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【 2 】News & Views Column
      「親子丼の検索結果から学ぶインターネットの格差」 
                                        国立天文台 上級研究員 大江将史
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インターネットによって、誰もが手軽に情報発信することが可能になり、様々
な情報が入手できるようになりました。私は、趣味が料理ということもあり、
レシピをインターネット上で検索し、参考にすることがあります。たとえば、
親子丼を作るためのレシピを入手するために、「親子丼」「作り方」をキーワー
ドにWeb検索したところ、約6万件を超える情報が表示されました。結果を閲覧
すると、鶏肉やタマネギなどの計量情報や手順が細かく記載されたもの、地鶏
を使ったもの、エスニック風のもの、半熟トロトロで仕上げる技法、丼鍋の柄
の形状などの道具に関する情報、変わったところでは、地上デジタル放送に関
するコラム等々、大量の情報が表示されます。これは、誰もが情報の内容や品
質に関係なく、手軽にネットへ情報発信できるようになったことを反映した結
果といえます。同時に、インターネットを利用できる者と利用できない者との
間に生まれた情報格差が小さくなっていることも示しています。

一方、様々な情報が発信されるようになったことは、検索において、自分が希
望する情報を絞り込む作業と、絞り込まれた結果から求める質を選別する作業
が重要になっていることを導きました。親子丼を一つ作る場合、求める理想の
親子丼を具体化するために、約6万件の検索結果から、自分にとって価値のあ
る情報を選別し、料理手順をくみ上げるというコストが必要となります。大量
の情報が発信されるにつれて、このコストは、日々大きくなっていきます。コ
スト低減のためには、必要とする情報に絞り込むための検索手法の教育や、求
める質の高い情報を検索できる検索アーキテクチャの開発などが必要となるで
しょう。

かくして、インターネットのおかげで作りだせた親子丼は、誰もが公平に情報
を入手できるようになった社会が、同時に、情報を選別できる能力を持つ者と
持たざる者との間に新しい情報格差を生み出す社会を創り出していることを気
づかせてくれました。現在は、検索結果からの取捨選択の能力次第で、得られ
た情報が、有用とも無用ともなることになります。

よって、インターネットをよりよいものとするために、大量の情報発信が生み
出す新たな格差の解決策について、議論していかなければならない時期にある
と考えます。

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