1993/9/17
資料1-3
議題番号: 93-006-S
議題: 「ネームサーバの設定手続きについて」の改正
決議内容: 「ネームサーバの設定手続きについて」を添付資料1 の通り
に改正する。
付帯決議: 「資料」の節の内容については、JPNIC会員から追加/変更の
依頼があれば、DNS WG の判断で速やかに改正する。
添付資料: 1. 「ネームサーバの設定手続きについて」(公開)
タイプ: 簡易vote
審議開始日: 1993/8/9
承認日: 1993/8/23
添付資料1:
----------------------------------------------------------------------------
= ネームサーバの設定手続きについて =
JPNIC DNS 管理グループ
(1993年 8月 10日)
ネームサーバは、IP ネットワーク上でホスト名から IP アドレスを検索した
り、メイルの配送経路を決定する上で重要な役割を果たしています。ドメイン
内のネームサーバの設定が終れば、上位ドメインのネームサーバへの登録が必
要です。
このドキュメントの有効期限は、1993年 9月 30日までとします。ただし、そ
れまでの間に、内容に変更のないことを保証するものではありません。このド
キュメントの最新版は、info@dns.nic.ad.jp 宛にメイルを出すことで折り返
し送られてきます (内容は空で結構です)。
1. ネームサーバの登録手続き
・ドメイン名を {AC,AD,CO,GO,OR}.JP のネームサーバへ登録する申請、およ
び IPネットワークを逆引きネームサーバ (???.???.IN-ADDR.ARPA) へ登録す
る申請は、JPNIC登録フォーム (それぞれ、ドメイン情報、ネットワーク情報)
を作成し、apply@db.nic.ad.jp に送ることで行ないます。
JPNIC登録フォームの作成方法については、「JPNIC登録フォームの記入方法」
を参照下さい。「JPNIC登録フォームの記入方法」の最新版は、
info@db.nic.ad.jp 宛にメイルを出すことで折り返し送られてきます (内容は
空で結構です)。
・国内向けネームサーバへは、いずれかの JPNIC会員ネットワークプロジェク
トが接続を承認しているドメイン名および IPネットワークのみを登録します。
・海外向けネームサーバへは、海外への回線を持ついずれかの JPNIC会員ネッ
トワークプロジェクトが接続を承認しているドメイン名および IPネットワー
クのみを登録します。ただし、組織で独自に海外への回線を持つ場合は、この
限りではありません。
・ドメイン名については、国内向けネームサーバを設定せずに、海外向けネー
ムサーバのみを設定することはできません。
・ネームサーバへの実際の登録は、apply@db.nic.ad.jp から JPNICデータベー
ス登録完了の通知が発行されて以降、5 Working Days 以内に行われます。
ただし、IPネットワークの海外向けネームサーバの登録については、必要な情
報が JPNIC から InterNIC に送られるため、設定までにはもう少し長い時間
がかかる場合があります。
・ネームサーバの設定完了通知は、データベース登録完了通知の他には発行さ
れません。
ネームサーバに申請内容が実際に設定されたかどうかは、nslookup コマンド
を使って、primary server を検索することによって確認して下さい。なお、
国内向けの primary server は、ドメイン名、IPアドレスとも ns.nic.ad.jp、
海外向けの primary server は、ドメイン名については jp-gate.wide.ad.jp、
IPアドレスについては ns.internic.net です。
・ネームサーバの登録手続きや登録申請の処理状況に関する質問は、
query@dns.nic.ad.jp 宛にお送り下さい。
2. ネームサーバ設定にあたっての注意
・ドメイン内のネームサーバの設定を行なう際には、少なくとも、ネームサー
バのマニュアルと、「ネームサーバとその設定について」または「WIDE運用ガ
イド(WIDE TR001)」の第5章、ないしは各組織が用意しているそれらと同等の
ドキュメントに目を通して下さい。関連する RFC も読めば完璧です。前者は、
utsun.s.u-tokyo.ac.jp の ~ftp/netinfo/jp-named.doc、後者は
sh.wide.ad.jp の ~ftp/WIDE/tr/tr001.??.ps.Z から入手できます。
なお、「ネームサーバとその設定について」は、記述内容が古くなってきてい
ますので注意して下さい。
・各ドメインに対して、secondary server があることが原則です。もし、自
ドメイン内に secondary server にすべき適当なマシンがない場合は、接続し
ている NOC のマシンで引き受けることができる場合があります。接続してい
る NOC の技術担当者にご相談下さい。
・ネームサーバへの登録が終了すると、多くのマシンからメイルがダイレクト
に届くことになります。ネームサーバ設定後はしばらく、メイルが正しく届い
ているか気を配る必要があります。
なお、JPNIC は、原則的に、依頼された内容そのものに不備がない限り、依頼
内容をそのまま設定します。設定依頼したネームサーバ内のデータの不備によっ
てメイルが失われた場合は、設定依頼した組織の責任です。ネームサーバの設
定内容に自信がない場合は、担当の NOC の技術担当者にご相談下さい。
・海外の情報も検索できるネームサーバは、JP および IN-ADDR.ARPA の
secondary server になる必要があります。他の方法もありますが、お勧めし
ていません。
なお、JP, IN-ADDR.ARPA の unauthorized secondary server を設定する場合
は、なるべく近くのネームサーバからデータを引くようにして下さい。各 NOC
には、そのためのマシンが用意されています (資料参照)。JP については、国
内,海外マージサーバを指定して secondary になっても、国内のみサーバを指
定してもかまいません。IN-ADDR.ARPA については、国内,海外マージサーバを
指定して secondary になる必要があります。
・国内の情報のみ検索できるネームサーバの root.cache には、資料の国内の
みサーバを列挙して下さい。
・逆引きネームサーバの、ホストフィールドが all 0 に相当するエントリー
に、PTRレコードでネットワークの名称、Aレコードでサブネットマスクを入れ
ると便利です。なるべく、入れるようにしてください。
・メイル配送上の下流ドメインを持つ場合は、そのドメインのためのネームサー
バも設定する必要があります。設定内容はメイルゲートウェイを指す MX レコー
ドと、SOAレコード、NSレコードのみになります。
資料. 各NOC のネームサーバ
[国内,海外マージサーバ]
マシン名 IPアドレス NOC名
------------------------------------------------------------------------
utsun.s.u-tokyo.ac.jp 133.11.11.11 TISN-TOKYO, GENOME-KYOTO
endo.wide.ad.jp 133.4.11.2 WNOC-SFC
vanilla-ice.gw.osaka-u.ac.jp 133.1.192.4 WNOC-OSA
nakasu.csce.kyushu-u.ac.jp 133.5.19.3 JNOC-KYUSHU
wsclark.huie.hokudai.ac.jp 133.50.16.80 --
izumi.gw.tohoku.ac.jp 130.34.8.3 --
jain.ad.jp 192.41.197.14 JNOC-TOKYO
nu104.cc.nagoya-u.ac.jp 133.6.1.9 --
kudpc.kudpc.kyoto-u.ac.jp 130.54.8.13 --
wnoc-snd-ss2.wide.ad.jp 133.4.5.2 WNOC-SND
wnoc-tyo.wide.ad.jp 133.4.3.2 WNOC-TYO
wnoc-kyo.wide.ad.jp 133.4.8.3 WNOC-KYO
wnoc-fukuoka-sparc.wide.ad.jp 133.4.14.2 WNOC-FUK
netsun.train.ad.jp 192.31.121.1 TRAIN-TOKYO
sinet.ad.jp 150.100.1.6 SINET
nic.karrn.ad.jp 192.50.15.19 KARRN
tiger.join.ad.jp 157.20.1.10 JOIN
[国内のみサーバ]
マシン名 IPアドレス NOC名
------------------------------------------------------------------------
ns.nic.ad.jp 192.41.192.1 ---
ns.karrn.ad.jp 192.50.15.21 KARRN
※ 上記の資料の内容に追加/変更がある場合は、query@dns.nic.ad.jp 宛に新
しい情報をお送り下さい。