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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.2223【臨時号】2026.3.10 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.2223 です
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前回のアイルランドで開催された第84回ICANNダブリン会議については先日発
行したvol.2213でお伝えしたところですが、本稿ではそのダブリン会議を受
けて2025年12月に開催した、第74回ICANN報告会についてご報告します。

このダブリン会議の次の会合となる第85回ICANN会議が、2026年3月7日(土)~
12日(木)の日程で、インド・ムンバイにて現在開催中です。ここまでの議論
の振り返りとして、本稿をご利用いただければと思います。

なお、報告会の資料はJPNIC Webで公開していますので、本稿と併せてご参照
ください。

   第74回ICANN報告会
   https://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/20251211-ICANN/

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◆ 第74回ICANN報告会レポート
                                               JPNIC 政策主幹 前村昌紀
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2025年12月11日(木)に、第74回ICANN (The Internet Corporation for 
Assigned Names and Numbers)報告会を、東京・神田のエッサム神田ホールを
会場に、オンライン参加もできるハイブリッド形式で開催しました。報告の
対象となった第84回ICANN会議(以下ICANN84)は、2025年10月25日(土)から30
日(木)にアイルランド・ダブリンで行われたものです。皆さんからのご報告
内容をお伝えします。


■ プログラム

今回のプログラムは以下の通りです。

1. ICANN84会議概要報告
   ICANNジャパン・リエゾン  大橋 由美さん

2. 国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告
   株式会社日本レジストリサービス(JPRS)  高松 百合さん

3. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告
    総務省 データ通信課  宮本 知典さん

4. ルートDNSサーバーシステムに関する報告 - RSSAC と RSS GWG -
   株式会社日本レジストリサービス  堀田 博文さん

5. GNSOレジストリ・レジストラ部会報告
   株式会社インターリンク  ジェイコブ・ウィリアムズさん

6. 次期新gTLD申請手続きポリシー検討状況報告
   GMOブランドセキュリティ株式会社  寺地 裕樹さん

7. コンテンツ側から見たICANN84の報告
   弁護士・弁理士  丸田 憲和さん

8. 理事会とASOを中心とした活動の報告
   JPNIC  前村 昌紀

9. APIGA参加報告
   JPNIC  中川 香基


■ ICANN84会議概要報告

ICANNジャパン・リエゾンの大橋さんからは、ICANN84に関する概要として184
の国と地域から2,125名が参加、そのうちリモート参加526名という参加状況
に続き、主な話題のご紹介がありました。新gTLD次回ラウンド準備に関して、
会期中の理事会で承認に至った申請者ガイドブック(Applicant Guidebook; 
AGB)、基本レジストリ契約(Base RA)、文字列類似性評価などの準備状況が共
有され、他に登録データ請求サービス(RDRS)の2年間延長など、登録データに
関する動きが共有されました。

また、国連総会での決議を2025年12月に控えたWSIS+20 (世界情報社会サミッ
ト20周年振り返り)の意見聴取、レビュー制度見直し(Review of Reviews)の
セッションが紹介されました。


■ ccNSO関連報告

JPRSの高松さんのccNSO関連報告では、ccNSOセッションのスケジュールが示
された上で、その中から特に、WSIS+20レビューセッション、GACと合同のDNS 
Abuseセッション、評議委員関連では、Members MeetingやTech Day、理事会・
他SO/ACとの合同セッションなど、ICANN84期間中に開催された主要会合の概
要が紹介されました。

特にWSIS+20レビューセッションでは、成果文書が今後与え得る影響を踏ま
え、ccTLDコミュニティとしてどのように関与し、技術コミュニティの貢献を
可視化していくかが論点とのことです。その他、2026年3月の任期満了に向け
た評議委員候補者とのQ&Aセッションの様子や、ccNSO指名の理事として、現
任のPatricio Poblete氏が再任する見通しであることが説明されました。


■ ICANN政府諮問委員会(GAC)関連の動向

総務省の宮本さんからは、GACにおける主な議題として、DNS Abuse、RDRSな
ど登録データの取り扱い、新gTLD次回ラウンドの3点について、それぞれ説明
されました。特に日本政府が米国、EUとともにDNS Abuseセッションを主導
し、レジストリ契約、レジストラ認定契約に基づく対応義務、それに留まら
ない広範な協力の必要性、GNSOでのポリシー策定プロセス(PDP)に向けたGAC
助言などの議論を行ったこと、加えて、DotAsia OrganisationとTWNICを招い
たTrusted Notifierの紹介セッションの様子が報告されました。

また、理事会で会期中承認されたAGBに関連して、Early WarningやGAC 
Consensus Adviceなど、GACが申請処理上関わる部分の検討状況の紹介があっ
たとのことです。


■ DNSルートサーバーシステム諮問委員会(RSSAC)および技術関連の報告

JPRSの堀田さんによるRSSACとルートサーバーシステムガバナンス作業部会
(RSS GWG)の報告は、前回2024年9月の報告以降の動きを網羅するものでした。
非専門家に向けた説明資料「How the Root Server System Works」の整備と
アウトリーチ、RSSAC061にまとめられたルートサーバーのIPアドレス変更に
関する留意点の検討、RSSAC062にまとめられたセキュリティインシデント発
生時の共有・公告方法の検討に関して紹介された上で、RSS GWGの検討状況に
ついて報告がありました。

RSS GWGでは2020年以来継続してきた、RSSAC058、059に基づいた新たなRSSガ
バナンス機構の検討が終盤に差し掛かっており、2025年8月に要求条件文書を
まとめたとのことです。現在の機構から段階的に新たな機構を導入し、その
過程での検討によって、新たなICANN内の会議体構成の設計が行われると説明
されました。


■ 分野別ドメイン名支持組織(GNSO)レジストリ・レジストラ部会報告

インターリンクのウィリアムズさんからは、GNSOレジストリ部会、レジスト
ラ部会における議論が紹介されました。PDPに向けた課題報告書作成段階で
あったDNS Abuseに関しては、APIアクセス制限や、関連ドメイン名群の検出
など、実際にそれにあたる事業者の立場としての議論が進んだようです。

新gTLD次回ラウンド関連では、新たな標準レジストリ契約の内容や、RA/RAA
改定の履行状況への関心、国際的な政府間機関(IGO)/国際的な非政府組織
(INGO)の名称に対する文字列保護に関する議論の様子、新gTLD申請者グルー
プ(NTAG)の立ち上げ準備などが紹介されました。また、登録データポリシー
における緊急請求(Urgent Requests:生命の危険などに関わる開示請求)に関
して、リスクやコスト負担といった観点からのポリシー策定必要性がコンセ
ンサスに至ったようです。


■ 次期新gTLD申請手続きポリシー検討状況報告

GMOブランドセキュリティの寺地さんからは、新gTLD次回ラウンドの申請手続
きに関して、毎回ブランドTLDなど新gTLDの申請者の観点から知っておくべき
情報が網羅的に紹介されています。今回は、完成目前となった新gTLD申請者
ガイドブック(AGB)に沿って、プログラムの詳細が紹介されました。2026年4
月に申請受付開始の予定であり、申請処理に要する期間、追加時間が必要と
なる場合、申請ステップ、申請フローとともに説明され、申請者の立場から
の注意するべき要件、判断分岐ポイントを、特に申請文字列の一斉公開とそ
の後の変更期間、さらに今回ラウンドで加わったネームコリジョン(名前衝突)
評価と異議申し立てプロセスを経て、申請文字列が確定するまでのプロセス
を中心に、詳しい紹介がありました。


■ コンテンツ側から見たICANN84の報告

丸田さんは、JPMAC(出版5社漫画海賊版サイト対策会議)の立場から、ICANN84
におけるDNS AbuseやRDRS、ccTLDにおけるTrusted Notifierの制度化などに
関する議論が紹介されました。現在GNSOでは、NetBeaconによる提言に基づい
て、無制限APIアクセスへの対応や類似サイトの可能性が高い関連ドメイン
チェックといった側面に特化したポリシー策定プロセス(PDP)が開始されよう
としています。ICANNで定義されているDNS Abuseは、DNSの安定性というICANN
の責務に関連するものに限定する狭義なものながら、NetBeaconが提案した関
連ドメイン名の識別やAPI制限は、海賊版対策の実務において非常に有効だろ
うという見解が示されました。その他、正確性改善が期待されるRDRSに関す
るGACとGNSOの共同セッション、DotAsia OrganisationとTWNICを中心に構築
されつつあるTrusted Notifier(不正サイトを検知する「信頼された告知者」
と事業者やレジストリ・レジストラを結ぶ機構)プログラムに関して議論され
たGACのDNS Abuse対策セッションなどの様子が紹介され、これらの対策への
期待が示されました。


■ 理事会およびASOを中心とした活動の報告

JPNICの前村からは、通例通りの前回報告会以降のICANN理事会決議を列挙し
た上で、その中からReview of Reviewsクロスコミュニティグループ(*1)の組
成、ICANN84の公開理事会における次期ラウンド申請者ガイドブック(AGB)の
承認、RDRSの試用期間2年延長などを紹介しました。またICANN84は年次総会
にあたり、理事の任期満了に伴う3名の理事交代についても取り上げました。
印象に残ったセッションの一つとしてICANN理事会とASOの合同セッションを
挙げ、3年ぶりに全議席の理事が選任され正常化に向けて動き出したAFRINIC
理事会から2名が同セッションに参加し、理事会とASOに対して正常化に向け
た取り組みを紹介したと報告しました。

(*1) 詳細は第84回ICANNダブリン会議報告をご覧ください。
     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2026/vol2213.html


■ APIGA参加報告

JPNICの中川からは、ICANN84からの報告ではありませんが、ICANNと韓国
KISAが共催する若手育成プログラムAPIGA (Asia Pacific Internet 
Governance Academy)への参加体験を紹介しました。第7回となる今回は
2025年7月にソウルで開催され、日本からは2名が参加しました。5日間にわた
る講義、模擬会議、グループ演習を通じて、ICANNを含むインターネットガバ
ナンス全体の理解を深める内容であり、実際の会議形式を模した体験が特に
印象深かったと報告しました。


■ ICANNアジア太平洋本部提供の懇親会

通常のICANN報告会のプログラムが終わった後、ICANNアジア太平洋本部の提
供で、同じ部屋の後ろ半分に飲食物を準備して、立食の懇親会が持たれまし
た。アジア太平洋本部から報告会に参加したAthena Fooさんは、日本の常連
参加者やステークホルダーの貢献に感謝しつつ、今後もステークホルダーか
らの意見を拝聴したいと挨拶されました。対面開催であるとともに、懇親の
場が持たれることで、普段は交わせない意見交換が実現し、親睦を深めるこ
とができました。今後も毎年このような懇親会を持っていけたらと考えてい
ます。


■ 第85回ICANN会議

今回ご紹介したダブリン会合の次の会合となる第85回ICANN会議(ICANN85)は
インド・ムンバイでの開催で、本号発行時点では2026年3月7日(土)~12日(木)
の会期中です。以下の会議ページで、プログラムなどが確認できます。この
ICANN85についても、本メールマガジンで後日レポートをお届けするととも
に、国内報告会を開催する予定です。

  ICANN85 Mumbai Community Forum
  https://meetings.icann.org/en/meetings/icann85/


■ 最後に

ICANN報告会では、ここでご紹介した方をはじめとする、ICANN会議常連参加
者の方々に毎回ご報告をいただいていて、感謝の念に堪えません。本メール
マガジンでご紹介した第74回ICANN報告会については、JPNICのWebサイトから、
資料だけではなく当日の動画をご覧いただけます。本稿でご紹介できること
は限られていますので、詳しい内容を知りたい方は、ぜひ下記のページを併
せてご覧ください。

  第74回ICANN報告会
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/20251211-ICANN/


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      わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.2223 【臨時号】

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