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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1743【定期号】2020.1.15 ◆
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◆ News & Views vol.1743 です
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毎月15日(土日祝の場合はその翌日)に発行している定期号では、特集記事の
みならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしています。
2020年最初の定期号となる本号では、新春恒例企画であるJPNIC役員による
「2020年のインターネットキーワード」をお届けします。2020年の見通しを
立てるにあたって、参考になりますと幸いです。
またインターネット用語1分解説では、インターネットなどのパブリックな
ネットワーク上に仮想的な専用線環境を実現するための技術である、「VPN」
について解説しています。
本年も、皆さまのお役に立てるような情報発信を心がけてまいりますので、
引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「2020年のインターネットキーワード」
【 2 】インターネット用語1分解説
「VPNとは」
【 3 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 4 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「2020年のインターネットキーワード」
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読者の皆さまにおかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し
上げます。
令和初の新年で2020年が幕開け、「子年」で新しい干支のサイクルが始まる
年、新しい10年(decade)が始まる年、東京でオリンピック・パラリンピック
が開催されるのに伴い技術革新が予想される年などなど、今年は何か新しい
ことが起こりそうと多くの方々が感じていらっしゃる様子があります。さて、
今年はどんな年になるでしょうか。
本年最初の定期号の特集では、恒例のJPNIC役員による「2020年のインター
ネットキーワード」を取り上げます。インターネットの最先端で活躍してい
るJPNIC理事/監事に、今年注目すべきポイントをキーワードで挙げてもらい
ました。
◇ ◇ ◇
┌─────────────────────────────────┐
◆ 後藤 滋樹 (JPNIC理事長/早稲田大学 名誉教授)
◆ 2020年のInternet Keyword:「新結合の本番」
[理由]
イノベーションという用語は「技術革新」と和訳されることが多い。技
術革新というと発明・発見のようなニュアンスがあるかもしれない。
最初にinnovationを提案したシュンペーターによれば、生産手段や資源、
労働力などを従来とは異なる仕方で「新結合」することである。現代社
会の進展を見ると、個々の技術要素は従前から知られているものの、新
たな組織・仕組みにより大きな影響を社会に与えた例がある。
結合というのは「つなぐ」ことであるから、情報通信の役割が大きいの
は当然である。いよいよ情報通信が本領を発揮する革新の時代を迎える。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 野村 純一 (JPNIC副理事長/株式会社ゲンザイ 代表取締役)
◆ 2020年のInternet Keyword:「健全なインターネット」
[理由]
インターネットが信頼されるものであることが大切ですが、そのために
は健全さが必要です。攻撃に対する防御を考えなくてもいい、コンテン
ツの適切さ/信頼性から安心して利用できる、そのような世界が来るこ
とをめざして努力したいものです。
そのために《JPNICは何ができるか》を考えていきましょう。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 石田 慶樹 (JPNIC理事/日本ネットワークイネイブラー株式会社)
◆ 2020年のInternet Keyword:「共有の時代」
[理由]
共有(シェアリング)の時代といっても、バズワード化した「シェアリン
グ・エコノミー」のことではなく、情報通信の根幹部の共有がいよいよ
開始されるのではないかということです。
今年から5G/IoTの本格的な展開が予想されていますが、一方でその基盤
を必要十分に整備するための原資は潤沢とは言えない状況にあります。
そのため、情報通信基盤整備を行う通信事業者などのインフラ事業者と、
超高速な計算資源や大容量の記憶領域を提供するクラウド事業者の間で、
合従連衡を伴うさまざまな形態での物理的設備の共有が大規模に行われ
る時代が来るのではないかと予想しています。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 伊藤 公祐 (JPNIC理事/一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ
協議会)
◆ 2020年のInternet Keyword:「サイバー空間の秩序(信頼性)」
[理由]
IoTという形でかなりの事象や物事がover IPになろうとしています。
IoTを支える技術として、AI、5G、セキュリティの3分野がとりざたされ
ていますが、AIの判定結果や5Gの低遅延による精度の高さといったポジ
ティブな面がいつでも使えるものと、意外と疑われていないように思い
ます。
インターネット上の悪い輩は少数だと思われているのかもしれませんが、
すべての利用者にとって自由であるインターネット上のサイバー空間は
現実空間のように秩序の保たれた世界ではないことを改めて認知し、安
心して使える秩序あるサイバー空間を目指していく取り組みは、インター
ネットガバナンスの一つの視点として大事になると思っています。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 宇井 隆晴 (JPNIC理事/株式会社日本レジストリサービス 企画本部長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「虚実混濁」
[理由]
現実のあらゆる事象がデジタル化されネット上に取り込まれることと並
行して、デジタルで造られたものが現実と区別できなくなっています。
通信の向こうにいるのは誰か、本当にその人か、そもそも人はいるのか。
悪意に打ち勝つ健全な社会であり続けるための努力が必要である一方で、
何が本当で何が虚構なのか、本当とは何で虚構とは何なのか、技術進化
が哲学的な問いを発してきているようにも思います。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 斎藤 重成 (JPNIC理事/株式会社ジュピターテレコム 常務執行役員
技術部門長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「インターネットと映像配信の進化」
[理由]
これまで、テレビ局、ネット事業者によるネット映像配信、通信事業者、
ケーブル事業者との連携により、インターネットの活用が進められてき
ました。そのため、視聴者は、様々なコンテンツを多様なデバイスで好
きな時に、視聴できる環境が増えてきました。
2020年は、NHKによる放送ネット同時配信が予定され、オリンピック・パ
ラリンピック東京大会での活用について、検討が進んでおり、5Gのサー
ビスも始まります。
今後、映像配信と双方向の通信が可能なインターネットとのコラボ、デー
タ活用により、さらなる進化が期待されます。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 佐々倉 秀一 (JPNIC理事/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ
株式会社 取締役 ネットワークサービス部
(兼)クラウドサービス部 部長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「社会のイノベーションとインターネッ
ト」
[理由]
ここ数年、特に2019年はデジタル技術やそれを活用したさまざまな動き
が活発化しています。ごく一例ですがキャッシュレス決済、スマートX/
IoT、ドローン、5G、VR/仮想現実、AI/人工知能、eスポーツなど挙げれ
ば枚挙にいとまがありません。
少し前はまだ出始めのものもあるこれらの最近の急速な進化は、人々が
日常生活の劇的な変化や企業活動の深化を実感し、さらに将来にわたっ
ての拡大に大きな期待を感じていること、それを実現し得る多くの技術
進歩がかみ合って、うまく社会全体でのイノベーションが進んでいる表
れだと思います。
インターネットはこれらの動きを支える大きな要素の一つであることは
間違いありません。情報を発信/受信するデバイスやその集積情報である
Bigdata基盤、それらを処理するオンプレミス・クラウド・ハイブリッド
コンピューティング、これらのテクノロジーをいかに効率的/効果的につ
なぎ、コントロールすることで人々が手にするベネフィットを実現する
か。ネットワークに求められる機能を改めて考えていく年になると感じ
ています。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 曽根 秀昭 (JPNIC理事/東北大学)
◆ 2020年のInternet Keyword:「協働・連携」
[理由]
JPNICでDRP担当として数年ぶりのアップデートに参画していますが、法
的手続きなどの専門家やかかわる実務担当者の話や指摘をいただいて議
論していると、あるいはそのほかの(本務や生活を含めた)場面などでも、
多様な人たちが集まって協働するって大事だなと思うことが多くありま
す。
仕事でも生活全般でも、いろいろなことが関係する複雑な仕組みが発展
している一方で、組織や社会の規模が小さくなっているので、必要に応
じて連携をお願いしたり提供していくことが必要な気がします。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 中村 素典 (JPNIC理事/京都大学・国立情報学研究所)
◆ 2020年のInternet Keyword:「正しく強固な認証方式の普及」
[理由]
QRコード等を用いたスマートフォン決済方式は、昨年日本国内において
も多くの企業が競うように参入して急速に普及しましたが、認証方法が
十分検討されていなかったことによる事故も起こりました。また、最近
のサイバー攻撃は、ますます高度化・組織化されてきており、旧来の認
証方式では不正アクセス対策として不十分になってきています。従来の
パスワードだけに頼らない多要素認証も常識となりつつあり、組織や個
人の貴重な情報資産を守るためにも、認証方法の早急な見直しが求めら
れています。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 長谷部 克幸 (JPNIC理事/日本電信電話株式会社 技術企画部門
担当部長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「TOKYO 2020とwell-being」
[理由]
日本にとっても世界にとっても大きな変化を迎える2020年は、リアルと
バーチャルが垣根なく融合し、オリンピック・パラリンピック競技大会
の楽しみ方をも変えてしまうことでしょう。すべての人に肉体的にも精
神的にもそして社会的にもすべてが満たされた状態を追求できる環境を
提供するために、インターネットが果たすべきこと、変わるべきことを
我々はしっかりと進めていく必要があります。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 馬場 聡 (JPNIC理事/北海道総合通信網株式会社)
◆ 2020年のInternet Keyword:「Be Reborn」
[理由]
2020年東京オリパラ開催を機に日本のインターネット環境、生活環境が
大きく変わっていくと思います(すでに変わりつつありますが……)。新
しい日本の創世にむけて、私たち自身も生まれ変わる必要があるのでは
ないでしょうか。まさに2020年は様々な領域で新たな取り組みを興す絶
好の1年になると思います。それぞれの思いを込めて、キックオフしてみ
ましょう。私たちJPNICも新生JPNICに生まれ変われるよう、あらたな一
歩を歩み始めなければいけませんね。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 藤崎 智宏 (JPNIC理事/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ
株式会社 システム部 企画部門 第一グループ
担当部長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「デジタルトランスフォーメーション(DX)
基盤としてのインターネット」
[理由]
世界中の多くの組織で、DX (Digital Transformation)のキーワードのも
と、種々の活動が実施されています。インターネットはDXを支える基盤
として活用されており、今後ますます安定した運用が求められます。テ
クノロジ、オペレーション、ガバナンスといったいろいろな観点から、
インターネットの安定運用に貢献していければと考えています。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 穂坂 俊之 (JPNIC理事/株式会社QTnet 経営戦略本部 経営企画部長)
◆ 2020年のInternet Keyword:「幻滅期」
[理由]
特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を図示するとされる、い
わゆるハイプ・サイクルにおいて、「5G」が「過度な期待のピーク期」
に入ったと評価されています。ニュースでも記事でも、「5G」という単
語を見ない日はないと言ってもいいでしょう。
一方、5Gの普及が社会や個々の企業に具体的にいつ、どのようなインパ
クトを現実にもたらすかは、もう少し状況を見てみないと何とも言えな
い、というのが大多数の方の受け止め方ではないかとも感じます。
ハイプ・サイクルによると「過度な期待のピーク期」の次は「幻滅期」
に入るとされています。言葉の響きはあまり良いものではないですが、
過度な期待を乗り越えて、現実を見ながら自社への適用を冷静に検討し
ていく、そのような年になるのではないかなと思っています。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 松崎 吉伸 (JPNIC理事/株式会社インターネットイニシアティブ)
◆ 2020年のInternet Keyword:「影響力」
[理由]
インターネットが交流や配信、取引など様々に利用されるようになり、
人々がインターネットに接している時間は増えてきました。これは、イ
ンターネットが媒体として影響力を持ちうるということです。これから
も健全な発展を続けるためには、様々な議論を通じて世界的な合意と規
範を作る必要があると考えています。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 三膳 孝通 (JPNIC理事/株式会社インターネットイニシアティブ)
◆ 2020年のInternet Keyword:「持続可能性(Sustainability)」
[理由]
グレタ・トゥーンベリの国連での衝撃的な演説にも代表されるように、
今や世界で様々な国や企業が気候変動対策に積極的に取り組み始めてい
る。
トム・ゴドウィン「冷たい方程式」というSF小説がある。小型宇宙船に
関する方程式が導き出す結論は、正義や倫理や感情すら入り込む余地は
無かった。
「二酸化炭素が増えると温室効果で気温が上昇する」という方程式は、
地球だけではなくあらゆる惑星で普遍である。その影響予測には科学的
不確実性が存在するが、人為的な排出が影響していることに議論の余地
はない。
地球環境を守るという合理性は、今や政治や経済や社会での合理性であ
る。インターネットにおいても然り。
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┌─────────────────────────────────┐
◆ 青木 邦哲 (JPNIC監事/株式会社ASJ 専務取締役 最高執行責任者)
◆ 2020年のInternet Keyword:「5Gと法整備」
[理由]
2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また、
オリンピックに合わせて5Gの時代も到来することになるでしょう。通信
スピードはこれまでの1000倍になるとも言われており、インターネット
サービスの概念や社会構造も含め、大きく変革するものと思われます。
このような大転換期には、これまで以上に海外からの攻撃が増加するも
のと考えています。その中で、我が国を守る意味合いでも、法整備の取
り組みは非常に重要であることから十分な対策を講じて頂くことを期待
しております。
└─────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────┐
◆ 西脇 孝博 (JPNIC監事/富士通株式会社 ネットワークサービス事業本部
本部長代理)
◆ 2020年のInternet Keyword:「ゼロトラストネットワーク」
[理由]
2020年は5G元年とも言われますが、企業ネットワークにとって重要なキー
ワードはゼロトラストネットワークという考え方です。
近年は、システムのクラウド化や働き方改革により、社外のインターネッ
ト環境にあるPCやタブレット、スマートフォンなどから直接クラウドに
接続するようになるため、従来の境界線防御ではセキュリティ対策がで
きなくなってきています。
既に各社から多種多様なサービスが登場してきており、企業ポリシーや
業務特性に合わせて選択することができるようになっていますので、東
京五輪を目前に控え、安心安全なテレワーク環境の構築をきっかけに、
ゼロトラストネットワークが広がる年と考えます。
└─────────────────────────────────┘
◇ ◇ ◇
これらのキーワードと、皆さまが想像する2020年のキーワードを比較して、
2020年がどんな年になりそうか、思いを巡らしてみるとおもしろそうですね。
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┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃
┃良かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/1743/405726c031a8ecbd4d971114851b1c77 ┃
┃ ┃
┃悪かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/1743/ecd84ffa91fcc78317b1d1dbc41d71eb ┃
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【 2 】インターネット用語1分解説
「VPNとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
VPNはVirtual Private Networkの略で、何らかのネットワーク上に仮想の専
用線を実現する技術です。リモートアクセス時に安全性を向上させたり、遠
隔地の拠点間で社内LANを構築したりする時に使われます。
メリットは、インターネットよりも安全に通信を行えること、構成によって
はLAN内でのみ使える機能(Windowsのファイル共有など)を遠隔地同士で使え
ることなどがあります。デメリットとしてはインターネットよりコストがか
かり、わずかながら速度低下があります。また、専用線に比べると低コスト
ですが、その分安全性や通信速度の点では劣ります。
VPNでは、インターネットなどのパブリックなネットワーク上に、仮想的に別
のプライベートなネットワークを構築します。その際には、トンネリングと
いう手法を利用すると同時に、暗号化技術などを併用して一定の安全性を確
保していることがほとんどです。
その実現方法としては、
■トンネリングと暗号化の技術
1. イーサネットレベルで行うもの
OpenVPNなど
2. IPレベルで行うもの
IPSec+GRE (Generic Routing Encapsulation)など
3. アプリケーションレベルで行うもの
SSHなど
■トンネリングと暗号化をどこで行うか
1. 専用のゲートウェイを使うもの
2. 個々のホストにおいて実現するもの
などがあります。
なお、VPNは比較的安全な通信を安価に実現するための技術ですが、接続した
拠点同士が同一のネットワークとして扱われるため、自身がVPNを運用する場
合はもちろん、第三者が運用するVPNサービスに接続する際などには、安全性
について十分な配慮が必要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2019年8月~2020年1月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
8/1|253 3655 424629 586 37008 13178 5930 5388 1890 2204 968812 97260 10088 1936 1572817
9/1|253 3652 425456 582 37069 13170 5915 5393 1890 2204 970013 96845 9994 1937 1574373
10/1|253 3649 426223 581 37088 13154 5896 5402 1890 2202 972685 96461 9972 1941 1577397
11/1|254 3649 427262 583 37141 13124 5877 5393 1890 2192 975000 95938 9930 1930 1580163
12/1|254 3652 428144 586 37202 13094 5873 5396 1891 2191 972298 95603 9767 1906 1577857
1/1|255 3655 429226 583 37252 13048 5863 5406 1891 2187 970438 95123 9651 1829 1576407
--------------------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
PJ:都道府県型ドメイン名 日本語
2. IPアドレス
o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
(2019年7月~2019年12月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
7 | 10240 | 0 | 93291976
8 | 4608 | 0 | 93296584
9 | 512 | 0 | 93297096
10 | 1512 | 0 | 93298608
11 | 0 | 0 | 93298608
12 | 8192 | 7168 | 93299632
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3. 会員数 ※2020年1月10日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 1 |
B会員 | 2 |
C会員 | 2 |
D会員 | 93 |
非営利会員| 10 |
個人推薦 | 33 |
賛助会員 | 45 |
---------------------
合計 | 189 |
---------------------
□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4. 指定事業者数 ※2020年1月10日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 453
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2020.1.22(水)~24(金) JANOG45 [協賛] (北海道、札幌プリンス
ホテル)
2020.1.31(金) Security Days 2020 [後援] (大阪、ナ
レッジキャピタル・カンファレンスルーム
グランフロント大阪)
---------------------------------------------------------------------
2020.2.3(月)~7(金) JPNIC技術セミナー (東京、JPNIC会議室)
2020.2.5(水)~7(金) Security Days 2020 [後援] (東京、JPタ
ワーホール&カンファレンス)
2020.2.6(木) IPv6 Summit in TSU 2020 (三重、三重県
総合文化センター)
2020.2.7(金) IPv6ハンズオンセミナー (三重、株式会
社ZTV 会議室)
2020.2.10(月)~12(水) NANOG78 (San Francisco, U.S.A.)
2020.2.12(水)~13(木) 63rd CENTR General Assembly
(Ljubljana, Slovenia)
2020.2.12(水)~21(金) APRICOT 2020/APNIC 49 (Melbourne,
Commonwealth of Australia)
2020.2.20(木) Security Days 2020 [後援] (愛知、JPタ
ワー名古屋ホール&カンファレンス)
2020.2.20(木)~21(金) APTLD77 (Melbourne, Commonwealth of
Australia)
---------------------------------------------------------------------
2020.3.2(月)~6(金) APAN 49 (Kathmandu, Federal Democratic
Republic of Nepal)
2020.3.7(土)~12(木) ICANN67 (Cancun, United Mexican
States)
2020.3.21(土)~27(金) IETF 107 (Vancouver, Canada)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
◇ ◇ ◇
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@ 発行 一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F
@ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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