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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.2121【定期号】2024.11.15 ◆
_/NIC
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適切な制限事項/制限値が設定されていないことが要因となったDNSの脆弱性
・サイバー攻撃の事例を紹介・考察し、そうした状況に適切に対応でき、安定
的・柔軟で限界を超えないDNSの設定・運用に必要な項目について考えます。
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◆ News & Views vol.2121 です
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毎月15日(土日祝の場合はその翌営業日)に発行している定期号では、特集記
事のみならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしてい
ます。
本号の特集では、2024年12月中旬にサウジアラビア・リヤドおよびオンライ
ンで開催されるインターネットガバナンスフォーラム(IGF) 2024に向けて、
国内事前会合となる「日本インターネットガバナンスフォーラム2024」が2024
年11月上旬に開催されましたので、その様子を速報としてお伝えします。
News & Views Columnでは、いよいよ来週に開幕を控えるInternet Week 2024
を開催するにあたり、プログラム委員としてプログラム作りなどにご協力い
ただいている、WIDE Project/慶應義塾大学のコリー・ルークさんのコラムを
ご紹介します。インターネットが発展するほど、コミュニティの資産を共有
したり引き継いだりする場や意志が重要度を増すことを痛感します。
また、インターネット用語1分解説では、皆さまにおなじみのドメイン名であ
る「.org」の管理組織である「PIR」について解説しています。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「国内IGFおよびグローバルIGFの近況」
【 2 】News & Views Column
「人材育成とインターネットとラクダ」
WIDE Project/慶應義塾大学 コリー・ルーク氏
【 3 】インターネット用語1分解説
「PIRとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「国内IGFおよびグローバルIGFの近況」
JPNIC インターネット推進部 山崎信
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■ 日本インターネットガバナンスフォーラム2024速報
2024年11月5日(火)から11月7日(木)にかけての3日間、日本インターネットガ
バナンスフォーラム2024がIGF 2023に向けた国内IGF活動活発化チームの主催
で開催されました。JPNICからは、内容には登壇者、セッション提案者、プロ
グラム委員として、ロジスティクスには事務局担当として、それぞれ貢献し
ました。
開催形態はハイブリッドで、会場では20名弱の参加があり、遠隔参加者数は
40名から60名の間でした。会場をご提供いただいた一般財団法人国際経済連
携推進センター(CFIEC)には厚く御礼申し上げます。
○プログラム
セッションは公募し、九つのセッションを提案いただきました。プログラム
委員会での選定の結果、いずれも承認されました。加えて、プログラム委員
会が企画したセッションが二つあり、計11セッションが開催されました。
[Day 1 11月5日(火)]
・NTT法の改廃が与えるインパクト~安全保障のみならずデジタルデバイドや
公正競争など国民的議論を~
・生成AIの誤判断とデジタル社会の生命線と企業・国家リスク~人工知能が、
データを検閲している。日本のクラウド利用のリスクを議論する~
・国際的な児童の性的虐待画像(CSAM)に対する取組と日本の現状~生成AIが
排出する児童ポルノ対策。民主主義を守りながら対策は可能か?~
[Day 2 11月6日(水)]
・スラッジ情報及び偽・誤情報に対応する資する取組について~偽・誤情報、
スラッジ対策は、情報提供する側で対応可能か検討する~
・地域インターネットレジストリ機構の再検討:設立認定要件の改定議論
・アジアと日本のインターネットガバナンスのこれから~過去に学び未来を
考える~
・インターネットガバナンスの今後
[Day 3 11月7日(木)]
・Advancing the security of today's critical infrastructure - A look
into RPKI, QKD and IoT in internetworking architectures
・FTTHを活用した「草の根Webサーバー」によるリッチコンテンツ配信につい
て~IGF 2024 Lightning Talk #43 に向けて~
・日本における国内IGF活動の今後
・マルチステーク・ホルダー・モデルの成立条件を考える~GDC、WSIS+20以
降のインターネット・ガバナンス~
以下で紹介するもの以外の各セッションの概要や登壇者につきましては、
下記のアナウンスをご覧ください。
日本インターネットガバナンスフォーラム2024プログラム概要のご案内
https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2024/20241031-01.html
○セッション紹介
◆ 地域インターネットレジストリ機構の再検討:設立認定要件の改定議論
モデレーター:前村 昌紀[インターネットの技術コミュニティ]JPNIC
パネリスト
・谷脇 康彦[ビジネス]株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)
・白畑 真[ビジネス]BBIX Singapore Pte. Ltd.
Day 2に開催された本セッションでは、アフリカ地域の地域インターネッ
トレジストリ(RIR)であるAFRINICの機能不全などが最近起こり、RIRが適
性を欠く事態に陥ることを想定していないことが判明したため、ICP-2と
いう新たな地域インターネットレジストリ設立の条件を記載した文書の改
定が開始されたこと、および提案され意見募集中の「原則案」の内容につ
いて、モデレーターであるJPNICの前村より紹介しました。
パネリストからは、ドメイン名の運営体制との比較や、NIRにおいても同
様の論点が当てはまるか、インターネットの公共的な核という狭義のガバ
ナンスから、インターネットが社会基盤となる中で、データ流通/経済・
社会層も含む広義のガバナンスに議論をどこまで拡大するのか、マルチス
テークホルダープロセスが機能する条件、メリットなどについてコメント
がありました。
◆ Advancing the security of today's critical infrastructure - A look
into RPKI, QKD and IoT in internetworking architectures
モデレーター:大谷 亘 [インターネットの技術コミュニティ]JPNIC
パネリスト
・Nicolas Fiumarelli[インターネットの技術コミュニティ]MANRS
Steering Committee Member
・Joao Moreno Falcao[市民社会]Researcher at IS3C
・Michal Krelina [民間セクター]QuDef BV
Day 3に開催された本セッションは、IGF 2024のセッション(WS #198
Advancing IoT Security, Quantum Encryption & RPKI)と同様の内容を紹
介するもので、JPNICの大谷がモデレーターを務め、英語で行われました。
主な内容は以下の通りです。
- 量子鍵配送(QKD)とは何か、QKDがどのようにセキュリティを向上させる
のか、またその際の障壁、導入スケジュールなどについて
- リソースPKI(RPKI)のルーティングにおける重要性、導入に当たっての
障壁、普及のための取り組み方
- モノのインターネット(IoT)のセキュリティ標準の重要部門での役割、
相互運用性に関する問題
参加者からは、IGFに技術的専門知識を持ち込むことの重要性、および新
技術を非技術的な参加者に理解させることの重要性について言及がありま
した。それに対し、モデレーターからは技術の専門家と非技術的な関係者
の間のコミュニケーションの課題として、相互の理解を深めるためには、
情報の交換を行うことが重要である旨のコメントがありました。
◆ 日本における国内IGF活動の今後
モデレーター:加藤 幹之[ビジネス]CFIEC
パネリスト:
・小畑 至弘[ビジネス]IoT-EX株式会社
・恩賀 一[政府]総務省
・上村 圭介[学術]大東文化大学
・立石 聡明[ビジネス]一般社団法人日本インターネットプロバイダー協
会(JAIPA)
・谷脇 康彦[ビジネス]IIJ
・ルーク コリー[ユース・学術]慶應義塾大学
Day 3に開催された本セッションでは、日本国内でのIGF活動の現状、法人
化の動き、IGFの議論に日本が積極的に参加すべき理由、今後の国内IGF活
動の内容に関する提案などがモデレーターの加藤氏より提示され、パネリ
ストからはインターネットガバナンスからデジタルガバナンスへ議論の対
象範囲が広がってきていること、国の体制に関わる問題も議題に加わって
きていること、自由主義国家と権威主義国家間で議論が対立する中、イン
ターネットの基本精神は維持できるのか、政府における情報通信政策の遷
移およびインターネットガバナンスについての考え方などについてスライ
ドが提示されました。
他のパネリストからはIGFの焦点がコンテンツ系に広がってきていること、
海外では若者支援が充実していること、日本人が海外に行かなくなってい
ること、技術者ではなく国際関係やビジネスに興味を持つ若者に働きかけ
てはどうか、ユースを援助して海外に出てもらった方がよい、インター
ネットで起こっていることをもっと知ってもらうべきで、その上で一緒に
問題を考えようといった働きかけが必要なのではないか、などのコメント
がありました。ビジネスを巻き込んでお金を出させる必要があるが、その
ためには自分たちもお金を出す必要がある、かつ営業(働きかけ)をする必
要がある、という意見もありました。
○今後の課題
今回の会合は準備の開始が遅く、通常春に行うセッション提案募集が9月とな
り、プログラム委員会による提案の審査、および各セッションコーディネー
ターによる準備のいずれも短期間で行うことになりました。来年2025年はノ
ルウェーで開催されるIGF 2025の開催時期が6月と半年前倒しとなり、(いま
だ来年については何も決まっていませんが)国内IGF会合をその前に開催する
となると、また余裕のないスケジュールとなる可能性があります。またその
中で国内IGFの法人化も本格化するはずで、多忙な年となりそうです。
■ IGF 2024に関するお知らせ
国連主催によるIGF (Internet Governance Forum) 2024が、2024年12月15日
(日)~19日(木)にかけて、サウジアラビアのリヤドで開催されます。IGF 2024
について、現時点での状況をお知らせします。
○ホスト国準備状況
ホスト国サウジアラビアのIGF Webサイトは2024年8月末にオープンしました。
現地へ行かれる方向けに電子ビザ申請サイトへのリンクや空港からの交通手
段などについて記載されています。MAG(マルチステークホルダー諮問グルー
プ、IGFのプログラム委員会的なもの)会議には、サウジアラビア政府の方も
参加されているとのことです。
○参加申込状況
国連の参加申込者リストによれば、本稿執筆時点での参加申込者数は2,484名
となっています。
Participant List
https://indico.un.org/event/1012522/registrations/participants
現地参加と遠隔参加の区別がされていないので、現地参加がどの位になるか
は不明です。現地参加または遠隔参加をお考えでまだ国連のサイトに参加登
録されていない方は、お早めに申し込んだ方が無難です。
○セッション選定状況
203件あったワークショップ提案の選定は2024年6月28日のMAG会合で終わり、
92セッションが選定されました。同様に、73件提案されたオープンフォーラ
ムのうち48セッションが選定されました。Launches & Awardsは30件提案があ
り12件が選定され、Lightning Talksは76件の提案のうち57件が選定され、
Networking Sessionsは29件提案されたうちの10件が選定されました。
○スケジュール
スケジュール案はすでにIGFのWebサイトに掲載されており(*)、小間割りはほ
ぼすべて固まっているように見えました。
(*) IGF 2024 Draft Schedule
https://intgovforum.org/en/filedepot_download/305/28022
議員トラック(Parliamentary Track)についてはDay 3の円卓会議1セッション
を除き上記スケジュール案に記載がありませんが、Day 1とDay 2には終日専
用のセッションが設けられています。
○現地へ行かれる方へ
中東情勢は落ち着いてきたように筆者には見えますが、サウジアラビアのほ
とんどの区域は外務省によるとレベル1(十分注意)が出ていますので、以下
ページなどをご参照の上渡航いただければと思います。
外務省 - サウジアラビア 危険・スポット・広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_050.html#ad-image-0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃
┃良かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/2121/8c30446f13ec67a5ee9e26b496a22f7d ┃
┃ ┃
┃悪かった ┃
┃ https://feedback.nic.ad.jp/2121/7690624047ec0567a24c22a8179086f0 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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【 2 】News & Views Column
「人材育成とインターネットとラクダ」
WIDE Project/慶應義塾大学 コリー・ルーク
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私のインターネットコミュニティ(特にインターネットガバナンス)との関わ
りは、2018年に韓国で開催されたAsia-Pacific Internet Governance Academy
(APIGA)で始まりました。ここ数年の主な研究・勉強はネットワークセキュリ
ティに関するものですが、インターネットの歴史的背景(インターネットを形
成した時の「なぜ」と「どうやって」)については、大学に入学してから絶え
ず私にとって非常に興味深いものであり続けています。APIGAは初めての大き
な参加経験となり、その後、ICANNの大学生向けのNextGenプログラム、ISOC
のIGF Youth Ambassadorプログラムなどにも参加しました。
ICANN NextGen:
https://www.icann.org/public-responsibility-support/nextgen
ISOC Youth Ambassador Program:
https://www.internetsociety.org/policy-programs/youth-ambassadors/
ここ数年、日本の高齢化問題がニュース等で取り上げられてきていますが、
インターネットコミュニティはどうなっているか、と個人的に考えてみる回
数が最近増えています。インターネット自体は誕生して50年以上の歴史があ
り、人間の平均寿命からすればまだ短いものとなっています。ですが、時が
経つにつれ、特にセキュリティに関わる初期の設計上の取り決めが現在のイ
ンターネットにまだ影響を与えていると言われています。例えばRPKI、
DNSSEC、DMARCのような追加策の仕組みが必要とされ、一般的に推奨されるよ
うになってきました。
DNSを例に挙げると、現代のDNSで使用されるプロトコルや操作の複雑さの観
点から、DNSは「ラクダ」と呼ばれることについて、IETFに参加したことのあ
る人はご存知かもしれません。本コラム執筆時点において、DNS関連のRFCは
少なくとも297件あり、その多くは時間が経つとともに「historic」
「obsoleted」やその他の理由で更新されています。現在もDNSがインターネッ
トに不可欠なプロトコルとなり、進化し続けていることに驚くところですが、
この分野の初心者にとって、これらをすべて理解することが不可欠でしょう
か?もし答えが「はい」だとすれば、初めてDNSを触れて勉強しようとする学
生は悩むことが多いでしょう。当初の設計や議論のエッセンスはどういった
形でコミュニティの資産として引き継がれると望ましいでしょうか?
DNS Camelについて:
https://www.ietf.org/blog/herding-dns-camel/
DNS CamelのRFC一覧:
https://powerdns.org/dns-camel/
JPRSのまとめ:
https://jprs.jp/related-info/event/2018/0420IETF.html
そういった中、インターネットが日常生活のために不可欠とみなされ、重要
インフラとして取り扱われることになってきました。サイバーセキュリティ
に対する意識もますます社会に浸透し、secure by designと呼ばれるような
全般的な運用・設計と関連する見直しも現れました。こういった見直しが行
われる中で、初めてインターネットを触る若手の方は運用、セキュリティ、
その上のさらに自分の目的に直接関連するアプリやweb開発なども考える必要
あり、混乱することが多いでしょう。
今年もInternet Weekが開催されます。2024年11月19日からオンラインWeek
が、11月25日からは浅草橋のヒューリックホール&カンファレンスでカンファ
レンスWeekが開催される予定です。心が若いインターネット老人にも若手の
大学生にも、さまざまなレベルに合わせたプログラムが用意されています。
セキュリティに限らず、コミュニティの資産を共有・引き継ぐ場としていた
だけると思うので、多くの方の参加を心よりお待ちしております。
■筆者略歴
Korry Luke (コリー ルーク)
米国ハワイ州ホノルル市生まれ。2015年に留学生として来日し、現在は慶應
義塾大学大学院 政策・メディア研究科の博士課程に在学中。WIDEプロジェク
トの運営委員、Internet Week 2024プログラム委員を務める。平日は大体ア
ロハシャツを着る人。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「PIRとは」
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PIR (Public Interest Registry)は、分野別トップレベルドメイン(gTLD;
generic Top Level Domain)の一つである、.orgを管理するレジストリ(登録
管理組織)です。.orgのレジストリ事業を行うために、ISOC (Internet
Society)により2002年に設立されました。
.orgは、.comや.netと同様にインターネットの初期から存在するgTLDで、元々
は全米科学財団(NSF)との委託契約の下で、NSI (Network Solutions)社(後に
Verisign社により買収)がこれらのTLDのレジストリ業務を独占的に行ってき
ました。1999年にはICANN (The Internet Corporation for Assigned Names
and Numbers)が設立されますが、ICANNとNSIとの間で締結された.com/.net/
.orgのレジストリ契約に基づき、.netと.orgについては新レジストリの選定
作業が実施されることになりました。
選定プロセスの結果、.orgについては2002年10月にPIRが、.netについては
2005年6月に再度Verisign社が、それぞれのレジストリとしてICANNにより選
定されました。その後、Verisign社からの移行作業が行われ、2003年1月から
はPIRが.orgのレジストリ業務を行っています。
また、PIRは2012年に募集が行われた、新gTLDプログラムによって追加された
TLDについてもレジストリとなっていて、.org以外にも英語やフランス語で非
政府組織を意味する.ngoや.ongといったTLDや、各国語で.orgを意味する国際
化ドメイン名(IDN) TLDなど、複数のTLDを管理しています。
■ 参考
Public Interest Registry
https://pir.org/
About the Public Interest Registry (PIR)
https://www.internetsociety.org/pir/
Root Zone Database
https://www.iana.org/domains/root/db
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2024年6月~2024年11月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
6/1 | 253 3844 481649 820 40734 12737 5284 6396 1915 2045 1115248 82445 9012 1308 1763690
7/1 | 253 3850 482345 818 40759 12716 5270 6405 1915 2041 1115318 82106 9051 1342 1764189
8/1 | 253 3858 483236 826 40823 12719 5269 6417 1915 2040 1116243 81981 9038 1341 1765959
9/1 | 254 3861 483855 832 40861 12705 5264 6421 1915 2040 1116588 81805 9008 1337 1766746
10/1 | 254 3863 484609 835 40935 12658 5260 6430 1916 2038 1116959 81630 9019 1335 1767741
11/1 | 254 3853 485492 839 40980 12615 5248 6423 1917 2036 1117583 81475 9056 1335 1769106
--------------------------------------------------------------------------------------------
GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
PJ:都道府県型ドメイン名 日本語
2. IPアドレス
o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
(2024年5月~2024年10月)
------------------------------------------
月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
------------------------------------------
5 | 2048 | 0 | 91917448
6 | 512 | 0 | 91917960
7 | 1536 | 0 | 91919496
8 | 0 | 0 | 91919496
9 | 332800 | 0 | 92252296
10 | 14848 | 14336 | 92252808
------------------------------------------
□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3. 会員数 ※2024年11月14日 現在
---------------------
会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 0 |
B会員 | 1 |
C会員 | 4 |
D会員 | 92 |
非営利会員| 9 |
個人推薦 | 28 |
賛助会員 | 37 |
---------------------
合計 | 174 |
---------------------
□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4. 指定事業者数 ※2024年11月12日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 522
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2024.11.19(火) 第47回JPNICオープンポリシーミーティン
グ(オンライン)
2024.11.19(火)~21(木) Internet Week 2024 オンラインWeek
(オンライン)
2024.11.20(水) 2024 Annual CENTR Meeting
2024.11.25(月)~27(水) Internet Week 2024 カンファレンスWeek
(東京都、浅草橋ヒューリックホール&カ
ンファレンス)
---------------------------------------------------------------------
2024.12.15(日)~19(木) IGF 2024 (Riyadh, Kingdom of Saudi
Arabia)
---------------------------------------------------------------------
2025.1.22(水)~24(金) JANOG55 (京都府、京都市勧業館みやこ
めっせ)
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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