1998/08/18 運営委員会
資料 3-1
JPドメイン名登録検討部会報告
[検討部会開催の報告]
1998年7月30日 EDドメイン名に関する domain-talk オフラインミーティング
1998年7月31日 検討部会
1998年8月11日 臨時検討部会(EDドメイン名関連)
[その他の会合の報告]
1998年7月28日 工業所有権仲裁センター ドメインネーム研究会
[報告事項]
- EDドメイン名に関する domain-talk オフラインミーティングを7月30日に開
催。出席者は、約50名。
[主な検討事項(順不同)]
- EDドメイン名について
・オフラインミーティングの報告と反省。それを受けての議論
・再アンケートはやめて、DOM WG で最終案を出す方向とする。その際に、
決定に至った理由を説明するよう努力する
・オフラインミーティングで明らかになった対立点を1つづつ議論
(1) 学校のドメイン名属性や登録階層をユニフォームにすべきか選択
の自由を認めるべきか?
→ 従来の方針と整合させて選択の自由を認める方向とする
(2) ドメイン名のラベルについて、学校名からドメイン名の想像がつ
くべきか、それにこだわらず短い方をとるか?
→ 登録者の判断に任せる
(3) ドメイン名の構造に、学校の管理構造を反映させるか?
→ 両方の選択肢を用意する
(4) 地域名を重視するか、地域にはこだわらないか
→ それほど拘らない。登録者の判断に任せる
(5) 初等中等教育を高等教育と区別するか?
→ 区別する
*細かな議論の内容については審議のための資料を参照されたい
・ドメイン名の調整について
- すべての学校に対する予約ドメイン名リストを作成する
- それにあわせてブラックアウトリストも作成する
- 予約リストに対するレビューの位置付けとして、期限を定め
て、別のドメイン名を予約したいという申し出を受け付ける
- 予約リストは当面2003年末までは有効とし、それ以降は情勢
をみて再検討する
・ドメイン名登録料・費用の問題
- 上記の「別のドメイン名の予約」については費用を取らない
- 学校群を登録対象とすることで、登録料・費用の問題は軽減
されており、それ以上は考慮しないこととする
・業務委任について
- JPNIC で予約リストを作成することとした場合、ドメイン名
の調整を期待しての業務委任の必要性は小さくなった
・EDドメイン名を登録する組織の種別および登録資格について
- 高等学校、中学校、小学校、特殊教育諸学校
- 幼稚園、保育所
- 各種学校および専修学校のうち主に18歳未満を対象とするもの
- 上記の学校の集合体として
上記の学校を設置している学校法人
上記の学校を設置している大学または大学の学部
上記の学校をまとめる公立の教育センターまたは公立の教
育ネットワーク
- 上記に準ずる組織
* 問題が多く要検討
・予約リストのレビュー方法について
- 予約リストの公平性を担保するためには、すべての学校に対す
る周知が望まれる
- 4~5万校からの申請や問い合わせに対応できるか?
- 返信葉書付の案内文をすべての学校長宛に郵送することにする
・今後のスケジュール案
今年9月1日 規則の公開
今年10月末 このころまでにJPNICで予約リストを作成&公開
今年12月1日 規則の施行, 予約リストに合致するドメイン名のみ登録
来年2月中 「別のドメイン名の予約」の受付期限
来年3月1日 予約リストを使ってEDドメイン名を通常通りに登録
→ 審議事項へ
- ドメイン名に関する審査小委員会について
・ドメイン名に関する審査小委員会の開催報告
・今後、審査小委員会は月に1回のペースで開催される
・審査小委員会の議事録は非公開。決定の要旨は公開される
・今後、ドメイン名の移転に関する議案を審査小委員会に諮る場合には、
事前に DOM WG で検討して、その意見を付すこととする
・CO.JP と NE.JP で移転の条件が違うという問題
→ 移転の条件が違うことを、今後、規則にも盛り込む方向で考える (TODO)
- DB-WGからの審議依頼事項
(1) ドメイン情報の各レコードの更新方法について
(2) domain-name.txt の公開停止について
・ドメイン名と組織名の対応は、JPNIC からしか出せない情報である。
できる限り使用目的を限定せずに公開したい
・ドメイン名から組織名を簡易に検索できる方法を用意してほしい
・公開条件等の検討は DBPI-TF に任せる
- ドメイン名登録等の書式の改訂について
・ネットワークサービスに対する登録書式を分けるなどの改善を行う
・書式の改訂を急ぐ理由はあるが、次回のドメイン名登録規則の改訂
時期にあわせて書式も改訂する
→ 審議事項へ
- ドメイン名登録等の取次ぎ規則
・7月末日が意見の提出期限。提出された意見は少数
・domain-talk に出されたものの含めて4件の意見を個々に検討
(1) 契約手続きに関する質問 → 回答する
(2) 受領通知の伝達方法に関して、現状の規則では対応が難しいという意見
→ 条文を一部見直して対応する
(3) JPNICの基本的なモデルを出すのが先であるべきという意見
→ 意見は理解できるが取次ぎ規則の制定を遅らせるのはまずい
(4) すべて問題なしという連絡
・条文の一部修正と、wording や体裁を整える作業をし、最終版を作成する
予定 (TODO)
・今後のスケジュール案
今年10月1日 公開&施行、個別の契約作業を開始
来年3月末日 契約締結期限。従来の業務委任のルールを廃止
- ドメイン名登録ガイドについて
・7月末日が意見の提出期限
・意見は domain-talk に出されたものの1件のみ
→ 会費制度に関連する問題と判断。すぐには対応困難
・EDドメイン名に関する記述を追加し、書式を新しいものに改めた後、
公開する方向とする
・改変/再配布条件を明確にする
- 改変/再配布を希望する場合には、JPNICにコンタクトする
旨をガイドブックに加筆
- 転載したものに転載版である旨と JPNIC の著作権表示をつ
ける
- 改変したものを1部 JPNIC に提出する
- 実費以上の価格で販売しない
・以上の線で作文する (TODO)
- OR→NE問題
・調査依頼文の作成は作業が遅れている
・JPNIC から積極的に広報を行うべきか意見を聞きたい
- 国際機関の判断基準
・外務省の webサイトに駐日国際機関の一覧がある。これを判断基準と
して使って良いか?
→ 外務省に問い合わせ、リストに対するオーソライズをもらう
リストにある国際機関の定義を確認する
- ドメイン名規則のグランドデザイン
・今後のドメイン名設計、ポリシーについて議論
- organizational SLD (AC,(AD?),CO,ED,GO,GR,NE,OR,個人)
→ 個人に対応できれば打ち止め
- geographic SLD (地域型) → 見直し/整理
- general SLD → 導入の方向で検討
・異なるSLD下は異なるポリシーの可能性
・EDドメイン名の問題が決着した後、グランドデザインをまとめる
・いくつかの仕事が並行して進むように、DOM WG 内で役割分担する
- gTLD, IFWP, ccTLD 等の国際的問題への対応
・iNTL WG と DOM WG の役割分担が明確でない
・最近の情勢についての情報交換
・当面 DOM WG でも状況報告をお願いする
- 個別審議
・変更撤回,廃止撤回の扱い
・道府県警察の扱い
・移転に関する問い合わせに対する対応 (知的財産権関連)
→ 知的財産権関連は第30条3項で対応してもらう
・地方公共団体の広域連合の扱い
→ 当面は OR に登録。地域型に入れる方策を検討
- その他
・DOM WG の情報公開を進めるために、簡単にできることとして、この報
告資料を domain-talk にも流すこととしたい
[審議事項]
- EDドメイン名新設方針について
- ドメイン名登録規則と書式一式の改訂
[今後の予定とスケジュール]
1998年8月25日 16:00~18:00 工業所有権仲裁センター ドメインネーム研究会
1998年8月31日 10:00~17:00 検討部会
[報告資料作成担当]
高田広章 (検討部会主査)
以上