━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __ /P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.2191【定期号】2025.10.15 ◆ _/NIC ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------- PR -------------------------------------------------------- ★Internet Week 2025★ 11/18(火)から27(水)まで6日間開催! 主催:JPNIC ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓ ┃Internetの今がわかる、約40のセミナーが受け放題!参加登録受付中!┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻┛ 学生は学割で無料。詳細はこちら >>> https://internetweek.jp/ ---------------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ News & Views vol.2191 です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎月15日(土日祝の場合はその翌営業日)に発行している定期号では、特集記 事のみならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしてい ます。 本号の特集では、2025年9月にベトナム・ダナンで開催された「APNIC 60カン ファレンス」の概要と、アドレスポリシーに関する最新の議論動向をお届けし ます。世界40の国と地域から451名が参加した本会合では、ポリシー提案やRPKI 運用、WHOIS/RDAPの公開データの扱いなど、インターネット資源管理に関わる 重要テーマが活発に議論されました。次回「APNIC 61」は2026年2月にインドネ シア・ジャカルタで開催予定です。 News & Views Columnでは、京都大学の吉川知輝さんによるコラムをお届けします。 国内にとどまらず、APRICOTやAPNICカンファレンスなど、アジア太平洋地域のネッ トワーク運用者が集う国際的な場に積極的に参加してきた吉川さん。世界中のエン ジニアとの交流を通じて得た学びや、新たな挑戦へ踏み出すきっかけについて語っ ていただきました。 また、インターネット用語1分解説では、議論の場でのキーワードとなっている、 「ライトニングトーク」について解説しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 1 】特集 「APNIC 60カンファレンス報告 全体概要およびアドレスポリシー関連報告」 【 2 】News & Views Column 「一歩外のインターネットコミュニティ」 京都大学 吉川知輝氏 【 3 】インターネット用語1分解説 「ライトニングトークとは」 【 4 】統計資料 1. JPドメイン名 2. IPアドレス 3. 会員数 4. 指定事業者数 【 5 】イベントカレンダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 1 】特集 「APNIC 60カンファレンス報告 全体概要およびアドレスポリシー関連報告」 JPNIC IP事業部 中川香基 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ APNIC 60カンファレンス(以下、APNIC 60)が2025年9月4日(木)~9月11日(木) にかけて、ベトナム・ダナンで開催されました。本稿では、APNIC 60の開催 概要と、アドレスポリシーに関する議論の動向についてご紹介します。 ■ APNIC 60開催概要 APNIC 60では9月4日(木)~9月7日(日)をワークショップウィークとして、 Network Management、Advanced Routingをテーマとしたワークショップを行 いました。その後、9月8日(月)はAPIX, AP Starなどの関連イベントを、9月 9日(火)~11日(木)の3日間は議論の場となるカンファレンスウィークを行い ました。 カンファレンスウィークでは、アドレスポリシーやルーティングセキュリ ティ、NIR (National Internet Registry; 国別インターネットレジストリ)、 ソーシャルな課題など特定分野に関心を持つ人達が議論を行う「SIG (Special Interest Group)」や、カンファレンスの総括および全体報告が行 われる「AMM (APNIC Member Meeting)」、その他各種技術に関する講演等が 開催されました。 主催者報告によると、今回のAPNIC 60では世界40の国と地域から、オンサイ トで451名が参加しました。2024年の単独開催となるAPNIC 58(ニュージーラ ンド・ウェリントン)が349名と例年並みの参加者数に落ち着いたところから 約100人増加したためか、APRICOTとの併催ではない単独開催でも大変にぎわっ た回でした。 会期中のセッションについては、動画、資料および発言録がWebで公開されて います。もし興味のある内容がありましたらぜひご確認ください。 APNIC 60プログラム https://conference.apnic.net/60/program/program/ ■ 選挙結果のご紹介 APNIC 60では、NRO NC (The Number Resource Organization Number Council) を選出する選挙が行われました。 NRO NCは、ICANN理事会がグローバルポリシーを承認する上で、アドバイスを 行う役割を担います。コミュニティでの選挙により選出された2名と、RIR (Regional Internet Registry; 地域インターネットレジストリ)の理事会が 指名する1名の合計3名を、各RIR地域の代表者としています。五つのRIRから 選出された合計15名で、NRO NCを構成しています(現在はAFRINICの機能不全 に伴い、四つのRIRで構成)。 今回は、Di Ma氏(中国/ZDNS)の任期満了に伴い、選挙が行われました。今回 の選挙では現職のDi Ma氏をはじめ、インドのNIRであるIRINN (Indian Registry For Internet Names And Numbers)の運営母体、NIXI (National Internet Exchange of India)からCEOのDevesh Tyagi氏が出馬しました。他 2名を加え4名で争われた結果、NIXIのDevesh Tyagi氏が当選を果たしました。 Devesh氏の任期は、2026年1月~2027年12月の2年間となります。NIR関係者と しての知見や、南アジア地域の観点からのインプットが期待されます。 このほか、各SIGのチェア選挙およびIANA (Internet Assigned Numbers Authority)のサービスレビューを行い、助言を行う、IANA RC (Review Committee)の選挙も併せて行われました。IANA RCには日本から藤崎智宏氏 (NTTドコモビジネス株式会社/JPNIC常務理事)が立候補し、当選しています。 ■ オープンポリシーミーティング(OPM、ポリシーSIG)での議論とその結果 今回のAPNIC 60では、5件のポリシー提案について議論が行われました。 コンセンサス形成の意思表示は、参加者の挙手で行います。サポートとして Confer (https://confer.apnic.net)と呼ばれるリアルタイムに意思表明を視 覚化するツールが利用されています。ポリシーSIGチェアはこれらの様子を総 合的に判断し、ポリシー提案がコンセンサスを得ているかどうか、判断しま す。 以下では、ポリシー提案の議論結果についてご紹介します。 提案の内容や事前情報に関しては、JPNIC Blogにまとめていますので併せて ご確認ください。また、IP-USERSメーリングリストでは、カンファレンス開 始前にJPOPF運営チームによって、日本語での提案紹介および意見募集が行わ れています。今後の動向把握には、IP-USERSメーリングリストの登録をぜひ お願いします。 APNIC 60でのIPアドレス・AS番号分配ポリシーに関する提案のご紹介 https://blog.nic.ad.jp/2025/10968/?nv IP-USERSメーリングリスト https://www.nic.ad.jp/ja/profile/ml/mailman.html#join-ip-users?nv ○prop-162:「バルクアクセスによるWHOISでの情報公開」 提案者:Jonathan Brewer氏 https://www.apnic.net/community/policy/proposals/prop-162/ 概要:APNICはバルクWHOIS上の住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス およびOrg、IRT、roleオブジェクトに含まれる連絡先情報を非公開 とする。 結果:コンセンサス 前回のAPNIC 59から継続議論となっていた提案です。 WHOISデータを目的外利用することは禁止とされていますが、実態としてWHOIS を利用したとみられるセールスメールなどがメンバーの中で確認されていま す。そこで、WHOIS情報を一括で取得するバルクWHOISを対象に、連絡先とな る情報をabuse-cを除き非公開にしようという提案です。 本提案は前回OPMの際にはバルクWHOISに限らず、全WHOISサービスを対象とし て連絡先情報を非公開とする提案となっていました。しかしこれではWHOISの 意義となるネットワークトラブル等の連絡先を探す際に大きく支障をきたす として、コンセンサスに至らずという結果となりました。今回は対象として データを一括取得するバルクWHOISに絞り、これを利用したマーケティング活 動などを抑止する提案に変更しました。バルクWHOIS利用者の意見などが求め られましたが、目立つような反対意見はありませんでした。 結果、賛成多数でコンセンサスに至りました。 ○prop-164:「IPv6最小割り振りサイズの変更」 提案者:Christopher Hawker氏, Luke Thompson 氏 https://www.apnic.net/community/policy/proposals/prop-164/ 概要:IPv6アドレスの最小割り振りサイズを、現在の/32から/36に変更す る。 結果:コンセンサスに至らず 現在、APNICでのIPv6アドレスの最小割り振りサイズは/32ですが、これを/36 に縮小しようという提案です。 提案者は、現行の/32の割り振りでは余剰が多い場合があり、/36を利用しよ うとすると再割り当てができず、WHOISに正確なレコードを登録できないと指 摘しています。そのため、最小割り振りサイズを/36に引き下げ、正確なWHOIS 登録を可能にしようと主張しています。 しかし、現状の/32での割り振りにより実際に不都合が発生したというような 意見は提案者以外から見られず、説明を聞いても共感が難しい状況でした。 変更による事務局業務への影響などのコメントはありましたが、支持できる だけの共感を得られず、反対多数でコンセンサスには至りませんでした。 ○prop-165:「IPv6ネットワークへの移行を目的としたIPv4アドレスの割り 振り」 提案者:藤崎智宏氏、川端宏生 https://www.apnic.net/community/policy/proposals/prop-165/ 概要:IPv6-onlyネットワークを構築する場合に、DNSやメールなど重要な サービスのIPv6への移行完了までの過渡期における対応として、最 小限必要となるIPv4アドレス(/24)の割り振りを行う。 結果:コンセンサスに至らず 現在、IPv4アドレスとIPv6アドレスは並行して運用されていますが、IPv4ア ドレスの在庫枯渇によりIPv6アドレスへの移行が進められています。その中 で、IPv6-onlyのネットワークを構築しようとする組織はIPv6の取得基準を満 たせても、IPv4の取得基準を満たせず、移行期に必要なIPv4が入手できない 可能性があると提案者は指摘します。そこで本提案では、IPv6アドレスの割 り振り基準を満たした組織に対し、過渡期対応用としてIPv4アドレス/24を割 り振る仕組みを提案しています。 議論の中では、本提案が需要確認を逃れての分配にならないか、料金面での 優遇にならないかといった点がフォーカスされ、提案者の考える将来的に起 こりうる事象への対策という部分では共感を十分に得られませんでした。ま た、「リース」不可という文言を含めたことで、昨今の議論でも定まらない 「リース」の定義が必要であったり、IPv6-onlyネットワークの構築完了で本 制度を利用して取得したIPv4アドレスを返却することと記載しているが、完 了の判断は申請者側でしか判断できない不透明さ等が懸念されたりしました。 コンセンサス確認では中立多数、賛成反対が同等となりましたが、チェアの 判断によりコンセンサスには至りませんでした。 ○prop-166:「継続して機能しない認証局が発行するリソース証明書の失効」 提案者:Job Snijders氏 https://www.apnic.net/community/policy/proposals/prop-166/ 概要:APNICより委任された委任型RPKI認証局(CA)について、現在のマニ フェストと失効リスト(CRL)を2ヶ月以上発見または検証できない場 合、その委任されたCAのリソース証明書を失効することとする。 結果:コンセンサス RPKI (Resource Public Key Infrastructure)には、レジストリが RPKI認証 局(CA)を担う方式と、組織が自らCAを運用する委任型の2種類があります。 APNICなどのレジストリは責任を持って運用しますが、委任型RPKI CAの中に は管理が放置されているものがあります。これらは単に放置されているだけ でなく、オフラインや古いデータの同期試行を繰り返し、システムに大きな 負荷を与えます。 本提案では、2ヶ月以上マニフェストおよび失効リスト(CRLを検証できない CAに関して、APNICが委任されたCAリソース証明書を失効する権限を持つこと を提案しています。 MLではRPKI技術者から多くの賛同を得ていた本提案でしたが、会場での議論 は思わぬ方向で紛糾する形となりました。そもそも本提案のようなRPKI の運 用に関する事項はポリシーとして取り扱うべきなのか、レジストリが裁量の 中で決めて運用していくべき事項なのかという点で議論が行われました。結 果、APNIC事務局の判断としても本件はサービスレベルの話であり、ポリシー 策定なしでも進められるものであると判断されました。一方で、本提案は既 にPDP (Policy Development Process)に則って進行されていることから、コ ンセンサス確認は必須であり、対応としてコンセンサス確認後、ECでの実装 判断の際にサービスレベルの事項をポリシー策定する前例を作らないよう進 言し、落としてもらう方針にまとめました。 よって、今回のOPMで本提案はコンセンサスに至りましたが、ECでの実装判断 プロセスで却下し、事務局のサービスレベル改善として実装していく形式で 進められる想定です。 ○prop-167:「WHOISおよびRDAP サービスの使用状況の公開」 提案者:Jonathan Brewer氏 https://www.apnic.net/community/policy/proposals/prop-167/ 概要:WHOISおよびRDAPサービスの使用状況を以下のように一般に公開する よう、APNICに求めることとする。 - 毎時で情報更新すること - 集計項目: - WHOIS/RDAPのクエリ数 - 送信元ASN (上位1000ASN) - ASNごとの送信元IP数 - クエリの種類・メソッドなどのメタ情報 - 公開形式:JSONやCSVなど機械可読フォーマット - MyAPNICポータルの機能拡張 - 自分のアロケーション(IPアドレスやASN)がどれだけ検索されたか を可視化 - 「どのASNから検索されたか」「どのクエリタイプか」まで表示 結果:コンセンサス データ社会において、レジストリがWHOIS・RDAPを通じて提供する公開データ はアドレスホルダーにとって重要な資産です。これらがどの程度、どのよう に使われているかをアドレスホルダーが知る権利があるとし、その使用状況 の可視化を求める提案です。 2025年8月21日に公開されたVer.2ではMyAPNICポータルの機能拡張を追記しま したが、APNICの影響予測で本機能の実装には12ヶ月以上の期間を要すると予 測されました。これに伴い、議論の中ではここまでの機能は必要なく実装が 早い方が良いのではないかとの声が上がりました。提案者も賛同し、Ver.1で の早期実装でコンセンサス確認ができないかチェアに確認を取りましたが、 最新のVer.2でコンセンサス確認を取るのが妥当と判断されました。 結果、Ver.2でコンセンサスに至りましたが、実装内容は調整が入る可能性が ありそうです。 ■ 次回以降のAPNICカンファレンスについて 次回のAPRICOT 2026/APNIC 61は、2026年2月4日(水)~12日(木)にインドネシ ア・ジャカルタでの開催が予定されています。開催地決定の仕組みは、 JPNIC Blogで記事としてまとめておりますので、こちらもご覧ください。 APNICミーティングはどこで開催されるの? https://blog.nic.ad.jp/2021/5846/?nv APNICカンファレンスは、APNICメンバー以外の方にも広く門戸を開いていま す。ポリシー動向はもちろん、世界での最新技術動向やトレンドトピック、 国際連携・国際交流に関心をお持ちの方は、ぜひ一度参加されてみてはいか がでしょうか。英語でのカンファレンスですが、同時英語字幕等、初心者や 非ネイティブ話者にも配慮されています。 JPNIC BlogではAPNIC 60で議論さ れたトピック・会場の様子について、写真と併せてご紹介しています。ぜひ ご覧ください。 APNIC 60 テクニカルセッション・フォトレポート https://blog.nic.ad.jp/2025/11111/?nv JPNICでは学生・若手社会人を対象とした国際会議参加支援プログラムを行っ ております。今回のAPNIC 60でも3名のフェローシップを派遣しました。参加 者の体験談・報告レポートを公開予定ですので、ぜひご確認ください。 国際会議参加支援プログラム https://www.nic.ad.jp/ja/intl/fellowship-program/?nv みなさまとAPNICカンファレンスの場でお会いできることを楽しみにしており ます。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆◇◆◇◆ 本特集のご感想をお聞かせください ◆◇◆◇◆ ┃ ┃良かった ┃ ┃ https://feedback.nic.ad.jp/2191/fa86e4f53322f51ee5478ce5851626dc ┃ ┃ ┃ ┃悪かった ┃ ┃ https://feedback.nic.ad.jp/2191/978540a2b05ec6e0f0f950f2cc47b43b ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 2 】News & Views Column 「一歩外のインターネットコミュニティ」 京都大学 吉川知輝 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆様は、日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)のように、イ ンターネット技術者が集い、議論を交わす場が世界中にあることをご存知でし ょうか。 インターネットが世界を繋いでいるように、それを支えるエンジニアのコミュ ニティもまた、国境を越えて繋がっています。特にアジア太平洋地域において は、毎年開催されるAPRICOT (Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies)やAPNICカンファレンスがその中心的な役割を 担っています。世界中からエンジニアが集まり、最新の技術動向や運用ノウハ ウ、インターネット資源に関するポリシーについて、数日間にわたり熱心な議 論が繰り広げられます。 私はHome NOC Operators' Groupという非営利団体のAS運用メンバーとして、 APRICOTやAsia Peering Forum、TWNOG (Taiwan NOG)、PhNOG (Philippines NOG)といったアジア太平洋地域のインターネットコミュニティへ参加してきま した。これらの場では、技術的な知識を学ぶとともに、世界中のエンジニアと の関係を築くことができました。APRICOTでは台湾の学生と知り合い、後に TWNOGへ招待していただきました。その縁から、台湾での接続拠点設立に協力 してもらうことにも繋がりました。 また、新しいポリシー策定を議論し健全なインターネットを守るために働く人、 正しい知識を持った技術者を育てようと情熱を注ぐ人、そして自国のインター ネットを発展させるために奮闘する人などさまざまな人々と出会うことができ ました。人との繋がりが、技術だけでは解決できない課題を乗り越え、イン ターネットをより良いものへ導く力になるのだと実感し、将来は国内外のイン ターネットを支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。 大きな転機は、きっと自分の一歩先に待っているのだと思います。日本の一歩 外にはまだまだ知らない、奥深いインターネットの世界が広がっています。 JPNICから学生や若手技術者の参加を支援するフェローシッププログラムも用 意されています。新たな出会いと発見を求めて、海外のインターネットコミュ ニティへ参加してみませんか。 ■筆者略歴 吉川知輝 (よしかわ ともき) 2003年生まれ、兵庫県出身。2021年に京都大学工学部情報学科に入学後、ネッ トワークやサーバへの興味が高じて自宅にもサーバラックを構築。現在は大学 院修士1年に在学し、AS59105 (Home NOC Operators' Group)やAS59128(京大マ イコンクラブ)の運用を行う。国内外問わずNOGやピアリングコミュニティへ参 加し、さまざま様々な視点からインターネット技術の知見を深める。趣味は釣 りとアニメとプロ野球。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 3 】インターネット用語1分解説 「ライトニングトークとは」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ライトニングトークとは、個々の発表を数分程度の短時間にして、次々と行う 発表形式のことです。話す方も聞く方も負担が軽く、詳しくない分野における 発表にも参加しやすくなります。 ライトニング=lightningは稲妻のことですが、短い発光が連続するあたりから 連想しての命名と思われます。形式としては1990年代後半からありましたが、 名称としては2000年代に定着したというのが定説です。 同じライトニングトークとは言え、それぞれの発表は資料を投影したり、口頭 で説明するだけだったり、デモンストレーションだったりと方法は多岐にわた ります。話す側も聞く側も肩肘張らず、カジュアルな雰囲気で行われることが 多く、発表会への入門の場と捉えることも可能です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 4 】統計資料 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. JPドメイン名 o 登録ドメイン数(2025年5月~2025年10月) -------------------------------------------------------------------------------------------- 日付| AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ PA PJ TOTAL -------------------------------------------------------------------------------------------- 5/1 | 254 3873 489072 842 41216 12531 5193 6468 1921 2027 1141901 80957 9640 1336 1797231 6/1 | 256 3876 489669 847 41253 12482 5178 6470 1921 2025 1145034 80562 9802 1331 1800706 7/1 | 257 3880 490268 856 41301 12464 5167 6497 1920 2024 1148938 80450 9644 1298 1804964 8/1 | 257 3882 490854 852 41354 12452 5154 6517 1920 2024 1152552 80330 9654 1298 1809100 9/1 | 257 3877 491290 856 41377 12420 5148 6526 1920 2024 1155929 80224 9638 1292 1812778 10/1 | 257 3875 492082 858 41452 12409 5132 6525 1919 2020 1160006 80076 9609 1289 1817509 -------------------------------------------------------------------------------------------- GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字) GJ:汎用ドメイン名 日本語 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字) PJ:都道府県型ドメイン名 日本語 2. IPアドレス o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数 (2025年4月~2025年9月) ------------------------------------------ 月 | 割振 | 返却 | 現在の総量 ------------------------------------------ 4 | 9728 | 9216 | 92252296 5 | 0 | 512 | 92251784 6 | 1024 | 0 | 92252808 7 | 512 | 0 | 92253320 8 | 0 | 0 | 92253320 9 | 0 | 512 | 92252808 ------------------------------------------ □統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/?nv 3. 会員数 ※2025年10月10日 現在 --------------------- 会員分類 | 会員数 | --------------------- S会員 | 3 | A会員 | 0 | B会員 | 1 | C会員 | 4 | D会員 | 89 | 非営利会員| 9 | 個人推薦 | 28 | 賛助会員 | 36 | --------------------- 合計 | 170 | --------------------- 会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/?nv 4. 指定事業者数 ※2025年10月6日 現在 IPアドレス管理指定事業者数 517 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 5 】イベントカレンダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2025.10.16(木)~17(金) Security Days 2025 [後援] (愛知県、 JPタワー名古屋ホール&カンファレンス) 2025.10.20(月)~24(金) RIPE 91 (Bucharest, Romania) 2025.10.21(火)~24(金) Security Days 2025 [後援] (東京都、 JPタワーホール&カンファレンス) 2025.10.23(木) IETF 情報交換会/座談会 - IETF123より - (東京都、JPNIC会議室 + オンライン) 2025.10.25(土)~30(木) ICANN84 (Dublin, Ireland) 2025.10.27(月)~29(水) NANOG 95 (Arlington, U.S.A.) 2025.10.28(火) Security Days 2025 [後援] (福岡県、 ONE FUKUOKA CONFERENCE HALL) 2025.10.30(木) DMARCハンズオン勉強会/意見交換会 (東京都、JPNIC会議室 + オンライン) 2025.10.30(木)~31(金) ARIN 56 (Arlington, U.S.A.) --------------------------------------------------------------------- 2025.11.1(土)~7(金) IETF 124 (Montreal, Canada) 2025.11.18(火)~27(木) Internet Week 2025 (東京都、KFC Hall & Rooms) 2025.11.19(水) CENTR74 2025.11.25(火)~27(木) Internet Week 2025 (東京都、 KFC Hall & Rooms) APCERT AGM & Conference 2025 (Sydney, Commonwealth of Australia) --------------------------------------------------------------------- 2026.1.26(月)~30(金) APAN61 (Dhaka, People's Republic of Bangladesh) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。 https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html ◇ ◇ ◇ メールマガジン以外でも、情報を発信しています! ブログ https://blog.nic.ad.jp/ X(Twitter) https://x.com/JPNIC_info YouTube https://www.youtube.com/@JPNIC_info Instagramもはじめました! https://www.instagram.com/jpnic_info/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ___________________________________ ■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■ ::::: 会員リスト ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/ :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有) □┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□ ┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ JPNICへのご連絡/お問い合わせは極力電子メールでお願いします ━━ ■ 各種お問い合わせ先:https://www.nic.ad.jp/ja/profile/info.html ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JPNIC News & Views vol.2177 【定期号】 @ 発行 一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 101-0047 東京都千代田区内神田2-12-6 内神田OSビル4階 @ 配信先変更・停止 https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/#regist @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ___________________________________ 本メールを転載・複製・再配布・引用される際には https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◇ JPNIC Webにも掲載していますので、情報共有にご活用ください ◇ 登録・削除・変更 https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/ バックナンバー https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ___________________________________ ■■■■■ News & ViewsはRSS経由でも配信しています! ■■■■■ ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■■◆ @ Japan Network Information Center ■■◆ @ https://www.nic.ad.jp/ ■■ Copyright(C), 2025 Japan Network Information Center