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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1644【臨時号】2018.12.10 ◆
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◆ News & Views vol.1644 です
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2018年11月上旬に、タイ・バンコクにて第103回IETFミーティングが開催され
ました。この会合のレポートを、本号より連載にてお届けします。第1弾とな
る本号では、バンコク会合における全体会議の様子をご紹介します。

次号以降では、セキュリティ、IoT、トランスポート、DNSなど各分野の動向
を順次ご紹介していく予定です。

なお、本バンコク会合のオンサイトでの報告会を、今週12月14日(金)に東京・
神田のNATULUCK神田駅前 会議室にて、ISOC-JPとJPNICの共催で開催します。
本連載で取り上げるもの以外にも幅広い議論の模様をご紹介しますので、ご
興味を持たれた方はこちらもぜひご参加ください。

    IETF報告会(103rdバンコク)
    https://www.isoc.jp/wiki.cgi?page=IETF103Update

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◆ 第103回IETF報告 [第1弾]  全体会議報告
                           JPNIC 技術部/インターネット推進部 木村泰司
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第103回IETFミーティング(以下、IETF 103)は、2018年11月3日(土)から9日
(金)にかけて、タイのバンコクにあるホテル、バンコク・マリオット・マー
キス・クイーンズパークで開催されました。

■ タイにおけるカンファレンス参加とビジネスビザ

IETF 103では、参加者の間でタイへの入国に、取得に時間と手間のかかるビ
ジネスビザが必要かどうかが話題になりました。会議への参加にはビジネス
ビザが必要であるという情報が、タイ政府のWebページにあったためです。
結局、タイの国コード別ドメイン名レジストリを行っているTHNICの協力も
あって、タイ政府公認カンファレンスのリストにIETF 103ミーティングが登
録され、インビテーション・レター(招待状)を合わせて持っていれば、ビジ
ネスビザは不要という整理になりました。今回、入国に関してトラブルになっ
たという報告はありませんでしたが、今後も新しい開催地で行われるたびに、
参加者が入国しやすいような対応が必要になりそうです。

本稿では、バンコク会合での議論について、以下を中心に報告します。

・サイドミーティング
・BoF
・ハッカソン
・HotRFC
・参加人数


■ サイドミーティング

最近のIETFミーティングでは、土曜日と日曜日にハッカソンが、日曜日に初
心者向けやチェア向けのチュートリアルと立食形式のレセプションが、月曜
日からWGのミーティングが行われています。

IETF 103ではトライアルとして、ミーティング最終日の金曜日にWG会合を入
れず、サイドミーティングのために気軽に会議室を使える日になりました。
サイドミーティングは回数制限のあるBoFとは違い、WGを設立するかどうかに
こだわらずに、自由な意見交換ができるものとされています。以前から、全
体会議などで挙げられていた要望に応える形です。いくつか紹介します。

 - リゾルバレス(Resolverless) DNS
   DNSリゾルバ・サーバにおける監視の対策技術として、検討されている仕
   組みです。リゾルバ・サーバをなくすわけではなく、どのサーバを使って
   いるのかを分かりにくくするものです。

   resolverless-dnsのメールアーカイブ
   https://mailarchive.ietf.org/arch/browse/resolverless-dns/

 - KSKロールオーバーの今後(KSK RO future)
   2018年後半に行われた、DNSルートゾーンの鍵署名鍵(KSK)の鍵更新につい
   てのサイドミーティングです。世界各国でこの鍵更新の悪影響が出なかっ
   たのかどうか、そしてそれはなぜなのか、といった議論が行われました。
   詳しくは、次号以降のIETF 103報告でお送りできればと思います。

また、セキュリティに関連した次の二つのサイドミーティングについても、
次号以降で取り上げる予定です。近日中の発行ですので、ぜひご覧ください。

 - Collaborative Automated Course of Action Operations (CACAO)
 - Stopping Malware and Researching Threats (SMART)

その他のサイドミーティングの情報はWikiに掲載されています。

  サイドミーティング Wiki
  https://trac.ietf.org/trac/ietf/meeting/wiki/103sidemeetings
  スケジュールが掲載されています。議事録や録画が残っていたりするわけ
  ではなく、ライトウェイトな運営方式になっています。

サイドミーティングは、基本的に申請する人が自由に日時を設定できるため、
参加者にとっては同じ時間に行われるWGの会議とバッティングしてしまうこ
とがありました。また、木曜日に帰国してしまう人がいるためか、金曜日に
は参加者が少ないものもありました。参加者の要望に応える形でのトライア
ルですが、その企画はなかなか簡単ではないようです。

ただ、技術やアーキテクチャに造詣の深い参加者同士の議論が行われるため
か、会議はとても生産的で、今後の技術の方向性が見えてくるような場面が
ありました。出張等でIETFミーティングへの参加を考える際には、その目的
に含める価値のある会合だと思われました。


■ BoF

BoFは二つ行われました。簡単に紹介します。

 - リモート・アテステーション・プロシージャ
   (Remote Attestation Procedures - RATS)
   通信相手となるソフトウェア・コンポーネントが、改ざんされていないこ
   となどを確認できる仕組みである、RATSについてのBoFです。RATSは、ユー
   ザー認証やデバイス認証といった、セキュアな動作が要求されるシステム
   で使われることが想定されています。

   RATS BoFのアジェンダやスライド(IETF-103:rats)
   https://datatracker.ietf.org/meeting/103/session/rats

 - GitHubのWG利用(WGs Using GitHub - WUGH)
   IETFのWG活動における、GitHubの使い方を定めることを目的としたBoFで
   す。例えば、ドラフトごとにリポジトリを作る・IETFのサーバに同じ名前
   でバックアップを取るといった、WGに共通化すべき使い方について議論さ
   れていました。

   WUGH BoFのアジェンダやスライド(IETF-103:wugh)
   https://datatracker.ietf.org/meeting/103/session/wugh


■ ハッカソン

ハッカソンとは、会場に集まった人たちが実際に手を動かして、あらかじめ
定めたテーマに沿った作業をするイベントです。参加者数はIETF 101で216
名、IETF 102で225名、IETF 103で250名と毎回増えています。テーマをいく
つか紹介します。

 - DNSサービスディスカバリー拡張(DNS-SD Extensions)
   サービス名からIPアドレスのような通信のための識別子を、ネットワーク
   経由で問い合わせる仕組みで、AppleTalkのように、ローカル・ネットワー
   クでの名前解決にも使える仕組みです。ハッカソンでは、IEEE802.15.4で
   定められているような、メッシュ型ネットワークへの対応が行われていま
   した。通信にマルチキャストを使うものはMacOSでも採用されており、
   Apple社のWebサーバでプログラムが公開されています。

   Apple社のmDNSResponderの公開場所(Software Browser)
   https://opensource.apple.com/tarballs/mDNSResponder/

 - IoTのためのハイパーメディア/セマンティクス
   (Work on Semantics/Hypermedia Interoperability)
   W3Cにおけるウェブ・オブ・シングズ(Web of Things)のモデルと、IETFに
   おけるIoTに関連するRFCが存在するので、それらを連携させて動作するも
   のを作る試みです。LwM2M (Lightweight machine-to-machine)クライアン
   トとオンラインで操作できるライトなどを組み合わせて、電気をつけたり
   消したりするものが作られていました。

   Work on IoT Semantic/Hypermedia Interoperability
   http://wishi.space/

この他のテーマについては下記に資料が掲載されています。

  ハッカソンの活動テーマが掲載されたWiki (103hackathon - Meeting Wiki)
  https://trac.ietf.org/trac/ietf/meeting/wiki/103hackathon

  ハッカソンの発表資料
  https://github.com/IETF-Hackathon/ietf103-project-presentations


■ HotRFC

HotRFC (Request for Conversation)は、IETF 101から行われているライトニ
ングトーク形式の会合です。新たな活動や知名度を上げたいドキュメントに
ついて紹介し、IETFにおける議論を促進するという目的で行われています。
いくつか紹介します。

 - FlexIP
   可変長のアドレスを持ち、グローバルなアドレス需要に合わせてアドレス
   空間を広げていくことができるIPアドレスの提案です。

   発表資料 (FlexIP)
   https://datatracker.ietf.org/meeting/103/materials/slides-103-hotrfc-5-flexip-00.pdf

 - RFCにおけるデータ形式の表記方法
   RFCにおいてデータ形式を表記するときに、"|"や"+"を多用した図の書き
   方が使われてきました。しかし、RFCによって細かいところの書き方が違っ
   ていることがあるため、構造化して分かりやすい記述方法を検討する活動
   を提案していました。

   発表資料 (Structured Specifications in IETF Documents)
   https://datatracker.ietf.org/meeting/103/materials/slides-103-hotrfc-14-structured-specifications-in-ietf-documents-00.pdf

この他のアジェンダや資料は以下でご覧になれます。

  HotRFC のアジェンダ
  https://datatracker.ietf.org/meeting/103/materials/agenda-103-hotrfc-09

  HotRFC の資料
  https://datatracker.ietf.org/meeting/103/session/hotrfc


■ 参加人数の近況

全体会議でのチェアの発表によると、参加者数は56ヶ国/地域から846名でし
た。ここ数年は1,000名から1,350名で推移していますので、少ない回であっ
たと言えます。特に、アメリカ合衆国からの参加者が、前回に比べると減っ
ていたようです。日本からの参加者は53名で、前回と比べても大きく減って
はいないようです。


■ ダイバーシティと参加者数の確保

国際的なインターネットの、技術的な仕組みについて議論する場であるIETF
は、さまざまな国から来る参加者に対して、公平になるような配慮がなされ
ています。具体的には、北米地域・ヨーロッパ地域・アジア地域といった具
合に、開催地がさまざまになるように工夫されています。

しかし、IETFミーティングの参加者はアメリカ合衆国からの割合が多いため、
参加者数が減った一つの原因としてアメリカ合衆国から行きにくい、という
ことが考えられそうです。IETFとしてはダイバーシティを保ちつつ、参加者
数を確保するという、やや難しい課題を露呈したかのようでした。

              ◇                ◇                ◇

次回のIETF 104は、2019年3月23日(土)から29日(金)まで、チェコ共和国の首
都プラハで開催されます。


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