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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1556【臨時号】2017.12.20 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1556 です
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2017年11月中旬にシンガポールで開催されたIETFミーティングのレポートを、
vol.1555より連載にてお届けしています。

本号では、IPv6関連の動向について、基本仕様のInternet Standard化を進め
ている6man WGと、企業ネットワークへの導入事例が紹介されたv6ops WGなど
を中心にご紹介します。

今後の連載としては、次号ではセキュリティ関連の動向を取り上げるほか、
IoT関連の話題を2号続けてお届けする予定です。前号で取り上げた全体会議
のレポートについては、下記のURLからバックナンバーをご覧ください。

  □第100回IETF報告

    ○[第1弾] 全体会議報告 (vol.1555)
    https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2017/vol1555.html

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◆ 第100回IETF報告 [第2弾]  IPv6関連WG報告 ~6man、v6ops WG等~
                                               富士通株式会社 松平直樹
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富士通の松平です。M46 (IPv4 over IPv6等)、ME6E (L2 over IPv6)等の提案
を行っています。ここでは、IPv6関連WGとして、6man WG、v6ops WGおよび関
連トピックスを報告します。なお、softwire WGは開催されませんでした。


■ IPv6関連WGでの無線LAN

IETF会議では無線LANによるインターネットへの接続性が提供されており、デ
フォルトはdual stackですが、ここ数年、IPv6 onlyや、NAT64経由の接続性
も提供されており、SSIDにより選択できます。今回の会議では、少なくとも
6man WGおよびv6ops WGの開催中は、IPv6 onlyまたはNAT64経由を選択しよう
との呼びかけがなされました。問題の把握が目的のようでしたが、参加者に
とってもなかなか得難い貴重な経験でしょう。

実際には、WGの会議部屋の会議開催時間だけ、デフォルトのSSIDは消え、IPv6
onlyまたはNAT64経由のみ選択可能になりました。隣の部屋の無線LAN基地局
から電波が漏れ出ることもなく、完全に制御されていたようです。


■ 6man (IPv6 maintenance) WG

6man WGは、IPv6基本プロトコルの保守を行うことを目的としたWGです。今回
は、11月14日(火)の午後前半の2時間枠1コマを使って開催されました。

現在、6man WGは、RFCの標準トラックのstatusが3段階から2段階に削減となっ
たことへの対応で、IPv6基本仕様のIS (Internet Standard)化を進めていま
す。

IS化の対象は、IPv6の初期にRFC化されたもので、Base Spec、Address
Architecture、ICMPv6、DNS Extension、PMTU Discの5種です。この1年、Base
Specで中間ノードでの拡張ヘッダの挿入に関する記載に関し、盛んな議論が
行われていましたが、前回の会議で、RFC8200(*1)として発行されたことが報
告され、一段落といった状況です。

予定されている5種の内、残すはAddress Architecture (RFC4291(*2))の議論
ですが、今回は、Parked WG documentと、保留中とでも訳せば良いのでしょ
うか、そのような位置付けに分類され、議論は行われませんでした。

WGアイテムでは、IPv6 Node Requirements (RFC6434(*3))改版作業の状況が
報告されました。ほか、個人提案で、ND (Neighbor Discovery)関連やIPv6ア
ドレス関連の発表がそれぞれ数件ずつ行われました。

詳細については、6man WGのアジェンダおよびプレゼン資料が以下にあります
のでご覧ください。

https://datatracker.ietf.org/meeting/100/materials/agenda-100-6man/
https://datatracker.ietf.org/meeting/100/proceedings#6man

(*1) https://tools.ietf.org/html/rfc8200
(*2) https://tools.ietf.org/html/rfc4291
(*3) https://tools.ietf.org/html/rfc6434


■ v6ops WG (IPv6 operation)

v6ops WGは、IPv6の運用に関するトピックスを扱います。11月13日(月)午後
前半の2時間枠と、16日(木)午前の2時間半枠の合計2コマを使って開催されま
した。

会議の冒頭、招待講演という位置付けで、Cisco社の社内ネットワークのIPv6
only化についての講演が行われました。前回の第99回IETFプラハ会議では、
マイクロソフト社内ネットワークのIPv6化に関する発表があり、企業ネット
ワークでのIPv6 only化の発表は今回で2回目です。Apple社のiPhoneが前提と
している方式とほぼ同様ですが、こちらは企業ネットワークへの展開である
点が異なります。今後も企業ネットワーク等の事例紹介が続くと感じました。

IETF Hackathonについては過去にも報告されているようですので説明を省き
ますが、今回、移行技術とアプリケーションの相性の調査が行われ、その報
告が行われました。以下がそのスライドです。調査は、まず参加者が持って
いる機材を中心に確認したような印象を受けましたが、今後、未調査なとこ
ろが埋まっていくと思われます。

https://datatracker.ietf.org/meeting/100/materials/slides-100-v6ops-sessa-readout-from-ietf100-hackathon/

ほかには、企業ネットワークのマルチホーミング実現に向けた検討、Happy
Eyeballの統計情報をsyslogを用いて収集する提案、IPv6 onlyの用語定義の
提案などが行われました。

このIPv6 onlyの用語定義で提案された用語は、

 (1) Dual-stack
 (2) Native dual-stack
 (3) IPv6-only network
 (4) IPv6-only WAN
 (5) IPv6-only access
 (6) IPv6-only LAN
 (7) IPv6-only host
 (8) IPv6-only router
 (9) Transitional IPv6 host
(10) Transitional IPv6 router

の10種あります。複雑だとのコメントがありましたので、今後、単純化され
て、再提案されるかもしれません。

詳細については、v6ops WGのアジェンダおよびプレゼン資料が以下にありま
すのでご覧ください。

https://datatracker.ietf.org/meeting/100/materials/agenda-100-v6ops/
https://datatracker.ietf.org/meeting/100/proceedings#v6ops


■ maprg (Measurement and Analysis for Protocol Research Group)

maprgはIETFの活動ではなく、IERG (Internet Engineering Research Group)
のRGです。計測結果、すなわち実データとその分析が示される場で、インター
ネットの現状の把握に役立ちます。11月13日(月)午後後半の1時間半枠1コマ
を使って開催されました。

今回、IPv6に関しては、"A Continuing Study of the Active IPv6 WWW
Client Address Space"というタイトルの発表がありました。IPv6 WWWクライ
アントのIPアドレス数を計測したもので、順調な増加が見られます。スライ
ドは、以下のURLからアクセスできます。

https://datatracker.ietf.org/meeting/100/materials/slides-100-maprg-a-continuing-study-of-the-active-ipv6-www-client-address-space-kyle-rose/


■ まとめ

IPv6の導入は進み、イベントのネットワークやエンタープライズネットワー
クでのNAT64利用事例が増え、アプリケーションの動作確認が始まりました。

過去に日本から実験ネットワークでの事例紹介がありましたが、これからは、
普段利用しているのネットワーク、特に大学や企業のネットワークが対象に
なるでしょう。リファレンスたり得る事例ができれば、IPv6の導入や移行が
加速します。IETFだけではなく、日本におけるさまざまなインターネットコ
ミュニティでも事例発表が増え、共有が進むと思います。それは、日本から
世界に向けた貢献のチャンスでもあると感じています。


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 JPNIC News & Views vol.1556 【臨時号】

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