第23回社団法人JPNIC運営委員会議事録
開催日時 : 1999 年 3 月 18 日 (木) 10:15 ~ 15:36
場 所 : JPNIC 事務局 会議室
出席委員 : 荒野 高志、 今津 英世、 大林 正英、 奥山 徹、
小畑 至弘、 河北 隆生、 川崎 基夫、 後藤 滋樹(AM)、
佐野 晋、 白橋 明弘、 谷村 拓也、 林 一司、
藤野 貴之、 丸山 直昌、
欠席委員 : ヴィンセント ギベス、 太田 順子、 岡 敦子、
高橋 徹、 中村 順一、 前村 昌紀、 水越 一郎、
提出委任状: 浦田 治、 小西 和憲、 鈴木 亮一、 高田 広章、
田代 秀一、 水島 洋
事 務 局 : 東田 幸樹(事務局長)、 吉沢 文代、 小島 育夫、
森下 泰宏、 森 健太郎、 大橋 由美、 岩谷 理恵、
箱田 雅彦、 近藤 美菜子
傍聴者 : 4名
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第21回運営委員会議事録(案)
資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告
資料 2-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告
資料 2-3 データベース管理業務に関する報告
資料 2-5 情報提供業務に関する報告
資料 2-7 国際連携業務に関する報告
資料 2-8 教育支援業務に関する報告
資料 2-10 歴史編纂業務に関する報告
資料 2-11 システム管理業務に関する報告
資料 2-12 JPNIC会員に関する報告
資料 2-13 会費に関する報告
資料 2-14 手数料に関する報告
資料 2-15 御意見、苦情に関する報告
資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告
資料 3-2 IPアドレス・AS番号登録検討部会報告
資料 3-3 データベース管理検討部会報告
資料 3-5 情報サービス検討部会報告
資料 3-7 国際連携検討部会報告
資料 5-2 データベース管理検討部会審議事項
資料 5-3 JPNICドメインリストおよびゾーンファイルへのアクセス
制御のためのデジタル証明書の運用について(Draft)
議事
佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基
づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 8 通を含めて 18 名 )を確認し、
第 23 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言
れた。
運営委員会議事録査読担当委員の確認が行なわれた。
*担当 奥山 運営委員、林 運営委員
続いて、資料の確認が行われた
[公開議題]
1. 第 21 回運営委員会資料の承認
事務局吉沢より、資料1-1に基づき説明が行われた。
[決定事項]
*特に異論はなく承認された。
2. 事務局からの報告
2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告
事務局 小島より、資料2-1に基づき報告が行われた。
*ED.JP ドメイン名の登録が始まり、ED.JP ドメイン名の登録状況や郵送・
電話の対応の結果の報告が行われた。
2.2) IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告
事務局 岩谷より、資料2-2に基づき報告が行われた。
2.3) データベース管理業務に関する報告
事務局 森より、資料2-3に基づき報告が行われた。
2.4) 広報活動業務に関する報告
特に報告は行われなかった。
2.5) 情報提供業務に関する報告
事務局 近藤より、資料2-5に基づき報告が行われた。
2.6) 統計データ集計業務に関する報告
特に報告は行われなかった。
2.7) 国際連携業務に関する報告
事務局大橋より、資料2-7に基づき報告が行われた。
[意見]
*海外の会議については会員にも報告した方がよいのではないか。
2.8) 教育活動業務に関する報告
特に報告は行われなかった。
2.9) 調査研究活動業務に関する報告
事務局小島より、資料2-9に基づき報告が行われた。
[質疑応答]
Q. 事前に配布したチケットの利用率はどれくらいであったか
A. 35%程度である。チケット配布の時期が遅かったため、有効に利用されなかった
ようだ。来年度の課題としたい。
2.10) 歴史編纂業務に関する報告
事務局近藤から資料2-10に基づき報告がおこなわれた。
[意見]
*資料は WEB で公開して頂きたい。
2.11) システム管理業務に関する報告
事務局 森下より資料2-11に基づき説明がおこなわれた。
[質疑応答]
Q. JP Primary DNS サーバは現状でパフォーマンス的に問題はないのか。
A. 問題ないと考えているが、調査の上報告を行いたい。
Q. 公式の Secondary にも同程度の query があると考えてよいか。
A. 大きな差はないと思われる。
2.12) JPNIC会員に関する報告
事務局 吉沢より、資料2-12 に基づき報告が行われた。
2.13) 会費に関する報告
事務局 吉沢より、資料2-13に基づき報告が行われた。
2.14) 手数料に関する報告
事務局 吉沢より、資料2-14に基づき報告が行われた。
2.15) 御意見、苦情に関する報告。
事務局 吉沢より、資料2-15に基づき報告が行われた。
2.16) その他
2.16.1) 事務局からのお知らせ
事務局 吉沢より、以下の報告が行われた。
*決算の総会と理事会の日取りが決まった。
4/19 理事会、5/13 総会
2.16.2) 第5回総会報告
佐野運営委員長より、以下の報告が行われた。
*主な議題は、今年度の補正予算、来年度の事業計画と予算、新理事の選出
で問題なく承認された。
*次回の総会では、運営委員長が活動の報告を行い、形式的な説明を事務局長
が行うことになる。活動の報告については一任して頂けるとありがたい。
また、総会後懇親会が行われるので、運営委員の人も余裕があれば参加
頂きたい。委員の費用については検討中である。
3. 検討部会からの報告
3.1) JPドメイン名登録検討部会報告
河北委員より、資料3-1に基づき報告が行なわれた。
[質疑応答]
Q. グランドデザインのコメントにはどのようなものがあったか。
A. コメントは6件程度あり、知的財産関係グループから「汎用ドメイン名
については慎重に検討していただきたい」などの御意見をいただいた。
グランドデザインへの御意見については、WEB で公開予定である。
3.2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告
小畑委員より、資料3-2に基づき報告が行われた。
[質疑応答]
[意見]
*予約会員は、単純に業務委任会員に移行することはできないだろう。
*手数料の回収を理由に、割り当て作業も JPNIC で行うことになるのは
いかがなものだろうか。
*会員制度の仕組みにもかかわる問題になるかもしれない。
*それぞれの会員との個別折衝はどのように行っていくかが問題になるだろう。
→ 末端のユーザを巻き込む可能性があるので難しい面がある。
[結論]
*技術的な部分以外にも問題がある認識をもち、持ち帰り引き続き検討する
ことになった。
3.3) データベース管理検討部会報告
奥山委員より、資料3-3に基づき報告が行われた。
3.4) 広報活動検討部会報告
谷村委員より以下の報告が行われた。
*次号の Internet Magazine誌 のJPNIC 通信について
‥ データベースに関連する話題ではいかがだろうか。
→執筆者については奥山委員がデータベース管理検討部会の適切な人物に
依頼することになった。
3.5) 情報サービス検討部会報告
藤野委員より、資料3-5に基づき報告が行われた。
[意見]
◇ 資料の公開と検索について
*現状では日付順に並べるしかないが、検索システムがないと欲しい資料を
探すのが今後は難しくなるかもしれない。
*検索によらず、これだけはすぐにわかるというところにおくべき資料の
ガイドラインをつくって頂きたい。
◇ その他
*運営委員会/総会の傍聴の申し込みの方法を WEB に置いてほしい。
[決定事項]
*議論の場ででた意見を持ち帰り、情報サービス検討部会で検討する。
3.6) 統計データ検討部会報告
谷村委員より以下の報告が行われた。
*現在申請に関するアンケートの集計を行っている。次回の運営委員会で報告
したい。
3.7) 国際連携検討部会
荒野委員より、資料3-7 に基づき報告が行われた。
また、丸山委員より以下の補足が行われた。
*APTLD の WEB サーバは当座のところ韓国にある www サーバの内容を
JPNIC 側にあるサーバにミラーする形になる。
*APTLD の FINANCE のチャーターを3月までにまとめることになっている。
[意見]
◇ APTLD について
*ICANN, DNSO でアジアの代表を出すための組織か、それとも ccTLD 管理者
の情報交換の場か一概に回答できないが、目的が分からないと JPNIC と
しては会費が支払えないのはないか。
*JPNIC が APTLD の参加することについては強制力はないが、入らなければ
ならないだろう
*FINANCE の目的は、費用を集めるだけか、それとも使うことなのか分から
ない。
→ チャーターについては運営委員会で議論するより INTL-WG に一任して
頂きたい。
◇ APNIC 総会ついて
*APNIC ではどのようにドキュメントをきめるのかの手順がないため、IPv6
ドキュメントがいきなりきめられてしまうのは問題ではないか。
→ IPv6 アドレスを利用したいところはできるだけ早くきめて欲しいとの
意見もある。
*公開の場で議論が行われず、いつのまにか物事がきまってしまったよう
なことはよくないのではないか。それを改善しようとしていないのでは
ないか。
→ 批判が個人にいってしまう。
*投票が行われず Exective Council でのみで物事がきめられる懸念がある。
APNIC で物事をきめるルールが確定していないのが怖い。
[決定事項]
*APTLD の FINANCE に関しては来月あらためて報告を行う。
*APNIC に関しては、短期的な話とプロセスを明確にするといった長期的な
話があり、部会で持ち帰り検討を重ねることになった。
3.8) 教育部会報告
特に報告は行われなかった。
3.9) 調査研究部会報告
白橋委員より以下の報告が行われた。
*PGP 鍵サーバのためのディスクを購入した。増設作業のスケジュール調整を
している。
3.10) 歴史編纂部会報告
特に報告は行われなかった。
3.11) その他
4. 関連組織団体からの連絡および報告
4.1) JEPG/IPからの連絡および報告
白橋委員より以下の報告が行われた。
*来年度には JEPG/IP 代表が交代する可能性がある
4.2) JPCERT/CC からの報告
大林委員より以下の報告が行われた。
*来年度に開始するJPNIC とセキュリティに関する情報提供に関する共同研究
について、次回の運営委員会でドキュメントを紹介したい。
5. 審議事項
5-1) whois における情報公開について
今津委員より審議依頼があったが、幾つかの問題点が指摘されたため、審議を
取り下げとし、再度持ち帰り内容を検討しなおすことになった。
5-2) データベース管理検討部会審議事項
奥山委員より 資料 5-2 に基づき説明が行われ、3点の審議依頼があった。
5-2-1) DNSのゾーン転送停止の延長と例外措置の見直しについて
*ゾーン転送停止の実施が延期になったこと、公式セカンダリ以外はゾーン
転送をいっさい行わない方針とすることについて承認頂きたい。
[意見]
*公式セカンダリのガイドラインはいつできるのか。それによって状況が変
わるのではないか。
→ 現在のように契約なしでは難しいだろう、できるだけきちんとした
契約ベースのかたちとし、責任が帰属できるようにしたい。
*契約では重いと感じられるかもしれないので、覚え書きベースで運用して
はどうか。
*ROOT サーバのお互いの協調がひとつのモデルとなりうるのではないか。
*最初は国際的なトポロジーをもっているところにしていたが、担当の交代
等で現在の公式セカンダリはなぜ公式で運用しているか知らない人が多く
なってしまっている。
*今まで公式セカンダリを引き受けていたところに、「どういうやり方のほう
が分かり易いのか」、「本当に契約や対価が必要か」といったアンケートを
とってみてはいかがか。
[決定事項]
*方針は承認された。
‥覚え書きベースとし JPNIC からお願いベースの文章を作成する。
‥公式セカンダリの条件を明確にする。
5-2-2) domain-list.txt, ip-list.txt などのファイルの公開中止と例外処置に
ついて
*資料にある方針でよいか審議頂きたい。
[意見]
*配布したものがアンダーグラウンドで流れた場合は JPNIC としては
どう考えるか。
→ それは阻止できないだろう。
*運用してから問題があるか見直しを考えてみてはいかがか。
→ 覚え書きの中に見直しを入れることを含めたい。
*domain-list を停止することで whois の負荷が高くなる以外に問題は
あるか。
→ 内部的にはないだろう、外部的にはサービスを停止しなければなら
ないようなところもでてくるのではないか。
[結論]
*半年後見直すことを考慮した上でこの方針で運用することが承認された。
5-2-3) 次期基幹システムの関するタスクフォースの新設について
*資料にあるタスクフォースを1年間の期間で設立したい。このタスクフォース
を設立することについての是非を審議頂きたい。
[意見]
*次期運営委員が決まっていない問題がある。次期運営委員がきまるまで
今年度の運営委員が担当し、仮のメンバーで来年度に開始してはいかがか。
→ 緊急のため、早急に立ち上げたい。
→ 5 月までのタスクフォースとして、来年度引き継ぐことを検討しては
いかがか。
*主査の目処はついているか。
→ 現在運営委員ではないが候補者はいる。メンバの決定については協力を
お願いするかもしれないのでそのときは協力していただきたい。
[決定事項]
*タスクフォースとしてではなく、しばらくはデータベース管理検討部会
のサブグループで運用することになった。
5-3)JPNIC ドメインリストおよびゾーンファイルへのアクセス制御のための
デジタル証明書の運用について(Draft) domain list TF について
大林委員より 資料 5-3 に基づき説明が行われ、以下の審議依頼があった。
*domain-list の配布に特化した証明書の運用について承認頂きたい。
‥ 情報の取り扱い/再発行手続き等については、整理の上メーリング
リストで知らせたい。
[質疑応答]
Q. どのようにアクセスするのか。クライアントは何を想定しているか。
A. 当面は WEB ブラウザを想定している。
Q. バッチ的にデータを取得したいとの要望があった場合は対応するのか。
A. よいクライアントがないため、バッチ処理を前提に行うことは難しい
だろう。
Q. 技術的なリクエストへのサポートは行うか
A. 行わない。
Q. 証明書有効期限はあるのか
A. 基本的に1年で、期間中に延長の要求があるかもしれない。来年の3月
を期限に新しい証明書を発行できるようにしたい。
[決定事項]
*承認された
5-4) iDNS について
今津委員・荒野委員より、以下の審議依頼があった。
*iDNS の以下について審議頂きたい。
‥ JPNICとしてどのような立場に立つべきなのか、また誰が参加するのか
‥ 議論はどのように進めるべきか
[意見]
*研究色が強く、JPNIC にとってはあまり良い提案ではないように思われる。
国際会議では JPNIC が日本代表のように受け取られてしまいがちだが、
JPNIC が担える役割は ccTLD や IP のレジストリであり技術研究が中心
ではない。むしろ、研究コミュニティとの協調を行い、こういった話題を
適切な組織に伝えるようにすべきではないか。
*iDNS は研究段階ではあるがウォッチは必要である。
*商標との関わりがあるためドメイン名が新たな文字列をもつのは難しい
のではないか。
*日本で関心がありそうな人に JPNIC から呼び掛けてみてはいかがか
[決定事項]
*運営委員を中心に、一度 iDNS に関する会議を招集することになった。
公開議題終了
--- 公開議題 15:23 終了 ---
[非公開議題]
--- 非公開議題 15:30 開始 ---
--- 非公開議題 15:36 終了 ---
以上
-- 15:36 --