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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1698【定期号】2019.7.16 ◆
_/NIC
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◆ News & Views vol.1698 です
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毎月15日(土日祝の場合はその翌日)に発行している定期号では、特集記事の
みならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしています。
本号の特集では、6月21日(金)に開催された「第36回JPNICオープンポリシー
ミーティング(JPOPM36)」の模様をご紹介します。日本においてIPアドレス、
AS番号等の番号資源の管理ポリシーを検討・調整し、コミュニティにおける
コンセンサスを形成するための議論の場であるJPOPMでは、どのような議論が
行われているのでしょうか。
News & Views Columnでは、東北医科薬科大学/IT DARTの佐藤大さんが提案
する、災害支援のかたちをコラムで紹介しています。2011年から3年間にわた
り「ネトボラ宮城活動レポート」をみなさまにお届けしていましたが、佐藤
さんは、東日本大震災以降、オンサイトおよびオンラインにて災害時の情報
支援活動を行っています。
インターネット用語1分解説では、ドメイン名登録者にとっての脅威となる
「ドメイン名ハイジャック」について解説しています。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「第36回JPNICオープンポリシーミーティング報告」
【 2 】News & Views Column
「安楽椅子災害支援」
東北医科薬科大学/IT DART 佐藤大氏
【 3 】インターネット用語1分解説
「ドメイン名ハイジャックとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「第36回JPNICオープンポリシーミーティング報告」
JPOPF運営チーム 中川あきら
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2019年6月21日(金)に、東京都千代田区のJPNIC会議室にて、第36回JPNICオー
プンポリシーミーティング(JPOPM36)を開催いたしました。
JPOPMは、日本におけるインターネット資源のうちIPアドレス、AS番号等の番
号資源の管理ポリシーを検討・調整し、コミュニティにおけるコンセンサス
を形成するための議論の場です。年2回、JPNICとは独立した組織である、
JPOPF運営チーム(JPOPF-ST)の主催により開催しています。また、プログラム
は応募のあったポリシー提案や情報提供のプレゼンテーションを中心に構成
しており、今回はポリシー提案が1件、情報提供が7件ありました。
■JPOPM36開催報告
□開催概要
日時 :2019年6月21日(金) 13:15~17:30
場所 :JPNIC会議室(東京・神田)
主催 :JPOPF運営チーム
出席者:オンサイト出席者:18名 (関係者含まず)
映像ストリーミングののべ視聴者数:40
その他:Twitterによるリモート参加が可能でした
資料・議事録:http://jpopf.net/JPOPM36Program
□JPOPM36の報告総括
本JPOPMにおいては、プログラムを最近恒例となっている2部構成としました。
第1部に初心者にも親しみやすいプログラムを集約し、第2部にポリシー提案
や最新動向等のメインのプログラムを集約しました。
第1部においては、JPNICに新しく入った職員から、初めて出席したAPNICカン
ファレンスのレポートがありました。JPOPF運営チームは、新たな試みとして
初心者向けにWHOISの利用方法を解説する「WHOIS教室」を行いました。メイ
ンの第2部においては、APNICをはじめとした、他の地域インターネットレジ
ストリ(Regional Internet Registry; RIR)におけるIPv4アドレスの割り振り
ポリシーやAS番号の割り当てポリシー、WHOIS情報の正確性向上に関する議論
の動向が共有されました。第2部の後半、この動向の流れを受けて、JPNICに
おけるWHOIS情報の正確性向上に関する提案がありました。この提案に対する
議論の結果、今後正確性を向上させるための具体的な施策を検討するワーキ
ンググループ(WG)を設置することについてコンセンサスを得ました。
以下、詳細な報告を行います。
○ポリシー提案 [036-01] JPNICにおけるWHOIS正確性向上の検証
提案者:鶴巻 悟氏(JPOPF運営チーム)
これまでAPNICをはじめ、すべてのRIRにおいてWHOIS情報の正確性向上に関す
る議論が重ねられてきました。北米のARINおよび欧州のRIPE NCCにおいては、
既に正確性を検証するためのプログラムが導入されています。APNICにおいて
も、2019年6月30日から類似のプログラムが導入されました。参考までに、
APNICにおける検証プログラムの概要を以下に示します。
1. 半年に1度、APNICよりWHOIS記載の各Abuse窓口に対して電子メールが送
信されます(1通目にURL、2通目にパスワード)。
2. 15日間返答が無い場合は、MyAPNIC (APNIC会員がIPアドレスの管理に利
用するポータルサイト。JPNICにおけるWeb申請システムに相当)に警告
が表示されます。
3. 30日間返答が無い場合は、MyAPNICの機能が一部制限されるなどの、よ
り厳しい対応が行われます。
提案者は、上記の動向を受けて、本JPOPMにおいて以下の二つの提案を行い、
いずれも賛成多数で1次コンセンサスに至りました。
<提案1>
・JPNICにおいても、Abuse問い合わせ先の正確性の検証を実施する。
・具体的な検証手法や検証頻度等を検討するためのWGを設置する。
<提案2>
・IPアドレスの割り当て情報やAS番号の割り当て情報におけるAbuse問い合
わせ先を明確化するために、APNICにおけるIRT Object (Abuse窓口)に相
当する、新たな窓口情報の実装可否について、上記WGで検討を行う。
会場からは、「Abuse窓口以外の[管理者連絡窓口]や[技術連絡担当者]の検証
も行わないのか」という質問がありました。これに対し、提案者は、以下の
通り二つの理由とともに行わない旨を回答しました。
・海外における提案はAbuse窓口に特化していること。
・WHOISを見て行われる問い合わせの多くは、Abuseに関するものと理解し
ているが、Abuseに関する問い合わせは総務部門等に配信される可能性の
ある管理者連絡窓口等に届くべきではなく、Abuseを担当する部門に直接
届くべきであるため。
今後、メーリングリストにおける確認期間を経て最終コンセンサスに至った
場合、JPOPF運営チームはWGを正式発足することになります。本WGにご興味の
ある方は、JPOPF運営チーム(contact @ jpopf.net)にご連絡ください。WG発
足後にこのメルマガをお読みになった場合など、途中からの参加も歓迎です。
○APNIC 47・その他RIRレポート
・APNIC Executive Council (理事)
2019年2月に開催されたAPNIC 47カンファレンスにおいて、株式会社インター
ネットイニシアティブの松崎吉伸氏を含む4名が、APNIC理事に選出されたこ
とが報告されました。
・RIPE NCCにおけるIPv4アドレス割り振り
現在、RIPE NCCは1組織あたり最大/22の割り振りを行うための在庫を持って
いますが、この在庫の枯渇が見えてきたために最大割り振りサイズを/24に縮
小しようとする提案が出ていることが紹介されました。この提案においては、
本在庫が枯渇した場合に、RIPE NCCに返却されたアドレスの割り振りを行え
るようにした上で、待機者リストを作成するという提案が出ています。この
提案に対して、コミュニティからは、インターネット上に経路を広報しなけ
れば/24より小さなサイズを割り振っても良いのではないか、という意見も出
ているとのことです。
・BGPハイジャック
ARINにおけるBGPハイジャックに関する提案が紹介されました。この提案は、
自身が割り振り・割り当てを受けていないIPアドレスの経路情報をインター
ネットに広告するBGPハイジャックは、ポリシー違反であるとポリシーで定義
するというものです。さらに、経路ハイジャックに関する情報提供を受け付
ける仕組みを設け、受け付けた内容は専門家によりBGPハイジャックかどうか
判断を行うなどが記載されています。この提案に対して、ポリシー文書にポ
リシー違反であることを定義するべきかどうか、などについて議論されてい
るとのことです。提案者はARIN以外のRIRでも同様の提案を行うと発言されて
いるとのことですので、今後APNICでも議論される可能性があります。
○JPNICアップデート
・IPv4アドレス割り振りの動向
2019年4月まで、1組織あたり、/8相当の最後のAPNICにおけるIPv4未割り振り
在庫(103.0.0.0/8)およびJPNICに返却済みIPv4アドレス在庫から、それぞれ
最大「/22」の割り振りを受けることができていましたが、APNICのポリシー
改定に連動して、JPNICにおいても段階的に割り振りが絞られていることが紹
介されました。JPOPM36開催当日時点は、/8相当の最後のAPNICにおけるIPv4
未割り振り在庫から「/23」の割り振り、JPNICに返却済みIPv4アドレス在庫
から「/22」の割り振りとなっていました。その後、JPNICから「JPNICに返却
済みIPv4アドレス在庫からの新規割り振り終了に関するお知らせ」がアナウ
ンスされ、2019年7月3日(水) 23:59(日本時間)の申請受付分をもって、JPNIC
に返却済みIPv4アドレス在庫からの新規割り振りが終了となっています。
JPNICに返却済みIPv4アドレス在庫からの新規割り振り終了に関するお知ら
せ
https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2019/20190703-02.html
・AS番号割り当ての動向
従来のAS番号取得要件は、「既にマルチホーム接続をしている、もしくはPI
(プロバイダ非依存)アドレスの割り当てを受けており将来マルチホーム接続
を行う予定がある」となっており、マルチホーム接続することが前提となっ
ていました。APNICにおいては、これを「既にマルチホーム接続をしている、
または他のASと相互接続する必要がある」とし、マルチホーム接続に関する
要件が撤廃されることが確定しています。JPNICにおいてもAPNICのポリシー
改定に連動して撤廃されることになりますが、現在JPNIC内部において、
JPNICのポリシー改定の検討を行っていることが報告されました。
・IPアドレスの分配等に関する統計情報
JPNICから、割り振り・割り当て状況等の統計情報の説明がありました。その
中で目立ったことは、JPNICに返却済みIPv4アドレス在庫からの/22の割り振
り件数が、従来は月に0~1件であったのに対して、2019年3月以降では3月に
5件、4月に4件、5月に2件と多かったことです。2019年2月のAPNICカンファレ
ンスの結果を受けて、各組織においてIPv4アドレスを使う案件の計画を前倒
ししたのではと想像しています。
○WHOIS教室
IPアドレスやAS番号の分配情報は、分配時にWHOISに登録され、WHOISに登録さ
れた情報はインターネット上で誰でも参照することができます。WHOISがどう
いったものかを知っていても、WHOISにはどんな情報が登録されているかや、
WHOISの検索方法といったことは、体系的に学ぶ場がありませんでした。そこ
でJPOPF運営チームとしては、特に初心者向けに、何らかの学ぶ場を作る必要
があると考え、本プログラムを実施しました。本プログラムにおいては、Web
インタフェースおよびコマンドラインによるWHOISの各種情報の検索方法や検
索結果の読み方、WHOIS検索時の留意点等を解説しました。初心者向けのプロ
グラムと位置付けましたが、ベテランの参加者も興味深くお聞きになってい
ました。
□全体を振り返って
今回は、これまで絞られてきたIPv4アドレスの供給量がさらに絞られること
に直面するJPOPMであり、IPv4アドレスへの依存がさらに難しくなっているこ
とをあらためて感じました。また、国際的にWHOIS正確性向上に対する施策が
開始されていることからも、JPOPFにおいてはIPアドレスやAS番号を分配する
だけではなく、分配したものを確実に管理・運用していくことも重視する
フェーズに入ったと感じました。この潮流において、今回行ったWHOIS教室の
資料をJPOPFのWebページに掲載し、今後必要に応じて改版します。今後の
WHOIS運用の「参考書」として、インターネット利用者の皆さまに参考にして
いただければ幸いです。
会場およびリモートで参加いただいた皆さま、発表を行っていただいた皆さ
ま、大変ありがとうございました。また、会場提供やストリーミング配信環
境を提供いただいたJPNIC様に御礼申し上げます。
最後に、本JPOPM終了直後に、JPNICからJPOPF運営チームの4名に感謝状が贈
呈されるというサプライズがありました。これは、日本のIPアドレスコミュ
ニティであるJPOPFを支えるJPOPF運営チームのメンバーとして、日本のIPア
ドレスポリシー議論とコミュニティの発展に貢献したことおよび、日本にお
ける番号資源管理業務の円滑な遂行に大きく寄与したことに対するものでし
た。この感謝状にはこれまでの活動に関するものはもちろん、今後の期待が
含まれているものと、JPOPF運営チームのメンバー全員が感じています。今後
もインターネットの維持発展のために、皆さまにご指導をいただきながら、
微力ながらもインターネットにおける最重要3大資源の一つであるIPアドレス
とAS番号のコミュニティに貢献していきたいと思います。
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┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃
┃良かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/1698/fbed1e7064dfd3cb9e8f3572ac9bb714 ┃
┃ ┃
┃悪かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/1698/767dd761274b661103e79c81153c1fed ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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【 2 】News & Views Column
「安楽椅子災害支援」
東北医科薬科大学/IT DART 佐藤大
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以前このJPNIC News & Viewsに、被災地でインターネットを利活用するため
の環境を整備する「ネトボラ宮城」の活動レポートを書いていました。東日
本大震災後の主に宮城県内で行っていた活動について、震災の3年後まで報告
していたものです。
ネトボラ宮城活動レポート
https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/net-volunteer.html
その後も全国の災害に関して情報支援活動を続けていますが、復旧・復興活
動に関するインターネットの使われ方は、大きく変わってきました。東日本
大震災当時はスマホを持っている人もまだ少なく、支援団体側でも一部がブ
ログを持っている程度で、オンライン情報発信の手段を持っているところは
少数派でした。それから10年も経っていないのですが、今では自団体のウェ
ブサイト上での発信が多数派となり、日常的にFacebookページを運用する団
体も増えてきています。
災害支援を行う方々が、特にSNSやインターネットに慣れ親しんでいるという
わけではありません。それでもひとたび災害が発生すれば、支援を必要とす
る方の情報を収集・整理し、災害ボランティアに来る人に現地の情報を発信
し、他の支援団体の活動状況を把握するために、インターネットを上手く使
うことが必要になります。そのための環境づくりや運用支援が、今は必要と
されています。
ネットワークの運用管理に関わる人にとっては、災害対応として真っ先に思
い浮かぶのは、停電対策、冗長化などの物理障害対策、バーストトラフィッ
ク対策などの通信経路を維持するための活動でしょう。それらの検討や努力
の結果、最近ではかなり大きな災害の場合でも、多くの通信が維持されるこ
とが増えたと実感しています。もっと局所的な災害の場合には、通信環境へ
の影響がほとんど出ないこともあります。そのような災害では被災する人の
数は少ないですが、一人ひとりの被災者にとって、失ったものや生活への影
響の大きさには変わりがありません。
被災者への直接的な生活支援は現場慣れしている支援者に任せる一方で、せっ
かく動いているインターネット環境を上手く活用して災害支援者の情報環境
を充実させていく「間接情報支援」が、我々の役目だと考えています。推理
小説好きの人には「安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)」という
単語が有名ですが、現地入りせずインターネット越しに情報支援を行うアー
ムチェア・ディザスタサポートも、もっと有名になることを願っています。
■筆者略歴
佐藤 大(さとう だい)
東北医科薬科大学病院災害対応担当。IT DART(情報支援レスキュー隊)代表
理事。日本DMAT隊員。防災士。東日本大震災時には東北大学病院で災害対策
本部業務に従事。その後ネトボラ宮城を立ち上げる。現在もオンサイトおよ
びオンラインの情報支援活動を行っている。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「ドメイン名ハイジャックとは」
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ドメイン名ハイジャックとは、本来のドメイン名登録者以外の第三者による、
ドメイン名の乗っ取り行為を指します。
よくある手段としては、登録者のIDとパスワードを盗んだり、システムをク
ラックしたりするなどの手段により、レジストリ(登録管理組織)やレジスト
ラ(登録事業者)などのデータベースにアクセスして、当該ドメイン名の登録
者情報やネームサーバ情報を書き換えるというものが挙げられます。また、
レジストラなどに対して虚偽の移転申請などを行い、当該ドメイン名を別の
レジストラの管理下に移すという手法が使われることもあります。
対策としては、レジストラなどのドメイン名管理システムで利用している認
証情報の管理をしっかり行うことが重要です。また、WHOISなどでドメイン名
の登録情報を定期的に確認する、登録情報の変更申請に関するレジストラか
らの確認メールを見落とさないように注意をすることで、万が一の際の素早
い対応に繋げられます。
なお、当該ドメイン名のゾーンを管理する権威DNSサーバに不正にアクセスし
てゾーン情報を書き換えたり、DNSキャッシュポイズニング(*)などの攻撃手
法を用いてキャッシュDNSサーバに偽の情報を送り込んだりすることで、当該
ドメイン名に対応するIPアドレスを書き替える行為についても、広い意味で
ドメイン名ハイジャックと呼ばれることがあります。そのため、当該ドメイ
ン名のネームサーバとして登録されているDNSサーバについても、攻撃に対す
る十分な備えが必要です。
(*) インターネット用語1分解説「DNSキャッシュポイズニングとは」
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/DNS-cp.html
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【 4 】統計資料
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1. JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2019年2月~2019年7月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
2/1|254 3645 418415 575 36423 13249 6008 5332 1887 2220 953672 99447 9696 1940 1552763
3/1|253 3658 419464 578 36530 13213 5999 5343 1889 2217 955619 99031 9737 1926 1555457
4/1|252 3653 420548 580 36655 13202 5982 5356 1889 2212 958850 98654 9916 1932 1559681
5/1|252 3662 422014 582 36782 13219 5972 5373 1890 2211 964462 98654 10007 1949 1567029
6/1|253 3659 422802 579 36859 13206 5955 5378 1890 2207 963741 98113 10064 1941 1566647
7/1|253 3653 423683 581 36960 13199 5941 5384 1890 2207 966467 97695 10074 1936 1569923
--------------------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
PJ:都道府県型ドメイン名 日本語
2. IPアドレス
o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
(2019年1月~2019年6月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
1 | 65536 | 1024 | 93239496
2 | 0 | 0 | 93239496
3 | 7168 | 0 | 93246664
4 | 25856 | 0 | 93272520
5 | 3584 | 0 | 93276104
6 | 5632 | 0 | 93281736
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3. 会員数 ※2019年7月12日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 1 |
B会員 | 2 |
C会員 | 2 |
D会員 | 93 |
非営利会員| 10 |
個人推薦 | 33 |
賛助会員 | 46 |
---------------------
合計 | 190 |
---------------------
□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4. 指定事業者数 ※2019年7月11日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 445
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2019.7.20(土)~26(金) IETF 105 (Montreal, Canada)
2019.7.22(月)~26(金) APAN48 (Putrajaya, Malaysia)
2019.7.24(水)~26(金) JANOG44 [協賛] (兵庫、神戸国際展示場)
2019.7.29(月)~8.7(水) SANOG 34 (Colombo, Sri Lanka)
---------------------------------------------------------------------
2019.9.5(木)~6(金) APTLD76 (Iskandar Puteri, Malaysia)
2019.9.5(木)~12(木) APNIC 48 (Chiang Mai, Thailand)
2019.9.29(日)~10.2(水) APCERT Annual General Meeting &
Conference 2019 (Singapore)
2019.9.30(月)~10.4(金) JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室)
---------------------------------------------------------------------
2019.10.7(月)~11(金) LACNIC32
(Panama City, Republic of Panama)
2019.10.9(水) 62nd CENTR General Assembly
(Brussels, Belgium)
2019.10.14(月)~18(金) RIPE 79 (Rotterdam, The Netherlands)
2019.10.28(月)~30(水) NANOG77 (Austin, U.S.A.)
2019.10.30(水)~11.1(金) ARIN 44 (Austin, U.S.A.)
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
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