28-agenda-lacnic
発表資料 :http://slides.lacnic.net/lacnic28/
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┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃
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【 2 】News & Views Column
「いまだダイヤルアップな自分」
NTTテクノクロス株式会社 武井滋紀
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自分のプロバイダ契約はダイヤルアップ接続のプランだったりする。家の電
話も光回線でもない。なぜこうなったか。
初めて契約したのは就職直前、56kのモデムを買って従量課金で一番安かった
であろうInfoSphereで契約した記憶がある。社会人になってもしばらくダイ
ヤルアップだったが、いつか光にするのだろうと思いつつ、ようやくADSLに
した。今のマンションに引っ越したら「共用インターネット」なるものがあっ
た。管理費でお金も取られているのでそれを使うことにした。そして今に至
る。
結果、プロバイダのメールアドレスを手放すのが惜しいので、一番安い契約
のダイヤルアップのプランにしている。
ダイヤルアップのプランを久しぶりに見ると、アクセスポイントの電話番号
が全国で1個しかなくなっていた。その番号につなぐと市内料金で最寄りのど
こかにつながるらしい。時代は変わった。え!?テレホーダイまだあるの?!
ちょっとはセキュリティっぽい話もしておくと、ダイヤルアップだと直接イ
ンターネットにつながるので、ブロードバンドルーターを経由するよりも危
ない。通信のスピードが遅くなるだけで攻撃は受けてしまうので、こんな回
線なら何もされないだろう、という油断は禁物である。
プロバイダの方で、「なんでこの人こんなプランでずーっと契約しているの
かな?」「ほとんど使っている形跡ないし」と思うこともあるかもしれませ
ん。こんな人も世の中にはいたりします。
■筆者略歴
武井 滋紀(たけい しげのり)
NTTテクノクロス株式会社 クラウド&セキュリティ事業部所属。2000年問題
あたりにNTTソフトウェア株式会社(現:NTTテクノクロス株式会社)に入社。
2016年より日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)セキュリ
ティオペレーション連携WG(WG6)リーダー。2017年よりInternet Weekプログ
ラム委員を務める。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「DKIMとは」
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DKIM (DomainKeys Identified Mail)は、電子メールにおける送信ドメイン認
証技術の一つであり、メールを送信する際に送信元が電子署名を行い、受信
者がそれを検証することで、送信者のなりすましやメールの改ざんを検知で
きるようにするものです。
送信ドメイン認証技術は、送信元のIPアドレスを利用するものと、電子署名
を利用するものとに大きくわかれますが、DKIMは電子署名を利用し、その電
子署名の検証に必要となる公開鍵は送信元ドメインのDNSサーバで公開されま
す。受信者は受け取ったメール中の署名者に関する情報からドメインを特定
し、そのDNSサーバへ問い合わせることで公開鍵を取得します。
電子署名の作成は、送信者自身が必ずしも行う必要は無く、他にメール送信
者の利用するメール中継サーバ(MTA)、送信メールサーバ(MSA)、あるいは信
頼した第三者が行うことが可能です。このような特徴を利用して、例えば電
子署名の作成をメールサーバで行うように設定を行い、エンドユーザーのメー
ルに対して透過的にDKIMを用いた署名を付加することなどができます。
最近では、同じ送信ドメイン認証技術でも送信元のIPアドレスを利用するSPF
(Sender Policy Framework)と、DKIMとを組み合わせたDMARC (Domain-based
Message Authentication, Reporting and Conformance)と呼ばれるメール認
証技術の導入に伴い、DKIMの普及が進んでいます。
■ 参考
RFC 6376 - DomainKeys Identified Mail (DKIM) Signatures
https://tools.ietf.org/html/rfc6376
RFC 6377 - DKIM And Mailing Lists
https://tools.ietf.org/html/rfc6377#ref-DKIM
DomainKeys Identified Mail (DKIM)
http://www.dkim.org/
インターネット用語1分解説~SPFとは~
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/spf.html
dmarc.org - Domain Message Authentication Reporting & Conformance
https://dmarc.org/
M3AAWG Sender Best Common Practices
https://www.m3aawg.org/sites/default/files/document/M3AAWG_Senders_BCP_Ver3-2015-02.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
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1. JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2017年5月~2017年10月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
5/1|259 3594 395501 581 34288 13708 6323 5185 1882 2293 880968 112884 9126 2394 1468986
6/1|257 3597 396756 578 34385 13698 6302 5195 1883 2287 883182 112272 9223 2367 1471982
7/1|257 3599 397897 580 34511 13675 6279 5212 1883 2283 885942 111957 9364 2384 1475823
8/1|259 3601 398752 582 34587 13652 6270 5220 1883 2278 888414 111315 9381 2381 1478575
9/1|259 3602 399816 584 34693 13618 6254 5237 1883 2273 891623 110751 9395 2382 1482370
10/1|259 3605 401006 588 34785 13608 6237 5243 1884 2272 894143 108443 9327 2379 1483779
--------------------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
PJ:都道府県型ドメイン名 日本語
2. IPアドレス
o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
(2017年4月~2017年9月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
4 | 9216 | 0 | 93111752
5 | 5120 | 0 | 93116872
6 | 4096 | 0 | 93120968
7 | 6144 | 2048 | 93125064
8 | 2048 | 0 | 93127112
9 | 3072 | 0 | 93130184
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3. 会員数 ※2017年10月13日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 1 |
B会員 | 2 |
C会員 | 2 |
D会員 | 94 |
非営利会員| 10 |
個人推薦 | 33 |
賛助会員 | 41 |
---------------------
合計 | 186 |
---------------------
□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4. 指定事業者数 ※2017年10月12日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 422
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2017.10.2(月)~6(金) JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室)
2017.10.2(月)~4(水) NANOG 71 (San Jose, U.S.A.)
2017.10.4(水) 58th CENTR General Assembly (Brussels,
Belgium)
2017.10.5(木)~6(金) ARIN 40 (San Jose, U.S.A.)
2017.10.19(木)~20(金) 初心者向け「インターネット入門」フォ
ローアップ研修(東京、JPNIC会議室)
2017.10.22(日)~26(木) RIPE 75 (Dubai, United Arab Emirates)
2017.10.28(土)~11.3(金) ICANN60 (Abu Dhabi, United Arab
Emirates)
---------------------------------------------------------------------
2017.11.1(水)~2(金) Peering Asia 1.0 (京都、ウェスティン都
ホテル京都)
2017.11.12(日)~17(金) IETF 100
(Singapore, Republic of Singapore)
2017.11.28(火)~12.1(金) Internet Week 2017 (東京、ヒューリック
ホール&ヒューリックカンファレンス)
11.29(水) 第33回JPNICオープンポリシーミーティング
11.30(木) 第22回日本インターネットガバナンス会議
---------------------------------------------------------------------
2017.12.18(月)~21(木) IGF 2017 (Geneva, Switzerland)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F
@ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp
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