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【 1 】特集 「第11回ICANN報告会レポート」
                                   JPNIC インターネット政策部 入交尚子
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2005年1月26日(水)、東京都千代田区の東京グリーンパレスホテルにて、JPNIC 
と(財)インターネット協会の共催による第11回ICANN報告会が開催されました。
今回の報告会には、2004年12月にICANN理事に就任した伊藤穰一氏が初参加し、
今後の活動に向けての抱負などを紹介しました。

以下では、報告会の内容を項目別にご紹介していきます。

◆ICANNケープタウン会議概要報告 

JPNICの入交より、2004年12月1日~5日に南アフリカ共和国・ケープタウンに
て開催されたICANN会議の概要を報告しました。ケープタウン会議のトピック
スとして、ICANNの運用管理業務に関する今後3年間の戦略計画を示した
「ICANN Strategic Plan」を取り上げ、その内容や背景について説明を行いま
した。

  □詳細は下記をご参照ください
    News & Views vol.226「ICANNケープタウン会議報告」(2004.12.17)
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2004/vol226.html

◆ccTLDの動向

(株)日本レジストリサービス(JPRS)の大橋由美氏より、ケープタウンでの国コー
ドドメイン名支持組織(ccNSO)の会合について報告がありました。約70名が参
加した今回の会合では、各ccTLDレジストリとICANNとの関係を、契約とは別の
形で明文化する取り組み(Accountability Framework)について議論がなされ、
現在その目的や位置づけが明確化された段階だということです。今後は、2005
年8月までに定義をより明文化したガイドラインを作成し、それを基に各ccTLD
レジストリが独自の文書を作成する方向で進めていくとの報告がありました。

◆IDNの動向

ICANN会議初日に開催された国際化ドメイン名(IDN)に関するワークショップの
模様が、JPRS取締役の堀田博文氏より報告されました。アフリカ地域でのIDN
導入状況、IDNアプリケーション、IDNのポリシー問題といったテーマ別セッショ
ンの内容が報告された後、当日のJPRSからの発表内容として、日本語JPドメイ
ン名のアプリケーションレベルでの導入事例がいくつか紹介されました。

またパネルディスカッションでは、Microsoftの担当者に対し公開質問という
形でInternet ExplorerのIDN対応時期について尋ねた結果、「2006年発売予定
の次期Windows『Longhorn』で対応する」との回答を公開の場で得たことが関
係者の間で評価されたということです。

◆gTLDの動向

JPNIC理事の丸山直昌より、まず「.net」後継レジストリ運用者選定の進展状
況が報告されました。2004年12月10日に後継レジストリ運用者の申請募集が始
まり、2005年1月20日に応募組織5社が公表されましたが、全体的にスケジュー
ルが遅れているため、応募結果に対する意見募集期間と評価期間が当初より短
くなったとの指摘がありました。2005年3月には後継レジストリ運用者が決定
し、6月に移行作業が行われるということです。

続いて、2004年11月に施行されたレジストラ変更ポリシーについて、ポリシー
導入の背景や特徴(標準書式・認証コードの使用、本人確認の導入など)が紹
介されました。このポリシーについては、今後も継続的に改良作業が行われて
いく模様です。

◆伊藤ICANN理事の所信表明

(株)ネオテニー代表取締役社長の伊藤穰一氏より、ICANN理事就任にあたって
の所信表明がありました。伊藤氏はICANN理事となった経緯について、「イン
ターネット業界で10年間仕事をしてきた人間として、今後重要な時期を迎える
ICANNを支えることでインターネットへの貢献・恩返しをすべき」といった周
囲からの助言を受けつつ、「ICANN理事会には、レジストリやレジストラといっ
たビジネスとは関係のない中立の立場からの参加も必要」との思いで、さまざ
まな人々との対話の中で理事への立候補を決意するに至ったと語りました。

ICANNについての印象は「今まで思っていたよりもボトムアップでインクルー
シブ」としながらも、ICANNの閉鎖性を問題点に挙げ、今後の抱負として
「ICANNのオープン性・透明性向上のための仕組み作り」や「ICANNのメンバー
と一般の人々との橋渡し」に努めていきたいと話していました。

最後に「3年任期のうち最初の1年間は基本的に勉強期間と位置づけ、このよう
な会も含めてみなさんの意見を聞き、みなさんの力を借りて勉強していきたい」
とのメッセージがありました。

◆ICANN政府諮問委員会(GAC)報告 

総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課 インターネット戦略企
画室 室長 三吉卓也氏より、政府諮問委員会(GAC)の活動に関する報告があり
ました。ケープタウンでのGAC地域フォーラムでは、ccTLDの委任と管理、IXと
経済発展、IPv6、AfriNICをテーマとしたワークショップが行われ、情報提供
及び意見交換がなされたということです。また、GACと他のICANN構成組織との
連携に関しては、ICANN理事会との公開ミーティングの実施、ccNSOやアドレス
支持組織(ASO)との対話促進に向けての取り組みなどが報告されました。

◆ICANN At-Large諮問委員会(ALAC)報告 

At-Large諮問委員会(ALAC)の活動に関して、ハイパーネットワーク社会研究所
副所長の会津泉氏より報告がありました。設立から3年目となるALACは、現在
重大な転機を迎えており、課題としてAt-Largeの組織化が各地域で難航してい
ること、ボランティアによる活動の限界、アウトリーチの困難さなどが挙げら
れました。ALACでは今後、これまでの活動の総括を行い、ICANNにおける
At-Largeの必要性を含め、諸々についての見直しをしていくということです。

□第11回ICANN報告会資料
  http://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/20050126-ICANN/


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