第 23 回 JPNIC 運営委員会議事録
開催日時 : 1996 年 7 月 29 日 ( 月 ) 10:00 ~ 20:20
場 所 : お茶の水スクエア C館 4F C会議室
出席委員 : 浅羽登志也(PM)、今津 英世、 岡 敦子、 奥山 徹、
神山 一恵、 河北 隆生(PM)、後藤 滋樹、
小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘、
鈴木 亮一、 高田 広章、 田代 彰、 谷村 拓也、
中村 順一、 松本 敏文(AM)、水越 一郎、 水島 洋(PM)
欠席委員 : 後藤 邦夫、志津田嘉康
有効委任状: 浅羽登志也(AM)、河北 隆生(AM)、後藤 邦夫、松本 敏文(PM)、
水島 洋(AM)
役員 : 東田幸樹
WGスタッフ:
事 務 局 : 丸山直昌( 事務局長 )、吉沢文代、小島育夫、山上正代
傍 聴 者 : 3 名
配布資料:
[ 公開資料 ]
資料 1-1-1 JPNIC運営委員会 電子メイル会議
資料 1-1-2 同 上
資料 2-1 ドメイン名割り当て報告
資料 2-2 IPアドレス割当作業報告
資料 2-3 DB WG 作業報告
資料 2-4 JPNIC会員の入退会に関する報告
資料 2-5 1996年5,6月分手数料に関する報告
資料 2-6 御意見、苦情に関する報告
資料 2-7 トラブル報告
資料 2-9 1996 年度 JPNIC 行事予定
資料 2-10 事務局からの報告(その他)
資料 3-1 JPドメイン名割当検討部会からの報告
資料 3-2 IPアドレス割当検討部会からの報告
資料 3-3-1 JPNICデータベース登録フォームの改定について
資料 3-3-2 DNS 関連の報告事項
資料 3-4 PUB 報告
資料 3-7 JPNIC運営委員会 FINANCE WG 資料
資料 3-8 INTL-WG活動報告
資料 4-1 平成8年度JPNIC検討部会
[ 非公開資料 ]
資料 5-1 MxCERT からの調査依頼とその対応について
資料 5-2 1996年度会費に関する報告
資料 5-3 会費未納会員について
資料 6-1 JPドメインの使用条件について (確認と問題提起)
資料 6-2 通信サービス属性 (NET.JP) 導入の手順
資料 6-3 NTT/NTTDATAのCO.JPドメインへの移行について
資料 6-4 平成8年度事業計画(案)
資料 6-5 作業部会の新設と新しい事業区分の振り分けについて(案)
議事
高田 JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 30 条第 1 項に基づ
き、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 4 通を含めて 19 名 )を確認し、
第 23 回の JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言さ
れた。
続いて、資料の確認が行なわれ、資料番号のついていない資料に番号が付され
た。
[ 公開議題 ]
1. 前回議事録の確認
1.2) 電子メイル会議の議事録確認
事務局長 より、資料 1-1-1 ~ 1-1-2 に基づき、簡易Voteによる承認が確認さ
れた。
2. 事務局からの報告事項
2.1) JPドメイン名割当に関する報告
事務局 吉沢より、資料 2-1 に基づき報告があった。
*長期未解決申請書の整理を実施
6月末に実施。5/31以前の申請を対象とした。約60件
JPNIC/申請者相互の連絡がスムーズに行なえていない場合があり、メイル
が確実に到達しているか、読まれているかどうかの確認ができないために
責任の所在が明確でなく、若干の問題が発生している。
--> 電話等を利用することも検討してはどうか。
申請内容の変更を繰り返すようなケースもあり、申請書を処理する過程で
の手数料の定義づけを明確にする必要がある。特に OR.JP での申請で問
題が発生するケースが多い。
*CO.JP, 地域型の却下件数が多いように感じる
CO.JP の場合は、すでに割当を受けている組織の異なるセクションからの
申請のようなケースが多い。
地域型の場合は、申請内容が地域型として不適切なものが多い。
*却下件数の中には、手数料を返却したものとそうでないものが含まれる。
それぞれ独立に集計して欲しい。
2.2) IPアドレス割当に関する報告
事務局 小島より、資料 2-2 に基づき報告があった。
*ポータブルアドレスに関して、APNICから割当が行なわれるように手続きが
変更された。割当件数の報告を資料に加えた。
ポータブルアドレスの個々の割当情報を報告に加えて欲しい。
--> ポータブルアドレスの割当情報は、他の割当情報(予約ブロックか
らの割当含む)とともに公開する。
*委任を行なった CIDR Block の未割当空間が把握できるような情報を、報告
資料に加えて欲しい。
--> 次回までに検討を行なう。
*AS Number の割当情報をデータベース化するよう検討して欲しい。
--> IP-WG/DB-WG で検討を進めている。
2.3) JPNICデータベース登録/更新/検索に関する報告
事務局 小島より、資料 2-3 に基づき報告があった。
*JPNICデータベースへの登録/更新件数が、この半年で約2倍に増加している。
*JPNICデータベースの検索件数に関して、月単位で過去1年程度の情報を報告
資料に加えて、検索件数の推移や傾向がつかめるようにしたい。
--> 次回までに検討を行なう。
2.4) JPNIC会員の入退会に関する報告
事務局 吉沢より、資料 2-4 に基づき報告があった。
*入会 8会員
*退会 なし
2.5) 手数料に関する報告
事務局 吉沢より、資料 2-5 に基づき報告があった。
*入金件数 5月分の .5件とは、どういうことか。
誤って3万円振込んだ申請者がいたため、このような記述になっている。
超過分は返金予定である。
*予算作成時の収入見込み(予測)と、実績の比較を報告して欲しい。
--> 次回までに検討する。
2.6) 御意見、苦情に関する報告
事務局長 より、資料 2-6 に基づき報告があった。
*JPドメイン名に関する海外からの問い合わせが多い。
英文ドキュメントの整備を進める
*アンケートがよせられている。
本来のメイルアドレスの目的にそぐわない。
*御意見/苦情の対応について
割当の催促等は、問い合わせとして扱い対応する。
(運営委員会での審議の必要性はない。)
内容的に担当の検討部会が明確な場合、担当の部会へ対応を依頼する。
2.7) 障害報告
事務局 小島より、資料 2-7 に基づき報告があった。
*漏電遮断機作動による停電が報告されているが、その原因は把握できている
のか。
--> 事務所の改装工事が影響していたかもしれない。
*停電を感知し、システムを停止するような仕組みを検討しているか。
--> そのような機能を有する UPS の購入手続きを進めている。
また、事務所以外の場所で、安定した運用サービスが行なえるような
場所(ハウジングサービス)を借りる計画も進めている。
事務所内のシステムの安全性も強化する必要がある。
*WHOISの障害は、なぜ連続して発生したのか。
--> 96/07/05 に発生した障害は、新規に増設したディスクで障害が発生
したもので、関連性はないと思われる。
2.8) Interop の報告
*PUB-WGからの報告に含めることとした。
2.9) 年間スケジュール
事務局長より、資料 2-9 に基づき報告があった。
*IP meeting、IAJ教育部会セミナーをスケジュールに加える。
2.10) その他
事務局長より、資料 2-10 に基づき報告があった。
*障害発生時の緊急連絡を目的に、専用の電話番号を設けた。
事務局で運用案を作り、運営委員会へ報告することとなった。
3. ワーキンググループからの報告
3.1) DOM
佐野委員より、資料 3-1 に基づき報告があった。
*GO.JPの割当は、日本の政府機関に限定して割当を行なうよう方針を変更
することとした。
運営委員会は、この方針変更を了承することとした。
*ドメイン名構造に関するオープンな議論を行なうための
"domain-talk@nic.ad.jp" のアナウンスを流した。
先週末(7/26)の時点で、登録メイルアドレスは 300 を越えている。
アナウンス文を
JPNIC の Web に載せる。 (事務局)
jpnic-info@nic.ad.jp にも流す。 (事務局)
商標などの専門家にも流す。 (DOM WG)
3.2) IP + AS
鈴木委員より、資料 3-2 に基づき報告があった。
*前回運営委員会での宿題案件を実施した。
*ネットワーク情報(組織名、運用責任者)の変更申請について議論を行なって
いる。
address ownership の問題
親会社/子会社および関連会社の関係 (RFC1466bis の解釈問題)
組織の分割、合併とネットワークアドレス
3.3) DB+DNS
水越委員より、資料 3-3-1, 3-3-2 に基づき報告があった。
*JPNICデータベース登録フォームの改定について了承された。
会員からの御意見を反映、および問題点の修正を行なっている。
*了承されたフォームの改定およびシステム改善項目を実施する。 9月1日
3.4) PUB
中村委員により、資料 3-4 に基づき報告があった。
*Interop等で配布する資料としては、パンフレット(1枚見開き程度)
を作成したほうがいいだろう。
*ニュースレターの内容を Web に載せることを検討。
*Interop 来年も出展予定。
*運営委員でなければ答えられない質問は、ほとんどなかった。
説明員として立つ必要性は薄らいでいる。
3.5) SOC
今回、特に報告はなかった。
3.6) FUTURE
小西委員より、以下の報告があった。
*法人化検討委員会と協調しつつ検討を進めている。
3.7) FINANCE
田代委員より、資料 3-7 に基づき報告があった。
*議論/検討の過程/経過を Web で公開したい。
*同一組織が、複数の JPNIC 会員へ接続している場合の会費の算出方法
*オープンな議論を行なうためのメーリングリストを設定する。
finance-talk@nic.ad.jp
*会員区分(A,B)について
継続的に検討を行なう。
3.8) INTL
後藤(滋)委員より、資料 3-8 に基づき報告があった。
*トップレベルドメインについて
IANAのPostel氏の提案がISOC理事会で支持された。
*来年のINETはクアラルンプール(マレーシア)。
*次回 APNG は 97年1月に香港。
*APNICの役員
村井センター長が18ヶ月の任期の役員(財政担当)になった。
*APNIC の IS機能を APNIC事務局に統合し運用することとなった。
*ポータブルアドレスの料金等の予算案:12/1開始をめざし、MLで協議。
*JPNICを経由して割当を行なったものに関しては、 INTL-WG の報告資料
には含まれていない。IP-WGと報告の対象を調整する。
*APNIC meeting では、会費の徴収状況の報告はあったか。
報告はなかった。
3.9) RULE
谷村委員より、以下の報告があった。
*総会で議決された総会定足数の変更を、早急に規定に反映する必要がある。
今週中に改定案を運営委員会に提出する。
*運営委員の増員
業務拡大(検討部会の増設)等と連係させ検討したい。
3.10) IS
白橋委員より、資料 6-7 に基づき報告と提案があった。
*FTPのディレクトリ構造について。
jpdoc
日本に関するドキュメントなのか、日本語ドキュメントなのか
わかり難い。
rfc-jp, fyi-jp
日本独自のRFC、FYIのようである。
rfc-in-japanese, fyi-in-japaneseにしてはどうか。
rules
regulationsにしてはどうか。
forms
templatesにしてはどうか。
統計情報を置くためのディレクトリが抜けている。
*申請ドキュメント等は、割当規則とフォームをわける。
*意見をまとめて8月中に移行する。意見のしめきりは来週中。
3.11) STAT
今回、特に報告はなかった。
3.12) JCRN liaison
今回、特に報告はなかった。
3.13) JEPG/IP liaison
白橋委員より、以下の依頼がよせられた。
*IP Meetingの協力をお願いしたい。
財政面での支援もお願いしたいと考えている。
会議の内容がわかる資料がほしい。
共催/協賛についてさらに検討を行なう。
(来年度以降の係わりについて)
*予算等の資料をもとに簡易承認投票を行なう。
その結果により、理事会で審議していただく。
3.14) その他
3.14.1]JPNIC配布文書について
田代委員より、以下の報告があった。
*テクニカルな書き方が多い。ドキュメントの分量が多い。
*問題点のほとんどが、文書の書き方よりも一覧表、文書の体系の
見せ方にある。
--> 見せ方は、 Web 作成の問題なので、IS-WGで検討する。
*定期的に第3者に分析してもらうことが必要。
3.14.2]MxCERTからの調査依頼と対応について
高田委員より、以下の報告があった。
*MxCERTから、日本のある組織からメキシコのある組織に対して侵入を試
みたと思われるという調査依頼があった。
データベースの登録情報が古かったので、対応が遅れた。
*このような依頼があった場合、会員の技術連絡担当者にも協力を依頼し
たい。事前に協力体制の確認を行なっておく。
*協力が必要な場合は、明示的に行なう。
緊急を要する場合は、電話を利用する。
*データベースの更新を積極的に行なっていただけるよう、検討する。
4. 審議事項
4.1) 平成8年度JPNIC検討部会
高田委員より、審議項目の説明が行なわれた。
*検討部会の構成を確認した。理事会に報告/承認を得、委嘱状を送付する。
「作業部会」から「検討部会」への名称変更の理由を付して
理事会の承認を得る。
4.2) ハウジングサービスとJPNICの接続性について
事務局 小島より、審議項目の説明が行なわれた。
*KDDハウジングサービスについて
安定したサービスを提供するためKDDのハウジングサービスを利用し、
JPNICサービスマシンの設置を行なうことを検討した。
--> KDDハウジングの利用について了承された。
*JPNICの対外接続
KDDハウジング内の NSPIXP2 と JPNICサービスマシンの接続を行なう。
--> 当面接続を行なうことが了承された。同時に、現在の NSPIXP1 -
事務局の接続を維持する。
今後の対外接続の方針等は、別途議論を進める。
*JPNICの国際的接続性
引き続き検討を行なう。
*対外接続、国際的接続性
公平/中立の立場を維持できるよう考慮する。
1つの方法としては、会員にアンケートを行ない決めてはどうか。
4.3) インターネット技術研究会への入会について
事務局長より、審議項目の説明が行なわれた。
*無料会員という条件で参加の意向を示したが、有料会員になって欲しい
との連絡を受けたため、再度審議を依頼したい。一口20万円。
*研究会の目的や、検討の内容が明確に見えてこない、JPNICが今後どのよ
うに関わっていくべきか、判断できない。
*7/31の設立を待って、その内容を検討し判断する。
この会議へ白橋氏が参加予定。状況報告を行なっていただくこととする。
4.4) PUB-WG 今後の計画
中村委員より、審議項目の説明が行なわれた。
*ニュースレターを年3回にしたい。また、編集業務を外注したい。
(10月末原稿締切)
--> 承認された。
*NET&COM出展について
出展費無料のものについて検討している。
資金、人手を必要とする。
ニュースレターを配らず、パネル展示のみを含めて検討している。
--> 出展する。事務局に人的負担をかけないようにする。
4.5) IAJ教育部会
岡委員より、審議項目の説明が行なわれた。
*JPNICとしてIAJ教育部会セミナーに協力する。
理事会へ報告メイルを流す。
*JPNICとして、「協力」「協賛」「共催」のガイドラインを設けた方が、
今後の対応に一貫性が持てるのではないか。