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								資料1-1

		第2回 JPNIC 理事会議事要録(案)

日  時:平成6年4月5日(火)13:05~14:35
場  所:機械振興会館 6F 60号室

出席者:理事	淺野 正一郎、石田 晴久、釜江 常好、村井 純、
		森 瑞穂(代理:後藤 邦夫)、吉村 伸
	
	事務局  中山 雅哉、佐藤 安一郎、山上 正代
	オブザーバ  平原 正樹(JPNIC 運営委員長)

欠席者:理事	野口 正一


配布資料:
		第2回 JPNIC理事会議事次第
	資料1-1	第1回JPNIC理事会議事録
	資料1-2	平成5年度理事会電子メイル会議事要録
	資料2	平成5年度JPNIC決算報告書
	資料3	JPNIC正会員の退会について
	資料4	平成6年度JPNIC会員一覧
	資料5	平成6年度JPNIC予算案
	資料6	規程の改正について

                                                                               
議事概要

  村井センター長司会のもと、JPNIC規程第32条に基づき第2回 JPNIC理事会の開催が
要請され、第30条第1項に基づいて理事の2/3の出席(5名、内委任状1)を確認して会議
の成立を確認して開催が宣言された。
  会議に先立ち、オブザーバーとして平原運営委員長の参加が承認された。また、資料
確認後、事務局より佐藤安一郎専門職員ならびに JPNICアルバイトの多田、山上両名の
紹介があった。
                                                                               
1. 前回議事録確認

  中山事務局長より、資料1-1に基づいて第1回理事会の議事要録の確認が行なわれた。
引続き、資料1-2に基づき平成5年度理事会電子メイル会議の概要について説明があり、
以下の点を確認した。

  (1) 第1回理事会議事要録(案)の承認を行なった。
  (2) JPNIC会員の入会承認を4件行なった。
  (3) JPNIC事務局から以下の2件について審議依頼が行なわれた。
      * Spinプロジェクトから入会に際して JPNIC への要望が寄せられ、理事会に
         おいて意見交換が行なわれたが、結論に至っていない。
      * JCRN選出の運営委員が決定したことに伴い、JPNIC運営委員の選出が行なわ
         れた。
  (4) JPNIC 事務局から理事会への各種報告が行なわれた。

	その他で行なうつもりだったが時間がなかった。

2. 平成5年度決算報告

  中山事務局長より、資料2 に基づき平成5年度の決算について説明があり、その後、
以下に挙げる件に関して各種の意見交換が行なわれ、JPNIC の組織論について、後ほど
審議することを条件として承認された。

  (1) 法人化引当金について
      - 年度途中入会の JPNIC会員会費の使途が決定されていなかったことから、設立
        当初より、JPNIC の法人化を目指すことが確認されているため、その準備金と
        して、決算項目として用意した経緯が説明された。
      - 任意団体においては、法人化引当金が課税対象として扱われるかどうかにつ
        いて議論があった。

  (2) 未納会費について
      - 資料3 に示すように、国立学校公費による会費支払いが困難であることが原
        因となっていることが説明された。
      - 未納会員は、TISN, GDBnetJP の 2会員であり、支払いの見通しは立っている
        が 3月末には間に合わなかったことが紹介された。
      - この問題は、JPNIC の法人化に伴い解消される可能性が高く、法人化に向けて
        の議論を進めることが望ましいという意見が出された。

  (3) 海外出張旅費の使用用途について
      - APCCIRN (サンフランシスコ: 1名, タイペイ: 2名) への出張旅費として使用
        されたことが紹介された。

  引続き平原運営委員長より、各WGの1993年度の活動報告が以下のように紹介された。
 
  * DOM WG
     - 地域型ドメイン名の割り当てを開始した。
     - 主に東京理科大学で行なわれており、毎日フルタイム×1人分の仕事をこなし
       ている。
     - 8月過ぎから商用インターネットプロバイダのサービス開始で処理件数が倍増
       している。

  * IP WG
     - 東京大学の協力により、フルタイム×1人分以上の仕事をこなしている。
     - 一部の IP アドレス割当業務をサービスプロバイダー(IIJ, Spin) に delegate
       することを始めた。
     - 接続されていない組織からの郵送による申請が多く(551件中 196件)、 データ
       入力等でマンパワーを要することになっている。

  * DB-IN WG
     - 有能なスタッフにより、毎日 1時間程度の仕事をこなしている。
     - 月に 500件程の申請があるが、うち半数は自動化して行なわれている。
     - 11/15 にソフトウェアの version 不正合に伴うミスに伴う事故が起きたため、
       会員に対してお詫びと対策への協力の御礼をセンター長名で行なった。


  * DB-OUT WG
     - JPNIC が提供しているデータへの利用者のアクセス方法を提供する WG。
     - mail-server, whois の運用に加えて、実験的に gopher, X.500, listserve,
       ftp によるデータ提供環境の整備が行なわれている。
     - JPNIC データベースについては、豊橋技科大の協力によりメインテナンスされ
       ている。

  * DNS WG
     - 国内向け、海外向けの 2系列を運用している。
     - 海外向けの NS が InterNIC から delegate を受け、JPNIC の活動が世界的に
       も認可されている。
     - 7月頃より、商用のインターネットプロバイダーの出現によりかなり処理件数が
       増えてきている。

  * PUB WG
     - ニュースレターを 1994/4/15 発行予定。4000部作成し、各会員に2部ずつ配布
       することを予定している。
     - UNIX マガジンに JPNIC の紹介記事を連載している。本原稿は、1ヶ月程度後、
       ftp server 上で公開され、会員が利用できる。

  * RES WG
     - JPNIC のマシン上運用されているMLの管理や、計算機資源の確保・正常な運用
       を行なっている。

  * SOC WG
     - 社会的な影響を調査・議論する活動を行っている。FUTURE WG, CHARGE WG と連
       係して、JPNIC の組織問題、社会的影響の問題、会費のあり方を議論している。
     - 郵政省や科学技術庁の方の講演、意見交換を行なっている。
     - 国際会議 CCIRN に出席して、JPNIC の紹介を行なっている。

  * FUTURE WG
     - JPNIC の将来問題を検討する活動を行なっており、今年度は法人化の検討を行
       なう予備調査として資料の作成を行なっている。

  * CHARGE WG
     - JPNIC 会費をどう扱うかの検討を行なっている。
     - 総会後にプレゼンテーションを行ない、会費の問題をオープンに検討する活動
       を展開することにしている。

  * RULE WG
     - 規則の検討と改訂を行なう活動を行なっている。
     - 今後は、会費の問題を除けば、安定していく方向にあると考えられる。

  * APNIC WG
     - APCCIRN の元で行なわれている APNIC pilot project に対し、JPNIC からの
       貢献として JPNIC 資源の 10% を目安として協力を行なっている。
     - 今後は、国際的な役割分担として、日本の担っていくべきことを考えることが
       必要となるだろう。

  * JPNIC 事務局
     - 運営委員会は、2ヶ月毎に1回、丸一日かけて密度の濃い議論を重ねており、傍聴
       制度により議論を公開する方法をとっている。
     - 事務局は、フルタイム×3人分程度の仕事をこなしている。

  現在の JPNICのスタッフによる日常的な仕事は、全体で 6人程度の人手がかかってい
るが、昨年度の予算では、1人分の費用を JPNIC 会費から手当しているに過ぎない。残
りは、東大大計センター、東京理科大、豊橋技科大、IIJ、NTT 等によるボランタリーな
協力により賄われている。


3. JPNIC会員の退会について
     
  村井センター長より、資料3 に基づき説明があり、「第5地区ネットワークコミュニ
ティー」と「相互接続ネットワーク」の退会を承認した。

  中山事務局長より、「第5地区ネットワークコミュニティー」からは、「国立学校公
費での支払いを検討してきたが困難であり、来年度も支払える可能性が薄いため、一旦
退会したい。但し、支払いが可能な状況になれば、再び参加するつもりである」旨の
補足説明があった。
  

4. 平成6年度 JPNIC会員報告

  村井センター長より、資料4 に基づいて以下の説明があり、各会員の入会が承認され
た。

  (1) 会員略称等の変更
      - No.2  [東北インターネット] の会員略称が、[TiA]より[Tohoku-inet]となる。
      - No.13 [学術情報ネットワーク] の会員略称が、[NACSIS]より[SINET]となる。 
      - No.20 [SNET] の会員名、Member name、会員略称が [InfoWeb] となる。
        本件に関しては、構成組織等を若干変更して再出発するとの連絡が JPNIC 事
        務局にあった。
        
5. 平成6年度 JPNIC 予算案

  中山事務局長より、資料5 に基づいて平成6年度の予算案の説明があり、理事より以
下の点について指摘があり、訂正した後承認された。

   - 前年度の法人化引当金が平成6年度の予算に計上されていないため、引当金に該当
     する収支項目を立てて記載することとする。


6. 規程の改正

  丸山委員より、資料6に基づいて JPNIC規程ならびに JPNIC 会員と会費に関する細則
の改正趣旨と改正点要覧の説明があった。これに対して理事より以下の点について意見
が出されたが、RULE WG への申し送り事項とすることとして、両者とも承認した。

  - 半期支払い会員の意味と意義について議論があった。
  - 本件の議決方法について議論があり、各改正項目を独立に扱うこととした。
  - 規程の改正は、総会の出席者の 2/3 で議決することが確認された。
  - 規程の改正が行なわれた際に、現時点での未納会員への対応について議論が行なわ
    れ、平成5年度の未納分については前年度の規程が適用されることを確認した。
  - 平成6年度に、期日内に会費を納入できなかった会員の除名については、理事会で
    個別審議することが確認された。

7. その他

  (1) JPNIC 運営委員の任免について

      村井センター長より、平成6年度の運営委員に関しては、御多忙なため運営委員
      会への出席が困難な苅田委員をJPNIC 委員から免じ、Spin より松本委員を新た
      にJPNIC委員に任ずる提案が、運営委員会でなされた旨の説明があり、原案通り
      承認された。

  (2) CHARGE WG プレゼンテーションについて

      村井センター長より、前回理事会からの懸案であった JPNIC会費に関する問題を
      検討するために、会員を含めてオープンに検討する場を設定するために総会後に
      プレゼンテーションを行なう件について紹介があった。


  (3) 組織論拡大理事会の開催について

      村井センター長より、組織化をテーマとした理事会主催の勉強会の開催の提案が
      あり、以下の日程で組織論拡大理事会として開催することとなった。

              日  時     5/31(火) 10:00-12:00
              場  所     東京大学 大型計算機センター
              構成員     理事ならびに関連する運営委員


								以上
            

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