2004/10/20 理事会
資料3
2004年度 インターネット基盤整備基金資産の運用計画(案)の件
資産運用規程に基づき、運用財産(運用期間1年以上)である、インターネット基盤
整備基金資産の運用について、下記の通り進めたく。
記
1.対象となる資産
インターネット基盤整備基金資産 9.6億円
*当該資産の運用は、「JPNIC事業の(IP事業除く)積極的かつ安定的運営
に資するため」に行う(参考資料4参照)。
2.運用計画策定の考え方
1) 基本方針
-これまで定期預金または普通預金にしていたインターネット基盤整備基金資
産につき、債券での運用を行い 安定的な財政基盤の一助とすると共に効率的
な資産管理を行う
-社団法人の資産運用であることから、基本的にリスクを抑えた手堅い運用を
志向する。
-その上で、資産運用規程の範囲内で、ある程度の運用収益を確保できるよう、
柔軟かつ積極的な運用をバランスよく行う
-これにより、2005年度より完全実施が見込まれるペイオフ対策の一つとする
2)運用収益目標について
-この運用より得られる収益は30年日本国国債の利回り(2.5%程度)を当面のメルク
マールとする
-外国債券を含め複数の債券でのポートフォリオ運用を図る
3)運用の基本的な考え方
-投資対象商品の分散、投資期間の分散、通貨の分散を図る
-その上で、各投資毎の取得価額の確保を図る
-最長投資期間を10年としたラダー運用を基本とする
-投資対象通貨はMMFでの設定が一般的な通貨とする
-時価が取得価額の+10%以上となった時は益出しを検討しなければならない
-時価が取得価額の-20%以上となった時は損切りを検討しなければならない
3.2004年度運用計画(案)
1)ポートフォリオ策定の考え方
-元本確保型債券を全体の3/4、他の債券を1/4とするポートフォリオを基本とし柔軟な
運用を図る(詳細は別紙参照)
→元本確保型でない商品を全て損切りした場合、その穴埋めに2年間の運用収
益を全てあてるリスクを負う
-元本確保型債券は、国債、その他の国内債券と、外国債券の仕組債で構成し、
国債、その他の国内債券はラダー運用とする
-元本確保型でない商品は、外貨建て債券で構成し、通貨は、米ドル/ユーロ/豪
ドルとし、分散投資を行う
2)運用に関する事務手続等
-運用開始時期は10月20日(水)第48回理事会にて承認後速やかに開始する
-運用する債券は国内の証券会社3社を選定、分散し購入する
-運用開始後、3~4ヶ月に一度、資産運用委員会に運用状況の定期的な報告
を行う
4.運用計画の見直し/中長期の運用にあたって
-償還等による再投資にあたっては、一時期に償還が集中しないよう投資の期間
分散を図る
-元本確保型でない外貨建て債券の運用比率の上限は、基金資産全体の1/3以内と
する
-仕組債がコールされた場合は、その再投資につき、資産運用委員会に諮る
5.運用体制
-事務局長と総務部職員2名が運用に携わる(0.1人/月見込み)
-売買の判断は、資産運用委員会が行う
以上