メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    __
    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.2203【定期号】2025.12.15 ◆
  _/NIC
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ News & Views vol.2203 です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

毎月15日(土日祝の場合はその翌営業日)に発行している定期号では、特集記
事のみならず、業界メンバーのコラムや用語解説、統計などもお届けしてい
ます。

本号の特集では、2025年9月にベトナム・ダナンで開催された「APNIC 60カン
ファレンス」の概要と、アドレスポリシーに関する最新の議論動向をお届けし
ます。世界40の国と地域から451名が参加した本会合では、ポリシー提案やRPKI
運用、WHOIS/RDAPの公開データの扱いなど、インターネット資源管理に関わる
重要テーマが活発に議論されました。次回「APNIC 61」は2026年2月にイン
ドネシア・ジャカルタで開催予定です。


News & Views Columnでは、京都大学の吉川知輝さんによるコラムをお届け
します。国内にとどまらず、APRICOTやAPNICカンファレンスなど、アジア太
平洋地域のネットワーク運用者が集う国際的な場に積極的に参加してきた吉
川さん。世界中のエンジニアとの交流を通じて得た学びや、新たな挑戦へ踏
み出すきっかけについて語っていただきました。

また、インターネット用語1分解説では、手軽に利用できる、「ホスティ
ング」について解説しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 1 】特集 「『Internet Week 2025 
          挑戦×経験×世代 ~フルスタックで"不確実"の先へ 』開催報告」 
【 2 】News & Views Column
       「DNS、裏方サービスの10年私史」
         株式会社日本レジストリサービス 平林 有理
【 3 】インターネット用語1分解説
       「ホスティングとは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 1 】特集 「『Internet Week 2025 
          挑戦×経験×世代 ~フルスタックで"不確実"の先へ 』開催報告」
                                   JPNIC インターネット推進部 多田美月
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「Internet Week 2025」を、2025年11月18日(火)から27日(木)にかけて開催
しました。オンラインWeek が3日間、KFC Hall & Roomsでのカンファレンス
Weekが3日間の計6日間です。週をまたいでの会期となり長丁場でしたが、参
加者の皆様、講演者の皆様、協賛各社の皆様、そして委員やスタッフの皆様
のおかげをもちまして、大きなトラブルなく終了することができました。


■ 2025年のInternet Week

前半のオンラインWeekは、例年と同様にJPNIC会議室よりZoomにて配信しまし
た。ベーシックな内容やハンズオンプログラムをこの3日間に集中的に実施
し、10プログラムを提供しました。後半のカンファレンスWeekは、東京・両
国駅近くのKFC Hall & Roomsを会場とし、3会場・3パラレルにて、33プログ
ラムを展開しました。いずれのプログラムにも多くの参加者に参加いただき、
懇親会も満員となり、広い会場で大いに賑わいました。IW2025全体では43プ
ログラムを提供しました。

◇ IW2025では、下記の2点に新たに取り組みました。

1. 「#IWで話そう」「#IWで話そう Base」で交流機能を強化

「#IWで話そう」は、カンファレンスWeek会場内において、講演終了後に講演
者と参加者が直接意見交換できる場として設置したものです。講演が活発に
なるほど質疑の時間が不足するという従来の課題を踏まえ、ホワイエ等に交
流スペースを設けました。名刺交換や技術的議論が活発に行われ、参加者間
のネットワーキングの機会として好評を得ました。

「#IWで話そう Base」では、より幅広いテーマについて参加者からの相談や
質問を受け付けるコーナーとして運用し、インターネット技術に関する疑問
からJPNIC の取り組みに関する質問まで、多様な声にお応えしました。

2. 受講証明書の即時発行を実施

対象セッションを受講された方に対し、会場にて即時発行を行いました。受
講証明書を即時に発行することで、参加者の皆様はすぐに証明書を取得でき
るため、所属組織への報告や研修履歴の管理がスムーズになり、後日の申請
作業や待ち時間が不要になりました。今回は通常の受講証明書に加え、ITコー
ディネータ制度の「実践力ポイント」に対応した証明書も選択できるように
しており、資格維持に必要なポイント取得を目的とした参加者にもその場で
すぐ活用いただける点が好評でした。学習成果をすぐに証跡として残すこの
仕組みを、業務や学業においてご活用いただければ幸いです。


■ IWの広報

広報面では、ネットワーク技術者向けに動画配信を行うshow int様にご協力
いただき、以下の紹介動画を公開しました。

  若手にオススメしたいネットワーク業界の定番イベント
  Internet Week 2025【show int x JPNIC コラボ企画】
  https://youtu.be/Yq3dY8MX0Y0

さらに、メディアスポンサー各社のWebメディア、ならびにJPNICブログにお
いても広報活動を強化しました。各プログラムを紹介したYouTube動画、ブロ
グ記事、インタビュー記事も公開しておりますので、あわせてご覧いただけ
れば幸いです。

  ・インタビューなどのメディア掲載一覧
    https://internetweek.jp/2025/archives/media-coverage

  ・Internet Weekに関するJPNIC Blog記事一覧
    https://blog.nic.ad.jp/category/internetweek/


■ 会場ネットワークの構築と運用を担当したNOCチーム

会場ネットワークは「Internet Week 2025 Network Operations' Center
(IWNOC25)」が、設計・構築・運用・撤収までを担当しました。プログラム委
員会とJPNIC職員、そして公募で集まった23名で組織され、今年も多様なバッ
クグラウンドのエンジニアや学生が協力し合う、活気あるチームとなりまし
た。

今年は、初めての会場のため一から物理設計を行い、また、IW2025用にASを
取得しAS2515 (JPNIC)およびAS59105 (Home NOC Operators' Group)とトラン
ジット接続、RPKI実装などにも取り組みました。無線環境もWi-Fi 6E/Wi-Fi
7、OpenRoamingに対応し、参加者の皆様に安定したネットワークを提供しま
した。また、NOCブースではトラフィック状況などの監視画面を展示し、ネッ
トワーク運用の「裏側」を見られる場として好評でした。

会期中も、ネットワークを止めることなく運用するために、年齢や経験を超
えて協力し合う姿がとても印象的でした。ご利用いただいた皆様、ありがと
うございました。

  Internet Week 2025 Network Operations' Center
  https://internetweek.jp/2025/archives/operation#noc

  Internet Week 2025を支えるネットワークの舞台裏 ― NOCチームの取り
  組みと挑戦
  https://blog.nic.ad.jp/2025/11394/


■ IW2025の提供プログラム数と参加人数

今回の提供プログラムは前述の通り計43プログラム(ハンズオンプログラム4、
通常プログラム 27、ランチセミナー 5、BoF 6、懇親会)でした。参加者の延
べ人数ではオンラインWeekの参加が1,143名、カンファレンスWeekの参加が
2,766名で合計3,909名、平均すると1プログラムあたり、90名の参加でした。
約850名の方にご登録いただき、カンファレンスWeekにも連日300名ほどの方々
にご来場いただきました。


■ プログラムについて

Internet Weekのプログラムは、プログラム委員会によって企画されていま
す。インターネットに関する各種団体/協会からのプログラム委員がInternet 
Week本番のおよそ半年前からプログラムを検討しています。

  Internet Week 2025 プログラム委員
  https://internetweek.jp/2025/archives/operation#program-committee-member

今年は、AIやサイバーセキュリティといったテーマが一段と存在感を増す一
方で、IPv6やネットワーク運用などインターネットの基盤を支える技術も、
引き続き重要な位置づけとなりました。さらに、技術の発展には他分野の知
見や技術が不可欠となることから、IW2025のテーマにも掲げた通り、フルス
タック的な視点で分野を横断したプログラムが例年以上に拡充されました。
こうした流れも踏まえ、技術分野と社会分野の両面からインターネットの現
在と未来を見通す構成となりました。以下に、それぞれのテーマにおいて注
力ポイントをまとめます。

● IPv6

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/ipv6

IPv6単体でのテーマに加え、IWのテーマに沿って、IPv6×法人ネットワーク、
IPv6×クラウドなど、他分野とのコラボレーションを積極的に取り入れまし
た。AWSを利用したIPv6対応サイトの構築や、IPv6におけるセキュリティをテー
マとしたプログラムも加え、実践的な内容を提供しました。

● ネットワーク・運用

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/network

ネットワーク分野では、HTTP/3やQUIC、Wi-Fi 7、PTPなど、進化が続くネッ
トワーク技術を取り上げ、その背景や最新の動向を解説しました。さらに、
活用の幅が広がるEVPN/VXLANの基礎から応用事例、OSS NOS「SONiC」の進化
と導入ポイント、これからの BGPピアリングの考え方、データセンターのネッ
トワークサービス入門など、現場で求められる技術を体系的に整理しました。

● ハンズオン

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/handson

IWでは人気の「手を動かして学ぶ」プログラムです。IW2025では、四つのテー
マでハンズオンを実施し実践的な学びの機会としました。ハンズオンに参加
しない「立見席」などの企画も一部取り入れました。

・AWS×IPv6
・RPKIトラブルシューティング
・なりすましメールとDMARC
・詐欺サイト対処のワークショップ

● 基盤サービス

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/foundation

DNSやDNSSECの基礎編を皮切りに、ドメイン名の管理やサブドメインテイク
オーバーなどの運用現場で直面するテーマを深堀りしました。さらに、メー
ル送信者ガイドラインや DMARCを中心としたメールセキュリティ、Web-PKIに
おける証明書有効期限短縮の議論や、耐量子計算機暗号(PQC)への移行に向け
た最新動向も紹介し、基盤技術が今後どのように変化していくのか、多くの
示唆を得られるプログラムをお届けしました。

● セキュリティ

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/security

セキュリティ分野では、フィッシングや脆弱性、サイバー攻撃など最新の脅
威動向に加え、製品セキュリティや能動的サイバー防衛、ゼロトラスト、バ
グバウンティなど多面的なテーマを扱いました。また、実際のインシデント
対応の体験談や、学生・若手向けのキャリア紹介も行われ、技術・制度・人
材育成の観点から「セキュリティは日々アップデートが欠かせない」という
メッセージをあらためて強く伝えるプログラムとなりました。

● 社会動向

   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/social

社会の変化に合わせて技術スタックも変化するという視点から、インターネッ
トを取り巻く社会変化と技術のつながりをテーマに構成しました。今年は特
に「技術変化に伴う個人情報保護の新課題」「オンラインカジノ問題とブロッ
キング議論」「プラットフォームガバナンスの現在地」の三つの論点にフォー
カスし、"変わり続ける社会とネットワーク"をどう結びつけるかを議論し
ました。

● 運用組織
   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/management

IT業界の組織において、「エンジニアリング」のあるべき姿について解説、
議論を行い、会場を全体でディスカッションを行いました。

● インターネットの未来/新技術
   https://internetweek.jp/2025/archives/category/program_category/future

モバイルとインターネットの融合が進む中での「次世代モバイル×インター
ネット」の方向性を取り上げ、技術・人材の両面から未来に向けた取り組み
が紹介されました。IP Meetingでは2025年のテーマである、「挑戦×経験×
世代」を主軸に、基盤動向・ガバナンス・AI最前線の3部構成で開催されまし
た。特にAI最前線では、AIインフラからAI Ops、人材育成、さらに倫理・セ
キュリティ・ガバナンスまで、急速に進化するAIがもたらす課題と可能性を
議論し、大きな注目を集めました。


■ 最後に

Internet Week 2025の講演資料は、参加者向けマイページにて公開中です。
また、今回ご参加いただいた方向けに、一部プログラムの期間限定オンデマ
ンド配信を開始しています。ご活用いただければ幸いです。

最後になりましたが、Internet Week 2025にご参加いただいた皆様、ご講演
いただいた皆様、実行委員/プログラム委員やご協賛企業・後援団体など、開
催にご協力いただいたすべての皆様に、この場を借りてあらためて感謝申し
上げます。

2026年もまた秋頃に、Internet Week 2026を開催予定です。どうかご期待い
ただくとともに、もしご要望がありましたら、ぜひiw-info@nic.ad.jpまでお
寄せください。また、開催前にはアンケートなども実施予定ですので、その
時はご協力いただけますと幸いです。

◎ Internet Week 事務局のSNS
   X          https://x.com/InternetWeek_jp
   Facebook   https://www.facebook.com/InternetWeek

◎Internet Week ベーシックオンデマンド(YouTube)

過去のIW講演動画や、基礎学習に役立つ講演動画を掲載しています。
      https://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/ondemand/


----------------------------------------------------------------------

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃     ◆◇◆◇◆  本特集のご感想をお聞かせください  ◆◇◆◇◆     ┃
 ┃良かった                                                          ┃
 ┃ https://feedback.nic.ad.jp/2203/81baf74ba23cfdc677b0a6a5472de334 ┃
 ┃                                                                  ┃
 ┃悪かった                                                          ┃
 ┃ https://feedback.nic.ad.jp/2203/bca7069e6b0f25edfc1594e78d5ff406 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 2 】News & Views Column
       「DNS、裏方サービスの10年私史」
                              株式会社日本レジストリサービス 平林 有理
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

早いもので私がこの業界に入り、DNSに業務として取り組むようになってから
10年が経過しました。節目の年ということもあり、改めてDNSの10年を振り返
ってみたいと思います。 

2015年当時、DNSは今以上に表舞台に出ることのない存在でした。「動いて当
然」の裏方サービスであり、Internet WeekのDNS DAYや日本DNSオペレーター
ズグループ(DNSOPS.JP) のイベントといったDNSコミュニティを除けば、セキ
ュリティや可用性の議論で主役になることはあまりなかったように思います。
その状況が変わるきっかけの一つとなったのが、2016年10月に発生した大手
DNSプロバイダーDyn社に対する、大規模なDDoS攻撃ではないでしょうか。

世界的に使われている大手DNSプロバイダーが攻撃を受け、そのサービスに影
響が及んだ結果、多くの著名なWebサービスが一時的にアクセス不能となりま
した。攻撃に使われたのは「Mirai」と呼ばれるマルウェアで、セキュリティ
の甘いIoTデバイスを乗っ取り、数十万台規模の大規模なボットネットを構成
して、攻撃に悪用しました。この事件により、DNSが「インターネットの単一
障害点」になり得ることが改めて認識され、DNSインフラのセキュリティと可
用性の重要さを考え直す契機となりました。

この事件の教訓もあり、DNSインフラの冗長化への意識が高まりました。複数
のDNSプロバイダーを併用するマルチプロバイダー戦略や、IP Anycastによる
グローバルな分散配置が、大規模サービスのDNSインフラにおける一般的な選
択肢となりました。

同じ時期、別の観点からもDNSへの関心が高まっていきました。パブリックDNS
サービスとしてGoogle Public DNS (8.8.8.8)が以前から使われていましたが、
2017年にはセキュリティ機能の高さを謳うQuad9 (9.9.9.9)が、2018年には利
用者のプライバシーの重視を謳うCloudflare社の1.1.1.1が登場。インターネ
ットユーザーがフルリゾルバーを主体的に選べる環境が整いました。

通信の秘匿性も向上しました。2018年にDNS over HTTPS (DoH)が標準化され、
2020年にMozilla FirefoxとGoogle Chromeが対応を開始。それまで平文で送信
されていたDNSクエリを暗号化し、利用者のプライバシーを保護する選択肢が
生まれました。

2025年現在、DNSは政策面においても注目が高まっています。EUでは2023年に
NIS2 (Network and Information Systems Directive 2)指令が施行され、DNS
インフラに要求されるセキュリティ要件が強化されました。米国でも2025年、
国立標準技術研究所(NIST)が12年ぶりにDNSセキュリティガイドラインの改訂
ドラフトである、NIST SP 800-81を公開しています。このように、かつては表
舞台に出ることのない「動いて当然」の存在であったDNSという裏方が、イン
フラセキュリティの重要な要素の一つとして強く認識され、表舞台に立つよう
になってきました。

こうして、私がこの業界に入り、インフラ技術者として過ごした10年間でDNS
は存在感が増し、また、その機能も着実に進化しました。とはいえ、あらため
てここで言うまでもなく、DNSにもインフラ技術者の仕事にも「これで完璧」
はありません。次の10年も、DNSとそれに関わるわれわれインフラ技術者には、
すべきことがたくさんありそうです。 


■筆者略歴
平林 有理 (ひらばやし ゆうり)

2015年、株式会社日本レジストリサービスに入社。JP DNS及びレジストリシス
テムのSRE、インフラ構築・運用業務に従事。
DNSOPS.JP事務局、Internet Week 2025プログラム委員。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説
         「ホスティングとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ホスティングとは、別の言い方をすればレンタルサーバのことです。さまざま
な事業者がサービスを提供しており、1台のサーバ上で複数が仮想的に実行さ
れる、個人向けの小規模なものは月額1000円以下と比較的手軽な料金で利用で
きます。そこからWebサーバの容量が増えていったり、法人向けに複数人のユー
ザーで管理できるようになったり、また最初からブログなどのアプリケーショ
ンが提供されているものもあります。基本的にサーバ自体とインターネット接
続回線のメンテナンスを事業者に任せ、ユーザーはコンテンツそのものに注力
できます。

もっと規模が大きくなると、実サーバを丸ごと1台占有できたりもしますし、
クラウドサービス上でインスタンスと称した仮想マシンを動かしたりもできま
す。ただ、このレベルになるとサーバ自体のメンテナンスをユーザー自らが行
うことが多く、自由度と引き換えに手間がかかるようになります。

ホスティングが普及し始めたのは1990年代後半、Webにより爆発的にインター
ネットが普及し始めた頃です。当時Webを閲覧するだけならまだしも、Web公開
用のサーバを個人が用意するのは容易ではなかったためです。2025年現在では
だいぶハードルが下がったとはいえ、接続環境を含めたサーバを丸ごと用意す
るには、やはり相応の手間がかかります。サービスを提供する事業者に移り変
わりはあるにしても、ホスティングそのものは今後も比較的手軽な情報発信の
一手段として存続していくと思われます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2025年7月~2025年12月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付|  AD  AC    CO    GO   OR    NE   GR   ED   LG   GEO    GA    GJ     PA   PJ   TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
  7/1 | 257 3880 490268 856 41301 12464 5167 6497 1920 2024 1148938 80450  9644 1298 1804964
  8/1 | 257 3882 490854 852 41354 12452 5154 6517 1920 2024 1152552 80330  9654 1298 1809100
  9/1 | 257 3877 491290 856 41377 12420 5148 6526 1920 2024 1155929 80224  9638 1292 1812778
 10/1 | 257 3875 492082 858 41452 12409 5132 6525 1919 2020 1160006 80076  9609 1289 1817509
 11/1 | 258 3879 492932 859 41515 12410 5127 6513 1921 2019 1163592 80751  9588 1289 1822653
 12/1 | 259 3885 493421 860 41543 12394 5127 6528 1921 2019 1165630 80729  9547 1261 1825124
--------------------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語
 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
 PJ:都道府県型ドメイン名 日本語


2. IPアドレス

o JPNICからのIPv4アドレス割り振りとJPNICへのIPv4アドレス返却ホスト数
  (2025年6月~2025年11月)
------------------------------------------
  月 |   割振   |   返却   | 現在の総量
------------------------------------------
   6 |     1024 |        0 |   92252808
   7 |      512 |        0 |   92253320
   8 |        0 |        0 |   92253320
   9 |        0 |      512 |   92252808
  10 |     1536 |        0 |   92254344
  11 |   116480 |   116992 |   92253832
------------------------------------------

□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/?nv


3. 会員数  ※2025年12月5日 現在

 ---------------------
  会員分類  | 会員数 |
 ---------------------
  S会員     |      3 |
  A会員     |      0 |
  B会員     |      1 |
  C会員     |      4 |
  D会員     |     89 |
  非営利会員|      9 |
  個人推薦  |     28 |
  賛助会員  |     36 |
 ---------------------
  合計      |    170 |
 ---------------------

  会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/?nv


4. 指定事業者数  ※2025年12月3日 現在

   IPアドレス管理指定事業者数           519


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  2025.12.16(火)                IPv6 Summit in TOKYO 2025 (東京都、大
                                手町プレイスウエストタワー + オンライ
                                ン)
  2025.12.19(金)                SecurityDay 2025 (静岡県、KKRホテル熱
                                海 + オンライン)
  2026.12.25(木)                RPKIハンズオン/勉強会 (東京都、JPNIC会
                                議室 + オンライン)
---------------------------------------------------------------------
  2026.1.23(金)                 シンポジウム「ドメイン名紛争の解決 
                                - JP-DRP制定25年:ブランド・商標とイ
                                ンターネットの交錯」 (東京都、弁護士
                                会館)
  2026.1.26(月)~30(金)         APAN61 (Dhaka, People's Republic of 
                                Bangladesh)
---------------------------------------------------------------------
  2026.2.2(月)~4(水)           NANOG 96 (San Francisco, U.S.A.)
  2026.2.2(月)~5(木)           APTLD 89 (Amman, Hashemite Kingdom of 
                                Jordan)
  2026.2.4(水)~12(木)          APRICOT 2026/APNIC 61 (Jakarta, 
                                Republic of Indonesia)
  2026.2.11(水)~13(金)         JANOG57 (大阪府、コングレコンベンショ
                                ンセンター)


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
      わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
                  ◇              ◇              ◇
            メールマガジン以外でも、情報を発信しています!
ブログ https://blog.nic.ad.jp/  X(Twitter) https://x.com/JPNIC_info

             YouTube https://www.youtube.com/@JPNIC_info
   Instagramもはじめました! https://www.instagram.com/jpnic_info/
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
___________________________________
■■■■■  JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています  ■■■■■
  :::::  会員リスト  ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
  :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有)
□┓ ━━━  N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛          お問い合わせは  jpnic-news@nic.ad.jp  まで          ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ━━ JPNICへのご連絡/お問い合わせは極力電子メールでお願いします ━━
 ■ 各種お問い合わせ先:https://www.nic.ad.jp/ja/profile/info.html ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 JPNIC News & Views vol.2203 【定期号】

 @ 発行  一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
          101-0047 東京都千代田区内神田2-12-6 内神田OSビル4階
 @ 配信先変更・停止  https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/#regist
 @ 問い合わせ先  jpnic-news@nic.ad.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
___________________________________
            本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
        https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ◇ JPNIC Webにも掲載していますので、情報共有にご活用ください ◇
登録・削除・変更   https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/
バックナンバー     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/
___________________________________
■■■■■     News & ViewsはRSS経由でも配信しています!    ■■■■■
::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■■◆                          @ Japan Network Information Center
■■◆                                     @  https://www.nic.ad.jp/
■■

Copyright(C), 2025 Japan Network Information Center
            

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2025 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.