1996/11/27 運営委員会
資料 3-1
JPドメイン名割り当て検討部会報告
1.はじめに
10月14日,11月5日に検討部会会議を行った.その会議および電子メイル上での
おもな検討項目とその状況について報告する.
2.ネットワークサービスドメイン名,一意性の解除
すでに登録申請,事前申請を開始した
3.同一ドメイン名申請要求に対する抽選方法について
室町弁護士の助言をうけながら,一意性解除にともなう,同一ドメイン名申
請要求に対する抽選方法について,移行のお願い文.その手順を文書化した(11/15).
「一意性制限解除当の事前申請に伴う競合時の手続きについて」
domain-name-nonuniquie-process.txt
要点は
* 1月15日までに登記簿謄本などを添付して申請書を提出
* 「競合ドメイン名登録合意書」,「抽選合意書」,「確定判決または調停調書,
仲裁判断書」の提出を求め,それぞれの処理を行う
3.IPミーティングについて(予定)
4日 10:00- 地方自治体関係者を集めて地域ドメインに関するローカル
ミーティング
13:00-14:30 地域ドメイン(司会 河北)
15:00-17:00 新しいドメイン構造(司会 佐野)
5日 全体会議にて,DOM-WGから報告
4.ドメイン名変更の基準/手順の明確化(変更)
* 冷却期間は一律,半年にする(今年度中に対応する)
* 登録後1年間は変更を禁止していた.その理由は,
- 慎重な申請を望む
- JPNICの手間が増える
- 転がし(実質的に複数のドメインが取得できる)
- 転がし(邪魔をする)
であるが,一方で一年以内の変更申請が急増している.そこで,
- 同時に2つより多いドメイン名は保持できない
ように考慮しながらこの条件をなくす方向で検討を開始した.
* (参考)一年以内の変更に関する現在の例外
- 社名(組織名)変更
- 申請時の記述誤り
- ドメイン名割り当て規則の変更にともなう特例
- その他変更を要求する合理的な理由があるとき
- 裁判所によるドメイン名使用の差し止め命令があったとき
審議する例
- 他組織と誤解される恐れが生じたとき
受理できないという例
- 嫌い
- 長い/短い
- 縁起が悪い
- 社内で反対意見
- 別部門がかってに取得したため
- NSPが変わったから
- NSPが勝手に取ってしまった
5.リジェクトした申請に関する申請手数料について
事務局の負荷を軽減する理由で,DOM-WGとしては,リジェクトした申請に関する
申請手数料を徴収しないこととした.IP-WGの合意が取れ次第実施する.
6.東京都特別区の予約後 WARDについて
東京都特別区よりWARDではなくCITYで地域ドメイン名を登録したいという
強い要望あり.検討した結果,
- 東京都特別区では現在WARDではなくCITYを統一した英語名称に利用
- 東京都特別区は「市」に準じた自治体
- 既に登録済の区も賛成
- WARDをCITYにしても,ルール全体に影響がない
といった状況から,11/15日にルールを改定.
7.不正なドメイン名の割り当てに関する調査要求について
存在しない法人からの不正なドメイン申請ではないかという調査依頼が,第3者
および請求者から来ている.当面の対応は次の通り(詳細は要検討).
* 申請者から当該ドメインの不正申請の申し出があり,
不正申請を示す証拠(「みあたりません」印の押された
謄抄本申請書等)が提示された場合にのみ,JPNICは
次のアクションを取る
* 当該ドメインの現運用責任者および技術連絡担当者に
謄本の写しの提出を求める.
* 提出できたときは → そのまま
* 提出できない場合は 状態に係わらず,即時廃止.
冷却期間 1年後,割り当て対象とする.
8.個別の申請に関する審議 (一部)
* 衆議院よりドメインの登録申請.「政府機関」ではないが go.jpを割り当て.
9.未検討項目
- ドメイン名割り当て(登録)規則の書き直し
- ブランドドメイン調査の件
- イベントドメイン調査の件